テント暮らしの防寒対策~ツエルトを被って読書する

こんにちは。からあげです。

 

昨晩、突然に思い付いてやってみたことがある。

いつも晩御飯を終えるのが日没前の午後4時前くらい。
それから雑用を済ませて日没くらいに寝袋に入って読書をするんだけど、寝袋から両腕を出す体勢で本を読むので直ぐに上半身が冷えてくる。
手袋をして上着を着込んでいるんだけど、あまりいい防寒着ではないので寒くなってくる。
寒いと落ちついて本を読めないので、仕方なく読書をやめて寝袋に頭まですっぽりと入るのだ。
しかし、午後7時前の時もあって寝るには早すぎる時間で、肉体労働をしているとはいえ、そんなにも疲れていないので眠くならない。
目を閉じじっとしているんだけど、寝るのに時間が掛かる。
仮に早めに寝ることが出来ても、夜中に何度も目が覚める。

読書タイムが物足りないので、どうしたらいいか考えてみた。
するとナイスアイデアが浮かぶ。
ツエルトを頭から被って中で本を読めばいいんじゃないかと。
試しにやってみたら、ツエルト内は温かくて快適だった。
ツエルトを外してみるとひんやりと冷気が感じられ読書する気にならないほど。
この新たな試みは成功した!

 

20131230-133757-0

最近の寝床の様子

冬用シュラフにシュラフカバー、そして上から夏用シュラフを掛けている。
さらに足元には湯たんぽを装備。

冬用シュラフは単体で-20度まで使用可能だが、温かくして寝ていたら段々体が軟弱になってきて寒さを感じるようになり、シュラフカバーに夏用のダウンシュラフを掛けて寝ている。
手袋は読書する時にはめて、寝るときは外すようにしているが、何度か手袋をして寝たら手の具合が良くなった気がするので、今日から手袋をして寝ようと思う。

20131230-133838-0

これが読書風景だ!見た目は悪いがかなり暖かい。

 

読書をする時ツエルトを被ってみたら、かなり温かく快適だったので、今後の読書はこうやってやろうと思う。
お金を掛けずに手持ちの道具で問題を解決出来て非常に嬉しい。
5人用テントとは言え、中にさらにテントを張るスペースはないし、そもそも邪魔になるので、このように簡単に出来る方法が良い。
もともとツエルトは非常用で、こうやって被って使うのが本来の使い方だ。
ツエルトを被って中で本を読んでいても、別に息苦しいことはないし、圧迫感もない。
生地が薄くて軽いので重く感じることもない。
頭付近に僅かなスペースを作るだけなので、自分の体温や吐く息でツエルト内は温かい。
テント内は広々しているので温まることはないが、こうやって狭い空間にすると空気は直ぐに温まってくれる。

それに狭い空間だから読書に集中できる。
今のところ結露もしないので快適だ。
少し湿ったようなら広げてどこかに掛けておけば直ぐに乾く。
段ボールで上半身が入るダンボールハウスでも作ろうかなと思ったが、使わない時邪魔だし、いちいち畳まないといけないので、ツエルトを被る方法をとることにした。

 

スポンサーリンク

ツエルトの解説

ツエルトは、居住性を犠牲にして軽量化した非常用のテントのことで、ビバーク時に使用する道具だ。
通常のテントと異なるのは、フレームがないので単体では自立出来ない点。
しかし、非常に軽量コンパクトな為、装備の軽量化をすることが出来、身軽に歩くことが出来るのだ。

20131012-065612-0

北アルプス三俣山荘にて

専用ポール2本を使ってツエルトを設営しているところ。
フライシートとセットで張って耐候性を上げている。
入り口は向こう側。

 

 アライテントのスーパーライトツエルト1
 重量 230g 設営サイズ 間口80×奥行200×高さ90センチ
 定価 9,345円(税込)
 
さらに耐候性をアップさせるために以下のオプションをセットで使用している。

 ・ ツエルト用フライシート
   重量 350g 張り綱6本付き 定価 7,035円(税込)
 ・ ツエルト用ポールセット1
   重量 225g 長さ90センチ 張り綱2本付き 
   定価 3,675円(税込)
 ・ アンダーシート1
   重量 160g サイズ 100×205センチ
   定価 定価 3,675円(税込)
 ・ ジュラルミンペグ
   重量 15g 定価 126円(税込)

   
いつもフラシートとポールセット、アンダーシート、ペグ8本くらいを携行しているので、テント関係の重量は、1,085gになる。
劇的に軽い訳ではないが、居住性と軽量化のバランスを取るとこうなった。
ツエルト内は、少し長さをカットした銀マットを使用しているのみ。

 

ツエルトのメリット・デメリット

ツエルトのメリット

軽量コンパクト
値段が安価
設営の柔軟性が高い(不整地でも設営出来る)
撤収が簡単
三角屋根が可愛い
(非常に少数派なので賑やかなテント場で間違えることがない)

 

ツエルトのデメリット

自立しない
居住性が悪い
(三角屋根の為、内部空間が狭い。生地一枚である程度の防水性を確保するために表面をコーティングしているため結露が酷い)
設営に時間が掛かる
耐候性が低い
(風に弱く、防水性も低い)
広い設営スペースが必要
(たくさんのロープを張って固定するため)

 

 

主なものを挙げると以上のようになる。
もともとツエルトは緊急時のビバーク用のテントで、携帯性に特化しているため、居住性はかなり悪い。
ただ、オプションとセットで使用すれば通常宿泊用のテントとしても十分使用することが出来る。
もちろん、ツエルトのみの単体使用だと劇的に装備の軽量化を図ることが出来るので、攻めの山行にはもってこいだ。

フライシートとセットの使用で防水性能を大幅に上げるだけではなく、耐風性も向上する。
ツエルト単体使用だと横風に非常に弱いが、フライシートの張り綱6本が加わると横風にも十分に強くなる。

アンダーシート(グランドシート)は雨天時にツエルトの底からの浸水をある程度防いでくれる。

今年の秋の山行で初めてツエルトでの土砂降りを2回経験したが、フル装備であったため、ツエルト内は浸水したものの、そのまま寝ることが出来た。
ツエルト内は結露が酷く生地に触れると服が濡れてしまうので、状況に応じてカッパを着る必要がある。

また、浸水することを前提にシュラフは防水性があるシュラフカバーとセットで使用する必要がある。

20131013-153720-0

槍ヶ岳山荘のテント場にて。
右側手前が私のツエルト。奥が同じタイプのツエルト。

 

今年の10月に槍ヶ岳山荘のテント場で泊まった時のこと。
たまたま隣のサイトに同じツエルトの人が居た。
非常に珍しいことで、アライのツエルトを使っている人に初めて会ったので、嬉しくなって話し掛け情報交換をさせてもらった。
その人はツエルト単体使用で、私のフライシートに興味を示したので、これの有効性を熱く語っておいた。
ツエルトは安価なので取扱に気を遣わなくていい。
ただ、生地が薄く破れやすいので、アンダーシートを使用している。

ツエルトの特徴の一つである、底が割れる仕組みとなっているので、底を開ければ雨天でもテントの前室のような使い方が出来るし、アイゼンを着用しての使用時はツエルトを痛めることがない。
入り口のファスナーを開ければ筒状になるので、横から被ることが出来るし、底を開けて下から被り、雨や寒さを和らげることが出来る。
タープのような一枚ものの布だと身を包みにくいが、筒状のツエルトだとやりやすい。

 

設営する度にペグを打って固定できるとは限らないので、ツエルトの四隅に50センチ程度の細いロープを取り付けておくと安心。
ちなみに私は直径2ミリのダイニーマのロープを取り付けている。
ダイニーマとは超高強力ポリエチレン繊維のことで、非常に丈夫で耐摩耗性に優れるので、大型船の係船索やタグライン(大型船の出入港を支援するタグボートの曳索)に使用されている。
私は知らぬ間にツエルトの愛好家になってしまった。
風が強い稜線付近では使いづらいが、風の弱い樹林帯では真価を発揮する。
立木を利用して設営すれば、ポールがいらないし、下がゴツゴツとした岩場や木の根っ子がうねる場所でも難なく張ることが出来る。
非常に柔軟性が高いので、あらゆる場所に対応できることが特徴だ。
アイデア次第で無限の可能性を秘めた軽量コンパクトなシェルターとなる。

 

ツエルトは普段から使っていないと緊急時に使えるかどうか怪しい。
何度か使ってみただけではダメ、もちろん頭で分かっているだけではダメ。
今はネットで簡単に検索出来るから知識としてはあるかもしれないが、経験の蓄積が自信に繋がり、緊急時にパニックにならずに落ち着いて対処出来るのではないだろうか。
ツエルトを常用するようになって変わったことは、設営に時間が掛かるし、ペグが効かないテント場だと固定用の石がたくさんいるし、設営のスペースも多く取るので、テント場には早く着くようになったことだ。

早めにテント場に着くように余裕のある行動を心がけるので、より安全な登山をすることが出来る。

 

今はテント内の安全、快適な場所で使っているから気楽なもんだけど、緊急時は寒さに震えて頭から被ることになるだろう。
ツエルトは完全防水ではないから雨や夜露には注意が必要だ。
持てるだけの服を着込んだ上からカッパの上下を着用し、岩陰にでも入ってツエルトを被れば、十分に体温を保温でき、体力を温存させることが出来るだろう。
これからはアウトドアでちょっとした休憩時にもツエルトを被って休んでみようと思う。
通りがかりの人はびっくりするかもしれないが、普段から親しんでおけば、いざという時自然に体が動く。

もちろん、風が強い稜線で使うことが多いだろうから、風で煽られて飛ばされないように隅のロープを体か装備品に縛っておこうと思う。
頻繁に使うようになれば、消耗が激しくなるだろうけど、もともと安いものだし、修理すればいいので、ケチケチせずに使っていこうと思う。

ツエルトのスタッフバックは携帯性を考慮してギリギリに作ってあるので、収納時は押し込まないといけないので手間がかかる。
だから普段の泊りがけの山行時は、余裕のある作りのテントのフライシートのバックに入れるか、スーパーの買物袋に入れている。
非常用として携帯する場合は、純正のピチピチのスタッフバックに入れている。
荷物、特に衣類などは小さい袋に入れると非常にコンパクトになるが、袋自体が硬くなってパッキングし難くなる。

アウトドアメーカーからコンプレッションバックが売っているが、重量が軽くなるわけではなく、見た目がコンパクトになるだけなので、現在は使っていない。
(喜んで使っていた時期があった。)
嵩張る寝袋は仕方ないが、着替えや防寒着などの衣類は余裕のある袋に入れて、ハードケースの荷物の隙間に押しこむように入れれば、綺麗にパッキング出来る。

 

冬はツエルトを被って読書が定番になりそうだな!

 

おわり

スポンサーリンク