ジムニー(JB23W) デフ・トランスミッション・トランスファーオイルの交換

こんばんは。からあげです。

 

デフ・トランスミッション・トランスファーオイル交換

今日はジムニーネタ。
ユーザー車検に備えて自分でジムニーを整備する。
車検前に今回始めてデフ類のオイル交換を行うことにした。

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平成23年式 ジムニーXG 5MT シルバー
新車購入より3年経過 走行距離45,300km

デフ・トランスミッション・トランスファーオイルは今回初交換

まずは車をフラットな場所に移動する。
今回はジャッキアップせずにそのまま車の下に潜り込み作業を行う。
(フラットにしないとオイルの適正量が分からないため。)
サイドブレーキを引いてギアをRに入れただけで輪止めはしなかった。

オイルの選定

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JX日鉱日石エネルギー ギヤオイル GL-5  75w-90 

今回、デフ、トランスミッション、トランスファーのオイルは、全て上記のギヤオイルで統一して交換することにした。
全てを包含する75W-90(GL-5)であれば、オイルも1缶だけの保管で済み、経費節約にもなる。オイルはお得なペール缶(20L)で送料込み約1万円で購入した。

 

取り扱い説明書記載のサービスデータ

デファレンシャルオイル

グレード スズキ4輪スーパーギヤオイル 80W-90 GL-5
規定量  フロント 1.7L リヤ 1.4L
交換時期 40,000km毎(メンテナンスノートに記載)
ただし、悪路や登降坂路の走行が多いシビアコンディションの場合は半分となる。
(TM、TFも同じ)

トランスミッションオイル

グレード スズキ4輪ギヤオイル 75W-80 GL-4(MT車)
規定量  1.3L
交換時期 150,000km毎(純正オイルの場合)

トランスファーオイル

グレード スズキ4輪ギヤオイル 75W-90 GL-4
規定量  1.1L
交換時期 40,000km毎

 

フロントデフオイルの交換

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今回のギヤオイル交換に必要な工具、10mmドレンプラグソケットをラチェットハンドルに装着する。自分でオイル交換するには、しっかりした専用工具は必要。

 

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先にフィラープラグを外す。
プラグを外すと少しずつオイルが溢れてきた。
プラグには樹脂製のパッキンが取り付けられていた。

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続いてアクスルハウジング下部にあるドレンプラグを外す。
プラグを軽く緩めておいて下に廃油受け皿をセットし、体をかわしてプラグを抜く。
すると勢い良く廃油が排出される。

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ドレンプラグにはマグネットが装着されており鉄粉などが付着している。

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右がドレンプラグ、左がフィラープラグ
キッチンペーパーでドレンプラグの汚れを拭き取ってみた。

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廃油を抜いたらドレンプラグを装着する。
プラグのねじ山に液状ガスケットを塗布しておく。
250gだと量が多すぎるので少量タイプがあると嬉しい。

 

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ドレンプラグの穴の様子。
廃油はほとんど落ちてくれた。

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排出された廃油の様子
フロント側なので多少綺麗な気がする。

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ドレンプラグを適度に締め込み確実に取り付けたところで、新油を入れることにする。
新油は黄金色で透き通っている。
容器に小出ししてオイルシリンジで補給する。

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オイルシリンジの先に透明ホースを取り付けた。
フィラープラグの穴より新油を補給し、オーバーフローしてきたら規定量に達したものとする。
シリンジの容量は200ccオイルの規定量は1.7Lで、9回ほど入れると溢れてきたので、補給した量と大体合っていた。

 

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デフのフィラープラグのみ、パッキンを取り付ける。
トルクレンチは持っていないので、適度に締め付けた。
ネットで調べてスズキのディーラーで純正パッキンを取り寄せた。
(取り外したものは樹脂製パッキンで購入以降改良されたのか。)

デフフィラープラグパッキン

パーツ名称 ガスケット(20×27×2)

品番    09168-20003-000
単価    150円(税込み)

 

トランスミッションオイルの交換(MT車)

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こちらがフィラープラグ。

プラグソケットをプラグに取り付けると、スペースがなくなる。

ラチェットハンドルに10mmドレンプラグソケットを装着するとスペースが狭くて入らないので、仕方なくラチェットハンドルの先(9.5mm)角をそのまま差し込んでプラグを緩めた。
幸いにも固着しておらず簡単に緩んだので、穴の角を傷めることなく抜くことが出来た。
トランスミッションはプラグを抜いてもオイルが出てくることは無かった。

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ドレンプラグを取り外す。
要領はデフと同じ。

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右がフィラープラグ、左がドレンプラグ

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ドレンプラグのマグネットの汚れを拭き取ったところ。
意外にも綺麗であった。
 
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ドレンプラグの穴の様子

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廃油の様子

トランスミッションオイルは他と匂いが違っていた。
あとはドレンプラグを取り付け新油を補給しフィラープラグを締めるだけ。
トランスミッションのプラグは、両方ともにパッキンなしで、液状ガスケットを塗布して締め込んだ。

トランスファーオイルの交換

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上がフィラープラグ、下がドレンプラグ。
先にフィラープラグを外してからドレンプラグを外す。

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右がドレンプラグ、左がフィラープラグ。
4駆走行が少ないためか、思ったより綺麗であった。

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ドレンプラグのマグネットに付着した汚れ。

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廃油の様子

オイルはそれなりに汚れていた。
トランスファーのプラグはトランスミッションと同様に2つともパッキンなしで液状ガスケットを塗布して取り付けた。

 

リアデフのオイル交換

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プラグを抜いたところ。
フィラープラグにはフロント側と同様に樹脂製パッキンが取り付けられていた。
ドレンプラグのマグネットはフロント側に比べて随分と大きい。

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リアはかなりの量の鉄粉が付着していた。

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ジムニーは2駆ではリア駆動のため、リア側がかなり汚れていた。

 

作業の感想など

作業は前側からフロントデフ、トランスミッション、トランスファー、リアデフの順にオイル交換を行った。
下が土なので新しいオイルに土や石などが入らないように合板を敷いて慎重に作業を行った。
オイルの補給はオイルジョッキで上から注ぐことは出来ないので、シリンジなどで圧入してやる必要がある。
オイルの量は、フィラープラグからオーバーフローするまで入れればOKと思われる。
車をフラットな場所に停めれば、規定量を入れることが出来る。

今回はリジットラックが2つしか無いので、ジャッキアップせずに作業を行った。
作業性を考えれば4つのリジットラックで車体を上げて下のスペースを確保すればいいと思った。
車体の下ではシリンジの取り回しがし難かったので、コンパクトなオイルポンプがあれば良いと思った。

ギヤオイルの交換作業終了後、漏れのチェックを行ってOKだったので、家の近所を試走した。
すると、何となくギヤの回転が滑らかとなり、シフトフィールが格段に向上し、スコスコとギヤが入るようになった。
以前から、1速から2速、Rにギヤが入り難かったが、オイル交換により不具合はだいたい解消した。
試運転から戻るとエンジンルーム内の点検と灯火類の点灯チェックし全てOKだったので、車検に伴う整備をこれで終了することにした。

 

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ご褒美のからあげ!

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隣の晩御飯! 
からあげバージョン
モリモリ食べて体を作る。

明日はいよいよ車検場に行って検査を受けることになる。

 

果たしてその結果はいかに!

コメント

  1. さすがです うちの原付はバイクショップでお願いしてます
    次は自分でやってみようかな
    からあげ おいしそうですね

  2. no name より:

    自動車整備、参考にさせていただきます。
    からあげさんの文章を読んでいると、実際に教わっているような感覚になリ勉強になります。

  3. ★かもめスタジオのかなも より:

    ユーザー車検自体を知らなかったのですが(アメリカには車検がないので)自分自身で検査に挑むってのは、何かにチャレンジするようで素晴らしい事だと思いながら読んで来ました。からあげさんの作業内容を読んだ感想としては、すんなりパスする方に一票です。

  4. chiponeko より:

    明日、車検なんですか...
    ライトの光軸調整だけはテスターに掛けて下さいね。
    他は問題なさそうですね。
    「北精進ヶ滝」へ行ってきました、顛末は私のblogにupしています。

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