日本最北端の地

おはようございます。からあげです。

 

昨晩は久しぶりに静かな夜を過ごすことが出来た。
人気のない丘陵地帯でひっそりと車中泊した。
海からの湿った生暖かい風が常時吹いていた。
風が強いが結構快適だった。
何より静かなのがいい。風力発電のモーターの音が僅かにする程度。
観光客でごった返していた宗谷岬とはまるで違う。

昨日はブログ更新の後、浜頓別の地を後にした。
いつまでもマラソンの疲れを引きずっている訳にはいかない。
いくら時間がたっぷりあるとは言っても、山に登りたいと思うような好天の日は少ない。
初めての北海道でよく分からないが、今年の北海道は天候不順で日照不足のような気がする。

まあ前置きはおいといて昨日の様子をアップしよう。

20150727-102335-0

エサヌカ直線道

マラソン大会で走った道をなぞるかのように車を走らせる。
車で走ると昨日のことが嘘のように思えてくる。

20150727-103041-10

エサヌカの直線道路の途中から脇にそれ海沿いのダートを走る。
大きな水溜りを通る度にスピードを落とす。
殺風景な海岸の風景の中で一際目立つ、かまぼこ型屋根の倉庫があった。
厳しい自然環境により真っ赤に錆びたトタン板が寂しさを漂わせている。

20150727-103147-0

神威岬(かむいみさき)方面
打ち捨てられたロープとプラスチックの浴槽

20150727-103956-0

朽ちかけの倉庫
かつては漁具を収納していたのだろうか。
辺りはひっそりと静まり返っている。

20150727-104031-0

海に伸びる一本の太いロープ
定置網だろうか。沖に幾つかのブイが見える。
網は車で上げているようで付近の砂地に轍が深く刻まれている。

20150727-104125-0

どこまでも続く海沿いのダートに一筋のタイヤ痕が残る。
途中ですれ違ったセローのおっさんのものだ。

20150727-110840-0

猿払(さるふつ)パーキングシェルター

猿払漁港付近から国道238号線を走る。
しばらくするとトンネルのようなパーキングシェルターが現れた。
冬期の暴風雪から避難するために用いられる。
以前、吹き晒しの田園地帯で地吹雪に遭ったことがあるが、視界が極端に悪く路面がカチカチに凍結し新品同様のスタッドレスでも車が風で流されそうになった。
ジムニーはなんとか走ることが出来たが、対向の大型トラックが立ち往生して道路を封鎖していた。
幸い脇をすり抜けて突破出来たが、長時間車の中で閉じ込められたらキツかったかもしれない。

20150727-111047-0

シェルター内には自販機とトイレが設置されている。
ここなら住むことも出来そうだ。

参考リンク 稚内開発建設部 パーキングシェルター

20150727-115454-0

宗谷岬

Jimnyを走らせ日本最北端の地、宗谷岬までやって来た。
観光客がいっぱいで非常に賑やか。
盛り上がっていた気持ちが一気に冷める。
自分の中では寂れた突端のイメージだった。

20150727-115742-0

間宮林蔵(まみやりんぞう)の銅像

江戸時代後期の探検家。樺太とユーラシア大陸間の海峡が間宮海峡(タタール海峡)と呼ばれている。

先輩よろしくおねがいします!

20150727-120414-0

宗谷岬灯台

霧や吹雪の中でも目立つように赤帯が付けられている。

20150727-120751-0

展望台から宗谷岬を見下ろす。
人間はなぜか先っぽや高いところが大好き。

20150727-132139-0

宗谷丘陵

宗谷岬からは南の丘陵地帯を行く。ツールングマップルには載っていない名も無き林道だ。

周氷河地形(しゅうひょうがちけい)とは、地中の水分が凍結や融解を繰り返すこと(凍結融解作用)によって形成される地形。日本では北海道稚内市の宗谷岬周辺などに見られる。
主として寒冷地に見られる地形であるが、それ以外でも過去の氷河期に形成されたものもある。また、山地では森林限界から雪線までの間で見られ、そこを「周氷河地域」と呼ぶ。凸部は低く傾斜も緩やかになり、凹部は船底型ないし皿状の谷(皿状谷・デレ dell)が形成され、それらの緩やかな起伏が連続するのが目に見える特徴である。

Wikipediaより引用

20150727-132149-0

丘陵地帯の小高い山の上にあるのは防衛省の施設。
ロシア、中国からの航空機を監視しているのか。
圧倒的開放感のある場所に建っている。
こういう山の上に小屋を建てて暮らして見たい気もする。
時の流れるのも忘れて自分の作業に没頭出来るだろう。
どうやって水を手に入れるかが鍵だな。雨水利用か深井戸を掘るか。
いろいろ妄想が膨らむ。

20150727-132122-0

途中で未舗装の道路となり地面が白っぽく変化した。
なんだろうと思って車を止めて確かめる。

20150727-132115-0

なんとホタテの貝殻だった。
大量に出る貝殻を砂利代わりに撒いているらしい。
砂浜のような綺麗な路面だ。
道の泥濘もなく非常に走りやすかった。

20150727-154040-0

海に向かって伸びる林道

20150728-054306-0

朝の風景

周囲の丘陵地帯では鹿が多くあちこちで見掛けた。
警戒心が強く人間を見ると直ぐに逃げてしまう。
笹からちょこんと頭を出して周囲を警戒する仕草はなんとも可愛らしい。

 

朝にブログ更新して仕事を終えると一日が全て自分のものになるような気がする。
夜遅くなってからやる作業は疲れと眠気からどうしても手抜きとなってしまう。
こうして爽やかな朝に作業を終えて一日の始まりを迎える。いい感じだ。
このリズムを大事にしたい。

さあてそろそろ出発することにしようか。

 

走行ルート

*記事は昨日の内容

走行距離 41.6km
ねぐら  稚内森林公園キャンプ場

 

おわり

コメント

  1. いちきゅうー より:

    はじめまして。
    いちきゅうーです。
    マラソン、お疲れ様でした。

  2. 八馬 道生 より:

     デルスゥ・ウザーラという映画をご覧になったことはありますか。

    当時ソ連の大尉(キャプテン=カピタン)が、現地の優れた漁師と関わりあって、次第に友情を深め絆が形成されて、大恩を感じたカピタンは、退役後デルスゥを自分の家に引き取る。

    デルスゥの視力が、著しく衰えてしまっていたからだ。

    狩人にとって、視力は生命線である。デルスゥは、遠くない死にゆるやかに向かっていたのに、カピタンは恩義のためでもあって、デルスゥに半ば強引に自分の傍にいてくれることを承諾させたのだ。

    デルスゥは暖かく燃える暖炉の傍で、目やにを気にしながら、カピタンの奥様ともうまくやろうと気を揉むが、このような関係は長くつづかない。その後デルスゥがどのような末路を辿ったかは、申し訳ないですがよく覚えていません。

    • karaage より:

      見たことはありません。
      最近はレンタルせずに実家でBSの映画を見るくらいです。

スポンサーリンク