自作サコッシュ1号にマップケースを付けてグレードアップしてみた

こんばんは。からあげです。

 

今日は寒さがぶり返して季節風が吹き荒れる非常に寒い1日だった。
今の物置小屋の気温は6度となっている。
パソコンをタイプする指がかじかむ。
せっかくやって来た春がどこかに隠れてしまったぞ!

今日の出だしもスロースタートだった。
朝飯を食べ終わって物置小屋に引き上げると、まずは普段着の長袖シャツの不用品を取り外すことにした。
以前から気になっていたが、面倒に思ってズルズルと引き伸ばしていた。
もう、これ以上引き伸ばすのは止めよう。

タグとボタンを外して1gの軽量化となった。
これを見ておっさんはニンマリ。
重さもあるが、不用品が付いていることが気に入らない。
予備のボタンなんて必要ない。
定期的にチェックしていれば、不意にとれることはない。

袖口のボタンの位置をずらす。
袖口の隙間があって気に入らない。
何かの作業をする時にずり下がってくるし、隙間から体温が逃げやすくなる。

このシャツは激太りしていた時に着ていたもので、元通り痩せた今では大き過ぎる。
サイズを縮めてもよいが、あちこち傷んできていて、もうすぐウエス行きとなるので、このまま着続けることにする。

このシャツはもう15年近く着ているだろうか。
まあ、我ながら物持ちが良いと思うな。
ユニクロのシャツだったら、ここまで持たせる自信はない。
(ユニクロで気に入ることは滅多になく、結果修理してまで大事に着ようという気にならない。安物買いの銭失いの典型だな。今後は型落ちでいいので、山用のカッコイイ奴を買うとしよう。)

 

自作サコッシュにマップケースを取り付ける

昨日、PCT用地図のプリント作業がようやく終わった。
地図が完成すると、自然にマップケースのことを考えるようになった。
地図はできたが、どのようにして携帯するか。

普段の登山の時は、ジップロックで作ったマップケースをウエストバッグ(たすき掛け前向き)に入れて持ち歩いている。

最近はマイナーな登山道を歩くことが増えて地図読みが欠かせなくなった。
紛らわしい分岐や踏み跡が薄い道などは地図が頼り。
頻繁に出し入れするものだから、自作マップケースはすぐに傷んでしまう。
そのため、安く作れるジップロックを使っている。

便利で簡単! 激安マップケースの作り方
ジップロックの袋で誰でも簡単に作れるマップケースの作り方を紹介します!どこでも手に入る素材で安く作れることもポイントの1つです。

 

今回のPCTは、初めてのアメリカのトレイルで、標識や道のようすがどうなっているかは知らない。
ネットで調べればある程度は分かるだろうが、あえて調べない。
緊張感を持ってハイキングするためだ。
余計な情報が無い方が、自然と周囲の情報を見落とさないように気をつけるようになる。

標識の文字が英語だろうから、分岐では立ち止まってしっかり自分の進む方向を地図で確認する。
そのため、地図を頻繁に見ることになるが、その都度サコッシュから出すのは面倒だ。
面倒だから地図を出さずに勘で進んで道を間違える、ということは絶対に避けたい。
戻ると体力と時間をロスになるし、歩きのリズムを崩しかねない。
気軽に見ることができることと、ある程度の耐久性の2つが欲しい。

超軽量サコッシュの自作
こんばんは。からあげです。 今日から3月、もう春だ。 ツエルトで寝るようになって久しい。 新規購入の寝袋の性能チェックをしつつ、騎士団長殺しを読んでいる。 奮発した甲斐があって、軽量コンパクトで保温力もバッチリ。 これでPCTではポカポカ温

 

サコッシュに自作のマップケースを入れるには4つ折りにしなければ入らない。
その都度出し入れするのは凄く面倒だ。

 

バカヤロウ。そんなこと一々やっていられるか!

 

おっさんはたいそうお怒りだ。
何か良い方法はないか。

おっさんの資材置き場、100均に行って材料を調達してきた。
塩化ビニール製のクリアケース。
柔らかくて厚みがあって耐久性がありそう。

これをサコッシュの裏面に縫い付ける。
それならいつでも気軽に地図を見ることができる。
よし、これでイケる!

ケースの端の方は切れないよう加工してある。
この端をポケットの口の方に向ければ、耐久性が上がるだろう。

A4サイズの用紙を2つ折りにするとサコッシュにピッタリ!
よしよし。

クリアケースを解体してシートを切り出す。
材質が塩化ビニールで柔らかいので、普通のハサミでスイスイ切れる。
加工のしやすさも自作の素材選びでは重要だ。

ポケットの口にマジックテープを付けて、だらしなく広がらないようにしようと思った。
しかし、地図の出し入れの邪魔になるので、余計なものを付けるのは止めた。
それに重量だって増えてしまう。

マップケースは後付のため、単に上から縫い付けるだけにする。
意図せず下の方が余ってしまったので、切らずに反対側に折り返して強度アップしようと目論んだ。
ダブルクリップで挟んでいる隙にミシンで縫ってしまおうという作戦だ。

ミシン針の太さは普通、ミシン糸の太さも普通。
縫い目の間隔だけ、広めの3.5mmに設定した。
なんだ?普通、普通って。面白みのない奴だな。

いい感じで縫っていると、またもや下糸がなくなっていた!
重要な部分なのに、無駄に針で穴を空けてしまった。
くう~痛恨のミス。
下糸の残量を怠ってしまった!

下糸を巻き直し、気を取り直して再び縫い始める。
今度は糸が絡まってしまった!
なんてこったい。
針で空けた穴に糸が引っかかってしまうらしい。
機械では縫うことができないのか。

かえし縫いもするので、端の方がかなり傷んでしまった。
針の穴でボコボコになってしまったので、やり直すことにする。
ミシンが駄目ならおっさんに頼むとしよう。
手作業はおっさんの得意分野だ!

太めの木綿糸をダブルにして目を粗く縫った。
あまり細かく縫うとかえって強度が落ちてしまう。

縫い針は厚手用の針を使用。
机に押し付けて先を貫通させてペンチで引っ張る。
帆布用針と同じような縫い方をした。
ストラップは邪魔なので取外して作業した。

そしてついに完成!

3方向を縫っただけ。
これだけ縫うのも手縫いだと時間がかかった。
ひと針ひと針丁寧に縫って1時間以上かかった。
凹みをセンターに合わせてオシャレ度UPさせてみた。

一見雑にように見えるが、匠の技が隠されている。
テンション控えめにしてビニールを傷めないようにした。

さっそく地図を入れてみた。
1枚目のスタート地点のメキシコ国境付近のもの。

地図はクリアに見える。
全く問題はなし。

サコッシュの中に荷物を入れてコンパスを取り付けた。
ようし、これで各部をチェックするとしよう。

コンパスの取り付けは簡単。
ストラップのロープに付けるだけ。
コンパスのロープは普通のナイロン2mmロープ。

コンパスの使用頻度は少ないので、使わない時はサコッシュの中に入れておく。
ブラブラさせていると何かの拍子にロープが切れてコンパスを失ってしまうかもしれない。
ファスナーを閉めれば落とすことはないだろう。
ここだけダブルスライダー仕様にして両方から開け閉めできるようにした方が利便性が高まるな。
このサコッシュはプロトタイプ、次作で改良するとしよう。

バックアップ用コンパスはデジカメ(OLYMPUS TG-3)に内蔵されている電子コンパス。
アメリカでの使用は初めてなので、使い物になるかどうかは不明。
スタート前に誤差を確認しておく。

サコッシュはマチ無しのため、荷物を入れると真ん中が膨らみやすい。
コンパクトにして装着感の良さを優先させたため、このようになった。

この膨らみは鬱陶しいが、これくらい気にしないようにしよう。
何事も神経質過ぎるのはよくない。
適当が一番。

地図はA4コピー用紙の両端20mmずつカットしたもの。
二つ折りにするとすぐに地図をいじらねばならなくなるので、縁を折り返して片面はだいたい見えるようにしておいた。

各部のチェックを終えると重さの計測をする。
なんと73g。マップケースを付けて20gも重量が増えてしまったぞ。

塩化ビニールは少し重たいのが難点だな。

マップケースを付けたサコッシュを吊り下げて眺める。
なんだかあまり嬉しくないな。

確かに便利なのだが、マップケースが小さいし、片面しか見られない。
サコッシュの柔軟性が失われてしまった気もする。
なんだかゴワゴワする。

バックパックとサコッシュの2ショット。
コンパスをストラップに付けたのは文句なし。
しかし、マップケースがイマイチ。

この中途半端な気持ちのまま作業を終了したくない。
よし、やり直しだ!

再び100均に行って材料を調達してきた。
サコッシュを持っていて実際に当ててサイズを確認した。

今度はB5のクリアケースだ。

続いてアルミ製カラビナ。
簡単に付けたり外したりできるようにするためカラビナを用いる。
カラビナ1個の重さは3g。

パンチで上の隅2箇所に穴を空ける。

パンチで穴を空けたところ。
パンチだと綺麗に穴を空けることができる。

そしてカラビナでサコッシュのストラップに取り付ける。
地図は両面プリントなので、マップケースを簡単にひっくり返して見られるようにした。
こうすると両面プリントの利点を活かすことができる。

このようにカラビナを取り付ただけ。
不要なときな取外してバックパックの中にしまうこともできる。
工作時間は10分。穴を2つ空けるだけ。

横から見たようす。
サコッシュより外付けマップケースが少し大きいくらい。
この程度なら全然問題なし。

中央部の膨らみの問題も外付けなら関係なし。

吊り下げて全体を眺める。
これなら使い勝手も悪くない。
うむ、なかなかの出来栄えじゃないか。

サコッシュに取り付けたものは、勿体無いので付けたままにする。
この際、クリアケースの耐久性と使い勝手を確認したい。
手縫いなので簡単に外すことができる。
役立たずだったら、外して処分することにする。

 

外付けマップケースはなかなか良さそうだ。
次作のサコッシュで正式採用になるだろう。
PCTで実際に使ってみてさらなる改良をする計画だ。

ふう。これでヨシ。

さあ、バンバン片付けていこう。

追記(2018.5.23)

その後のPCTでは、アルミカラビナで吊り下げたマップケースは取り外して、サコッシュに直に縫い付けたマップケースを使った。マップケースを吊り下げて歩いていると、ブラブラ動いて鬱陶しかった。

取り外したものは、地図入れてバックパックの背中側のリッジレストの隙間に入れていた。
サコッシュに直接縫いつけたマップケースは使い心地が良かったが、途中でボロボロになってきたため、透明テープで補修して見苦しくなっていた。

 

おわり

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