遠い遠いMammoth Lakes

こんにちは。からあげです。

 

今日はTrailを一旦離れて町に向かっているところで、珍しく電波が入るのでブログを更新しようと思う。

Vermilion Valley Resortでは、送った食料が行方不明になり受け取ることができなかったが、食料よりも時間のロスが痛かった。
そのロスを取り戻そうと頑張ったあげく、とうとう滑落してしまった。
人を頼ると自分のペースで行動できなくなるのが辛い。
ヒッチや荷物の受け取りなど。
アメリカは日本みたいにキッチリしていなくて、かなり適当だ。
日本の感覚のままでいるとイラッとくる。
まあ、何事も適当にするのが一番いい。

VVRを出発したあと、渡渉困難なBear Creekを避けてAlternate RouteのGoodale Pass Trailを通ってPCTに復帰する。
天気が良すぎて雪が緩むのが早くて峠越えに苦戦する。

Goodale Passからの眺め

人の踏み跡に誘われて急斜面を下りることになってしまった。
ダブルポールをフルに活用して慎重に下っていった。
緊張のあまり喉がカラカラになった。

クランポンなし、トレランシューズで急斜面を下るなんて本当にCrazyだ。

おや?なんで写真撮れているのかな。

この渡渉の前、樹林帯の急斜面で10mほど滑落した。
岩を伝って下に下りようとしたところ、雪を踏み抜いて前転し落ちていった。
幸いお尻を軽く打っただけで無傷。
ダブルポールはどこかに吹っ飛んでいってしまって探すのに苦労した。

滑落する前、完全に集中力が切れているのが分かっていたが、少しでも距離を伸ばそうと思って頑張って歩いていた。
タダのTrailなら問題ないが、積雪のある状態だと危険だ。

この渡渉は滑落のあとだったので、慎重に倒木を利用して渡った。
立って渡るとズルっといったら終わりなので、馬乗りになって少しずつ渡っていった。

下半身がずぶ濡れになったので、焚き火をして体を温めた。
日没間近となると気温は下がって服が乾かなくなる。

昨日はブレーカーが落ちたみたいに目をつむると意識を失った。
そして起きたら朝5時になっていた。

あまりの早さにビックリ。

Creek沿いの湿っぽいところでツエルトを張ったので、またまた湿気てしまった。
そして恒例の天日干し。

雪が少ないところまでゆくとホッとした。
Independenceを出てから歩き詰めで疲労の蓄積が凄い。
ちょっとバランスを崩すとそのままコケてしまう。

Reds MeadowはVVRみたいなリゾートで簡単な食料を補給することができる。
しかし、まだ営業は開始していなかった。
事前にネットで情報を得ていたので、おそらくまだクローズのままだろうと思っていた。

Reds Meadowの近くにMammoth Lakesという町があって、ヒッチでもしてそこに行こうと考えていた。

舗装路に入ると雪もなく車が通行出来る状態だった。
今日は土曜日、十分期待出来る。

ところが、しばらくゆくと道路上に残雪が現れておっさんの希望は粉々に打ち砕かれてしまった。
行けども行けども雪はなくならない。いや、なんだか増えているような気がする。

腹が減っては歩けないので、道路上で飯にする。
マルチャンとスパム。

道路はなぜか登り基調。
Meadowは湿地帯のことでたいてい低い場所にある。
14mileほどの道路歩きがさらに辛いものとなる。

今日はMammoth Lakesまで行くのは諦めて、途中の道路脇で泊まることにした。
ヒッチできそうな道路にとうとう辿り着かなかった。

つい先日、Kennedy Meadowsでトレランシューズを履き替えたところだが、もうボロボロになってきてしまった。
たった200mileでこれほど劣化するものなのか。

もう穴が空いてしまった。
しかし、この程度で変えていたら、靴がいくつあっても足りないので、1200mileまではこれでゆく。
キックステップをしたり、急斜面で踏ん張ったりするので劣化が早いのだろう。
おっさんの体もぼろぼろだ。

町まであと5mileほどの距離なので、明日はゆっくり起きて歩き出そう。
多分町の手前でヒッチ出来るだろうから、歩くのは2時間もないだろう。

Sierraは予想を超えてHardで、体がボロボロになったので、Mammoth LakesでZERODAYをとることにする。
明日、明後日2日は休んで疲れを癒やしたい。

さあて寒くなってきたからそろそろ寝ようか。

 

おわり

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