冬季山林内でのテント暮らしのようす

おはようございます。からあげです。

 

去年の春から山林探しの旅に出掛けて、あれこれ経験したことをブログに書き綴っている。今振り返ってみると、ある時は愚痴を書いてみたり、またある時は憂鬱な日々の事を書いてみたり、ほかには役場に行って資料を書き写したことを書いてみたりと、非常に懐かしく感じる。

ブログを読み返せば、当時の考えや経験したことを鮮明に思い出すことが出来る。
調べれば済むようなことを書いてもあまり価値はないけど、自分が経験したことをもとにして書いた記事は参考になる。(自画自賛)

経験したことをノートに書いて記録に残しても、量が多くなるとその他の情報に埋もれてしまい、すっかり分からなくなってしまう。
ブログに書き残しておけば、検索すれば簡単に出て来るので、情報をある程度管理出来るようになる。だから今後も経験したことをブログに積極的に書き残していこうと思う。

今回は冬期のテント暮らしの様子について。

冬期のテント暮らしについて

一冬、山林内で暮らしてみて分かったこと。
防寒対策だけしっかりして温かくして眠れば、テント生活でも大丈夫だということ。

一番寒い時では気温が-10度くらいになったけど、いきなり冷え込むのではなく、徐々に寒くなってくるので、冬本番までに体が慣れてくれる。

普段着用している衣類

普段着ている服

ユニクロヒートテックTシャツ(半袖)、ユニクロ速乾性ボクサーブリーフ、作業用厚手靴下、登山用ズボン、登山用長袖シャツ、防寒用オーバーズボン、フリース上着、作業用防寒ジャンパー、ネックウォーマー、厚手の帽子

作業をするときは、Tシャツとパンツの上にツナギを着て、寒ければその上に作業用ジャンパーを羽織る。靴は長靴を履く。

じっとしていれば寒くなってくるけど、適度に体を動かしていれば、そんなに寒くはない。
防寒着上下を着ている時は、主に食事の準備から後片付けまでの時間。
日が当たる日中であれば凍えることはないが、日が沈むと急に冷えてくるので、それまでに食事を済ませ寝袋に潜り込むことになる。
寝袋に入ってしまえば非常に温かい。

 

テントの長期設置方法

テントは整地した地面に木製のパレットを置き、嵩上げをしてからコンパネを敷を敷いている。さらに湿気上がりを防止するために、厚手のブルーシートを敷いている。
テントを地面に直に設営してしまうと、湿気が上がってきて快適性を欠く。大雨の時は浸水するかもしれないし。
積雪時はパレットで嵩上げしてできた空間が断熱層となって、地面からの冷気をシャットアウトしてくれて快適だった。

20130919-133816-0

整地してから木製パレットを置き、ウレタン塗装されたコンパネを敷き詰めた。
ウレタン塗装面を下にして湿気を遮断する。

20130922-095251-0

念入りに各部を調節してテントを張った。
長期のテント生活でも心地よく過ごすためには、手間を惜しまない。

 

テントの結露対策

テント内が寒くても、カセットコンロなどを点けて暖房することはない。
テント本体の生地内側にびっしりと水滴が付いてしまう。
結露を起こせばテント内が湿気て衣装ケースに保管している衣類にカビが生えてしまう。

テント生活を始めておよそ2ヶ月、テント内でカセットコンロを使い続けていたら、テント内が湿気てあちこちにカビが生えるようになった。
そこでテントの前室で煮炊きするようにしたら、結露の発生は無くなった。

ほかには、常時テントの出入口を少し開けておいて空気を換気しておいた。
テント内の気温は外気温とほとんど変わらなくなって結露しなくなる。

 

テント内での暮らしと就寝時の装備

テント内にはマットの代わりに2つ折にしたゴザを敷き、その上にエアーマットを敷いている。
寝袋は、-20度まで使用可能な冬用寝袋シュラフカバー、その上から夏用の寝袋を掛け布団代わりに掛けている。
寝るときの服装は、下着上下登山用スボンと長袖シャツと薄着になる。
ただし手足の先だけは厚着としている。

厚手の靴下の上から、フリース地のオーバー靴下を履き、ユニクロの手袋をする。
手袋をするまでは、手が荒れて指先がボロボロになるなど、非常に辛い思いをしたが、厚手の手袋をして指先を温めるようになったら、今までが嘘のように手荒れが直ってしまった。
おそらく血行が良くなって傷の修復が促進されたのだと思う。

そしてさらに寝袋の足元に湯たんぽを入れている。
ロケットストーブで湯を沸かせば燃料代はタダみたいなものなので、思いっきり使用できる。
沸騰したお湯を入れておくと、6時間くらいは温かさを維持できる。
翌朝、湯たんぽの湯は朝の食器洗いに使用する。

テント内にゴザを2重にして敷いて、クッション性と断熱性を向上させた。

20131230-133757-0

就寝風景

冬用寝袋にシュラフカバー、さらに夏用の寝袋を掛け布団代わりに掛けている。
エアーマットのクッション性と断熱性のお陰で寝心地が良すぎる。

20131126-124515-0

湯たんぽ

直に足元に入れると、低温やけどを起こすので、袋に入れておいた。

 

食後の過ごし方

暗くなる前に寝袋に入っても、直ぐには眠れないのでしばらく読書をする。
寝袋から上半身を出して読書すると、どうしても体が冷えてくる。
そこでツエルトを被って読書すると、ツエルト内の空気が自分の体温で温められ、快適に読書をすることが出来る。

20131230-133838-0

読書風景を再現してみた。
このツエルトを被って本を読んでいる。

 

冬期のテント生活は寒いので、早め早めの行動が大事。
作業をする時は寒いけど日出前に起きて朝食を済ませて、太陽が昇り暖かくなって来る頃に作業を開始する。
そして昼頃までにして早々と作業をやめて、お湯を沸かして体を拭いたり洗濯をする。
3時過ぎにはご飯の準備を始めて暗くなる前には寝袋に入る。

冬はこんな生活だ。
寒いのでテント内では、ほとんどの時間を寝袋の中で過ごす。
日中活動していると本を読んでいても直ぐに眠たくなって来るので、読書はほどほどにして眠る。
早寝早起きすれば健康に良いし、ヘッドランプの電池も節約できる。
山での暮らしは自然の影響を受けやすいが、上手いことやり過ごせば楽しい日常を過ごすことが出来る。

 

防寒用小物類

20140302-043629-0

上がモンベルのフリース地のオーバー靴下。
下がホームセンターで購入した作業用の厚手の靴下。

20140302-043733-0

ネックウォーマーをすると、首周りが非常に温かい。

20140302-044918-0

ミズノのブレスサーモの厚手の帽子。
ツバが無いのでヘッドランプを付けても支障がない。

20140302-043706-0

炊事洗濯に大活躍のビニール手袋。
脱着しやすいように敢えて2Lタイプを使用。
寒ければ、中に軍手を付けられる。

コメント

  1. リリエンタール より:

    以前冬をどうやって越すつもりなのかコメントに書いたことがありましたが、からあげさんのテント生活は非常に興味深く拝見しています。
    暖房なしでもテントで結構いけるものなんですね。非常に参考になります。冬場は体を動かしているうちは快適なのですが、じっとして動かない時は体が冷えます。それをどうするかが冬を過ごすにあたっての問題だと思っていました。結構大丈夫そうで安心しました。
    ただ普通は屋外でずっと過ごすことはないですから、暖房なしでずっと過ごすのは凄いと思います。

  2. モスクワ駐在 より:

    想像力が刺激されて、とても面白い!ありがとうございます。

  3. こぶら より:

    着る毛布が コスパ最高

  4. かなぶん より:

    1泊だけとか2泊だけなら私でも耐えられますが、一冬越すのはテントでは私なら無理ですわ。笑~
    夏の上高地ですら寒くて明け方起きてしまい、足が冷えて痛くて歩き回って暖を取ってました。
    余談ですが私も自宅近くの土地を競売で買ったんで、小屋か、ビニールハウスで小屋代わりか、キャンピングカーのボロを買って一部増築ハウスか、少し畑やったり果樹を植えたりなど、いろいろ考えてます。
    絶対に薪ストーブは安物でもいいので入れるつもりですわ。

  5. 湯たんぽ より:

    湯たんぽとゴム手の話は重要でしょう。
    ゴム手はそれでもアカギレを経験すれば、多くの人は
    使うべきと気がつくかも。
    湯たんぽは風邪をひいても、あるいは寒すぎて寝られなくなり体調不良になっても湯たんぽを使うことを気付かない人もいる。これはあると無しでは天地の差なのだ。

  6. からあげ より:

    >リリエンタールさん
    温暖な愛知の生まれでも慣れればなんとかなるんだと思いました。
    寝袋さえしっかりしていれば大丈夫です。
    >モスクワ駐在さん
    どうもありがとうございます。
    そちらの寒さは想像を絶するレベルでしょうね。
    日本の寒さ程度であれば楽勝でしょうか。
    >こぶらさん
    体脂肪を付けるということではなく、着る毛布ですか。
    どんなものか想像付きません。
    >かなぶん さん
    競売で土地をゲットですか。良いですね~
    土地があるといろいろ遊べて飽きないですね。
    >湯たんぽさん
    手荒れでボロボロになって辛かったですね。
    手袋をして寝るだけでこんなに症状が改善されるなんて思いませんでした。

スポンサーリンク