自分はどうも相貌失認らしい

こんにちは。からあげです。

ただいま、台風が接近中。
次第に雨風が強くなってきた。
周囲に人気は殆どない。
今の状態が通常の人口密度のようだ。
うん、スカスカで気分がいい。

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朝起きて寝袋に包まりながらゴロゴロしていると、寝袋に穴を発見した。
この寝袋は10年以上使っている代物で、穴が空いていても全然不思議ではない。
普段の小屋暮らしや車中泊でも使っているので、最近消耗が激しくなってきた。

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いつものように100均の補修テープを貼って周囲を縫った。
始め裏の生地まで縫ってしまったので、やり直した。
穴の隙間からダウンが出ているが、これくらいは仕方ない。

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もうかれこれ10年以上使っているが、まだ洗濯は一度もしてない。
さすがに首周りのところが汚れてきた。
ダウンが抜けたこともあるが、汚れにより保温力が落ちているような気もする。
今度実家に行ったときに洗濯しよう。

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長年の使用でファスナーのところも劣化してきた。
以前は透明だったが、白く変色してきた。
布地から浮いているような感じで、ファスナーを全開にしてしまうと元に戻せなくなるかもしれない。
ここもそのうち手直しすることにしよう。

 

相貌失認について

話は変わるが、相貌失認(そうぼうしつにん)という症状を最近ネットで知った。
人の顔を見ても誰だか区別が付かない症状らしい。
ふ~んそんなこともあるんだなあと呑気にネットであれこれ調べ始めた。

 

相貌失認(そうぼうしつにん、Prosopagnosia)とは脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」を指す。 俗に失顔症とも呼ばれる。 頭部損傷や脳腫瘍・血管障害等が後天的に相貌失認を誘発する要因となる。
視覚失認などの他の失認と同様、相貌失認の発症者も目・鼻・口といった個々の顔のパーツや輪郭などを知覚することはできている。しかしこれを全体として「一つの顔」として正しく認識することができないため、人間の顔の区別がつかない、覚えられないといったもの、男女の区別、表情がわからないといった症状を訴える。よって、発症者は個人の認識を着衣や声といった、顔以外の情報により行っているケースが多い。ただし障害の程度によってはごく近しい人間は識別できているケースもあり、事例によりかなり差異がある。

Wikipediaより

 

人の顔が覚えられない「相貌失認」(失顔症)について知ってください

 

人の顔がうまく認識できない「相貌失認」という病気があります。意外に多い疾患で、人口の2%近くにこの症状があると言われることもあります。

一般的な症状は以下の通りです。
・テレビや映画を鑑賞中、登場人物のスジがつながらない
・ついさっき会ったばかりの相手でも、場所が変わると、先ほどの人だとわからなくなってしまう
・相手を顔ではなく、主に、声や歩き方、鼻の大きさなど特徴ある顔のパーツ、服装などで判別してしまう

相貌失認の程度は日常生活に問題がないものから、非常に深刻な場合まで幅広いです。

人の顔が覚えられない……相貌失認の症状・対処法 [メンタルヘルス…

 

外で出会った時に夫や友達がそうだとわかるのは、
まず待ち合わせ場所で、他に待ち合わせしている=人待ちの人を探す
体型で一致するかしないか、
服装でカテゴリが一致するかしないか、
友達や家族や同僚など知り合いなら、探していればこっちの顔見て反応する、
という段階を踏んでいる
動くかしゃべってくれればわかる
じっと待たれていると、まったく区別がつかない

【相貌失認】あなたの顔がわかりません | ログ速@身体・健康

 

「僕は、相当多くの人たちから嫌われていると思っている。なぜなら、僕は彼らからとても失礼な人間だと思われているからなんだ。挨拶程度ではなくて、面と向かって話をした人でさえも、なかなかその人の顔を覚えられないんだ。今まではどうにかうまく切り抜けてきたつもりだけど、この一年、どのタイミングでこの話をしようかと悩んで、正直に言おうと決心したんだ。それで、『どこでお会いしましたっけ?』って正直に聞くようにしたんだけど、ごまかすより事態は悪くなってしまって、相手をもっと怒らせることになってしまったんだ」

「顔を覚えられない」ブラッド・ピットが失顔症を激白 | ニュースウォーカー

 

人の顔が覚えられない「相貌失認」(失顔症)について知ってください

 

あれこれ調べていたら、しゅうまいさんのブログ「しゅうまいの256倍ブログ neophilia++」に辿り着いた。
子供の頃からいろいろ苦労されているようで、その様子を読んでいたらまるで自分のことのように思われた。

なぜ、自分は人の名前や顔を覚えられないのか、ずっと不思議に思っていた。
自分には発達障害の自覚症状があったので、知能検査(WAIS-Ⅲ)を受けてみて作業記憶が悪いということが分かった。

成人知能検査(WAIS-Ⅲ)の結果
こんばんは。からあげです。 愛知県の実家に戻ってくると、晴天が続き暑いくらいに気温が高い。 連日たっぷりと日差しが降り注ぎ、最高気温は25度を超えている。 北海道から戻ってきてやることがたくさんあるというのに、体が怠くて作業があまり進まない

 

検査の結果を見て自分なりに納得しようとしたが、それだけでは説明が付かないこともあった。
何故、人の顔を覚えられないのか。
上の具体例でもあるように私は子供の頃から人の顔を覚えるのが苦手で、人を覚えるのに顔のパーツではなく、体型、服、癖、声などを手掛かりにしていた。

学校の年度初めにクラス替えが行われるが、30名ほどのクラスメイトを覚えるのにも凄く時間がかかった。
長い夏休みを挟むとおおかた忘れてしまうので、また初めから覚え直す必要があった。
そんなんだから2学期の半ばを過ぎないとクラス全員を覚えることが出来なかった。
いや、3学期の終わりくらいまで覚えられなかった。

人の顔をじっと見ないと区別出来ないので、人の顔をジロジロと見てしまい喧嘩を売っていると勘違いされることも多かった。

 

まだ子供の頃は良かったが、社会人になってからは大変だった。
それほど頻繁に顔を合わせない人達とも仕事をしなければならないからだ。
人を呼びたいのに名前が出てこない。さっき作業の打ち合わせして仕事を始めたのに、相方が誰か思い出せない。
これに吃音が加わるともうどうしようもない。お手上げだ。

忘年会なんかの飲み会の時も大変だった。
近くの席になった人と話すことになるのだが、どれだけ考えてみても名前が思い出せない。
人の顔と名前を記憶出来ないので、その人に関連した情報の家族構成、趣味、癖、職歴などを記憶出来ないのだ。
仕方ないので適当に話を合わせるしかない。
こちらから突っ込んで話せないので、自然と向こうからの質問に答えるというような質疑応答のような面白みのない会話となってしまう。
気が付くと私の周りから人が消えていた。

職場で頻繁に顔を合わせていても、町で偶然会うと気付かないことが多かった。
向こうが気づいて話しかけて来ることがほとんど。
私の場合は人見知りもあるので、自分が気づいて相手が気づいていない場合は、知らないフリをしてどこかに行ってしまうこともよくあった。
それだから余計に話がややこしくなる。
職場以外のプライベートで会ったなら、出来るだけ職場の人と関わりたくないと思っていた時もある。

バイトでは、お客さんからお金を受け取ってお釣りを返さなければならない時、相手が分からなくなってしまうことが多々あった。
こちらにお釣りを頂戴という感じでアピールして近づいてくるのであれば間違いは少ないが、知らんぷりをしている相手だとよく間違えて怒られた。
これは短期記憶が悪いということもあるだろうが、相貌失認も関係していたのだろう。

 

しゅうまいさんのブログ記事「相貌失認の顔認識テストの日本語説明を付けてみました」のリンク先のテストをやってみた。

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すると結果は47%だった。
50%を切ると顔認識が困難であるという兆候が現れるという。
テストには外国の有名人がいろいろ出てくるのだが、知らない人が多かった。
数少ない知っている人でこの結果だった。
髪型や服装などは消してあって顔のパーツだけで判別しなければならなかったので、自分には難しかった。
特に見慣れない外国人なので、日本人には不利だと思った。

他のサイトで日本人の芸能人や政治家で顔認識のテストをするものがあったのでやってみたが、そもそも知っている人間が少なかった。
私のように世間や他人に関心がない者には、正確な結果が出にくいと感じた。

 

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最近、相貌失認の自覚症状を感じたのは、スキー場バイトの時にある特定の人物に弁当を渡したり、体質上食べられないおかずを他のものに変えたスペシャルメニューを渡す時だったり、親父の葬式の時に数十年ぶりに親戚と会ったりした時だ。
もう訳が分からなくなり頭がショートしてしまった。

自分の周囲に入れ替わり立ち代りよく知らない人がやって来ると、頭の処理能力の限界を直ぐに越えてしまう。
人の名前を覚えないのは失礼にあたるとプレッシャーを感じると余計にヘマをしてしまう。
私が無理なく維持できる人間関係は10人くらいだ。

ドラマや映画を観ていても登場人物の区別が付きにくいので、なかなかストーリーが理解出来ない。
場面が変わって違う服装で登場すると同一人物だと気づかない。
まだ日本人だと分かりやすいが、外国人だと判別が難しくなる。
特に字幕版だともうお手上げ。
シャーロック・ホームズが好きで実家に行く度に観るのだが、もう何十回と観直しているうちにトリックを理解出来るようになった。
最近の現代版のSHERLOCKは、登場人物が多いし場面が頻繁に変わるので、全然理解出来ない。
観終わっても謎が深まるばかりでモヤモヤとしてしまう。
原作の小説を読んでから数十年が経っていて内容をかなり忘れてしまっているので、余計に理解出来ないのだろう。

 

 発達障害、吃音、相貌失認など、見えない障害を抱えていると本当に生きにくい。
まあ発達障害と相貌失認は、ネットの情報の各種ケースに当てはまるというだけだ。
吃音症は、自分が物心ついた時から自覚していた症状で、これは間違いない。

本当にもうどうしようもない。
治そうとしても無駄にエネルギーを消費するだけだ。
こんな自分を受け入れるしかない。

今は人を覚えられなくて失礼な奴だと思われるかもしれないが、あと20年も経って爺さんになれば、ただのボケ爺さんになるだけなので問題なし。
こんな些細なことを思い悩むより、ほかにするべきことがたくさんある。

 

まあ、本当に困ったおっさんだこと。
もう笑うしかない。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    隊長は隊長のままでよし!

    今日のブログは、欝気味ですね。

  2. なおまま より:

    相貌失認、初めて知りました。
    エピソードが詳細で理解しやすかったです。
    自分では気づかず、同じ障害で生きづらさを抱えている人が隊長の文章を読んで「そうだったのか!」と道が開けるかもしれませんね。

    このところおかげん悪そうですが、ファンは静かに待っていますので、無理せずゆっくりおやすみください。

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