壁の穴あけとメガネ石の製作など

こんばんは。からあげです。

 

今日は薄曇りの肌寒い天気だった。
3連休になって大挙してハンターが山にやって来て、時々犬の吠える声や銃声が聞こえる。
山の小さな住民たちは怯えて息を潜めてじっとしている。
獲物となる鹿は山奥に逃げたようで鳴き声がしなくなった。
作業していると、首にGPS発信機を付けた猟犬がうろついていた。
ご主人様たちは車に乗って猟場の山を巡回している。
横着して車から下りて歩こうとしないハンター達の滑稽さに笑いを通り越して哀れみさえ感じてしまった。

今朝は昨日遅くまでメガネ石の件で悩んでいたので、起きるのが7時半過ぎと遅くなってしまた。

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いつものように朝起きるとまずはロケストに火を入れる。
このロケストを作って2年ほど経った。
テント暮らしの頃は、風が強くなるとシートが破れてしまうので畳まなければならず、雨ざらしになることが多々あった。
雨に当たると煙突やペール缶が錆びたり、中に水が入るなどして急激に劣化してしまう。
小屋を建ててからは、しっかりとシートを張れるようになったので、雨ざらしになることは無くなった。
長期留守にする時は、雨に濡れないようにカバーを掛けたりしているので、痛みはほとんどない。
薪ストーブが稼働し出せば、ロケストの出番は少なくなるだろう。
今のうちにたっぷりと可愛がっておく。

 

メガネ石用の壁の穴あけ

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今日の作業は、まずメガネ石を入れる壁に穴を空ける。
忘れなうように目印を付けておいてある。
先にドリルで穴を空けて引き回しノコギリで普通のノコギリが入るようにカットする。

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メガネ石の枠は山小屋建築時に取り付け済み。
後からの取り付けだとビスの斜め打ちとなって強度があまり出なくなる。

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ようやく壁が貫通した。
外壁の漆喰が少し剥がれてしまった。
作業が終わったら、外壁の補修をしようと思う。

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メガネ石の穴の場所。
上のコンパネで塞いでいる壁から煙突を抜こうとすると、小屋内部の柱にくっつき過ぎてしまう。
ここなら十分とは言えないがスペースを取ることが出来るので安全性が増す。

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コンパネで縁取りをした。
こういう時、カットしやすいコンパネは便利だ。
これを無垢の木でやろうとすると、かなりのコストが掛かる。

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床の底上げをイメージして薪ストーブを仮置きしてみる。
メガネ石の穴の高さと煙突の長さが合わない。
伸縮出来る直管が売っていた理由が分かった。
しかし、伸縮タイプは高いので、レンガを挟むなどして高さ調節して、手持ちの直管か半管でなんとか繋げようと思う。

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煙突を繋げてみてなんとなくイメージは出来た。
あとは屋根の庇に近すぎないように微調整してゆく必要がある。

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壁の穴あけが済んだので、床の底上げ作業を行う。
現在の床面から50センチほど高くする。
底上げ用の柱を取り付けてゆく。
良さそうな端材を探し出しての作業なのでなかなか捗らない。

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柱の接合がやりにくいところは、上からコンパネを当ててビス止めする。
金物でやればより強度が出るが、なるべくお金を掛けずにやりたい。
下からつっかえ棒を入れても壁の下地材がないので強度が出ない。
この方法でやってゆくしかないだろう。

メガネ石の自作

昼休憩を挟んで昼過ぎから作業をしていると、またもや宅急便のトラックがやって来た。
そう言えば昨日耐火セメントを注文したんだったと思い出す。
底上げ柱の取り付け作業が一段落付くと、メガネ石の製作に取り掛かった。

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サンホーム工業株式会社 耐火セメント

耐火温度 1300℃
容量   1.3kg

 

速硬性で施工後約1日で普通セメントの4週間相当の強さに固まる。
1袋(1.3kg)で約厚さ1cm×28cm×28cm塗れる。
水加減は、1袋(1.3kg)に対し、約230ccが目安。出来る限り水量は控え目にしてよく練り混ぜる。

一袋で1.3kg入りで500円弱。
少ないといけないので、多めに見積もって3袋とした。
昨晩延々と考えて、ようやくAmazonで注文した。
注文から配達まで14時間ほどだった。
通常配達でこの早さは凄い。
Amazonの人が私のブログを読んでいて、そろそろ耐火セメントを頼む頃だろうと、山の麓の倉庫に置いていたのではないかと、そう思えてしまう。
煙突を通すメガネ石は高温に耐えられる素材で作らなければならない。
普通のセメントだと高温の煙突には耐えられない。
大盤振る舞いして耐火セメントを使う。

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メガネ石の型枠は端材を利用してチャチャッと作成した。
寸法は30センチ角の正方形で枠の高さは15センチとした。
メガネ石は耐火性があれば良くて、細かい寸法などはどうでもいい。
自分で使うものだから精度はいらない。
真ん中の穴は、直径106mmの煙突にダンボールを巻いてその上からビニール袋を被せたものを置いて、型を取ることにした。

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ダンボールの上からビニール袋を巻いて防水性を高めた。
我ながらいいアイデアだったなあと思う。

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耐火セメントにパーライトを混ぜて嵩を増やす。
ロケストの耐熱素材として購入したものの余りだ。

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耐火セメントにパーライトと水を入れて混ぜあわせているところ。
始めは耐火セメント2袋だけ入れてみたが、どう見ても量が少ないので1袋追加して3袋全部使った。
型枠に混ぜあわせたセメントを入れてみたが、まだ量が少なかったので一旦元に戻してパーライトを追加し、さらに漆喰も投入した。

パーライト:耐火セメント:漆喰=3:2:1

感覚的に以上のような割合になったと思う。
パーライトを入れすぎて粘度が落ちてしまったように感じたので、粘り気がある漆喰を入れることにした。
漆喰は耐火性があるようなので多分大丈夫ではないかと思い付きで入れてみた。
これが吉と出るか凶と出るかは、薪ストーブを実際に使ってみれば分かるだろう。

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型枠にセメントを流しこんだところ。
ちょっと調子に乗り過ぎたか、今度は量が少し多くなってしまった。
極厚のメガネ石となった。

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外は寒そうなので、風邪を引かぬようにウエスを掛けて保温しておく。
さらにこの上からシートを被せて雨に濡れないようにする。
後は時間を掛けてゆっくりと固める。
定期的に霧吹きを拭いて(単に口に水を含んで吹き出すだけ)急激に乾燥させないようにする。
山小屋の基礎の捨てコンを打った時は、定期的に水を撒いてゆっくりと固めたので、非常に硬くなったような気がする。
今回もじっくりと熟成させるとしようか。

参考サイト

七曜工房みかん島(『一人で建てる木組みの家』~33 薪ストーブ その2)
ibarakiの大地から(薪ストーブへの路 ~いよいよ薪ストーブ設置へ メガネ石と炉壁製作)

 

今日もバタバタして暗くなるまで作業してしまった。
明日は夕方から雨が降るようだから早めに作業を切り上げてゆっくりしよう。
早く薪ストーブを使ってみたくて仕方がない。
ピカピカに光るストーブを見ると居ても立っても居られなくなる。

さあそろそろねぐらに戻るとしようか。
寒くなってきた。

 

おわり

コメント

  1. JB23W 09 5MT XG より:

    薪ストーブのキモは煙突、ストーブ本体は二番目。メンテナンスも煙突が一番厄介。
    室内煙突が長いほど良く温まり、吸い込みが良いほど良く燃える。

    煙突って高いので自作出来ないものか…と、鉄板丸めてもロウ付けじゃ熱で持たない。溶接するにはあまりに薄い…継ぎ目の加工もDIYじゃ…難しそうな、板金仕事。

    タダで手に入る燃料の薪ですが沢山苦労があって楽しくて暖か、心まで豊かにしてくれますね。

    • karaage より:

      煙突掃除は短いので簡単に終わると思います。

      今シーズンは良質な薪がたくさんあるのでヌクヌク出来ます。

  2. tarabatara より:

    床下はただの空洞じゃもったいないから収納にするといいだに

    • karaage より:

      はい、もちろん床下収納を作ります。
      床板は全て止めずに外せるようにしておきます。

  3. ちょも より:

    赤いシャツ捨てないで役にたったね^^

    • karaage より:

      お気に入りのシャツですからね。今後しばらく頑張ってもらいます。

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