大沼池から四十八池湿原へ

こんばんは。からあげです。

今日は志賀高原(しがこうげん)近くにある岩菅山(いわすげやま)に登ろうとしたが、雨がポツポツと降って来たので、別のところに行ってきた。
途中で一回、大降りの雨に遭ったが、景色はまずまずでのんびりとすることが出来た。
それでは昨日の様子から今日の登山の様子まで順を追って説明してゆくとしよう。

 

清水公園

昨日、泊まったところは清水(しみず)公園という湧き水を汲める場所の奥だった。
一度、バイクが来ただけで静かな夜を過ごすことが出来た。
県道471号線の旧道で少し奥に行くと行き止まりとなる。

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ここが清水公園。
公園といっても湧き水を汲めるだけで他には何もない。
少し広めの駐車場となっている。

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湧き水は三箇所から勢い良く出ている。
冷たくておいしい水だ。
こんな高い山の上なのに水を汲めるので凄く助かる。

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水量が多いので、10Lのポリタンクがあっという間に一杯になる。

 

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今朝、岩菅山(いわすげやま)の登山口のスキー場までやって来ると、ポツポツと雨が降りだした。
20分ほどどうしようか迷ったが、登ってもどうせ景色が見えないので、岩菅山は止めにして他に行くことにした。
昨日、清水公園の近所でリュックを背負って歩いているジジババがいたので、気になってネットで調べてみると大沼池(おおぬまいけ)という場所があるらしい。
そこなら低いのでガスに巻かれて視界なしということにはならないだろう、ということで急きょ予定を変更することにした。

 

大沼池から四十八池を巡る(2016.7.3) おおぬまいけ  しじゅうはちいけ

コースタイム

07:40 大沼池入口バス停発~08:35 大沼池(林道終点)~09:00 レストハウス~10:15 裏志賀山~10:35 志賀山~11:30 四十八池~12:10 レストハウス~12:40 大沼池(林道終点)~13:20 大沼池入口バス停着

歩行時間 約5時間40分(休憩時間を含む)

 

登山ルート

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大沼池入口バス停

やって来たのは、県道471号線沿いの広い駐車場がある大沼池入口バス停。
ここに車を停めて歩く。
駐車場が広くてトイレもある。
ここを志賀山登山の拠点にすると良い。

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これが駐車場にあるトイレ兼休憩所。
道路側がバス停となっている。
トイレの水は飲用不可なので、近所の清水公園で湧き水を汲んでおく。

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県道471号線を清水公園の方に歩く。
ここを右に折れて旧道の方に下ってゆく。
駐車場から直ぐの分岐だ。

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大沼池遊歩道入口

県道の分岐から少し中に入ったところに大沼池への入口がある。
ここから先は徒歩のみ。
登山ポストは、バス停と遊歩道入口には設置されていなかった。

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大沼池までは歩きやすい未舗装の林道となっている。

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雨が降ったり止んだりの天気でポンチョを着るとなぜか雨が止む。
何度か着たり脱いだりしているうちに雨が上がってくれた。

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こんにちは。カエルくん。

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駐車場から一時間ほど歩くと大沼池(おおぬまいけ)に到着した。
青みがかって神秘的な池だ。
林道はここで終点、この先は登山道となる。

大沼池は長野県下高井郡山ノ内町の志賀高原にある湖。エメラルドグリーン色の湖水と大蛇の伝説(黒姫伝説)で知られる。
志賀山(2,035m)の山麓、標高1,694mに位置する水深26m、周囲5kmの湖である。志賀山から噴出した溶岩によって川がせき止められたことで形成された。湖水はpH4.4という強い酸性であるため、魚類は生息しない。

Wikipediaより

 

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池沿いの道を歩いて奥にゆく。
木々の間から見える池はエメラルドのように青い。

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大沼池は池と言うが周囲が5kmもある大きな湖。
なんで池なんだろう。

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湖畔の遊歩道を歩いて休憩所があるところまでやって来た。
奥に見える山は裏志賀山(うらしがやま)

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水辺に下りてみると青くは見えない。
休憩所の方でやって来た人が開店の準備を始めた。
池の畔で休憩しているとエンジン音がするのでびっくりした。
店員さんがキャタピラ付きの乗り物に乗ってやって来たのだ。

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大蛇神社(だいじゃじんじゃ)の鳥居
遊歩道を歩いている時に遠くから見えた。
赤の鳥居は青い湖面に良く映える。

休憩所から奥に行くと神社の分岐があった。
社を越えてゆくと池の中に立つ鳥居の近くまで行くことが出来る。

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木のウロに置かれた社。
近くに立派な土台のある社もあった。

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大沼池を過ぎると両側は笹に覆われて視界はない。
どこかで見たことがある笹だぞ、これは。
ああ、タケノコが美味しいネマガリダケか。

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標識のところに下げられていた熊よけの鐘。
単管パイプを2本ぶら下げてあるだけのシンプルな作りだ。
緑のロープは100均製かな。
なんか見た覚えがある。

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大沼池の奥にある四十八池(しじゅうはちいけ)を目指す。
大沼池から登り基調となっている。
タケノコを探しながらゆっくりと歩いてゆく。
笹薮の中に入るとダニに噛まれて体中が痒くなるので、道沿いのタケノコを探す。

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随分と上がってきて大沼池が下に見える。

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本日の成果はこれだけ。
すれ違ったジジババの大パーティーが通ったあとで登山道脇で見つけるのは難しかった。
これだけあれば、味噌汁に入れても十分足りる。

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四十八池の前に志賀山に登ることにした。
志賀山神社と書かれている木製の鳥居をくぐって先に進む。

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志賀山の前に立ちはだかる裏志賀山。
まずはこれを登る。

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意外に道が急だった。
地面が湿っているので、滑らないように注意して登る。

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下の方に湿原が見えてきた。
あれが四十八池だな。

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裏志賀山(うらしがやま)山頂 2,040m

志賀山へは一旦分岐まで戻る。
山頂の向こう側にも薄い踏み跡が続いていたが、どこへ向かっているのか不明だった。
地図を持たないので、分からない道を行くのは止めた。

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裏志賀山を下りて志賀山に向かっているところ。
裏志賀山を下りる頃にまた雨が降り始めた。
今度はしばらく降り続きそうなので、ポンチョを着て歩いた。
こういう急な雨の時、ポンチョは上から被るだけでいいので凄く楽だ。

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志賀山の登りの途中で、ガスに包まれて視界がきかなくなってきた。2016-07-03-103616

志賀山(しがやま) 2,035m

なんと裏志賀山より5m低い。
雨が本降りとなってきたし、ガスで視界がないので、先を急ぐことにした。

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ポンチョの裾を引っ掛けながら、ようやく下まで降りてきた。
樹の枝が出ているようなところは、ポンチョだと裾が引っ掛かりやすいのでかなり歩きにくい。
引っ掛からないように手で引き上げながら歩いた。

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フラットな快適な道を歩く。
今日は日曜日だったため、多くの人とすれ違った。
梅雨時というのに山登りにやって来る物好きがかなり(人のことは言えないが。)

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四十八池の東屋で昼ごはんにする。
近くにトイレあり。
ただし、使い過ぎると直ぐに一杯になってしまうので、非常時以外の使用は避けて欲しいとのこと。

あとからやって来た爺さん達がタバコをふかし始めたので、食べるのを途中で止めて先に進む。
毒ガスを吸わされたんじゃ飯がまずくなる。

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四十八池湿原(しじゅうはちいけしつげん)

長野県天然記念物

昭和48年3月12日指定
面積 約3.8ヘクタール

この湿原は、志賀山と鉢山とに囲まれた標高1,880メートルのところにあり、大小60余個の池沼が含まれている。
湿原内には、ミズバショウ、ヒメシャクナゲ、ミズギク、ワタスゲなどが生育しモリアオガエル、クロサンショウウオなどが生育する学術上貴重な湿原である。

立て看板より

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ハナショウブ

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大きな池や小さな沼が点在する。

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このフワフワな綿毛はワタスゲ。
そこら中に生えていた。
花の季節が終わったところなのだろう。

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レストハウス エメラルド大沼

四十八池から元来た道を戻る。
大沼池の休憩所が営業していた。
多分、夏休みになるまでは土日だけ営業しているのだろう。

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休憩所前は開放的な広場となっている。
ここで昼ごはんの残りを食べる。

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大沼池を過ぎて遊歩道入口近くに逆池経由の道があったので、そちらに進んでみることにした。
同じ道ではつまらない。
ゴツゴツとした岩場の上に鬱蒼とした樹林帯が広がっていた。
北八ヶ岳で見たような景色だ。

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木の根っ子が大きな岩を包み込んでいる。
あちこち岩の隙間に大きな穴が空いている。
クマの冬眠穴にピッタリだな。

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これが逆池

底に送水管のようなものが設置されている。
一体何だろうか。

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清水公園近くの遊歩道入口

ここから大沼池入口バス停まで歩いて3分。
直ぐ上に朝方通った遊歩道入口がある。

 

駐車場から四十八池までの往復でなんと5時間半もかかってしまった。
ほんのちょっと散歩気分で歩くつもりが、結構歩いてしまった。
まあ、急きょ決めた場所で地図を持たなかったので仕方ない。

ちょっと疲れたな。温泉に入りにゆくか。
一旦、清水公園まで行って後片付けを行うと、草津温泉に向かうことにした。
約3年前、山林探しの旅の途中で寄ったことがあって土地勘がある。
車中泊場所ならアテがある。

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国道292号線を走り渋峠を越えて草津町の方に下りてきた。
長野県側はガスに包まれていたが、山を越えて群馬県側にしばらく下りるとガスが晴れて視界が良くなった。
なんだこの違いは。
さっさと群馬県に戻ってくれば良かったのだ!
麓に見えるのは懐かしの草津温泉の町。

 

西の河原公園駐車場(天狗山第一駐車場) さいのかわら

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山を下りてやって来たのは、温泉街手前の西の河原公園駐車場。
入口の標識には、西の河原公園駐車場と天狗山第一駐車場と2つの名称が表示されている。
ここはスキー場の駐車場でもあるようだ。

駐車場は広大で夏期は駐車料金が無料となっている。
少し行った先に道の駅もあるが、あそこは車中泊の定番となっていて夜は混むので、街外れのこちらの公園にした。
ここから温泉街の中心部湯畑までは歩いて約20分。
駐車場には車中泊の車が多く見られた。

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駐車場には3年前来た時にはなかったトイレが出来ていた。
以前は5分くらい歩かねばならないところにあって大変だった。
以前は車中泊の車は少なかった気がしたが、トイレが出来て便利になって急に増えたように思える。

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車を駐車場の片隅に停めて車内を車中泊モードに切り替えた。
キャンピングカーと較べてパット見で車中泊している車には見えない。
屋根に付けているソーラーパネルが少し違和感を感じるのみ。

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車を停めて車中泊の準備を整えると、着替えを持って温泉街の方に向かう。
今日は日曜日なので観光客が多い。
不思議と外国人観光客の姿は疎らだった。
再び円高となってきて敬遠されるようになったのか。

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湯畑周辺は観光客でいっぱいだった。
さすが草津温泉だ。

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これが湯畑。
まるで温泉の畑みたい。

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流れ落ちる温泉。
もの凄い湯量だ。

 

白旗の湯(しろはたのゆ)

湯畑の直ぐ近くにあって凄く分かりやすい。
無料の公衆浴場。
風呂上がりにセブンイレブンでジュースを買って一息付くのが良い。

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今日は取り敢えず白旗の湯で汗を流す。
久しぶりに入る温泉で凄く気持ちいい。
湯船が2つあって、適温と激熱となっていた。
始めは適温の方に入ってゆっくりして、締めに激熱の湯船に入った。
痺れるほどの熱さで、一瞬肩まで浸かるのが精一杯だった。
温泉から上がるとお肌がスベスベになってようやく普通の人間に戻ることが出来た。

 

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今日からしばらく草津温泉でゆっくりすることにする。
平日ならそれほど混むことはないだろう。
温泉に入ってゆっくりして、たらふくご飯を食べて体力を回復させることにしよう。

 

先ほどからジジババが騒いでいて煩いので耳栓をした。
あれは変に車中泊慣れしている図々しい連中だ。
駐車場の様子が分かったので、明日は離れた場所に停めるとするか。

 

走行ルート

本日の走行距離 41.7km

本日のねぐら  草津温泉西の河原公園駐車場

 

おわり

コメント

  1. こんばんは。
    大沼池の色はすごいですね!強酸性なんですね。
    魚が棲めないのがちょっと残念だけど、この青さはほんとに神秘的。
    草津温泉は行ったことないんですが、いかにも温泉街といった風情ですね。
    のんびりできそうでしょうか。

    • karaage より:

      なんで青色になるのかよく分かりません。

      草津温泉は車中泊では人気のある場所です。

  2. 大伴細人 より:

    写真で見ると、山と温泉街の対比がスゴイですね。

    • karaage より:

      もう少し晴れていたら白根山の様子がハッキリ見えるのですが。

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