こんにちは。からあげです。
今日は梅雨明けを思わせるような清々しい晴天だった。
10日ほど前、野反湖(のぞりこ)から魚野川(うおのがわ)渓谷の渋沢(しぶさわ)ダムまで歩いた。
今回は切明(きりあけ)温泉から渋沢ダムまで歩いてみることにした。
別にどうしても歩きたいというほどではないが、全区間歩かないと気が済まなくなった。
昨日は切明温泉奥のSoftBankのアンテナが立っている空き地に泊まった。
何度も行ったり来たりしてみたが、なかなか車が停められそうな場所がなかった。
食事を済ませると登山道入口の駐車スペースまで移動した。
この駐車スペースはヘアピンカーブのところにあって、駐車台数は5台程度。
トイレと水場なし。
途中の雄川閣の公衆トイレでトイレを済ませてからやって来た。
これが魚野川渓谷の入口。
ゲート封鎖されていて進入不可。
標識なし。
自転車ならゲート脇から抜けることが可能。
駐車スペースで会った人は、泊まりで渓流釣りに行くそうで、自転車に乗って出掛けて行った。
しばらくは歩きやすい林道を歩く。
車のタイヤの跡がハッキリと残っている。
20分ほど歩くと林道終点にたどり着く。
終点手前の川の方へと下りてゆく道を進む。
分岐に標識はなし。
林道の終点
先ほどのおっちゃんの自転車が置かれていた。
かなりの広いスペースだ。
川が増水している時はここでテントを張るのが良さそう。
魚野川に架かる吊り橋を渡る。
随分と老朽化しているので、一人ずつ渡った方が良い。
吊橋の上から下流方向を見る。
吊橋を渡るしばらくゆくと登りとなる。
この坂を登ってしまえば、途中トンネル越えのところを除けばフラットな道となる。
木々の合間から見える太陽。
今日から一気に空気が変わった。
これまでのまとわり付くような温かい湿った空気から、カラッと乾いた清々しい空気となった。
もう梅雨明けしたのではと思ったが、まだらしい。
坂を登りきるとベンチが設置されている。
ここから水平な道となる。
道幅が広くて非常に歩きやすい。
最近、草刈りをやったようだ。
まだ青さが残っている草が落ちていた。
渋沢ダムは東京電力が管理する施設なので、切明から渋沢ダムまではよく整備されている。
トネクラ沢
この沢の付近だけ少し荒れている。
段差のところにはアルミはしごが設置されていた。
上を見上げると青空が広がる。
こんな天気のいい日に歩きやすい渓谷道を歩くのはもったいような気がした。
トネクラ沢の隣にあった小さな滝
崖になっているところは転落防止のワイヤーロープが張られている。
道幅が広くフラットで歩きやすいので必要ないと感じた。
トネクラ沢を越えてしばらくゆくと素掘りのトンネルが2つ続く。
長さが短いのでヘッドランプは必要なし。
トンネル内は高さがあるので、かがむことなく普通に歩くことが出来る。
中には登山道整備の道具などが置かれている。
雷雨に襲われてもトンネルに逃げ込めば安全だ。
切明温泉方向を振り返る。
上の方にある鳥甲山(とりかぶとやま)にはガスがかかっている。
渋沢ダムの放流を知らせるサイレン設備。
電気は一体どこから来ているのか凄く気になる。
特徴のある月夜立岩
ぽっこりと飛び出ていてよく目立つ。
なんて読むんだろう。
淡々とフラットな道を歩く。
樹木に遮られてそれほど景色は見えない。
なんだか単調になって飽きてきてしまった。
渋沢ダムまではところどころ沢があるので、飲水に困ることはない。
冷たくておいしい沢水を飲み放題。
馬の背トンネル入口
危険なため通行禁止となっている。
トンネルの上を歩いて向こう側までゆく。
切明側の入口は広場となっていて休憩するには絶好のポイントとなっている。
トンネル内から湧き出た水を飲むことが出来る。
トンネル入口の柵には鍵が掛けられていて中に入ることが出来ない。
柵の隙間から中を覗く。
向こう側が見えなくて中は真っ暗となっている。
水平な道に慣れると少しの登りでもしんどくなってくる。
トンネルの反対側に出たところ。
紅葉の季節であれば、そこそこ良さそうだが、夏場は地味な感じがする。
切明温泉から野反ダムまではそれほど景色が良い訳でもない。
黒部渓谷のような断崖絶壁を想像していたが、大したことなくて期待はずれだった。
魚野川渓谷は釣りをしないと十分に楽しめない場所だと思った。
バンドリ沢
標識には切明発電所晩鳥沢渓流取水口と表示されていた。
切明発電所は切明温泉近くにある。
変電設備と表示された施設。
随分と錆びている。
現在は使われていないようだ。
これが取水口か。
沢の水はそのまま川の方に流れ落ちている。
削って作った水平の道。
沢に架かる小さな橋。
真ん中を歩かないとねじれて変な揺れ方をする。
橋の横に草刈りされた道が下っている。
なんだろう、時間もあることだし行ってみよう。
コンクリート製のトンネル内に謎の施設を発見!
取水口の施設のようだ。
バルブは閉められて水は出ていない。
一号トンネル
トンネルの出口側が見えているが、足元が暗いのでヘッドランプが必要。
わざわざ出すのが面倒だったので、デジカメのLEDライトを点灯させて歩いた。
天井は低く突起物が出ているので、頭をぶつけないように注意して歩く。
地面はコンクリが打ってあってフラット。
板で補強されている部分。
ここは水が多く湧き出て崩れる危険があるので、板で囲っているのか。
途中で素掘り部分がむき出しとなった。
ようやくトンネルの出口に辿り着いた。
トンネルを抜けるのに約5分かかった。
トンネルを抜けてしばらくゆくと、以前見た渋沢ダムが見えてきた。
ゆっくり歩いて来たがもう着いてしまった。
10日ほど前に見たダム。
特に変わったところはない。
ダムの放水も以前と同じ。
ダムの下流側を見下ろす。
ダムの上流側。
つがいのカモがのんびりと泳いでいた。
吊橋のコンクリの上で休憩する。
ここは日当たりがよく、休憩にはピッタリの場所だ。
爽やかな風が吹いているので凄く涼しい。
靴を脱いでゴロンと横になった。
私は雲のように自由。
自分の好きなところにどこへでも行くことが出来る。
20分ほど休むと元来た道を戻る。
木々の切れ間から谷底をズームで撮影した。
ところどころにアジサイの花が咲いていた。
一号トンネルを抜けてアイ沢手前のフラットな笹原。
あちこち獣道がある。クマも出入りしていそう。
今日はクマの気配を感じることはなかった。
帰りも淡々と歩く。
ふぅ~晴れていて良かったな。
道を歩いていると虫がくっついて来た。
なんとホタルだった。
これはかなり大きいので、よく光って目立つことだろう。
私が実家でホタルを見たのは、小学生低学年の頃に一度だけ。
あの頃は家の近所の田んぼにホタルが飛んでいた。
今はもう見かけることはない。
水平道をズームで写す。
葉っぱが茂っているので、なかなか道の様子が分かるポイントがなかった。
帰りにも月夜立岩を写す。
左は大岩山。
太陽を背にしているので、よく見える。
鳥甲山はまだガスに包まれていた。
切明温泉見えてきた。あともう少し。
吊橋を渡る。
さあ、締めの林道歩きだ。
木漏れ日の林道を歩く。
歩きながら本日のハイライトはどこだったか、と考えていた。
素掘りの1号トンネルと渋沢ダムだったかな。
フラットな道で歩きやすいが、単調過ぎて詰まらなかった。
もともと東電のダム施設の管理道なので、実用一点張りで歩いて楽しいようには作っていない。
まあ、仕方ないか。
今度来る機会があったら、秋の紅葉の季節に来ることにしようか。
今日とは全然違う景色が見れるかもしれない。
つづく
コメント
まさに秘境ですね。
秘境とは名ばかりでそれほどでもないです。