ホリエモンの「君がオヤジになる前に」を読んでみた

こんにちは。からあげです。

 

今日も快晴の一日が始まった。
せっかくの天気なのにこうしてのんびりしていると勿体無いような気がしてきた。
しかし、お盆間近で道路の交通量が多いので、車を運転して移動するだけで疲れてしまう。

カレンダーで見る限り今年のお盆は休みが取りにくい。
14日日曜日を過ぎれば、道は空いてくることだろう。
今は余計なことをせずにじっとして体力回復に努めていたほうが良い。

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日中は車の中でパソコンを弄っていたり、本を読んでいたりする。
旅の出発前に購入したKindle paperwhiteが大活躍している。
紙の本みたいに嵩張らないし、読みやすくて目に優しい液晶画面なので、長時間読んでいても目が疲れない。
以前はスマホでKindle本を読んでいたが、長時間の読書だと目が疲れ過ぎて頭が痛くなることがあった。

今は夏休みに入ってKindle本のセールを度々やっているので、面白そうなものを見つけると気軽に購入している。
今回はいくつか読んだ中でそこそこ面白かった本の感想を書いてみることにする。

 

君がオヤジになる前に

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著者  堀江貴文
出版社 徳間書店 (2010/10/29)
発売日 2010/10/29

 

あのライブドア事件の堀江貴文が書いた本。
通称ホリエモン。
前半は38歳になった著者が25歳から35歳まで各年代別に向けての提言という構成。
後半はカバーの絵を描いた漫画家の福本伸行との対談の内容。

以前、「刑務所なう」という本を買って読んでみたが、つまらない獄中日記だったので、途中で読むのを止めて捨ててしまった。
よく考えれば刑務所内では中身をチェックされるので、無難な内容しか書けない。
つまらなくて当然だった。

今回はそれにめげずに2冊目にトライした。
別にホリエモンのファンではないが、彼のツイートや文章をネットで読んでいるうちに興味が出てきた。
今セール中でKindleだと278円となっていたのも大きい。

それではこれから本の中の一文を抜き出して気になるところにマーカーで印を付けて、私の感想も付け加えるという形で感想文を書いていくことにする。

 

ひとつひとつの事象について徹底的に考え抜き、結論を出すプロセスを繰り返すと、思考停止に陥らなくなる。思考停止とは安定を求め、自分の皮膚感覚や感情、生き方そのものに、こだわりを捨てるところから始まる。

~中略~

安定を求めようとする努力のプロセスの中で、人は不安定になってゆく。そのことに多くの人は気づいていない。むしろ不安定であるという真理を悟った上で、その不安定さの中でうまく生きていくスタイルを取るべきなのだ。だからこそ、思考停止には陥ってはならない。

位置No.31 まえがきーいま「君」に向けて

多くの人は自分の頭で考えることをしなくなってしまった。
何でも安易に答えを知りたがる。
何も行動せずに答えを知っただけでは、真に理解することは不可能だろう。
別に私はそれでも構わないと思っている。
みんな権力者に騙されていることに気づいていない。
ただ、思考停止した人ばかりになると、日本はとんでもない方向へ突き進んでゆくこともあるので、度々ブログで私の意見をぶちまけるようにしている。

お偉方は決まりきった「安心・安全」という言葉を使いたがる。
自分の政策に中身が全くないものだから、耳障りの良い言葉で誤魔化そうとする。
いい加減、嘘をズラリと並べるのは止めて欲しい。

 

儲かる仕事の大原則は、1 元手がゼロ、2 定期収入がある、3 在庫リスクがない、4 利益率がいい、の4つだ。

位置No.995 32歳の君へ

これによるとブログは手堅いビジネスだと言える。
広告を貼っておけば、月によって波はあるが定期収入が入ってくる。
元手もレンタルサーバー代とドメイン代くらいなものなので、すぐに元が取れるようになる。
やっぱりネットビジネスは儲かる仕事だと思う。
その手軽さゆえに新規参入者が多いので、激しい競争に晒されることになる。
しかし、ほとんどが継続出来ないので、じっと耐えて更新を続けていれば、そのうちライバルは消え去っている。

 

周りを見回すと、包容力に包まれ、安住の地で安らかに生きることを目指している人の、なんと多いことだろう。
安らぎは、人の思考を止める。
思考を止めれば、成長はしない。
成長しなければ歳をとるのが早まる。
そして着々とオヤジ化が進み、身体の衰えとリストラと死の恐怖に、びくびく怯えながら小さくなって生きるのみだ。

位置No.1391 38歳の僕へ

私は田舎の山林を購入して小屋を建てて安住の地を作ろうとしていた。
小屋が完成するとやるべきことを見失ってしまった。
代わり映えしない毎日を怠惰に過ごしていたこともある。
その時、心の中のおっさんは叫んだ。
「こんなことをするために会社を辞めたのではない!」と。
私はハッと気付かされた。
平穏な日々を送りたくて脱サラしたのではなく、自分の好奇心を刺激してくれるまだ見ぬ世界に足を踏み入れてみたかったのだ。
小屋の周りの小さな世界で満足していてどうする?
この地球上には、私の知らない世界が満ち溢れているというのに。

 

福本

最近は書店で作品を見かけて、ファンになってくれる人も多いです。福本伸行はよく知らないけど、これだけたくさん本が出ているんだから、つまらないはずがないだろうと。一冊でも手にとってくれたら、しめたものですよ。中身は絶対におもしろいから。

位置No.1914 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

私もこの作戦でゆくことにする。
最近ネットでよく見かける「からあげ隊長」とは何者なんだ?
どれどれ試しにブログを読んでみることにするか。
うはは、こんな馬鹿なおっさんもいるんだな。

などと想像を膨らませては、ニヤニヤしている変人。
これからは電子書籍も多数出版して世間にアピールしてゆく。

 

堀江

仕事を断らないのは成功するための基本姿勢のひとつでしょう。僕も仕事は断りませんよ。討論番組も青年会議所の講演も「アサヒ芸能」の連載も、別け隔てなく受けています。

福本

俺ももともと貧乏性だから、来る仕事を断るのは、落ちている金を拾わないのと同じことだと思う。若いうちは妙に気取って見逃していたけど、スイッチが入ってからは、10円でも落っこちていたら、がむしゃらに拾いに行きました。成功するのは、落ちている金を躊躇なく拾える人間でしょう。

位置No.1961 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

これまでテレビ局から小屋暮らしの取材の申し込みがいくつかあったが全て断っていた。
コピーアンドペーストして宛名だけを変えたメールでは私の心は動かない。

でも今になって考えてみると勿体無いことをしたかなとも思えてくる。
やはりこれからは手段を選ばずに自分の名を売りだしてゆく必要があるのか。
これはもう少し考えてみることにしよう。
やっぱり待ちの姿勢では今の時代厳しい、自分から売り込んで行かねばならない。

 

堀江

同感です。世の中、仕事がないないって騒ぎ過ぎですよ。不平を言っていたら、いつか誰かがいい仕事をくれると思っているんじゃないですかね。

福本

間違っているよね。そもそも仕事についたから成功ってわけではなく、その仕事を通してトライし続ける人が、本当の成功ってヤツを手にするんだと思うよ。成功できないとしたら、それはトライし続けていないんだよ。

位置No.1982 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

私は不思議と仕事に困ったことがない。
あれこれ選り好みしないで探していると、必ずバイト先や就職先が見つかった。
福本氏の言葉には含蓄がある。
トライし続けた先に成功がある。
一度やって駄目だからといって、トライを止めてしまえばそれでおしまい。
なんと勿体無いことだろうか。

 

福本

保障が整い過ぎている人生は、つまらないんだよ。『天』のなかで書いた「詰将棋みたいな人生を考えている」というセリフは、今の若い人に当てはまる気がする。
こう打って、こう指せば必ず詰めるという将棋しか、指そうとしていない。でも人生って絶対、詰将棋なんかじゃない。よめるのはせいぜい3手先ぐらいじゃないの。手が悪くても必ず盛り返せる。そういう手の可能性に、楽しみを見出さなきゃ。

位置No.1996 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

私は安定を捨てて荒野に飛び出した。
あれから3年。どうにか生きている。
状況は良くなる一方だと自分の肌で感じている。
安定という幻想のなかでは、絶対に自分の能力は開花しない。
先が読めない人生だからこそ、生きてゆく楽しさがある。

私は貧乏な家に生まれて、しなくてもいい余計な苦労を散々してきた。自分の運命を呪った。
普通の家の子として生まれたかった。
周囲の人間は、たくさんの小遣いやお年玉を貰っていながら、ことある毎にプレゼントも貰っていた。ファミコン、ラジコン、漫画本などなど。
そんな周囲が羨ましくて仕方なかった。

それが最近になって貧乏な家の子供として生まれてきたことも悪くはなかったなと思えるようになった。
確かな金銭感覚が身についたからだ。
これはお金では絶対に買えない能力。いや、お金があると身に付かない。辛い日常に耐えた者だけが手にするレアなスキル。 

 

福本

痛い目を見ないと、勝ち方も覚えられない。俺たちは普通の人より、さんざん痛い目を見て学んだ方でしょう(笑)。

堀江

そうですね(笑)。雀卓につく勇気がない人は論外です。勝てる可能性を放棄した人に、未来はありません。将来が不安だという若い人は、試しに雀荘に行ってみたらいいんじゃないですか。

位置No.2017 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

人間、実際に痛い目を見ないと学習出来ない。
酒、タバコ、パチンコなどで散々痛い目を見てきたので、よく分かる。
体の健康を害し、時間とお金を浪費する。
そんな人間に未来はないと確信する。

 

福本

長く頑張っているから偉いとは言わないが、それでもやっぱり「継続は力なり」って、本当に大事なことだと思うんだ。俺ならどんなに調子の出ないときも、ともかく週一本は漫画を仕上げる。・・・ってことが途切れていたら、たぶん今の俺の状況にない。

位置No.2039 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

これはブログ運営で一番大事なこと。
とにかく頑張って更新し続けていれば、次第にライバルがいなくなって、自分の世界を作ることが出来る。
3年間、愚直にブログ更新し続けたお陰で、今のBライフブログ飯がある。

3年かけてBライフブログ飯を達成した
こんにちは。からあげです。 今日は気がついたらブログ飯を達成出来ていたという話。 ブログ飯は、プロブロガーで有名な染谷昌利さんの著書「ブログ飯」というタイトルにもなったブログで飯を食べてゆく生き方だ。 ブログ飯 個性を収入に変える生き方 染

 

なんで他の人はこんな簡単なことが出来ないんだろうって思う。
多分、結果をすぐに欲しがるからだろう。
やって来るときは威勢がいいが、すぐに諦めてどこかに行ってしまう。
余計なことを考えずにブログを3年間運営してみれば、見えないことが見えてくる。
あとはそこを改善してゆけばいい。

カイジとか黒沢を読んでいてよくネタ切れかと思う時もあったが、なんとか挽回して盛り上げていた福本氏には感心した。
博打打ちの心理描写が私の心を熱くさせた。
これからも目を離せない注目の漫画家だ。

 

福本

熱くない三流は、だいたい傷つくのを極端に怖がっている人ですね。そういうのに限って、成功への渇望が強かったりする。おかしな話ですよ。無傷のまま、人は上に行けるわけがない。

位置No.2126 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

ここはおっさんの胸にグサリと突き刺さった。
失敗を恐れて言い訳ばかりして結局何もしない。
そんな時がよくある。
本当にダメなのはダメだが、何でもダメ元でやってみた方が良い。
失敗の蓄積によって新たな方向に導かれることもある。
人生何があるか分からない。

 

福本

ヤバくなったら降りればいいとか、初めから身の安全を考えないで、スッカラカンになってやる!という覚悟で、挑んでほしい。傷だらけになっても、打ち続けていれば、必ず突破口は開くから。

位置No.2151 対談「これから」を生きる君へ福本伸行×堀江貴文

ホリエモンの本を読んでいたのに、いつの間にか福本氏の含蓄のある言葉に魅了されてしまった。
ホリエモンが福本氏の魅力を引き出したのかな。

身の安全を考えずにあれこれやったら本当に死んでしまうので、最低限の安全は確保する。
後先考えにない、がむしゃらな姿勢に人は心を打たれるんだと思う。
これほどまで頑張っているんだから、なんとか助けてあげたいと思うはず。
その前にやっている本人が必ず突破口を見つけ出すだろう。

 

これまでいろいろと厄介なことがあったが、その都度全力で対処してなんとかやってきた。
これからもこの調子でやっていきたい。

ふう、なかなか為になる本だったな。読んで得した。他にもたくさん名言があったな~。

読書
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からあげ隊長の日記

コメント

  1. 一般財団法人日本車中泊協会名誉会長 より:

    人生、好きなことをした奴が勝ちです。
    私も中年になり、毎日、ひどい職場で安月給と将来もらえる安年金のためだけに息を吐く生活をしています。将来的には、自給自足的な田舎生活を目指していますが、魂、精神、肉体が死んだような日々を過ごしています。デフレ時代の成功者ホリエモンや福本先生、隊長が言うとおりです。
    私は、製造関係ですが「儲かる仕事の大原則は、1 元手がゼロ、2 定期収入がある、3 在庫リスクがない、4 利益率がいい、の4つだ。」これは、本当だと思います。製造業の工場は、24時間稼働、利幅少なく、若者は、使い捨て廃人工場です。
    日本も製造業を捨ててITや金融を基幹産業にしていたら、雇用制度、労働環境、休日、教育制度と大きくいい方向へ向かったでしょう。

    しがない、中年オヤジのボヤキでした。私も早期退職をして、隊長の後を追う計画を立てています。

    • karaage より:

      資源がないのによく製造業を始めたと思います。
      みんながみんなネットで稼げる訳ではないかと思いますが、会社にこき使われるより随分マシだと思います。

      今の時代、凡人に残された道は節約しかありません。
      どうかお体ご自愛くださに。

  2. こんにちは。
    一気にだいぶ北の方まで行きましたね。
    以前半年ほど暮らした山形県をあっという間に通り過ぎちゃったのがちょっと残念ですが(笑)、南下してくる時は宮城方面になりますかね?
    ところで、ホリエモンは注目している人物です。
    あの“見せしめ”のような実刑判決自体どうかと思うのですが、1年9ヶ月の獄中生活が彼の考え方をさらに深いものにしたように感じます。
    いつかテレビで「過去にとらわれるな。将来に怯えるな。今を生きろ。」と語っているのを見て共感しました。
    確かに、未来を不安に思ってやりたいことをやらないなんて、つまらない人生ですよね。

    • karaage より:

      ホリエモンは1年9ヶ月も入っていたのですか。

      いろいろと考えることが出来たでしょうね。

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