素敵な一夜

こんにちは。からあげです。

昨日、ブログ更新後にバスに乗って移動するつもりだったが、3時過ぎの遅い便になると途中までで、目的地に行くことはできなかった。私が途方に暮れていると、なんと車で送ってくれる人が現れた。その人の名前はLynda、68歳のおばさんだった。

始めは乗せてあげるよ、ということだったのに、「今日はもう遅いから家に来て泊まって行きなさい。明日送って行ってあげるわよ。」と言ってくれた。一昨日は町中で野宿して疲れているところだった。せっかくの誘いを断るのは失礼だと思ったので、言葉に甘えて一晩厄介になることにした。

Lyndaの家はCoosbayから8mileほどのところにあるCharlestonという町にあった。道路からプライベートロードに入りゲートを開けて下った先の広大な土地に数々の建物が建てられていた。私はその中の小さな小屋で泊まった。Lyndaはご主人と犬4匹、猫3匹、ニワトリ4羽に囲まれて幸せな生活を送っているそうな。

土地を手に入れるために、Lyndaたちは17年間も働いてお金を貯めたという。太平洋を望む高台にあり、町の喧騒とは別世界にある。

犬には吠えられてあまり仲良くできなかったが、3匹のうちの1匹の猫に気に入られて楽しいひとときを過ごすことができた。小屋の前でLyndaと話していると、どこからともなくやって来て小屋に入れてくれとせがまれた。中に入れてやると始めのうちは距離をとってこちらのようすを窺っていたが、体をなでてやるうちに打ち解けて、私の体の上に乗ってくるようになった。いつもはLyndaに甘えているはずなのに、すごく甘えてきて可愛らしかった。かなりの重さの猫で、腕枕をしてやっていると腕がしびれてきた。

夜になってトイレのために外に出ると、あれだけ甘えていた猫は気が済んだらしく、どこかへ行ってしまった。一人で寝る夜は当たり前すぎてなんとも思わないが、猫と一緒に寝るつもりだったため、ふと寂しさを感じてしまった。

Coos Bayはバンカーヒルと表示されているあたり。

この小屋に泊まった。ご主人のセルフビルドかどうかは不明。聞き取れなかった。

マットレスの上に寝袋を敷いて寝た。断熱が効いていて温かった。

野菜の煮物を頂いた。ヘルシーで体に染みた。

眠たそうにしている猫。実はこやつ私を誘っていたらしい。

いつの間にか体の上に上がってきた。

寒い冬の時期、衰弱して町の中を彷徨っていた数年前、Lyndaに拾われた。衰弱が酷く3回も病院で手当を受けたそうな。かなりの年寄り猫だ。

うっとりしている猫。言葉は通じないが、心が通った時だった。

大仏様の彫り物が置かれていた。

今朝は7時過ぎに起きてゴソゴソ準備をしていると、ドアをノックするような音が聞こえた。Lyndaがやって来たのかな?と外に出ると猫がちょこんと座っていた。私が声をかける(拙い英語で)と猫は恥ずかしそうに下を向いてしまった。本当に可愛い奴だった。

Lyndaの家で朝食をごちそうになると、Oregon Coast TrailのTrailheadまで送って貰った。いろいろ親切にしてくれるが、私にこれらの親切を受ける資格はあるのだろうか。一度死にかけて拾った命なのに、いつのまにか不平不満だらけとなっていた自分を恥じた。

しかし、バスの5時間遅れは止めてくれと思う。アメリカは本当に不思議な国だ。悪いことが起こると、決まってその後ラッキーなことが起こる。続けて悪いことは起きない。

Lyndaの家

前のオーナーが建てた小屋を改装して住み心地をアップさせている。ウッドデッキはご主人の仕事。

明るい室内 

自然光を最大限に取り入れるように窓をたくさんつけている。

リビングで朝食を頂いた。

ハープの演奏をしてくれたLynda。

犬たちはいつも寝てしまうんだとか。ハープは軽量なカーボン製。

作業小屋内部

いやあいいね。いかんいかん小欲知足だ。

美味そうなニワトリ。卵をとるためで食べるためではない。

海岸に向かって歩く。

Oregonの海岸に沿ってトレイルが整備されている。その名はOregon Coast Trail。

いやあ、意外と長かったな。道路歩きは。

海岸に降り立つ。潮が満ちると砂浜は全て水没。潮汐を知っておく必要あり。

時間はちょうど最干潮前だった。

丘へのエスケープルート。自然を舐めていると確実にヤラれる。

ロープを捨てたのは誰だ?

単なる海草だった。

干潮時のみ現れるトレイル。

いえい!!ごきげんなおっさん。

マルチャンタイム。

貰った菜っ葉を投入。

車が乗り入れていてあちこちに轍が残っている。かなりの興醒め。

キャンプ場に向かう。

行ってみるとただのオートキャンプ場だった。

水だけ汲んで回れ右。

やっぱりキャンプはこうでなくちゃ。

道具が多いのはキャンプごっこ。

明後日は雨が降る予報なので、明日一気に南下する予定。さっき電話でバスの料金は乗車時でいいか聞いてみた。ようわからんが、軽いノリでOKという返事だった。

ホンマかいな?

まあなんとかなるだろ。早起きしてバス停にいこう。

おわり

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