早朝の訪問者とカリマーのザック

こんばんは。からあげです。

昨日は遅くまで仕事をしたので、今日はオフにして目覚ましをセットせずに遅くまで寝ているつもりだった。
朝方トイレに起きて天気をチェックして再び眠りにつく。
その後どれくらい時間が経ったのだろうか。
どこからか、「おーい」と誰かが呼んでるような声がする。
初めは気のせいかと思った。
しかし、その後も「おーい」と何度も聞こえてくる。
空耳ではないようだ。
眠い目を擦りながら外に出てみる。

すると爺さんが立っていた。
一体何者かと不思議に思っていると、爺さんが言うには、側溝に脱輪してしまったので、助けて欲しいとのことだった。
車の様子を見に行ってみるとその綺麗なハマり具合に驚く。
麓から上がって来たその車は、右タイヤの前後2個とも側溝に落ちてしまっている。
落ち葉が積もっていて側溝があるのが分からなかったらしい。
タイヤ1個なら車載ジャッキでも状況によっては救出出来るけど、片側2個ともでは厳しい。
しかも路面と車体の隙間が僅かしかない。
もう無理だと諦めてJAFに電話する。
しかし、まだ7時を過ぎたばかりで営業時間外だった。
留守電の案内で平日は午前9時からの営業だと分かった。

ここに爺さん一人を残して小屋に帰ってしまうのも可哀想なので、JAFの車が来るまで小屋で休んで貰うことにした。
薪ストーブを焚いて小屋を暖かくして爺さんと話をする。
御年87歳という高齢で、今日は実家から愛知県まで帰る途中でちょっと寄り道したらしい。
爺さんの話は、いきなり飛んだりして内容は半分くらいしか分からなかった。
それでも爺さんの子供の頃の話や会社員時代の話をおぼろげながら理解することが出来た。

9時前からJAFに電話をしていたが、ずっと留守電で9時過ぎになってやっと繋がった。
こちらまでやって来るには1時間かかるという。
それでまた爺さんと話を続ける。
結局3時間くらい話をしただろうか。
10時を回ったので車のところまで行って待っていると下からJAFの車が上がって来た。

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せっかくの機会なので、JAFの作業を見学することにした。
まずは右前のタイヤから外に出す。
脱輪した時にタイヤサイドが裂けてしまったようでパンクしている。
タイヤの下に木片を入れてその上にジャッキを置いて上げてみる。
しかし、上手いこと行かずにジャッキを替えたり、木片を替えたりしていた。
一人での作業で、行ったり来たりしながら調整をするので凄く大変そうだった。

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フロントのシャフトのどこかにワイヤーを繋いだ。
運転席に乗り込みエンジンを掛けてハンドルを左一杯に切る。

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ウインチを少しずつ巻きながらジャッキアップしてハンドルを左右に切って側溝の角にタイヤがかかるようにした。
ワイヤレスのリモコンを使って様子を見ながらさらに巻いていくと、ようやく右前のタイヤが側溝の外に出てくれた。

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次は右後ろだ。
前輪が上がったので、作業はやりやすくなった。
ジャッキアップしてタイヤの下に木片などを敷いてハンドルを操作しウインチを巻いてゆくと後輪も無事外に出すことが出来た。

車は無事救出出来たが、テンパータイヤを積んでいない最近の車なので、自走することは出来ない。
JAFに修理工場までレッカーしてもらうか、出張タイヤ交換サービスを呼ぶしかない。
爺さんは、訳が分からないあやふやな対応をするのでJAFの人が困っていた。
そこで私は、修理工場までレッカーしてもらってそこで下回りの点検とタイヤ交換をしたらどうかと提案した。
それで良いということでようやく話が纏まった。
町まで付き添いで来てもらえないだろうか、というようなことを言われたので、それはさすがに拒否してあとはJAFの人に任せた。
爺さんはJAFの車の助手席に乗って山を下りていった。
今日中に愛知県に辿り着けるだろうか。
その後、爺さんはどうなったのか、誰も知らない。

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爺さんからお礼に白米を頂いた。
車にたくさん積んでいて全部持ってけと言われたが、普段白米を食べないので、コッヘルに入る分だけ貰った。
たまに白米も炊いて食べるとしようか。
それにしてもあの爺さん、私の敷地の薪置き場のところに女の子が二人仲良く座って話をしていると妙なことを言い出した。
気になったので見に行ってみたが、女の子なんてどこにもいない。
そもそもこんな山の中に居るわけがない。
棺桶に片足を突っ込んだような爺さんだったから、あの世のものが見えるのかもしれない。

ところで、昨日読者から送られて来たザックが届いた。
正確には一昨日には届いていたのだが、不在のため受け取れず、再配達してもらった。

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これが頂いたザックだ。
見る限りかなりの年代物だ。ザ・ビンテージ・ザック!
それもそのはず、なんと28年前の物だそうだ。

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カリマー コンドル 65 KS-100e

現在のロゴマークと違っている。
容量は65Lか。

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当時としては画期的な調整システムを備えている。
今では当たり前だが、昔は相当高いものしかなかった筈だ。

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中の様子。
引っかかるようなところはなく、荷物の出し入れがスムーズに出来そうだ。

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ウエストベルトのバックル。
着脱にはコツがいりそう。

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S.A.Systemとある。
スライド???システム?
私はウエストが細くてベルトをきつく締めようとしてもキッチリ締まりきらない。
このウエストのクッション部分を狭めにして縫い付けてしまおう。

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ザックの表のベルトは必要最低限のみ。
余分な装飾は施されていない。
生地を触った感じ、厚くて丈夫だ。
最近の軽量化ザックとは違う。
あちこち擦れて汚れが染み付いているのに、不思議と穴が空いていない。

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始めは近所の川まで行って洗おうかと思ったが、水温が低いし水洗いしか出来ないので思いとどまった。
結局、家の水道で洗うことにした。
汚れが目立つところに灰を付けてブラシでよく擦る。

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ペール缶に突っ込んでもみ洗いする。
一度では洗えないのでひっくり返して何度ももみ洗いする。
汚れが落ちたかどうかよく分からない。
取り敢えず漬け置きしておいた。

今は水切りが終わって小屋の中で干しているところだ。
乾いたら傷んだ箇所を少しずつ修理していく。
ザックは古いが、質が良いものなので、直せば現役バリバリで使えるようになる。
今でも十分使えるが、傷んだところを直さず使うと痛みが進行してしまう。
洗おうとして水をかけると、なんと水を弾いてくれた。
この生地の防水性もなかなかのものだ。
生地は厚いので、ぶつけたくらいで裂けることはないだろう。

このザックの初出動の機会はいつになるだろうか。
来シーズンに向けて可愛がってゆこう。

おわり

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『早朝の訪問者とカリマーのザック』へのコメント

  1. 名前:retire2k 投稿日:2015/12/14(月) 22:06:54 ID:23e6dde62 返信

    何かが見えてしまうのは認知症の初期症状かもしれませんね
    側溝に落ちたのも判断力が鈍っているからかも

    ストーブがあるのはお爺さんが寒い思いしなくて良かったですねw

    • 名前:karaage 投稿日:2015/12/15(火) 11:34:06 ID:bb619659c 返信

      爺さんは脱輪する前に雪道でスリップして側面を擦っているのです。
      もう高齢なので車の運転は控えたほうが良いと思いましたが、本人にはそう言えませんでした。
      家族がボケかけの爺さんを見守るしかないですね。

  2. 名前:ゆた 投稿日:2015/12/15(火) 10:12:47 ID:c5945c914 返信

    隊長のような善人には、きっと良い事があります。

    • 名前:karaage 投稿日:2015/12/15(火) 11:35:16 ID:bb619659c 返信

      見捨てておけない爺さんでした。
      無事に家に辿り着いて欲しいと思いました。

  3. 名前:やまめ 投稿日:2015/12/15(火) 20:02:48 ID:d29d73da7 返信

    ザック届きましたね。
    かわいがってやってください。
    65Lというサイズは2-3泊のテント山行にはベストのサイズです。
    隊長なら5-6泊も可能かも?
    そのザックを最後に使ったのは秋の尾瀬でした。25年前茨木の出張先が
    全停電で5日間何もできないといわれたので行ってきました。
    登りでは3分おきに息をついてどうにかテント担いで2泊3日でした。
    帰りのバスでは見事な紅葉に歓声が沸いたほどでした。
    山で会いましょう。

    • 名前:karaage 投稿日:2015/12/16(水) 11:38:02 ID:d15674a67 返信

      思い出のいっぱい詰まったザックですからね。
      大事にします。
      昔のザックはシンプルで良いですね。
      いじり甲斐があると言うものです。

      はい。どこかの山でお待ちしています。

  4. 名前:ぽんたちゃん 投稿日:2015/12/16(水) 15:27:37 ID:5cd29840d 返信

    8割がた認知症の初期症状だと思いますが、
    世の中人知を超えることがおきることも
    ありますからね。実際座敷わらしが現れる
    旅館とかありますからね。隊長の小屋に
    座敷わらしがやってきたと思えばいいと
    おもいます。座敷わらしがいる家は繁栄し
    いなくなるとその家は衰退するといいます。

    • 名前:karaage 投稿日:2015/12/17(木) 11:51:23 ID:42a047211 返信

      見えたのか幻覚だったのか分かりませんが、ボケだと私も思います。
      家族が本人にやんわりと言って、車の運転を止めさせて貰いたいと思いました。

  5. 名前:まこと 投稿日:2016/05/10(火) 01:25:28 ID:6c3f17de4 返信

    妖精がいたんじゃないですか?

    • 名前:karaage 投稿日:2016/05/10(火) 14:30:29 ID:501b80816 返信

      お爺さんには見えたかもしれませんね。