探検隊緊急企画! 本州最果て幻の「とびない旅館」を調査せよ!!

こんにちは。からあげです。

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台風が過ぎ去って秋の気配が濃厚となった青森県。
しかし、日中はまだ厳しい日差しが降り注ぐ。
台風が接近するので、むつ市から脱出してきた。
別にむつ市街でも台風をやり過ごすことが出来たが、少しでも遠くに行きたかったということもある。

ついこの前、むつ市にあるちょっとおかしい旅館に泊まってみた。
私の旅の基本は車中泊で宿に泊まることは決してない。
たまに避難小屋やテントに泊まるくらいだ。
なぜかと言うと宿泊料が高い割に私の求めるサービスを受けられないから。
私の求めるものは、上げ膳据え膳の申し分ないサービスではない。
今日の日本ではなかなか味わえない非日常だ。
車中泊オンリーの私だが、最近ネットで偶然知った旅館のことが気になって仕方なくなった。

参考リンク

東京別視点ガイド(【下北半島最狂の宿】止まらぬマシンガントーク!宴会場を埋め尽くすコレクション!「とびない旅館」で怒涛のマンツーマン接客を受けてきた!!)

ねこぜの東京⇔青森(恐山に次ぐ、青森県むつ市のディープスポット「とびない旅館」攻略まとめ)

なんでも凄く変わり者の主人で膨大なコレクションと創作物に埋もれている旅館らしい。
いったい主の飛内源一郎とは何者なのか。
もう気になって気になって仕方ないので、思い切って泊まってみることにした。

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予約する

ご主人はかなり気難しい性格ということなので、ブログの情報にある通り、早めに電話予約しておいた。
泊まってみて納得。
ご主人は1人きりで旅館を切り盛りしているので、時間がいくらあっても足りない。
しかも年老いたお母様の面倒も看ている。

ちなみにご主人によれば、いろいろ忙しいし体調を整える必要があるので、「2週間前までには予約して欲しい。」とのことだった。
【注意】これよりご主人のことを飛内さんとする。なぜか、ご主人は自分のことを飛内さんと呼んでいる。)
あのマシンガントークは体力を思いのほか消耗するらしい。

長電話になるという情報があったので、恐る恐る電話してみる。
数コールの後、飛内さんが電話に出た。
意外や意外、声だけは普通の人そうだったのでびっくりした。

予約するにあたって注意事項があるが、一番大事なことは宿泊の目的をキチンと伝えること。

これが非常に重要だ。
一般客は全てお断りしているらしい。
間違って一般人がやって来るといろいろな問題が起こってしまう。これを未然に防ぐため。

東京別視点さんとねこぜさんのブログを見て面白そうだったので、泊まってみたくなった。
あといろいろなコレクションを是非とも見たい。

嘘偽りなくそう伝えた。
すると飛内さんは渋々OKをしてくれた。
嫌そうな受け答えだが、本人は凄く嬉しいらしい。

怒涛のマシンガントークが炸裂する訳でもなく、淡々とやり取りは行われる。
電話を終える間際で、肝心の食事の件を忘れていたので聞いてみた。

「おっとそうだったね。」

などとド忘れしていた様子。
私は晩御飯と朝食の2食を付けて欲しいとお願いする。

「晩御飯も作ると大変だから、どこかで済ませて。」

とキッパリと断られる。
これには我が耳を疑ったが、食い下がって飛内さんの機嫌を悪くしてしまうとイケないので、名物の「いもすり餅」だけは絶対食べたいと言うと、朝食で出してくれるということになった。

電話だけのやりとりでは、少しおかしいところがあるものの、至って普通な対応だった。
まだ頑固者の範囲内だ。

予約を入れてから宿泊当日まで非常に長く感じた。
いったいどうなってしまうのか、不安と期待が徐々に膨らんでゆく。

宿泊当日 2016.8.29

前日まで大間崎のキャンプ場で泊まっていた。
柄にもなく奮発してマグロ丼を食べ、さらにマグロのかぶと焼きをモリモリお腹いっぱい食べたため、体調不良になった。

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玄米の粗食生活だったのに、いきなりマグロをたらふく食べたため、体が拒絶反応を示したようだ。
翌日になると多少はマシになったが、それでも体調は優れない。
しかし、宿の予約をしているので、そのまま居続ける訳にもいかず、取り敢えずむつ市街まで移動することにした。

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途中、奥薬研温泉かっぱの湯に寄ってから、むつ市の市立図書館に向かう。
途中で頭痛がし始めたので、癒し空間に退避した。
椅子に座って本を読んでいても頭が痛くて全然内容を理解出来ない。
途中で諦めて昼飯のパンを齧ってソファーでぐったりとする。
横になって休んでしまおうかと思ったが、ひと目があるので止めておいた。

午後から3時間くらい休んでいると、頭痛が治まり気分が良くなって来た。
時計を見ると4時を過ぎたところだった。
雑誌を読んでいると閉館のアナウンスが流れて来た。
時計を見ると5時前だったので、とびない旅館に向かうことにした。
飛内さんには5時過ぎに行くと言ってある。
体調は万全ではないが、ベストを尽くして立ち向かう必要がある。

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とびない旅館到着!

スマホナビを頼ってやって来た。
これが噂のとびない旅館かと興奮した。
すぐに飛内さんが飛び出して来るはずだが、待てども待てども誰もやって来ない。
おかしいなと思いつつ建物に入る。

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こんばんは。と何度も中に向かって挨拶するも返事はない。
奥の方で仕事をしているかもしれないので、スリッパを履いて中に入ってゆく。
台所は明かりが点いたまま、居間の方も明かりとテレビが点きっぱなしで人気はない。

なんと旅館はもぬけの殻だった!

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よく見ると入口の扉に小さな貼り紙があった。
今日は準備の日とはいったいどういうことか。
事前に予約してあったというのに、忘れてしまったのか。
飛内さんは明かりを点けたまま、いったいどこに行ってしまったのだろう!

主がいないのに無断で見学するわけにもいかない。
そこで取り敢えずご飯を食べにゆくことにした。

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とびない旅館の向こう側には大きなホテルがあって、駐車場は車で埋め尽くされている。
一方のとびない旅館は駐車場は車が2台のみ。
一台はご主人の乗る年代物の三菱車ともう一台は黄色い車。
黄色い車のことをなんか聞いたような気がしたが、ど忘れてしまった。

とびない旅館はお客が来なくても全然平気。
ブログを見たお客さんがやって来る前は、恐山の大祭を除いておよそ17年間ほとんどお客がなかったそうだ。
それでも潰れないとびない旅館は凄いと思った。

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取り敢えず旅館を出てやって来たのは回転寿司。
図書館からの道中で餃子の王将の看板を見て無性に餃子を食べたくなった。
店に入ると店内飲食時間が終わって持ち帰りだけとなっていた。
仕方ないので途中で見かけたかっぱ寿司に入った。

まだ体調は万全と言えなかったので、ほどほどにしておいた。
これから飛内さんに会うという緊張感もあった。

回転寿司屋を出ると途中でスーパーに寄ってお菓子とジュースを購入した。
今日のとびない旅館には気の利いた自動販売機なんていうものは置いていない。
飲み物を入れる冷蔵庫の中にもプラモデルやフィギュアが侵入してしまっている。
自分で飲みたいものは自分で用意する必要がある。

さあて、準備を整えたところで、再びとびない旅館に向かう。
駐車場に車を停めて暗い車内でゴソゴソと荷物をまとめていると、突然声を掛けられた。

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この人物こそ、とびない旅館のご主人、飛内源一郎(とびないげんいちろう)だ。
画像は翌日、下北妖怪ハウスを見学した時に撮影させて頂いたもの。
この飛内さんが暗がりに立っていたのだ。
私はびっくりしてしまった。

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荷物を持って中に入る。
まずは部屋に荷物を置きにゆく。
私の部屋は1号室。
階段を上がって直ぐの左手の部屋だ。
案内はなし、口頭での説明のみ。

部屋に入るともうすでに寝床の準備が整えられていた。
しかし、疲れているとはいえ、このまま寝るわけにはいかない。
私は飛内さんと話すためにやって来たのだ。
一晩の寝床は単なるおまけでしかない。

下に下ると片付かない居間に通された。
テーブルの上には雑多な荷物とモデルガン数丁が置かれていた。

椅子に座って自己紹介するといきなり人生相談コーナーが始まってしまった。
話によるとご主人のマシンガントークが始まるということだったので、私は面食らってしまった。
いったいどういうことなのか。
内容はあまりよく覚えていないのだが、クリエイターの心構えを教わった。

自分の作りたいものを作るではなしに、人々が求めているものを作る。
独りよがりの作品を作っているだけでは絶対に成功出来ない。

こんなことを言っていたような気がする。
そのうちご主人の話になったり、座敷わらしの話になったり、地域の人付き合いの話など、あっち行ったりこっちに行ったりとかなり飛びまくった。
私は頭を整理して話について行くのが精一杯で、しまいには容量オーバーになってパンクしてしまった。
止めどもなく続く飛内さんの話。
削られてゆくおっさんの体力。
私はただその場に居続けることしか出来なかった。

それにしても飛内家親子二代にわたる地域住民との確執は相当なものだと分かった。
期待していた遺産相続時の兄弟間の揉め事には一切触れられることはなかった。
もう話は終わってしまったということか。

その代わりに飛内さんが歌っているという動画を見せられた。
よく分からないが、あちこちメディアに露出するようになっているようす。

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そんな時間が虚しく過ぎてゆくこと数時間。
飛内さんが落ち着いた頃(消耗した頃)、ようやくコレクションの話になった。
私はこの機を逃さず、コレクションを見たいと言うと、ようやくコレクションルームに案内されることになった。

この部屋は建物の一番奥にあって100畳もあるという。
大宴会場だったらしくて、ここで結婚式の披露宴も行われたらしい。
今は見る影もなし。
昔はお客さんで賑わっていたが、恐山の祭りの時以外はお客さんがすっかり途絶えてしまった。
始めのうちは宴会場の半分だったらしいが、そのうち置ききれなくなっていつの間にか部屋全部を使うようになってしまったという。

飛内さんは旅館より自分のコレクションの方が大事なのだ!

あちこちに置かれた膨大なコレクションに圧倒される。
プラモデルからフィギュア、モデルガン、変な人形までさまざまなものが置かれている。
あれこれ見ていると、横で飛内さんが勝手に解説してくれる。
本当にいろいろ知っているなあと思った。

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これは巨大なプラモデルの箱。
どこかの美術館で飾られていたものを貰ってきたそうだ。
飛内さんなら大事にしてくれるということで関係者がくれたんだとか。
こうしたものが他にもいろいろある。

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これはねこぜさん。

いったいどういうものなのか、説明を受けたがよく理解出来なかった。
今、依頼を受けていてこの「ねこぜさん」をたくさん作っているところだという。
にこやかな表情と赤いほっぺがなんとも可愛らしい。

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隣のプラモ部屋

コレクションルームの隣にプラモデルの箱がうず高く積まれた部屋に案内された。
以前はここでプラモデルを作っていたらしいが、作業台の上はプラモデルで埋め尽くされてしまっている。
しばらく休んでいるうちにパーツがどこかに行ってしまったと嘆いていた。

話の弾みで今話題の断捨離が出ると、いきなり怒りだして断捨離なぞとんでもないと言い出した。
「捨てて片付けするなんて誰でも出来る」と怒りを露わにする飛内さん。
本人でも片付けして整理する必要があると言っていたが、これは他人では出来ないことだ。
部屋のあちこちに詰め込まれているコレクションの片付けが終わるのはいつになることやら。。。

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コレクションルームで一時疲れを見せ始めていた飛内さんだが、それから再び復活して喋りまくる。
気が付くと時計の針は1時を過ぎていた。
私は眠たくて頭がフラフラとしていた。
身の危険を感じて「もう寝ます!」と声高々に宣言する。
そう、話が終わるのを待っていたら、いつになるのか分からないのだ。

飛内さんにシャワーを浴びてから寝たらいいと言われたが、眠いのにシャワーを浴びると目が覚めてしまって眠れなくなる。
お風呂に入れれば考えたのだが、お湯を入れるのは面倒だし、勿体無いからシャワーだけ、という。
そこで、お風呂場だけ見せて頂いた。

男湯に入ると壁に釜伏山(かまぶせやま)が描かれていた。
富士山ではなしに、むつ市で有名な釜伏山。
山頂に自衛隊のレーダーがあるところ。

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ようやく飛内さんから開放されて部屋に戻ったのは2時前だった。
トイレに行って直ぐに布団に潜り込んで目を閉じる。
とびない旅館にやって来てから、いろいろなことがあって興奮して全然寝られない。
それでも体は疲れているので、目を閉じてじっとしていた。

するとどこからともなくペタペタという足音が聞こえてきた。
台風が接近中で風雨が強まっているので、そうした物音だろうと思っていた。
しかし、ときおりペタペタという足音が確かに聞こえて来る。
そのうち誰かの話し声のような音も聞こえてきた。

これが噂の座敷わらしなのか!

私はこれまで霊的な体験をしたことは皆無。
幽霊の存在を信じない。
山奥で泊まっていても幽霊を見たことは一度もない。
しかし、とびない旅館はひと味違っていた。

翌日になって飛内さんに廊下を歩かなかったかと聞いてみたが、直ぐに寝たという。
いったい夜聞いた足音は何なのか。
お客を喜ばそうとして飛内さんが廊下を歩いていたという可能性は否定出来ない。
今にして思えばコッリソと起きだして扉を開けて確認しておけば良かったなと思った。

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翌朝、6時半に目覚ましの音で目が覚めた。
ゆっくり寝ていたいところだが、台風が近づいて来ているので、あまりゆっくりはしていられない。
それにまだ見学する場所も残っている。
ゴソゴソと布団を抜け出し眠い目をこすりながら活動を開始した。

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洗面所にあった謎の貼り紙。

「手洗いに重いものを上げないで下さい。 店主」

よく分からないが、施設が老朽化しているので、大事に扱って欲しいということだろう。

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これが最先端のセキュリティーシステムだ!

こういうローテクな設備ほど逆に信頼性が高い。
個室の入口の引き戸に取り付けられている鍵。
内側からしか開けることが出来ない。
これなら1人の女性客も安心だ!

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身支度を整えると下に下りる。
すると飛内さんが台所で独り言をブツブツと言いながら食事を作っていた。
挨拶をすると、あとでいもすり餅を作るので、その時手伝って欲しい、という。
そう、このとびない旅館ではお客自身も食事の用意を手伝う必要があるのだ!
ここは宿泊客参加型の旅館で、普通ではない。

待ち時間、暇なのであちこち彷徨いて置いてあるものを見た。
これまた「ねこぜさん」が置いてあった。
猫なのか豚なのか熊なのかよく分からないキャラクター。

あちこち見ていると飛内さんの「あっ!」という叫び声が聞こえる。
急いで台所に向かうと魚の焦げ臭い匂いがしていた。
ついうっかりして魚を焦がしてしまったらしい。

タイマー付の電気調理機なのになぜ焦げてしまうのか。

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その後、いもすり餅を手伝ってようやく朝食が完成した!
昨日晩御飯で食べそこねたカレーが小鉢に入っている。

晩御飯は無しとのことだったので、食事を済ませておいたのだが、あとでお腹が空くかもしれないので、カレーを余分に作っていたとのことだった。
なんということか。
飛内さん特製のカレーを食べそこねた。

しかし、お客さん第一の飛内さんはキチンと考えている。
カレーの小鉢付きで、他には野菜炒めと焼魚、納豆など。
焦がしたという魚だったが、なんと出てきた。
どうやってリカバリーしたのだろうか。

その後、NHKの取材班もびっくりの納豆の粘り気を少なくする食べ方の講釈も受けた。

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やっぱり忘れてならないのが、このいもすり餅。
飛内さんから丁寧に作り方を教わった。
じゃがいもを擦ったものを練り合わせたものなのに、餅のようなモチっとした食感の不思議な食べ物だった。
アジ干しの出汁が効いていて凄く美味かった。

今度実家に行った時に飛内さん直伝のいもすり餅を作ってみようと思う。

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最後にこの栄養ドリンク。
とびない旅館の朝食で必ず出てくると言われる、わけの分からない栄養ドリンク

スカールDX2000

これを飲めば栄養満点だ!

私が食事している間も飛内さんが向かいに座りあれこれ話してくる。
この密着した接客サービスはなかなか凄い。

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飛内さん直筆サイン入りの領収書。
よく見ると、日観連加盟という文字が無造作に消されている。
連盟を脱退したのか、それとも脱退させられたのかは謎。

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朝食を食べ終わって会計を済ませると、忘れないうちに妖怪ハウスを見学させてもらう。
飛行機の機首もあるということだったが、シャッターを開けると風で煽られるので、見ることが出来なかった。

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これは墜落した飛行機の残骸ではない。
スクラップ業者が重機で引きちぎったものをそのまま持ってきたらしい。
これは倉庫に入れず雨ざらしになっている。

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飛行機の車輪。

随分と大きなタイヤだ。
これも空き地に雑然と放置されている。
貰ったのはいいが扱いに困ったのだろう。

下北妖怪ハウス

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とびない旅館の道路を挟んで向かい側のこの建物が下北妖怪ハウスだ。

2003年むつ市に水木しげるさんらを招いて第8回世界妖怪会議が開かれた。
その時、飛内さんがむつ市の実行委員長となっていろいろ準備を進めたのだった。

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鬼太郎

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ねずみ男

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体はボランティアの人に手伝って貰ったけど、頭部は全部飛内さんの手作り。
いろいろ揉めて途中で怒って帰った人も多かったとか。
他にも子泣きじじいやネコ娘、砂かけババアの頭部が置かれていた。

1Fにはゲゲゲの鬼太郎のキャラクターの他にプラモデルが所狭しと並べられていた。

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2Fの地獄めぐり

これは飛内さんが3年がかりで作ったもの。
電気を付けると赤や黄や青色の光で地獄の様子が浮かび上がる仕組みとなっている。

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地獄の鬼に懇願する人間。

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地獄めぐりの他に昭和初期の町並みを再現した「まぼろし商店街」というものもある。
この感じ。ドラマや映画で見た風景のままだ。

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電気屋さん

公衆電話や大きなビデオデッキ、ブラウン管テレビなどが置かれている。

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町のプラモデル屋さん

私の子供の頃もこんなプラモ屋があった気がする。
片付かない店内に箱が積み上げられていた。
上の方の箱を勝手に取り出そうとすると店のオヤジに怒られる。
そう、プラモ屋では店主のオヤジが絶対なのだ!

こことびない旅館も同様で全て飛内さんの思うがままのルールとなっている。
朝、何気なく居間でモデルガンを弄っていると、台所から飛内さんが飛んできて、そのモデルガンは高いから弄るのは止めてくれ、ワルサーなら好きに弄っていいと言われた。
無造作に置かれていたので、何気に手に取って弄っていただけなのに、飛内さんの逆鱗に触れてしまうところだった。危ない危ない。

この妖怪ハウスは過去のもの。と言い捨てる飛内さん。
今は次なる創作に向けて旅館業そっちのけで活動しているという。今後の活躍も見逃せない!!

とびない旅館の感想

こうしてとびない旅館の調査は終わった。
旅館に滞在していたのは約13時間。
そのうち飛内さんと話をしていたのが、約7時間。
なんと睡眠時間より飛内さんと話をしていた方が長かった。
これだけの時間を客の相手をしているんだから、料理や掃除の時間がなくなるのは頷ける。
だからなるべく連続でお客をとることはしないという。
全力で接客するので、体力の消耗も凄いのだろう。

それにしても、このとびない旅館。
膨大なコレクションから下北妖怪ハウス、マシンガントーク、座敷わらしなど。
いろいろなアトラクションが詰まっているが、一番の魅力はなんと言っても旅館の主、飛内さんだろう。
尽きることのない話題。息つく隙も与えぬ飛内節、そして圧倒的存在感。
どれをとっても変人級となっている。
こんなおっさんはなかなかいない。

最近になってこの下北の地に日本各地からお客さんが来るようになったという。
遠いところでは九州から飛内さんに会うためだけにやって来る。
そんな変わり者のお客さんが絶えないという。

可愛いねーちゃんが来ると、地元商店街の中をこれ見よがしに案内して憂さ晴らしをするのだとか。
まるで子供みたいなおっさんだと思った。

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今回、序盤の勝手に人生相談コーナーであれこれ言われてむかっ腹が立った。数日経ってようやく冷静になって記事をまとめようという気になった。
(気がついたら人生相談みたいになっていた。)
それでも思うことは飛内さんの魅力だ。
地域社会から無視されても一向に自分を変えようとしない。
淡々と楽しい毎日を送っている。
そこに飛内さんの魅力を凄く感じる。

何を言われても右から左、馬の耳に念仏。
私も飛内さんを見習って我道を行こうと思う。

とびない旅館データ

正式名  旅館 とびない 本館

所在地  青森県むつ市田名部町8−6

電話番号 0175-22-3815

料金   5,500円(税別)1泊朝食付き

注意事項

宿泊の予約は必ず2週間以上前にする。
予約の際に宿泊の目的をしっかりと告げて自分は普通の一般客ではないことを分かって貰う必要あり。
飛内さんは1人で全てこなしていて忙しいので、手助けを求められたら快く応じること。
ここは普通の旅館ではない。
上げ膳据え膳の行き届いたサービスを求めるなら他に行ったほうがお互いのため。
とびない旅館は主の飛内さんと一緒に楽しむところなのだ。

おわり

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『探検隊緊急企画! 本州最果て幻の「とびない旅館」を調査せよ!!』へのコメント

  1. 名前:白山室堂 投稿日:2016/09/02(金) 16:42:00 ID:bf33ce31e 返信

    旅館 とびない 本館

    めちゃくちゃおもしろかったです。
    お客様第一の偏屈オヤジが経営する旅館の話は、からあげ探険録下北編に収録できますね。それにしても、台風の中、宿泊できてよかったですね。

    いもすり餅は、うまそうだし、朝飯は、”男飯”といった感じでいいですね。

    あ〜私も行きたいな・・・

    • 名前:karaage 投稿日:2016/09/03(土) 16:42:19 ID:fbfb5e4f9 返信

      むつ市に行くことがありましたら、泊まってみてください。
      ある意味充実した一夜を過ごせます。

  2. 名前:大伴細人 投稿日:2016/09/02(金) 17:08:27 ID:10709dee8 返信

    飛内さん、ただ者ではないないですね。

    • 名前:karaage 投稿日:2016/09/03(土) 16:43:36 ID:fbfb5e4f9 返信

      なんかエネルギー量は凄いおっさんです。
      凄く疲れました。

  3. 名前:リコプテラ 投稿日:2016/09/03(土) 20:40:02 ID:15f21e512 返信

    こんばんは。
    普段から人間嫌いだと言っている隊長がこんなメンドクサそうな人の所によく泊まりにいったな、と思いながら読み進めました。「むかっ腹が立った」辺りをもっと読みたかったです。変人 vs 変人(失礼)って感じで。
    私は、飛内さんのコレクションには一切興味がありませんが(笑)飛内さんには会ってみたいです。結構、変人好きなところがあるので。

    • 名前:karaage 投稿日:2016/09/04(日) 20:01:01 ID:b42b04d2f 返信

      ちょっとした気まぐれです。

      また気が向いたら付け加えておきます。
      変人マニアには堪らない人物だと思います。

  4. 名前:ばっちやんわらす 投稿日:2016/09/05(月) 09:18:41 ID:f6fdcf931 返信

    立派な旅館だったようですが こういう方が後を継がれて 無念のご先祖様? いやいや こういう方も貴重です。からあげさんが貴重なのと同じです。とても丁寧で 私なら絶対行けないような 登山の報告も楽しく読んでいます。ありがとう。

    • 名前:karaage 投稿日:2016/09/05(月) 19:11:47 ID:0f3a15edb 返信

      どういたしまして。

      多分、飛内さんのご先祖様は喜んでいると思いますよ。
      良くぞ、好き勝手やってくれたと。