こんばんは。からあげです。
今日は目覚ましの音で目が覚めた。
山暮らしだと夜が明けると自然と目が覚めるのに、実家だと起きられない。
窓は2箇所開け放っているが、それでも外の様子が分かりにくく、雨が降っていてもなかなか気付かない。
波板だと直ぐに分かるのに。
便利な生活をしていると五感が鈍感になってしまうようだ。
今日のトレーニングはペットボトルをさらに一本追加して8本でやってみた。
しかしもう体が慣れてしまったようで、あまりシンドくない。
周囲の景色を楽しみつつ、早歩きで軽快に進む。
このまま15本まで毎日1本増やしていこうと思う。
ところで今日も朝から愛車の整備をした。
車を新車で購入して以来、こんなに弄っているのは初めてのことだ。
車上生活時は車が家だったので、もちろん愛着が出まくりだったが、今回はとにかくじっと眺めて様子を見たり、実際に車に触れてジムニーの仕組みを理解しようとしている。
分からないなりにあれこれ弄っていると分かるようになってくる。
もちろん細心の注意を払って。
グーグルで検索した整備画像を見るだけで非常に勉強になる。
何枚も見ているうちにぼんやりとやり方が分かってくる。
あとは自分でやるだけだ。
やっているうちに方法やコツなんかが掴めてくる。
車の整備は人任せで済ませる人が大半だろうけど、本来は使用者自らが整備するのが基本だ。
それはなぜか。壊れても直せないし、自走するかレッカーに来てもらうかの判断さえ出来ないからだ。
忙しいとか、分からない、面倒くさい、などと理由をいくつも並べ立てて、自分の手を汚さない。
決して行動せずにもっともらしい言い訳を用意しておけば、自分は傷つかない。
もちろんお金を払ってプロの整備士に頼むことを非難しているわけではない。
私もサラリーマンを続けていたのなら、きっと業者に丸投げしていたたずだ。
全然問題はない。
しかし、私は探検家として活動してゆくので、絶対に自動車の整備技術は必要だ。
世界の辺境の地に行くには車が必要不可欠。
必要な装備、人員を載せて車で行けるところまで進まないといけない。
もちろんそんな所にあるような車は何時故障してもおかしくはないボロボロの車だ。
ピカピカの3年落ちくらいの4駆があるわけがない。
人里離れた地で車が故障すれば、自分で直すしか無い。
JAFなんてあるわけない。
好意で載せてもらった車であってもドライバーが直せないなら自分が直すしかない。
手元に満足のゆく工具や部品がいつもあるわけじゃない。
そういう文明から孤立した状況で修理するスキルが求められる。
だから私は自分の車を自分で整備する。
細心の注意を払いつつ、ベストを尽くして整備する。
ジムニー(JB23W-8型)リアブレーキシューの点検
走行距離45,300km、3年経過交換無し
使用工具
ジャッキ、リジットラック、タイヤ止め
ゴムハンマーまたはプラスチックハンマー
真鍮ブラシ、ワイヤーブラシ
M8ジャッキボルト×2本
まずはリアのブレーキシューの点検を行う。
タイヤにタイヤ止めをかましてサイドブレーキを解除する。
そして点検する場所をジャッキアップしてリジットラックをセットしタイヤを外す。
今回は丁寧に一つづつジャッキアップし点検することにした。
リアタイヤを外したところ。
ホイールの当たり面(ドラム)にボルト穴が2つあるので、ここにM8の長めのボルトをねじ込み均等に少しづつ締め込んでゆく。
そして時々ゴムハンマーでドラムを叩きつつ、ジャッキボルトをさらに締め込む。
この時、サイドブレーキが効いていると外れない。
まだ車が新しいためか、固着しておらず、すんなりと外れた。
M8のボルトをジャッキボルトとしてねじ込んだが、ピッチが違うためか少し固く感じたので、無理して奥までねじ込まなかった。
ボルトが中に当たって押し広げる前にハンマーの衝撃で蓋が外れてくれたので助かった。
カバーの中にはブレーキシューのカスが溜まって黒ずんでいた。
エアーを吹いてカスを吹き飛ばす。
ブレーキシューの当たり面にブレーキクリーナーを吹いて油分を除く。
もちろんドラムの内側もブレーキクリーナーを吹いて綺麗にする。
掃除したあと指で撫でると非常に滑らか。
目視で点検したところ、シューの偏摩耗はなく残量は4mm以上とまだまだある。
他にも異常はなさそう。
開放したついでに各部を眺める。
ブレーキシューの交換はスプリングの着脱が肝のようだ。
ここは来るべき交換時期に備えて勉強する。
点検が終わると元通りにドラムのカバーを取り付ける。
タイヤを外したついでに下回りの錆打ちをやってシャシーブラックを塗ることにした。
タイヤハウス内を見るとあちこち錆が浮いている。
コイルスプリングの付け根が結構錆びている。
今回使用するペンキは、水性のシャーシブラック
油性より耐久性が劣ると思われるが、塗り易さやあと始末が楽な水性を選択した。
錆をワイヤーブラシや-ドライバーの先で落としてエアーを吹いて塗装したところ。
随分と小奇麗になってくれた。
タイヤを外したついでに溝の深さを測ってみた。
4輪全て4mm以上で問題なし。
外観のチェックを行ったが、何か箇所かタイヤサイドに岩で付いた傷があったが、走行には問題なさそうだった。
ジムニー(JB23W-8型)フロントブレーキパッドの点検
走行距離45,300km、3年経過交換無し
使用工具
12mmコンビネーションレンチ
ウォーターポンププライヤー
ジャッキ、リジットラック、タイヤ止め
真鍮、ワイヤーブラシ
リアに続いてフロントのディスクブレーキのブレーキパッドの点検を行う。
忘れずにサイドブレーキを引き、後輪にタイヤ止めをかましてジャッキアップする。
フロント側はリヤに比べて重いのでジャッキアップには力が要る。
フロントもリジットラックを噛ませて1つずつ丁寧に行う。
ブレーキキャリパーの固定ボルト2本を緩めて1本は抜き出す。
固定ボルトの頭は12mm。
今回はコンパクトで小回りが利くコンビネーションレンチを使用した。
ブレーキキャリパーを外したところ。
ボルト1本は緩めたままとし、完全に外す必要はない。
手前のパッド保護金物を外してからパッドを外す。
ブレーキパッドは、ブレーキディスクの両側に付いている。
指で優しく引っ張ると軽く外れてくれた。
パッドの様子。
ピストンの跡が丸く付いている。
パッドのディスク当たり面の方。
偏摩耗はなく良好と思われる。
パッドの厚みは8mm程度あって問題なしと思われる。
ただし、取説のサービスデータには基準値(新品)10.0mm
限度値8.0mmとなっていて2mm減ったら交換するようだ。
今後はパッドの残りに注意して自分で交換のタイミングを決めようと思う。
パッド面とブレーキディスクをブレーキクリーナで洗浄して油分を除く。
そしてキャリパーやピストンが当たるところにシリコングリスを薄く塗ってブレーキパッドを取り付ける。
当りが付いているので、振り替えなど行わずに同じ場所に戻すことにする。
キャリパーを戻すときにピストンが邪魔になるので、ウォーターポンププライヤーで挟んで押し込んでおく。
じわっと力を掛けて優しく押しこむ。
あとはキャリパーの取り付けボルトのシャフトにも薄くシリコングリスを塗って(ねじ山には塗らない)ボルトを締め込んで元通りに組み立てる。
前輪の時も同じように錆打ちしてペンキ塗りをしておいた。
ざっとペンキ塗りをしただけだが、下を覗くと整備の跡が窺える。
明日は天気の具合が少し悪そうだから、様子を見て作業することにする。
まだ物置内には雑多な道具類があるので、仕分けもする必要がある。
時間はあるから慌てる必要はない。
焦らずじっくりとジムニーの整備を進めていく。
おわり
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コメント
写真と手順をupしました...覗いて下さい。
写真を拝見した限りでは、ブレーキの摩耗も大丈夫そですね。
ディスクブレーキのピストンを押すのには専用工具が有りますが、便宜的にキズが付かなければプライヤーでもokです。
chiponekoさん
車整備の不備は、人を殺す可能性があります。
「何枚も見ているうちにぼんやりと分かってくる。」「細心の注意を払いつつ、ベストを尽くして整備する。」等と言っている人の整備が確かなものである筈がありません。
からあげさんの思う「分かってくる」や「細心の注意」「ベスト」は彼の思い込みで事故防止の点では意味がありません。
車の整備が十分かどうかを測る基準は道交法等で定められた安全基準を満たすか否か、その一点です。
「探検家として活動してゆく」という目標によって、素人整備が正当化されるのでしょうか?
そんなはずはありません。
事故が起きて人の命が失われたり、障害を負っても、誰も元に戻すことは出来ないのです。
仮に事故が起きてからあげさんが裁判に掛けられた場合、「探検家として必要だった」とか「(からあげさんなりに)ベストを尽くした」事が情状酌量の理由になると思いますか? それで被害者や遺族は納得するでしょうか?
罪が重くなることはあれど、軽くなる事はありえません。
「面白そうだから、勉強のためにやってみる」事は否定しません。
しかしそれが許されない世界もあるのです。
他のコメントにもあるように、整備を学びたければ然るべき資格を取得し経験を積むべきなのです。
車検を受けるまでの僅かな道のりであったとしても、素人整備は許されません。
コメ主さんへ
現状では整備と言える段階では無いですね。
シャーシの塗装、プラグ交換、ブレーキ周りの確認と清掃。その気が有れば誰でも問題なく出来る事です。
それすら整備に当たるのでしょうか...
保安基準を満たす事が大前提なのは当たり前の話ですが、どこまで手を入れるのかは「からあげ」さん次第。保安基準を満たさなければ車検に通らないだけの事です。ま~、車検前にテスターに入れるとは思いますよ。
過度な心配やら、ユーザー整備やユーザー車検を否定する方が問題は大きいかと考えますが。
プロの整備であってもいい加減な整備車両は車検コース途中でも弾かれますね。
素人で有ってもきっちり整備された車両は問題なく検査を通過しています。
私も最初は素人でしたね...今ではお代を頂く身ですが。
ユーザー整備やユーザー車検を否定すると言う事ですね。
私ははなからの否定はしませんよ...その何処が常識が欠如している事になるのでしょうか。
>事故の危険があっても構わないということですね。
法的に認められている事を行う事の何処がダメだと言う事でしょうか。具体的にその予測とは何でしょうか???
私は文系の言い回しは理解できませんのでユーザー整備やユーザー車検を通した車の具体的な事故率の数値を示して頂けませんか。
>あなたもからあげさんと同様に、常識の欠如した人間だということが判りました。
私の常識が欠如していると言うのなら、具体的に指摘して下さい。
からあげさんは自動車整備にも精通しているんですね。さすがもと船乗り。
車のブレーキってこういう構造になっているんですね。
私にはチンプンカンプンです。からあげさん尊敬します。
シャーシブラックっていうのはペンキですよね。錆びているところなんかは
ペンキ塗っただけじゃ、小石があたって剥げてまた錆てきますよね。
そこでひらめいたんですけど、小屋の建築につかった漆喰をあまったやつを
車体の下に塗ったらどうでしょうか。小石からうまく防護してくれるとおもいます。
もちろん、できるだけ乗らないのが長持ちさせる秘訣だと思いますが。
軽自動車は10万キロといいますから、乗る距離を減らしたらどうでしょうか。年間2500キロにおさえたら、単純計算で20年乗れますよ。
ブレーキフルードのエア抜きが一番大変そうですね。
自分はバイク乗ってますが、エア抜きが一番気を使います。
車はやったことないですが、ブレーキ関係だけは本当に、十分気をつけて下さいね。下手したら大事故につながりますので。
自分は四輪のブレーキ関係は怖くて手を出せないです。
からあげさん、本格的~
chiponekoさんはこの世界の人なのだろう
ユーザー整備やユーザー車検は奨励したほうがいいと思う
整備不良車が走られても困る
車両整備は良しとしても
車検ライン通過は最初ハードルたかいです
2、3回やればなれるとおもいますが
がんばってください。
車検を請け負った人が2年間車の状態を保障してはくれません。自分の車の構造を理解しようとしない人は、全使用者に課された日常点検努力義務を果たそうとしない人です。
整備士とはいえ数百車種の整備書を全て読んでも、各車種専用の特殊工具を全所持してもいません。雇われの時間的、資金的制約のなかで、差し支えない範囲で意図的に手を抜くことも当然ありますし、勘に頼り不適切な整備をしていることもあります。使用者自身が整備書を熟読し毎日使用しながら機関に気を配ることに勝る安全はありません。
ペットボトル8本から15本までって事は毎日一本ずつ増やして、最低でも一週間は山の記事が読めないってことなんですね。
ちょっと残念だけどノルマがあるわけでもないし、自由人のからあげさんのペースが実は羨ましい。それにジムニーの記事もけっこう楽しんで読ませてもらっています。
車検ガンバッテください。
小屋作ってるときは設計図描いて必要材料くらい計算してから作れや!って思ってたけど、今の整備見てるとそのへんのブログなんかよりよっぽどちゃんと調べてやってると思う
整備にゴチャゴチャいってる奴らは車のことよくわかってないで言ってるように思えるな
だいたい文句のつけ方が陰湿で嫌だわ
このブログのからあげさんに
からむあほうの思考回路が理解できんわ
からあげさんがんばってください
毎日楽しみにしてますからあげ
新しい車ならウォーターポンププライヤーでも問題ないけれど、ピストンシールが減ってる車では押したときにピストンが傾きやすいので、シリンダーと擦れて傷がついたりピストンシールが捻れたりしてフルード漏れを引き起こすことがあります。専用ツールもあるけれど、ピストン全周に均等に力が掛かればいいのでクランプと古パッドを使うのがお勧めです。クランプは小屋作りでも使えますし。
>usamit02さん
どうもありがとうございます。
そういう情報ってなかなか得られないので助かります。
次回に取り入れようと思います。