東大雪の名峰「ニペソツ山」 に登る

こんにちは。からあげです。

 

今朝は2時起きして準備して登山に行ってきた。
夜トイレで起きると綺麗な星空が広がっていて好天が予想されたので、今日は東大雪山系の中で人気のあるニペソツ山に登ることに決めた。
事前にひがし大雪自然館で情報収集すると幌加温泉コースは荒廃が進んで廃道に近い状態ということなので、無難に十六の沢コースとした。ふぅ~充実した一日だったな。

参考リンク ひがし大雪自然館HP(東大雪山系の登山情報はこちらで)

ニペソツ山登山(2015.9.5)

登山コース 十六の沢コース登山口より日帰りピストン

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暗いうちから車を走らせ林道の終点までやって来ると、5時前の時点で既に混み合っていた。
まだ停められるスペースは若干あったが、ギチギチに詰められて出すのが大変になるかもしれないので、念のため2分ほど戻ったところのスペースに車を停めた。

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登山口のトイレと携帯トイレ用回収ボックス。
笹が覆いかぶさっているが、どちらも使用可能だ。
回収ボックスには番号キーが取り付けられている。
事前に上士幌町役場に問い合わせて聞いておこう。

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05:15 登山口発

林道走行して荷物が荷崩れを起こしてしまい準備に手間取る。
忘れ物がないように気をつけて出発する。

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いきなり十六の沢川の渡渉が待っていた。
丸木橋の上を滑らないように慎重に歩く。

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川を渡ると尾根に沿って徐々に登ってゆく。

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向こうに見えるのは小天狗。
今日は玄米ご飯をモリモリ食べたためか非常に体が軽い。
山深くヒグマの出没も予想されたので、今日は剣鉈、熊スプレー、爆音ホイッスル、クマ鈴・ベルの豪華4点セットを装備した。

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どんどんと高度を上げると素晴らしい景色が広がる。
今日の景色は頂きだぜ!

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小天狗付近の岩場
初め見た時どこを通っていいのか分からなかった。
岩の踏跡を辿ると向こう側に行くことが出来た。
ここはちょっと危険なので、慎重にあるく。

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小天狗をかわすと前天狗岳に向かって進むが、一旦天狗のコルまで下ってゆく。

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天狗のコルのテント場。
昨日の大雨であちこちに水が流れている。
水場となる雪渓はとうの昔に解けてしまっているので、ここで泊まる場合は麓から水を担ぎ上げる必要がある。

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小天狗を振り返る。ナナカマドが赤く色づき始めている。

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ウラシマツツジ

前天狗岳の登りに差し掛かったころ、周囲に生えている草が紅葉していた。
そういえばこれまで北海道のあちこちの山で見掛けた草だった。
今は花が咲いたように赤く色づいている。

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まるでお花畑のように見える。
ウラシマツツジはいい仕事してるね~。

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前天狗岳まであと少し
急な登りも軽やかに登る。

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07:20 前天狗岳の携帯トイレブース 

ここからニペソツ山が見える筈だが、、、

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携帯用トイレブースの扉は内開となっている。
少々使いづらい。

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木製の便座。
ここに携帯用トイレをセットして用を足す。
使用済みの携帯トイレは、持ち帰り登山口の携帯トイレ回収ボックスに捨てるか、家まで持ち帰る。

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おっと残念でした。
山頂部分にガスがかかって見えない。
仕方ない歩きながら晴れるのを待とうか。
風が強く寒いので、軍手とウインドブレーカーを着用する。

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前天狗岳の携帯トイレブースがある広場は、非常に広くて休憩に最適だ。
天気が良ければニペソツ山を見ることが出来る。
ガスで視界不良となると下山コースが分かり難くなるので注意が必要だ。
幌加温泉コースへの降り口は調査していない。

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天狗平より前天狗岳を振り返る。
尖った山容と思いきや意外にどっしりとした佇まいだ。

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天狗平から見るニペソツ山

ガスが晴れるのを今か今かと待っていたら、ようやく晴れて山の全貌を見ることが出来た。
北海道の山らしからぬ険しい山だ。

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天狗岳を過ぎると一旦下る。
ここは非常に気持の良い稜線歩きだ。
ニペソツ山の人気の高さがよく分かる。

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ニペソツ山に取り付いたところで、再びガスに包まれた。
お腹が空いてペースが遅くなってきたので、ハイマツの陰に隠れて玄米おにぎりを1本食べる。

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玄米ご飯を食べると元気が出た。
最後の登りを気合を入れて登ってゆく。

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山頂手前で左に鋭角に曲がると山頂らしきところが見えてきた。
あと少しだ。

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ニペソツ山(2,013m)200名山

ニペソツ山(ニペソツやま)は、北海道の東大雪にある標高2,013 mの山。北海道十勝総合振興局管内新得町と上士幌町の境にあり、標高2,000mを超える山としては国内で最も東に位置する。日本二百名山に選定されている。
山名は、十勝川の支流ニペソツ川の源に位置することに由来する。「ニペソツ」とはニペソツ川を指すアイヌ語のニペソチnipes-ot-i「シナノキの樹皮(内皮)・~が群在する・もの」が略されて伝わっているという説が出されているが、用法・実際共にまだ十分に検証されていない。

Wikipediaより引用

08:30 ニペソツ山山頂着

やっとのことで山頂に辿り着いたが、ガスで何も見えない。
風が強くて非常に寒い。ここでガスが晴れるのを少し待つことにした。

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今日は玄米おにぎりを3本持ってきた。
上手に三角に握れないので巻きずし風とした。

玄米を食べていると本当にエネルギーが持続する。
以前はエネルギージェルやパワーバーなども食べていたが、食べた直後は体が軽くなるが直ぐに元に戻ってしまう。
何度も食べていると徐々に落ち込みが酷くなってきて体が動かなくなる。
言うなれば、玄米は火が長持ちする広葉樹の薪で、エネルギージェルなどは一気に燃える針葉樹の薪のような感じだ。
玄米おにぎりを定期的に食べれば疲れ知らずでどこまででも歩いて行けそうな気がする。
手軽に食べられて持続する玄米おにぎりは私にとって最高の行動食であり主食だ。

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玄米を頬張っていると東側の崖の下が見えてきた。
端に寄りすぎると非常に危険だ。奈落の底まで真っ逆さまとなる。

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ようやくガスが晴れてきた。
これは気持ちいい。

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ウラシマツツジの赤が映える。

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今朝は非常に天気が良かったが徐々に雲が増えてきた。
今回は僅かしか景色が見えなかったので、次回の楽しみにとっておくことにしようか。
これ以上待っていると体が冷えてしまうので、止む無く下山することにした。

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山頂下のガレ場でナキウサギの声がする。
鳴き声は聞こえるが姿が見えない。
1回だけ黒っぽいものがチラッと見えただけだった。

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ガスの切れ間から糠平湖(ぬかびらこ)が見える。

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前天狗岳に戻っているところ。

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山頂を何度振り返ってみてもガスが晴れない。

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09:50 前天狗岳携帯トイレブース

残念ながらニペソツ山は姿を現してくれない。
ここでお別れだ。また来るぞ!

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前天狗を過ぎると石狩岳方面が見える。
朝方はガスがかかっていて上のほうが見えなかった。

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遠くに見えるのは西クマネシリ岳とピリベツ岳、通称おっぱい山。
特徴のある山で登山者に親しまれている。

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天狗のコル付近の紅葉
来週あたりが一番の見頃だろう。

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川の音が聞こえてきた。登山口はもうすぐだ。

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11:45 登山口 着

下山中、多くの人とすれ違った。
登山口に来てみると車の列が更に伸びていた。これは凄い。
小天狗からの下りで登山者2名に追い越された。
最近、北海道の山に慣れてきたところで、追い越すことはあっても追い越されるのは稀だった。
背後から聞こえる鈴の音を聞いてスピードアップしてみたが、スピード差があり過ぎて直ぐに追い抜かれた。
どうやら北海道にはたくさんのバケモノが生息しているようだ。

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ニペソツ山のローカルルール

林道の終点部分の黄色のテープより奥側には車を停めない。
車は回転させて出口に向かって邪魔にならないように端に寄せて縦列駐車する。
(ただし、路肩が弱いところがあるので転落しないように注意する。)

 

岩間温泉

汗はそれほどかきはしなかったが、近くに無料の温泉があるので行ってみることにした。
石狩岳シュナイダーコース登山口の脇を通って更に奥に進み川を渡った先にある岩間温泉はまさに秘湯だ。

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温泉手前に渡渉がある。
水深は約30センチ。
これまでコンクリートを打った沢なら渡ったことがあるが、自然の川は初めてだった。
ゆっくりと川に進入する。

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ワイルドだなあ。とニヤケながら写真を撮る。
ジムニーは車高が高いので楽々越えることが出来た。
車高が低い車は無理をせず、川手前の駐車場に車を停めて歩いたほうが無難。

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まだまだ余裕がある。
渡渉したお陰でタイヤが綺麗になった。
川底は車が通るので踏み固められていてしっかりとグリップしてくれる。
大雨後は土砂が堆積しているかもしれないので注意が必要だ。

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川を渡ると先の道は多少荒れているが、川を越えられたのなら問題なく終点の駐車場まで進むことが出来るだろう。
温泉は駐車場の川の対岸にある。

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ハードな林道走行で荷物が荷崩れを起こして車内がグチャグチャになった。
網棚から物が降ってきたり、後ろの荷物が前に飛び出したりして酷い有様だ。

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温泉は非常な簡素な造りだ。
目隠し用のカーテンとスノコと椅子を置いた脱衣所があるのみ。
男女混浴。

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広い湯船。
源泉はそこそこ熱かったが、ホースから水が入っていたので少し温かった。
しかし天然温泉で非常に気持ち良い。
ゆっくりと浸かって登山疲れをとる。

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ニペソツ山、石狩岳への林道の入口。
国道273号線三股付近、入口に標識あり。

 

温泉に入ってリフレッシュすると、再び糠平温泉まで戻ってきた。
途中の幌加除雪ステーションは人気がなく広くてトイレもあるので、車中泊するにはピッタリだが、生憎の圏外となっている。
ブログ更新出来ないので、仕方なしに戻ってきた。
車内を片付けたが、あれこれ行方不明になっている品がある。
車の外には出してないので、車内の何処かにあるはずだ。
そのうち出てくるだろう。

さあて明日はどの山に登ろうか。
ご飯にしようかな。

走行ルート

走行距離 80.7km
ねぐら  ひがし大雪自然館P

 

おわり

コメント

  1. いちきゅうー より:

    おはようございます。
    川を渡る時、
    ジムニーは車輪の径が大きいので、
    実力発揮ですね。
    普通の軽では、危ない感じw。
    当方は、家が草だらけで草刈りが、
    日課です。

    • karaage より:

      楽しい渡渉でした。
      途中で車を停めて出入りするのが大変でした。

      草刈りといい雪かきといい、絶対なくならない仕事ですね。

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