アメリカ通販サイト「Ripstop By The Roll」で素材を購入する

こんにちは。からあげです。

はじめに

2017年Pacific Crest Trailを歩くために超軽量バックパックを自作してMYOGに目覚めた私。MYOGとは「Make Your Own Gear」の略。つまり自分専用の道具を自作することだ。DIY「Do It Yourself」のアウトドア道具版みたいなもの。

バックパックの他には、アイゼン、アルコールストーブ、ポンチョタープ、サコッシュなども作ったし、現在住んでいる小屋も作った。

小屋は廃材やホームセンターで購入した木材を使って約30万円で建てた。
私は実用一点張りで、特に見た目にはこだわらない。安く簡単に、そして高いメンテナンス性を考慮した。

今は自転車に夢中でPanasonicのランドナーに乗ってあちこちを走り回っている。いかんいかん、余計な話をしだすと止まらなくなってしまう。

話を戻そう。MYOGにハマった私は日々の活動に必要なアウトドア道具を自作することが多くなった。既製品は高いし、余計なものが付いていて無駄に重いし、自分の使用用途と合わないこともある。それに他の人も持っている物だと面白くないなどなど。いろいろ既製品に不満抱くようになったので、自分で道具を作るようになった。

アウトドアで使用される道具は持ち運びしやすいように軽量な素材が使用されるが、以前それらは個人では入手困難だった。ところが、近年の自作志向の盛り上がりとIT技術の発達により、国内でもネット通販サイトができて簡単に購入できるようになった。

非常に喜ばしいことだが、喜んでばかりはいられない。一般に広く流通していない素材のため、非常に高価であるのだ!!

道具を自作するのは、自分に合った道具が欲しいからという理由が一番なのだが、安く手に入れたいということも理由の一つにはある。せっかく手間暇かけて自分で作るのに、既製品の値段と大して変わりないなら、既製品を改造した方が手間が掛からず手軽にできる。自作にかかる時間は膨大だ。人生は有限!だから、自作用素材はできるだけ安く手に入れたい!

そんなふうに考えていた時、私の元へ耳寄りな情報が寄せられた。
アメリカのアウトドア素材の通販サイトRipstop By The Roll」で購入すれば、日本で購入するよりかなり安く手に入るという。

 
試しにその通販サイトを覗いてみると、Ripstop By The Rollは確かに安い。送料は国外発送のため多少割高だが、送料分を差し引いても国内で買うよりは安い。「せっかく教えて貰ったことだし、一度購入してみるか。ちょうど自作したいものがあるし。」ということでRipstop By The Rollで購入してみることにした。購入方法は上記サイトで詳しく解説されているため、ここでは省くことにしよう。

Ripstop By The Rollで素材を購入する

Ripstop By The Rollのトップページ
今回、タープとサコッシュ用の素材を購入する。タープの生地はシルナイロンという両面をシリコンコーティングされたナイロンで、非常に軽くて強度があり防水性があるため、アウトドア用品に広く用いられている。その定番の素材を選択。
もう一つのサコッシュには、X-pacというヨットの帆にも使われる素材で、強度・耐久性・防水性が非常に高く、近年はバックパックの素材として人気があるものを選択した。
MYOGは構造や作業の精度も重要だが、何をおいても素材選びがまず第一に重要だ。目的に合ったものを選択する必要がある。自作キットは素材選びからする必要がないが、全て自分で作る場合は素材選びから始めなければならない。手間が掛かる分、完成した時の喜びは計り知れないほど大きい。MYOGの醍醐味とも言える。
サイトは全て英語表記だが、難しい言葉は使われていないため、慣れればそのうち分かるようになる。解読に時間の掛かる長文はブラウザの翻訳機能を使って大意をつかもう。購入方法の詳細は山とボクとMYOGへどうぞ!
一番悩んだのがシルナイロンの色。欲しかった色は自然に溶け込むカーキ色で$5.95/ydだったが、オリーブブランだとさらに安く$4.75/ydで買える。ただオリーブブラウンは黒っぽくて日中はわりかし目立つ。ここは太っ腹に欲しい色を選ぶことにした。やはり自分の好きな色にして納得したものを作りたい。
1yd(ヤード)は91.44cmで約90cm
 

シルナイロンのスペック
巾   58”(インチ)約1.5m
重さ  1.1 oz/yd 2
生地  20D(デニール)
耐水圧 1500 mm

購入した品

OMNI-TAPE(3/4″) × 4
MIL-SPEC Nylon Grosgrain Ribbon( 1/2″ / Black)× 2
Regular cordlock × 1
Mini cordlock × 1
Mitten Hook × 1
X-Pac VX21 (Black)× 1
1.1 oz Silnylon(Khaki) × 7
*X-pacは1単位:ハーフヤード

初回購入に限り割引コードを使用できる。
サイトを見ていると、自動でポップアップ表示される。
購入画面でコードを入力すると、10%割引が適用される。

商品の発送はUSPSFedExを選択できる。当然、安いUSPSを選択した。

USPSUnited States Postal Serviceの略で日本でいう郵便局、FedExは民間の宅配業者。USPSのPriority MailはアメリカPCTで大変お世話になったサービス、郵送事故は一度もなく信頼性が高かったため、安心して到着を待つことができた。

合計金額 $87.80

商品の代金は初回購入で1割引、送料を加えて全部で$87.80だった。
為替レート110円/$で計算すると、9,658円。
支払はPayPalかクレジットカードの二種類。私はクレジットカード(VISA)を選択した。
サイトで注文手続きを済ませると、すぐに自動返信の注文確認メールが送られてくる。その後、注文確認メール、発送完了メール、配達完了メールの順にメールが届く。日本のネット通販のようにきめ細かくメールで知らせてくれるため、安心して商品の到着を待つことができた。

注文確認メールの一部

USPS tracking numberの欄をクリックするとUSPSのページに飛び、トラッキング情報を閲覧できる。




追跡履歴詳細

注文から約10時間後に発送完了
アメリカ東海岸New York州から4月6日発送、4月16日 日本郵便 配達完了 荷物受け取り

成田空港に到着後、なぜか川崎に転送されて税関検査を行った後、日本郵政により配達された。注文から商品の到着まで11日。
 4月16日、商品は愛知県の実家ポストに投函されていた。配達員から直接受け取る必要はなし。
国際郵便の特定記録として配達された。記録に残るため、荷物の追跡が可能。
特定記録
郵便物やゆうメールの引受けを記録するサービスです。配達の際は受取人さまの郵便受箱に配達します。

特定記録のメリット
・引受けを記録するので、郵便物等を差し出した記録を残したいときにおすすめです。
(引受けの記録として、受領証をお渡しいたします。)
・インターネット上で配達状況を確認できます。
(配達完了メール通知サービスがご利用いただけます。)
・受取人さまの郵便受箱に配達します(配達の記録(受領印の押印または署名)は行いません。)。
・Webゆうパックプリントサービスで特定記録郵便物等のあて名ラベル、受領証をご自宅で簡単に作成できます。
日本郵便株式会社HPより

内容物一覧
コードロックなどの小物類はジップロックに入れ、テープ類は畳んで輪ゴムで留め、生地は軽く折り畳まれ、領収書とともにビニール袋に入れられていた。領収書には関係者の直筆サインが書かれていた。憎い演出をしやがって。コノヤロウ!
20Dのシルナイロンを7ヤード(約6.3m)購入した。丁寧に裁断されていて端から使用することが可能。
X-pac VX21(Black) 

ハーフヤード単位で販売されていて、必要な分の最小単位を購入した。非常に高価な素材で、最低のハーフヤードでも$10.9もする。

生地の表
触った感じゴワゴワする。思った以上に生地が厚くサコッシュにはオーバースペックだと感じだ。生地は格子状に補強されていて強度は十分あるように思える。
裏面は白色
コードロックやフックは1ダース(12個)単位で販売している。
どれも小物類を作成するのに欠かせないものだ。
中央が普通サイズ、右がミニサイズのコードロック。どちらもスプリングがしっかり効いている。

利用した感想

思ったよりはるかに簡単で、なおかつ安くMYOG用素材を手に入れることができた。丁寧なメールで途中経過を報告をしてくれるのも嬉しい。日本国内の通販並みのきめ細かなサービスだ。
国外発送のため割高な送料が掛かるが、それでも国内の販売店よりかなり安い。そのため、友人知人同士で大量にまとめ買いするのに適しているだろう。
取り扱い素材も豊富で細かい単位で切り売りしてくれるのも良い。ただ、アメリカからの発送で到着まで多少の時間がかかるため、十分余裕を持って注文しておきたい。
サイトは英語表記のみで始めは戸惑うが、慣れると不便は感じなくなる。辞書と翻訳ツールを使えば書いてあることは理解できる。中学生レベルの英語読解能力の私でも、PCTの準備で英語サイトを読みまくったおかげで、日本の通販サイトのように買物をすることができるようになった。
ただ、Ripstop By The Rollは安いとはいえ、全てここで調達するようになると日本の取り扱い販売店がなくなってしまうので、適度に利用してゆきたいと思う。
個人でもアウトドア素材を手軽に手に入れられるようになって、より身近になったMYOG。ぜひ一度自作して楽しさを味わって欲しい。気が付いたら自作病と呼ばれる不治の病を患っているかもしれない。私は死ぬまで道具を作り続けることになるだろう。残り限られた人生。自分のやりたいことを追求してゆきたい。
おわり
道具
スポンサーリンク
からあげ隊長の日記

コメント

  1. nao より:

    隊長!お疲れ様です!
    急にアクセスが増えてたので何事かと調べてみた所、隊長が紹介してくれていたのですね!
    最近私用が忙しく、ブログの方全然更新できてないので、このタイミングで紹介されるのもお恥ずかしい限りですが、ありがとうございます!

    アウトドアギアに限らず、海外製のものは大抵の場合輸入したほうが安く上がりますよね。
    有名所のTrekkinn(https://www.trekkinn.com/)や米Amazon、ebay、自転車関連でもbike24(https://www.bike24.com/)等、海外製の商品は現地から輸入すれば日本で売られている半額や下手したら3分の1で手に入る場合もありますので個人輸入はおすすめです!

    って隊長は既にやられていますが・・・・。
    また、最近ハマっているのはアメリカの共同購入サイトMassDrop(https://www.massdrop.com/)でして、現地価格よりも更に割引で買えるのが特徴です。
    反面発送まで時間がかかったり、日本に送ってもらえない物があったりしますが、ハマるものが有れば非常にお得に手に入れることが出来ますので、ぜひ覗いてみてください。

    拙いブログを紹介していただいてありがとうございました。
    隊長のマイペースな更新、楽しみにしておりますので、そちらも程々によろしくおねがいします。
    ありがとうございました!

    • karaage より:

      こちらこそ、どうもありがとうございます。
      購入方法が丁寧に記載されているため、アホなおっさんでも簡単に購入することができました。

      海外通販サイトは本当にいろいろあって選ぶのが困るくらいです。なんで日本国内で買うと高いんだろうっていつも思います。

      今度機会があったら、MassDropを利用してみたいと思います。

  2. けんぴ より:

    xpac興味有るけど手が出ない材料です。
    一回入手してみようかなー
    xpac縫うときの糸はどうしますか?
    シルナイロンは何も気にせず普通の糸使ってますがxpacはなんか違う気がして。

    • karaage より:

      Xpacは触った感じ分厚くて非常に丈夫な気がします。
      一度お試しになってはどうですか?感覚が掴めると思います。

      Xpacでサコッシュを自作しましたが、60番の普通地用のミシン糸を使いました。そのうち記事をアップします。
      今のところ、違和感はないですね。ただ、サコッシュにしては丈夫過ぎるため、Xpacを選択したのは失敗だったかなと思います。
      それが分かっただけでもヨシとします。

スポンサーリンク