PCT2017スルーハイクの記録~灼熱の南California編 その1~

こんにちは。からあげです。

これから複数回に分けてお届けするPCT2017スルーハイクの記録。ハイキング当時もリアルタイムでブログを更新していたのだが、圏外だったり、ブログ更新している場合じゃなかったりして途切れ途切れになってしまった。冷静になった今からその部分を書くと、当時の雰囲気が損なわれてしまう。それに前後の整合性も気にする必要があって非常に書きにくい。そこで今回新たに始めから書いてゆくことにした。

旅のようすを始めから通しで全て書くということは今回が2回目の試みだ。正直どうなるか分からない。(去年、東北の旅を電子書籍で書いた時は散々だった。)今は脳内のSSDから当時の記憶をダウンロードしているところ。HDDからSSDに換装してより高性能になったおっさんの脳みそが出力する旅の記録をご賞味いただこう。

さあ、PCTの始まり始まり~。

2017年4月22日 全ての準備を整えて山小屋を出発する。

初めての長期海外で不安と期待で胸が張り裂けそうになっていた。(最高で4泊5日のタイ旅行)忘れ物がないようにして小屋を後にした。今度戻ってくるのは、PCTを歩き終えた10月中旬ごろだ。果たしてその時、自分はどうなっているのか?まったく予想できない状態だった。

今となっては懐かしいジムニーの姿が見える。

こんにちは。からあげです。 今回のアメリカPCTは2回目の海外となる。 初めては11年前の4泊5日のタイ旅行だった。 ふと思い...

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日本出国からSan Diegoまで(2017年4月22日~4月23日)

移動イメージ図(あくまでイメージ)

羽田空港からLos Angelesへ
実際は北京経由でLos Angelesへ。直行便より5時間ほど余計に時間がかかるが、運賃が3割から5割ほど安くなる。

運賃 羽田空港からLos Angeles往復(復路変更可) 約60,000円
 

PCTスタート地点へは、北京経由Los Angeles行きの飛行機に乗り、Los AngelesからSan Diegoまでバスで移動し、San Diegoに3泊して準備を整える。そして、バスと電車(トロリー)を乗り継ぎMexico国境の町、Campoへ行きスタートする。

北京経由の飛行機は安いのだが、乗り継ぐため時間がかかる。今回、Los Angeles到着を早い時間にしたかったため、7時20分羽田発の飛行機に乗ることにした。

飛行機は乗り慣れていないため、できるだけ早く空港に着いて手続をしておきたい。そこでホテル代の節約を兼ねて空港で泊まることにした。

空港には前日の19時ごろ到着したが、土曜日だけあってかなり混雑していた。忘れないうちに事前に申し込んでいた米ドル1000$を受け取りホッとした。初めてのアメリカだし、英語はほとんどしゃべれないため、手数料500円払って事前に申し込んでおいた。日本国内で手続できるSIMカードも手に入れておいた。あとは飛行機に乗ってアメリカに行くだけだ!

北京での乗り換え風景

羽田から北京までは3時間足らず。30分遅れで北京に着いた。

北京での乗り継ぎ時間はおよそ2時間。そうのんびりはしていられない。タラップを下りて50mほど歩いて装甲車みたいなバスに乗り込む。お~い、早くしてくれ。

乗り継ぎにもセキュリティチェックあり。案内板と野生の勘を頼りに中国国際航空CA887便に急ぐ。やたら広い飛行場で移動に時間がかかる。

案内板が少ないうえ、飛行機が到着する度に乗客が下りてくるため、非常に分かりにくかった。

私が乗ったころにはほとんどの乗客は席に付いていた。最終窓口を通過したのは、ファイナルコールの10分ほど前だった。

座席は当然エコノミー。席は外の景色が見えるように窓側にした。

飛行機の離陸時の加速からタイヤが離れて宙に浮くまでの間が一番緊張する。もう後戻りはできない。飛行機とそのパイロットに念力を送って応援した。

高度10000メートルに達し水平飛行に移るとようやくホッとできる。しかし、たわむ飛行機の翼を見ていると折れるんじゃないかと怖くなってくる。飛行機はいつ乗っても怖い。

Los Angelesには予定通り9時に到着した。日付変更線をまたいでいるので、時間感覚がおかしい。頭がフワフワする。これが時差ボケというやつか?いや、エコノミーの狭い座席に押し込められていたせいだろう。

1回目の入国審査を終えると、荷物を待って無事に受け取り。ブルーシートの袋はよく目立つ。

緊張の入国審査で半年間滞在の許可を手に入れた!よっしゃー!!

入国日がMAY 23 2017となっているが、APR(APRIL)の誤り。

機内は中国人が多くて中国語が飛び交っていたが、Los Angelesに下りると周囲は英語だらけとなった。すぐにSIMカードを入れ替えて通信可能とした。英語が話せなくてもスマホがあればなんとかなる!

この日、San Diegoに向かうため、まずは空港から市街地中心部のUnion Station行きのバスに乗った。Union StationからSan Diego行きのGreyhoundというバスに乗るため、町の中を歩いているところ。スマホのナビがあるからこそ、できることだった。

倉庫街をゆく。

変な人間に絡まれるんじゃかいかと、内心ビクビクしながら歩く。地理が不案内な旅行者に見えないように、さもスマホでゲームしている風に見せながら歩いて行った。

Los Angeles空港からSan Diegoまで

空港~Unionstation バス(Fly Away) 9.75$
Unionstation~GrayhoundBT 徒歩 
GrayhoundBT~San DiegoBT バス(Greyhound) 28$

Greyhoundのバスに乗る前に売店でサンドイッチを買った。
サンドイッチ2つとミネラルウォーターで約17$。早くも高い物価の洗礼を受けた。

San Diegoのホステルに到着!

早めのLos Angeles到着の便にしたのは、日のあるうちにSan Diegoに移動するため。ほっと一安心だ。

San Diegoのホステルに3泊してPCTの準備を整えた。

食料・燃料・ライターなどの買い出しとバウンスボックスの発送を行った。スーパーで買い物するにも非常に時間がかかり、多めに時間をとっておいて良かったと思った。

San Diegoホステル ITH Adventure Hostel San Diego 
3泊(4月23日~25日)67.2$
 

PCT1日目 4月26日 San Diego~Campo 
国境から9mile付近まで 

出発日の朝、早起きして準備を整えた。さあいよいよだ。

What i want to do before i die…

死ぬまでにやりたいこと。

ホステルのホールに設置されていた黒板には、宿泊者のやりたいことがたくさんかかれていた。

Follow your mind!

自分の心の声に従え!

荷物と希望をたくさん詰め込んだバックパック。これから先何が待っているのだろうか?

バスを乗り継ぎスタート地点のCampoまでやって来た。ここからMexico国境までしばらく歩くことになる。道路脇で地図を見ていると、通りがかりのおばちゃんに話しかけられ乗っけてもらうことになった。非常に幸先の良いスタートだった。

San DiegoからCampoまで

San Diego~EL Cajon MTS(Metropolitan Transit System トロリー電車) 2.5$
EL Cajon~Campo バス(2区間)10$

Mexico国境 4月26日9月25分ころ 

PCT南端の記念碑の前で記念撮影。

PCTAのチェック係

南端からのスタートは一日50名までと決められている。事前に許可を貰っておかねばならない。ズルをしないようにチェック係がいた。(こんな話聞いたことがない。)プリントした許可証を見せてOK。

入り口のコーン

地味なスタートだ。他のハイカーの姿は全くなし。

1mile通過!

線路を横切る。

どこまでも続く荒涼とした大地をゆく。

9mile地点の未舗装の林道に少し入ったところでカウボーイキャンプ

データ

歩行距離 9mile

食事 
朝食 パン×2、Coffee×1
昼食 マルチャン×1
夕食 マルチャン(Beef)×1、クッキー×1、リッツ×1
2017年4月26日、Mexico国境付近のCampoの町をスタートしました。この時、他のハイカーの姿は全くなく、とても静かでした。約5ヶ月間にわたる長大なハイキングが幕を開けました。

PCT2日目 4月27日 
9mile付近からLake Morenaを抜けて24.5mile付近まで

07:50 RD0011にて トイレのついでに朝食を食べる。

マルチャンとリッツを食べる。モグモグごっくん。

13:30 Lake Morenaキャンプ場

2015年まではKickoffパーティの会場だったのだが、ハイカーの増加などの理由のため、終了となってしまった。

ハイカーサイトもあり安価で泊まれるようす。(詳細は不明)

Lake Morenaのお店

腹減ったー!なんか食おうか。

できたてのハンバーガーを食べる。レタスたっぷりで美味かった。

買い物リスト

チーズバーガー(ポテト付き)6.95$
お菓子・コーラ 7$
ミネラルウォーター(1ガロン)3$

 

白っぽい岩が目立つ

橋の下をくぐる

良好な野宿ポイントだったが、まだ早いため通過する。

消防署の近く、川の畔でキャンプする。消防無線が外部スピーカーで一日中流れていたため煩かった。

データ

歩行距離 15.5mile

食事 
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×1、リッツ×1
おやつ リッツ×1
お店 チーズバーガー、お菓子、コーラ
夕食 なし
Lake Morenaは、スタート地点から20mileのところにある静かな湖です。ハイカーを歓迎するために湖畔のキャンプ場でKickoffパーティーが開かれていましたが、残念ながら一昨年からなくなってしまいました。

PCT3日目 4月28日 
24.5mile付近からMount Lagunaを抜けて45mile付近まで

早朝のトレイルをゆく。

昨晩は消防無線の他に、山火事パトロールのヘリが飛んでいて煩くて眠りが浅かった。

寒かったので、靴下を手袋代わりに手にはめる。

始めは新鮮だった景色も、徐々に飽きてくる。

15:45 Maunt Lagunaのお店に到着

お腹が空いていたので、野菜ジュースV8、オレオ、バナナを購入。間違えてドックフードを買いそうになる。

買い物リスト 野菜ジュースV8、オレオ、バナナ 5.6$
お店で知り合ったハイカーとしばらく一緒に歩くが、ペースが早くあっという間に置いていかれた。

その後、見晴らしの良い場所があったので、ここで彼と分かれて一人でキャンプすることにした。

この後、彼と会ったのはWalker PassとSierra Cityのお店だった。相性がそれほど良くなかったみたいで、あまり話した記憶がない。

データ

歩行距離 20.5mile

食事 
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2、お菓子×1
昼食 なし
お店 V8、オレオ
夕食 マルチャン×2
Mount Lagunaで補給を済ませて先に進むと、待ち受けていたのは乾燥した大地の素晴らしい景色でした。景色にすっかり魅了された私はここで泊まることに決めたのでした。

PCT4日目 4月29日 
45mile付近から67mile付近まで

眼下に素晴らしい景色が広がる。朝からテンションが高くなる。
昨晩、遅くやって来たハイカーを起こさないようにこっそりと出発する。

道路脇の展望台

斜面にひっそりと建っていた小屋を発見する。

岩の影で朝食を作る。この時はまだアルコールストーブを使用していた。

看板に釣られて、トレイルマジックにやって来た。

トレイルエンジェルがキャンピングカーに寝泊まりしながら、ハイカーをもてなしていた。

焼きたてのバーガーを頬張る。実はここムカつくハイカーたちがいて、非常に雰囲気が悪かった。どうも東洋系を嫌っているようだった。

このムカつくハイカーたちと夕方ころトレイル上で会うと、あっちいけと手を振られた。
アメリカ人のあっち行けは、日本のこっち来いと同じジェスチャーとなる。一瞬戸惑ったが、すぐに意味を理解した。当然私はそのままスルー。頼まれても近くでキャンプなんかしねーよ!

むしゃくしゃした気分のまま歩き続け、18時頃になってトレイルから少し離れたところでキャンプした。

データ

歩行距離 22mile

食事 
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×1、バナナ×1
昼食 スープスパ×1
トレイルマジック ハンバーガー×1、ジュース
夕食 なし
Campoを出発した時は、他のハイカーを見かけることはありませんでした。しかし、いつの間にかHiker Waveに巻き込まれていました。英会話ができない私は疎外感をひしひしと感じながら歩くことになりました。

PCT5日目 4月30日 
67mile付近から77mile地点 Julianまで

本日は、初のヒッチハイクをしてトレイルタウンに下りことになる。
久しぶりにお腹いっぱい食べたい。

San Diegoで17$で購入したサングラスを早くも壊してしまった!

昨日寝る時、シャツの胸ポケットに入れて眠ってしまったのだった。寝返りを打った時に下敷きにしてしまった。

日が高くなってくると、気温が急上昇した。暑くて暑くて仕方ない。
早く冷たいSODAを飲みたい。

9:30ころ Julianに通じる道でヒッチハイクを開始する。

トレイルで抜きつ抜かれつして歩いていたハイカーの姿がどこにも見えない。
人生初のヒッチハイクは、いきなり一人でやることになった。
やり方をよく知らないまま、映画のように道路脇に立って通過する車に向かって親指を立てるが、無反応でそのまま通過してゆく。この日は土曜日で遠くの町からやって来たようなピカピカのRV車が多かった。

30分経ったころ、町の方から反対方向に走っていた車が私の前を通り過ぎるとUターンして戻って来てくれた。

Julian(ジュリアン)70.3mile地点 ヒッチ13mile

砂漠の中の小さな町

食料品店、レストラン、トレイルエンジェル宅(Carmen’s Place)などあり。
西部劇に出てきそうな雰囲気のある町。

車に乗せてくれたのは、San Diegoの方から来たという家族とその友人。年季の入ったTOYOTA Hilux SURFだった。

反対方向なのにわざわざ戻ってJulianまで送ってくれた。私が「英語をほとんど話せなくてすまない。」というと、「よう兄弟、気にすんなよ!俺は日本語全く話せないぜ!ガハハ」と元気づけてくれた。道中はスマホを使って同乗していた家族と会話した。

町のレストランにて

町までゆくと、アップルパイで有名なレストランに誘ってくれた。
非常にフレンドリーな人たちで、私を歓迎してくれた。誰が家族で誰が友人なのか、よく分からなかったが、自然体で生きている人たちだった。

辛いことがあると、この親切な家族のことを思い出した。

アップルパイをご馳走になる。

ホクホクしていて非常に美味かった!ごちそうさまでした。

PCTハイカー歓迎の垂れ幕のあるお店

歓迎ムード満点だが、なぜか立ち寄るハイカーは少ない。ハイカーたちの拠点
Carmen’s Placeから少し離れているからだろうと思われる。

むむ?何か匂うな。

ハイカーボックスを発見した!

しかし、中身はショボい。ハイカーが寄り付かないと、たいていこんなもん。

Hiker Box(ハイカーボックス)

ハイカーたちのリサイクルボックス。不要な品を入れたり、好きな品を持って行ったりすることができる。上手いこと利用すると、かなりの節約になる。

このお店で食料とサンダルを購入した。
サンダルは4.3$だった。チープな作りだが、軽量で携帯に便利で快適だった。
Los Angelesを出発する時に処分してきた。今は無きサンダル。

町を歩いていると、フレンドリーなハイカーがトレイルエンジェル宅(Carmen’s Place)まで案内してくれた。

ここがPCTハイカーに有名なCarmen’s Placeというレストラン。夜間無人になるため、ママさんがハイカーたちに無料開放している。営業中は店の裏手がハイカーたちの居場所となる。
PCTHandbookには載っていない隠れたセーブポイント。

Carmen’s Place

食事3割引、洗濯・宿泊無料

赤いパラソルと熱烈歓迎の横断幕が目印。

足が汚いので、洗剤入りの水浸けて足をキレイにすることにした。
洗剤はそこら辺に転がっていた。

うわ~、冷たくて気持ちいい~。
乾燥地帯では水は貴重品。足を洗えるだけでも贅沢。

足だけキレイになった!

非常に充実しているハイカーボックス

これはかなり豪華な部類。一番豪華だったのは、Sierraの玄関口Kennedy Meadowsのお店だった。

漁ると食料やいろいろな小物がたくさん出てくる。なんとテント(ホームセンターの安物)まであった。

洗濯乾燥した衣類は、そこら辺にぶち撒けて勝手に自分の衣類を持って行くシステム。
すでにトラッシュ化したハイカーがゴロゴロいた。

フレンドリーなハイカー

カメラを向けるとポーズをとってくれた。ハイカーは髭を剃らない(それない)ため、たいてい髭がボーボー。

お店で購入した食料をそこら辺にぶちまけて整理する。

マルチャンいくつかをハイカーボックスで貰った。

寛ぐハイカーたち

英語が話せない私はすぐに退屈してきた。
一番手前のハイカーは凄く親切で、私の相手を長時間してくれていた。
彼と次に会ったのは、北California Chesterで、車に乗って町にやって来た時、反対車線でヒッチハイクしていた。彼とはそれっきり。

夕飯はみんなでピザを頼んで食べることになった。
一人5$ずつ集めた。

日本のピザよりも一回りも二回りも大きい。腹ペコのハイカーが寄ってたかって食べるとあっという間になくなってしまった。

昼間、観光客で賑わっていたJulianの町は、日が暮れると交通がほとんどなくなり、本来の静けさを取り戻した。この日、町で泊まる気はなかったのだが、つい周りのハイカーに流されて泊まってゆくことにした。まだ一人でヒッチハイクしてトレイルに戻る自信がなかったこともある。

レストランの中でねぐらの用意をするハイカー。
中と外各自思い思いの場所で休む。

私は開放的な外でカウボーイキャンプをする。

こうして初めてヒッチハイクしてやってきたJulianの夜は更けてゆくのだった。

データ

歩行距離 10mile

食事 
寝起 クリフバー×1
朝食 マルチャン×2
昼食 アップルパイ×1、ポットパイ×1 
おやつ オレンジ、お菓子
夕食 ピザ
Julianの町にゆくため、人生初のヒッチハイクを行うことになりました。始めはなかなか止まってもらえませんでしたが、挫けずに続けていたところ、凄く親切な人達に拾われました。

つづく

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コメント

  1. 岩谷 より:

    こんにちは。ご無沙汰しています。

    現在僕も読んでいますが、1/10まで期間限定でKindleにて、2016年まで10年間150カ国ほど長期海外自転車旅行をしていた周藤さんの旅行記本が無料配信されています。

    差し当たりご参考まで。

    http://setusoku.com/free/47774/

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      早速ダウンロードやってみましたが、画像が多くてサイズが大きいですね。明日図書館に行った時ダウンロードします。