「梅原大吾」の強さの秘密が明らかに~勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」を読んで~

こんにちは。からあげです。

今日の体調も今ひとつだ。
何もやる気が起きずにダラダラと過ごしている。
ブログの更新を止めてしまいたいと思うことがあるが、更新を止めれば収入が途絶えてしまう。
今年はゴールデンウィークのバイトはやらないので、ここはなんとしてでも更新をし続けてやる。
いったい、このやる気のなさはどうしたと言うのだろうか。
心当たりがあるが、ここはもう少し様子をみることにしよう。

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ダラけた生活を送っている中で、久しぶりに心沸き立つことを経験した。

 

世界一のプロゲーマー「梅原大吾」の著書

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」

小学館  2012年4月7日発行

梅原の本が読んでいるとワクワクするほど面白かったのだ!

以前から話題になっていた本で読みたいと思っていたが、通いの図書館に置いていなくて諦めた。
そのうちに忘れてしまったのだが、一昨日とあるブロガーの書評が目に留まった。
ちょっと悩んだが、思い切って購入することにした。
最近、ちょくちょくKindle本などを購入するようになってAmazonポイントが貯まるようになってきた。その貯めたポイントを使って購入した。

読んで強い衝撃を受けた。
これが本物のプロゲーマーが書いた本なのかと驚いた。
文章を書くことと無縁の世界で活動を続けてきた人間の書いた本なのか。
正直プロゲーマーのことを甘く見ていた。

力強い表現で自身の思いを書き連ねていて、その強い気持ちがヒシヒシと伝わってくる。
ゲームに対する社会の偏見に打ち勝ち、見事世界一のプローゲーマーの地位まで上り詰めた。
しかも長期に渡ってそのトップの座を守り抜いている。
彼がプレイしているのは2D対戦格闘ゲームのストリートファイターシリーズだ。

私が高校生だった30年ほど前、町中のゲームセンターではストリートファイター2(略してスト2 ストツーと言う)というゲームが大流行していた。
横スクロール型の2D対戦格闘ゲームは、当時は斬新なシステムだった。レバーとボタンの組み合わせコマンドを瞬時に入力して技を繰り出す。どこのゲーセンに行ってもスト2だらけだった。
あちこちから、リュウやケンの「昇竜拳」「波動拳」とか、ときにはダルシムの「ヨガファイヤー」などという音声が聞こえてきた。
みんな必死になって台に噛りつくようにゲームしていて、ゲーセン内には熱気と活気が充満していた。

そんな一番人気のゲームを梅原大吾は小学生の頃からやり始め、次第に頭角を現してゆく。
始めの頃は負けが多かっただろうに、プレイ代金はどうしたのだろうという疑問が湧いた。
家が裕福だったから親が出してくれていたに違いないだろうけど。
ゲームにのめり込むあまりに周囲から孤立してゆき、ますますゲームにのめり込んでゆくという悪循環。
子供の頃は、「ゲームばかりしていると馬鹿になる」と親や教師よく言われたものだ。
大人たちはゲームに対して根強い偏見を持っていた。
それなのに彼の両親は勉強しろとうるさく言わない。
やりたいことがあれば、とことんやれと背中を押すタイプだった。
さすがに勉強していないでゲームしろとまでは言われなかったみたいだが。
こういう理解ある両親のもとに生まれた子供は幸運だなと思う。

彼は一時期ゲームから離れて麻雀をやったり介護士の仕事をしたりしていたが、3年のブランクを経てゲームに復帰する。
ゲームから一時離れたことにより、自分にはゲームしかないということに気がつく。
復帰後の彼は迷いなく自分の信じる道を突き進んでゆく。
本を読みなが体の底からモリモリとパワーが湧いてくるような気がした。

 

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これから本を読んでいて特に心に感じたところを抜き出してみる。

 

僕はゲームを楽しみたいとか、ゲームで勝ちたいとか、その程度の気持ではなく、もう少し別の次元で物事を考えている。やはりゲームはあくまでもゲームで、本当の目的は自分自身の成長にある。だから暗くて険しい道を行く。

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世界のトッププレイヤーは言うことが違うなと思った。
この言葉に勇気づけられた人間も多いはずだ。
たかがゲームと馬鹿にしている人間に見せてやりたい。

 

自分を痛めつけるだけの努力はしてはいけない

自分の限界を超えた期間限定の頑張りというのは、結局は背伸びに過ぎない。食事も満足に摂らず、睡眠時間も削るような取り組み方が長続きするはずがない。

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間違った方向の努力をしてはいけない。
いつも無理に無理を重ねる自分のことを言われている気がした。
馬鹿みたいにパソコンに齧りついて仕事をすればいいってもんじゃない。
日頃の自分のやり方を考えさせられた。

彼は毎日15時間ゲームを練習し続けていた時もあったらしいが、プロとなった現在では6時間ほどやるのみだそうだ。
量より質でいかに密度の濃い練習をするか考えて実践している。
ゲームは大晦日と元旦以外の363日休みなくやっている。
海外に遠征するときはどうしているのだろうかとふと疑問に思った。
頭の中でイメージトレーニングをしているのか。

 

結局、僕にとって最大の敵は対戦相手ではなく自分自身なのだから。

僕と対戦相手では考えていることがまったく違う。僕は毎日、自分のやりたいことに打ち込んでいるだけあって、勝負に固執していない。

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バーチャルの格闘家でも道を極めると言うことが違う。
私はブログ更新しながら、PV数やAdSenseの収益額に固執している。
まったく恥ずかしい。

 

子供の頃、ゲームに対する偏見に満ちた視線を感じながらも屈することなく、努力を続けてきて良かったと思う。
誰かに批判されたからとか、世間に認めてもらえないからといって、そこでゲームを諦めていたら、この年になっても自分を好きにはなれなかっただろう。

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私はまだ自分のことがそれほど好きではない。
徐々に好きになってきてはいるが。
世間の冷たい視線をはねのけて自分の道を進んでゆきたい。

 

生きることは

僕にとって生きることとは、チャレンジし続けること成長し続けることだ。

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私の好きなウエイン・ダイアーも似たようなことを言っていた。
所詮ゲームは遊びだが、ゲームをとことんやることにより自分自身を成長させていった。

この本はビジネスマンに売れているというが、本当にそのように思える。
何冊も自己啓発本を乱発しているような人間とは言葉の重みが全然違う。
何度も挫折しかけたが、その都度パワーアップして復活している。
彼のパワーの源は何なのか。
本書を読めば全て明らかとなる。

 

二日間かけて一気に読んでしまった。
読んだあと、彼のプレイが気になって動画を見た。
躍動感溢れるリュウの動きに魅了された。
伝説の逆転劇の動画を見た時は年甲斐もなく大興奮した。
ケンが春麗の超必殺技をノーダメージでガードして相手に逆に必殺技を叩き込みKOしてしまうなんて。
夜遅くまで動画を見ていたため寝不足だ。


ストリートファイター Ⅲ ウメハラ神の逆転劇&手放し戦法
(映像 5分11秒)

コメント

  1. 0703 より:

    自分も少し前にこの本をたまたま買いました。

    自己啓発本の類は色々読んできましたが、読み終わった後も心に留まっているのはこの本だけです。

    人との比較ではなく、自分が出来る範囲の無理のない努力や小さな発見を毎日続けていく事の大切さを学んだ気がします。

    勉強は1日5分と決めて色々していますが(梅原さんとは全然次元が違いますけども)、継続する事によって何かが自分の中で違ってきたと思います。

    また、街に咲いている花とかにも眼がとまるようになりました。

    単調な生活にやるせなさを感じる事も多々ありましたが、自分が出来る範囲の小さな努力や小さな変化に喜び、どんなに小さくても成長し続ける事って凄いことだと今は思います。

    梅原さんはプロの書き手ではないからこそ、自分の実体験を絞り出すように書けたのでしょう。

    にしても凄い人だなあ。

    • karaage より:

      長年、自分と戦ってきたからこそ人の心に響く文章を書けるでしょうね。

  2. 大伴細人 より:

    ウメハラ、スゴイですよね。
    僕はゲームは無知ですが、彼のプレー動画を観て感動しましたよ。

    (恐縮ですが、僕のブログ記事です)

  3. リコプテラ より:

    おはようございます。
    ゲーセンでバイトしてた時期があるので、懐かしいです。
    スト2では春麗を使ってました。その後バーチャファイターの方にはまっていましたね。
    今では全くゲームはやりませんが、梅原大吾さんの本はおもしろそうなので、読んでみます。良い本を紹介してくれて、ありがとうございます。
    私も何もやる気なくなることがありますが、そんな時は山や川へ出かけます。
    このところ私もちょっと気力不足の状態だったので、今日はこれから釣りに行って食材確保とエネルギーチャージをしてきます(^_^)

    • karaage より:

      やっぱり疲れた時は好きなことをやるに限りますね。

  4. プロゲーマー、インスパイヤされますね。私は飽きっぽくめんどくさがりやのなまけものなので、
    少しずつの努力でいいから、日々「確実に継続」することですね。

    ああ懐かしや 青春時代のスト2!
    私もゲーセンでは100円は高いのと、対戦で負けるのはカッコ悪いのでやりませんでした。
    かわりに競馬ゲームやポーカーゲームで10円メダルずつ賭けてセコセコ遊んでました。

    だけどスト2は、PCエンジン版のソフト(なぜか新品で980円で売られていた)を買ってやりまくりました。
    タイ米を食べるとサガットを思い出すし、カレーを食べるとダルシムのヨガパワーが浮かびました(笑)

    だけど、当時自分的にすごいと心からおもったのは、なによりもリッジレーサーでしたね。あのポリゴンを使った本物のようなグラフィックの動きはこれまで見たことがなく、駅前のゲーセンではじめて見た時、まるで博覧会の展示物みたいで「ゲームなのになんて技術だ!」と衝撃をうけましたね。
    あれから20年以上経った今でも、リッジレーサーを今のゲーセンに並べても、そんなに色あせ感はないと思うほどです。

    • karaage より:

      ゲームは楽しいですからね。
      セガラリーもびっくりしました。
      あの時ゲームが原型になっています。
      格ゲーは見ているのがいいです。

      • そう!セガラリーも!
        あれもリッジレーサーに明らかに対抗してるのか、本当に実車を運転してるようななめらかで違和感ない感覚なので、百円入れてよくやりました。

        • karaage より:

          ハンドルが重たくなるのが良かったです。
          今度は重力を体感出来るゲームが出て欲しいです。

  5. ぽんたちゃん より:

    図書館リクエストしたら結構購入してくれますよ
    寝たろうさんの本もきました。

    • karaage より:

      読みたいときに読みたいんです。
      時間が経つと読む気なくなります。

  6. ぽんたちゃん より:

    別に大人がゲームしてもいいと思いますけどね
    将棋も囲碁もゲームですからね

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