自作サコッシュ1号の使い心地と感想

こんにちは。からあげです。

 

今日も朝から雨。8時前に起きたが、特にやることがないので、ロフトで本を読むことにした。本日は森村誠一の推理小説。沢木耕太郎の本は昨日のうちに読み終わってしまった。

本を読んでいてふと気になった。難しい漢字にふりがなをふってあった。借り物の本に書き込みして汚すのはイケないことだが、それはおいといて、なぜふりがなをふるのか?その理由を知りたい。鉛筆を使ってカタカナで書いてあった。推理小説なんかの娯楽ものは、そう何度も読むものではない。それに読めなくても内容を理解できないことない。それなのになぜふりがなをふるのか?森村誠一の本だからかなりのお年を召した方だろう。

今時、漢字を読めないからと言って馬鹿にする奴はいない。それらの漢字はかなり難しいもので、読めなくても不思議ではない。森村さんは難しい字を使うことがよくある。漢和辞典をめくって調べたのではないだろうか?そう言えば昔、私は読めない字があったらムキになって調べていたなあ。そういうことか。自分に読めない字があると気に食わない。そのお年寄りは正確な読み方を知ってさぞ満足したことだろう。私もなんとなく謎が解けてスッキリした。

 

自作サコッシュについて

 

ところで今日はPCTで使ったギアの使い心地なんかを書いてゆきたい。日が経つにつれて書くのが面倒になってくるし、記憶が薄れてくる。早めに書き残しておきたい。

PCTでは、既製品はなく自作したサコッシュを使用した。普段はウエストバックを愛用している。今回は長大なロングトレイルを歩くため、軽量化を特に意識するようになった。

軽量化第一弾としてレイジャーディンのバックパックを作るうちに自作の楽しさが分かり、ちょうど端材があったので作ってみることにした。時間がなかったため、テスト使用することなく、ぶっつけ本番で使った。総延長4,200km以上におよぶトレイルを歩くが、大丈夫だろうか?そんな不安が湧いてきたが、使い物にならなかったら途中で既製品を買えばいい。ダメ元で使ってみた。

参考リンク

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PCTとその後の放浪の旅、約6ヶ月間使用した結果は問題なし。それではこれから順に報告してゆくことにしよう。

 

サコッシュ外観

紙の地図が見やすいように、片面にマップケースを取り付けた。外付けのマップケースも作ってみたが、使ってみると邪魔になるためほとんど使わなかった。
サコッシュに直に取り付けた方が使いやすかった。地図の他に電車、バスのチケットを入れておくのに便利だった。

マップケースは、100均の塩ビ製のクリアケースを使用。使っているうちに切れてきたため、透明のテープで補修して使い続けた。擦れて傷が付いてくると、多少地図が見にくくなったが、実用上問題はなかった。

その後かなりボロボロになってきたため、Cascade Locksの町で新しいもの(外付けのマップケースを素材として使用)に付け替えた。

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マップケースの角は痛みやすい箇所

マップケースの口が最も痛みやすい箇所。切れてくるたびに透明テープで補修した。

サコッシュの外観

こちらは反対側。常にこちらが体に触れていた。生地表面が擦れてテカテカしているが、目立った傷みはなし。ところどころ細かい傷があるのみ。

生地のアップ

ストラップは100均のもの。耐久性が気になったが、全く問題なし。逆に丈夫過ぎて、バックパックのショルダーストラップを傷めてしまったくらい。

バックパックのショルダーストラップ

黒いテープが剥げているところが擦れたところ。丈夫過ぎるのも考えものだと思った。

ストラップ調整用のコードロック

ロープが滑ってストラップが伸びてきたものの、使用上問題はなし。少し大きくて引っかかりやすかった。

ロープはダイニーマ2mm、末端は瞬間接着剤で処理してある。使っているうちにロープが解れてくることはなかった。

ストラップ調整用の自在

エスパースソロのプラスチック自在を使用。滑ることはなく使いやすかった。

メインポケット

ファスナー付きのポケットは2つ。そのうち、スマホとメモ帳を入れていたメインのポケットのファスナーが壊れた。ちょうどSierra山中に入ったくらいで時々閉まらなくなった。だましだまし使っていたが、そのうち完全に閉まらなくなった。しばらくは開いたまま使っていたが、スマホが飛び出て地面に落下、水没するなどして壊れてしまうのを防ぐため、ファスナーを取り外してマジックテープで閉まるように改造した。

トレイル沿線の町で替えのファスナーを探していたのだが、どこにも売っていなかった。Chesterの町でマジックテープを入手することができたので、マジックテープに付け替えた。

始めマジックテープを小さく切って離して取り付けてみたが、大きいまま付けた方が耐久性があるし、使いやすいと思ったため、切らずに大きいまま取り付けた。裏面に粘着テープとなっていたが、そのまま貼るだけだとすぐに剥がれてくると思ったため、縁を糸で縫っておいた。そのため、最後まで使うことができた。

参考リンク

北CaliforniaのChesterにて、壊れたファスナーをマジックテープに交換

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こちらが財布とパスポートを入れていたサブポケット。メイン、サブともに止水ファスナーを使用(古着のウインドブレーカーを解体して入手したものを使用)。止水ファスナーは防水には良いが、開け閉めが重たいため使いづらかった。サブポケットの方は開閉が少ないためか、最後までもってくれた。

サコッシュに入れていたもの

メインポケット スマホ、メモ帳
サブポケット  パスポート、財布
マップケース  地図、笛、コンパス、ボールペン

 

パスポートは常時ジップロップに入れて水濡れを防いだ。スマホは渡渉、雨天時など必要な時にジップロックに入れた。

ボールペンは始めノート(背表紙が接着剤で固められたタイプ)に挟んでいたのだが、途中からリングタイプのノート(アメリカではリングタイプのノートしか入手できなかった)に変わって挟めなくなったので、マップケース入れておいた。メモに必要なボールペンは重要ないアテムなので、落とさないように気をつけた。

スマホは自作の保護ケースに入れて、必要があればジップロックに入れておいた。
自作の保護ケースはKennedy Meadowsのハイカーボックスから入手した膝サポーターの素材とダンボール箱(使用済み郵便局のフラットレート)を使用して作成した。

渡米してすぐ、Los Angelesの空港で入国審査を受けている時に、保護ケースとして使っていた100均のクッションケースを紛失してしまった。それからしばらくはダンボール箱を小さくカットしたものをサンドイッチして携帯していた。

シルバのコンパスNo.3

始め短いロープを付けて使っていたが、スマホと近いため正確な北をささなかった。途中でコンパスの誤表示に気が付いた。ロープを長めにしてスマホと離して使ったところ問題なし。以降、マップケースに入れていた。

文字盤が擦れて表示が消えかけているのと封入オイルにエアが入ってしまっていた。数字を読むのに気を遣った。エアの混入もある(PCTの遥か以前から入っていた)ので、近々買い換える予定。

緊急時とクマ対策としてサコッシュストラップのロープに取り付けていた。いつでも吹けるこの位置に決めた。WashingtonのStevens Pass手前でBlack Bearに遭遇した時に吹いたくらい。

下の大きな袋がパスポート入れ、上の黒いものが財布。どちらもロープでサコッシュと結んで失くさないようにしていた。特に問題はなかったが、財布のファスナーを止水タイプとしていたため、開け閉めが重たくて使いづらかった。

 

自作サコッシュを使用した感想など

サコッシュにマップケースを付けたのは正解だった。出し入れが面倒だと地図を見る頻度が落ちて道迷いが多発するようになる。(特に残雪が多く残るSierra)100均のクリアケースだったが、耐久性は十分だった。短期山行であれば全く問題なし。長期の場合は定期的に交換する必要がある。

容量が小さめで入る小物が少なかったが、大き過ぎると邪魔になるので適度な大きさがベスト。止水ファスナーは開け閉めが重たくて使いづらかった。力を入れないと開け閉めできず、結果耐久性を落としていたような気がする。ファスナーは通常タイプにして、個別にジップロックに入れる方が良いと思った。

ただ一点だけ大きな不満があった。それは吊り下げ式のためブラブラと揺れること。Sierra山中での急斜面の登下降や渡渉の際、動いて鬱陶しかった。キチンと固定できるように腰に回す紐を取り付けるループが欲しい。ウエストバックにするとマップケースとして使えなくなるので、やはりサコッシュにしたい。サコッシュは小物類をすぐに出し入れできて、気軽に着脱でいるのが魅力だ。今後も改良を重ねて自分にピッタリなサコッシュを作っていきたい。

 

ブログ更新している今もなお雨は降り続けている。前回の台風で近くの林道の路肩が崩れたみたい。しかし、私の小屋の付近は風・大雨に強い場所で問題なし。今晩も雨音を聞きながら眠るとしようか。

よし、そろそろ晩飯にしよう。

 

その後、、、

新しいサコッシュを作ってからは、1作目は物入れの奥深くに眠っていた。
整理した際にたまたま発掘されて思い出した。

今後使わない物をとっておいても仕方がないので、ダイニーマロープとコードロックのみ取り外して処分した。PCTで使った愛着のあるサコッシュだったが、とっておくのは思い出だけで良いと思い処分することにした。

 

おわり

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