芦別岳~旧道コースより再び

こんにちは。からあげです。

昨日に引き続き今日は素晴らしい秋晴れの一日だった。
では昨日の様子からアップしよう。

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昨日、十勝岳中腹の吹上温泉露天の湯を出ると山を下りて富良野市街に向かった。
中途半端な量なので早めにガソリンを給油し、スーパーで食料品の買い出しを行う。
玄米は既に1袋目が無くなってしまいそうな勢いだが、敢えて追加購入はしない。
富良野からさらに南下すると、右手に一際目立つ芦別岳(あしべつだけ)の勇姿が見えてきた。
前回は6月27日に登ったが、クマが怖いため人の多い新道コースから登っただけだった。
このまま素通りして良いものかハンドルを握りながら悩む。

芦別岳
芦別岳登山(2015.6.27) こんにちは。探検家のからあげです。 現在、北海道に来ています。 200名山の芦別岳に登りました。クマの痕跡を発見して怖かったです。

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結局、芦別岳の誘惑には勝てずに麓のキャンプ場にやって来た。
前回、お世話になった山部自然公園太陽の里キャンプ場だ。
無料のキャンプ場でありながら、炊事場、トイレの基本設備が整い、ゴミ捨て可となっている有り難いキャンプ場だ。
駐車場の片隅に車を停めると、小腹が空いたので頂いたカップ焼きそばを食べることにした。
久しぶりにカップ焼きそばを食べたが、なんと湯切りの穴が格子状になっていた。
しばらく見ない内にカップ焼きそば業界も進歩していて凄くビックリした。
子供のころはこんな親切設計ではなく、普通にフタを開けるだけだった。
フタを開け過ぎると危険。
しかし少ししか開けないと、かやくとソースを出しにくい。
開けすぎてしまい湯切りする時に焼きそばの麺を流しに落としてしまったことが何度かあった。

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マルちゃんの焼きそば弁当は、茹で汁でスープが作れるように中華スープの素が付いている。
全盛期の頃は目分量でほぼ正確に鍋に水を入れて必要量のお湯を作ることが出来たが、今回は随分とお湯を余らせて勿体無いことをしてしまう。勘が鈍った。
茹で汁はほとんど使わなかった。
それにしても脂ぎった茹で汁を使い、もう一品中華スープを作るというこのアイデアは凄い、凄すぎる。
お客さんの立場でよく考えている。これを考えた人は表彰もんだったに違いない。

芦別岳登山(2015.9.17)

登山コース
旧道コース~芦別岳~新道コース


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0510 第1キャンプ場駐車場 発

今朝は3時に起床して準備をする。
5時過ぎに第1キャンプ場の駐車場を出発する。
トイレ横の階段を登ってレストハウスの方に向かう。

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レストハウス付近の芝生を横切っていると、ガスの晴れ間から夫婦岩(めおといわ)が見えた。
朝日に赤く染まって幻想的な風景だった。

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0520 林道入口

旧道コース登山口へは山手の方に向かう林道を登ってゆく。
まずは鹿防除フェンスを抜けてゆく。
開けたらキチンと閉めること。

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林道を歩いていると道の真ん中に大きなクマの糞を発見する。
早くもクマの痕跡を発見し一気に緊張が高まる。
クマスプレーをガンマンにみたいに抜いてセイフティークリップを外す動作を数回行った。

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0540 林道終点(旧道登山口)

鹿防除フェンスから20分ほど歩くと林道終点に着いた。
ここが旧道コースの登山口となる。
4台ほどの駐車スペースがあるが、旧道コースをピストンする人は少ないので利用する機会は少ないだろう。

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登山口を抜けるといきなり笹被りが酷いので、今の内に下半身が濡れないように100均合羽を腰に巻く。
下はロングスパッツを予め装着してある。
今回、初の試みだ。
昨日、100均で防水加工のエプロンを購入したが小さくて使い物にならなかった。
胸まで覆うエプロンタイプだと、ウエストバッグを斜めに付けているので着脱が面倒となる。
フードを折りたたんで、腰に回し腕の部分を縛って腰に固定した。

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登山ポストに必要事項を記入し、さあ出発だ。

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迂回路を示す赤い看板。
ここから高巻きを行う。結構なアップダウンとなるので体力を消耗する。

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旧道コースはユーフレ川の左岸に付けられている。
支流の渡渉は2度ほどあるが、本流の渡渉はない。
増水時は要注意だ。

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嫌らしい斜面
スリップしやすいのでロープを補助に使って慎重に下りる。

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支流の渡渉箇所
飛び石で渡る。

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3段の滝
次第にガスが立ち込めてきた。

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0645 ユーフレ小屋分岐

小屋へはここから15分ほどのところにある。
分岐には標識があるので、見落とすことはない。
休憩出来るようなスペースはないので、先に進む。
前回は新道コースから覚太郎コースを経て旧道コースへ下山した。
ここから先は未知の世界となる。

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沢沿いの道をゆく。
ピンクテープが所々付いているので、迷うことはない。

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沢から離れ稜線に向かって登ってゆく。

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振り返ると雲海が広がっていた。
天気はバッチリ。文句なし。

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左手に夫婦岩北峰が見えてきた。
もうそろそろ夫婦岩分岐の筈だが、通りすぎてしまったのか。

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0735 夫婦岩分岐

登山道を示す標識と杭のみ。
夫婦岩分岐という表示はなし。
山頂へはここから右に折れて北側に進む。

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槙柏山(しんぱくやま)1,192m
夫婦岩分岐に差し掛かる頃、右手に見えてくる。
一般登山道はなし。

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ついに姿を現した夫婦岩北峰(1,412m)
凄い迫力だ。

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夫婦岩南峰(1,429m)も姿を姿を現した。夫婦揃って記念撮影。
どちらが夫でどちらが妻かは分からない。

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もう間もなく稜線だ。

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稜線に出ると東の方に沼が見えた。
クマが居そうな雰囲気があるので、笛を吹いて己の存在を知らせる。

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さあていよいよお楽しみの始まりだ!

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稜線から西側にはゴジラの背のような尾根が見える。
画像中央奥の白っぽい部分。気になる山だ。

後日、崕山(きりぎしやま)であることが判明する。
現在は、高山植物保護のため、入山規制されている。
この山を登るには、公募抽選に当選して植生調査の登山に同行しなければならず、ある意味で登山困難な山となっている。

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日が照っているが、日陰の部分は露が残っている。
合羽の前掛けはいい仕事をしている。100均合羽は使える。

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笹とハイマツの藪の尾根道を歩いていると突如視界が開け、前方に天を衝くような尖った山が見えた。
これがあの芦別岳なのか。

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これは凄い。まるで槍ヶ岳のようだ。

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アップダウンを繰り返しながら芦別岳に近づいてゆく。

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オーマイガー!
ハイマツの枝に引っ掛けて合羽が破れた。

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北から徐々に南下し本峰に近づいてゆく。
静かな登山道を歩きながら芦別岳の景色を独り占めにする。

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穂先のアップ
左下に小槍のようなものが見える。

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1,579mピークへ向かうには随分と下りなければならない。
アップダウンの激しい尾根歩きとなっている。

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芦別岳の姿は何度見ても飽きない。

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芦別岳とは一旦お別れでーす。

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1,579mピークの登り。
徐々に険しさを増してゆく。

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険しい縦走路を振り返る。
バランスよくしっかり歩けば危険はない。

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さあ尾根歩きも大詰めだ。

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ようやく最後のピークを越えて、あと残すは本峰のみ。

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山頂西側のフラットな部分から富良野の町を見下ろす。

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西側の平らな部分から山頂を見上げる。

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登山道脇のあちこちにクマの掘り返しの跡がある。

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そして本日2個目のクマの糞。
根っこや葉っぱや木の実など繊維質たっぷりだ。

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山頂直下の急登を登る。
この山頂西側の平らなところはクマ注意箇所だ。

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芦別岳(あしべつだけ)1726.1m 200名山

芦別岳(あしべつだけ)は、北海道・夕張山地のほぼ中央に位置し、富良野市・芦別市・南富良野町にまたがる標高1,726 mの山。山頂は、富良野市と南富良野町との境界にある。
日本二百名山、および北海道百名山と北海道の百名山に選定されている。
夕張山地の最高峰で、山頂に二等三角点が設置されている。

Wikipediaより引用

1020 芦別岳山頂

稜線に出てからの尾根歩きはアップダウンがあって凄く楽しかった。
少しずつ迫ってくる芦別岳。
圧倒的存在感を放つ姿から一時も目を放すことは出来なかった。
旧道コースから登ってきた甲斐があった。
天気もよく最高の登山日和だった。

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旧道コースの縦走路
歩いてきた尾根筋がよく見える。

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手前に見えるのはポントナシベツ岳。
前回は残雪があったが、今回は非常に青々としている。
奥に夕張岳が見える筈だが、ガスに隠れてしまっている。

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大雪、十勝岳方面
富良野の町もよく見える。

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山頂で記念撮影して玄米おにぎりを食べてエネルギー補給したから下りようか。
下りは新道コースとする。
眼下に見えるのは雲峰山(くもみねやま)

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山頂直下の急坂を下る。
スリップしないように気をつける。

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雲峰山までもう少し。

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1100 雲峰山

雲峰山から見る芦別岳。
ここから見る芦別岳も捨てがたい。

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ガスが晴れて夕張岳が見える。
お花畑が凄い夕張岳だ。また今度行くとしようか。

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屏風岩(びょうぶいわ)
登山道から随分と離れている。

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雲峰山から半面山(はんめんやま)の間はヒグマ要注意箇所だ。

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1120 熊の沼

天気が良いと陰気な雰囲気は全く無い。
沼の手前に掘り返しが数カ所あった。
今年の8月25日、この付近でヒグマの目撃情報があった。

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1125 半面山山頂

フラットで展望も利くので、休憩場所にピッタリだ。

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それにしても今日は素晴らしい秋晴れだ。
本州の人、申し訳ない。

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赤く色づくナナカマドの実

1150 鶯谷

軽快に歩いて鶯谷までやって来た。
ようやくクマ注意箇所を抜けてホッと一安心だ。

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見晴台からの景色
随分と下りてきた。あと一息だ。

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今日は田中陽希(たなかようき)ごっこはしない。
これだけフラットだと走りたくなるが我慢する。
普通に歩いて下山する。

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1250 新道コース登山口

無事新道コース登山口に到着した。
こちらも鹿防除フェンスが設置されている。

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道路を歩いてキャンプ場に戻る。
右手に見えるのは駐車場

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新道コース登山口近くにある駐車場。
トイレや水場はなし。

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キャンプ場から夫婦岩がよく見える。
第2キャンプ場を抜けて戻る。

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1300 第1キャンプ場駐車場 着

車に着くと荷物を解く。
今回は念のためストックを持っていたが、膝は問題なしで一度も使わなかった。
熊よけの鈴は、鈴に加えてベルを装備して大音響で山中を練り歩いた。

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今回のMVPは100均の合羽。
四国遍路の時、松山市内で購入したもの。
全然傷んでいなかったので、捨てるに忍びなく持ち帰った品だ。
濡れた笹被りの道を歩いても下半身がズブ濡れにならない。
今回はハイマツの枝が引っかかってあちこち穴が空いただけ。
ガムテを貼って直したので、あと2回くらいなら使用出来そうだ。

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ユーフレ川で水浴びタイム!
まだ9月だというのに凄く冷たい。
前回ほどではないが、長時間浸かっていられない。
火照った体を急速冷凍する。
タオルで拭いて水浴び完了だ!

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もちろん川で洗濯した。
まだまだ日は高いので、洗濯物は直ぐに乾いてくれるだろう。

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今日は心地よい達成感と疲労感に包まれた。
2回目にしてようやく旧道コースから登ることが出来た。
クマの恐怖に打ち勝ったご褒美として自販機でコーラを買って乾杯する。
ガムテは移動式カップホルダーとなってくれる。

さあて今日は会心の登山だったな。
これだけ楽しい登山が出来たのは久しぶりだ。
天を貫くような鋭い山頂を見た時は痺れた。
芦別岳は日帰りでも十分楽しめる本当にオススメの山だ。
沢歩きや尾根歩きがあって魅力満載。
また今度機会があったら是非登りたい。
というかまた来よう!

走行距離 0km
ねぐら  山部自然公園太陽の里キャンプ場 

 

おわり

コメント

  1. JB23Wー9型XG5MT白 より:

    なるほど!ガムテカップホルダー使えそうですね、今度やってみます。
    それにしても素晴らしい景色と天気ですね羨ましい。

    • karaage より:

      いやあ凄いいい天気でした。
      カップホルダーはただの思いつきです。残り少ないと倒れるかもしれません。

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