おはようございます。からあげです。
昨日は申し訳ない。鮭の筋子にあたってお腹が痛くて更新出来なかった。
ゴールすると電車とバスを乗り継いでスタート地点の中標津バスターミナルに戻り、太っ腹に久しぶりの有料温泉に入った。
暗くなる頃、道具の片付けが終わって落ち着いたのでスーパーの買い出しに行くと鮮魚コーナーに筋子を見付けた。
ボリューム満点の鮭の生筋子が900円弱で売っていた。
しばらく考えて3日間歩いたご褒美に買うことにした。
熱々の白飯に載っけて旨い旨いと食べて、食事の片付けをし始めた頃、お腹がキリキリと痛み始めた。
初めは食い過ぎかなと思ったが、どうやら違う。
徐々に痛みは増してきたので、早々と寝袋に入って寝る。
一度トイレに行って出すとマシにはなったが、腹痛に加えて頭痛もした。
防寒着を着て寝汗をかくほど温かくして一晩寝たら回復した。
お金を出して買った筋子でパワーダウンしてしまった。
いや、もう愚痴は書くまい。
たまにはこんな事もあるだろう。
これまで多少傷んだものを食べてもお腹を下すことは無かったが、食べ慣れない筋子を食べた途端にあたってしまった。
これから少しずつ体を慣らしていこうか。
ところで、昨日ランチウエイを無事ゴールした。
西別岳を越えるまではガスによる視界不良でイマイチだったが、徐々に天気が回復しロングトレイルを締めくくるに相応しい晴天となってくれた。
それでは行ってみよう。
北根室ランチウエイ 三日目スタート ~西別岳山小屋からJR美留和駅(2015.8.29)
歩行ルート(17.5km)
西別小屋~摩周湖第1展望台~JR美留和駅
注意:ルートマップは正確さに欠ける。
西別岳山小屋の朝。
泊まりは同じくランチウエイを歩く男性1名のみ。
静かで非常に温かい夜を過ごすことが出来た。
0535 西別小屋 発
準備を整え5時半過ぎに出発する。
前回小屋の駐車場で車中泊をしたのは2週間ほど前、今回はお盆休み過ぎということもあって早朝にやって来た登山者は1名のみ。
クマ鈴を忘れないように付けて登山口を抜ける。
丁寧に整備された登山道を歩く。
利助さんが長年丹精込めて整備した登山道だ。
下草で靴を濡らすこと無く快適に歩くことが出来る。
画像はリスケ山手前の急坂、がまん坂に差し掛かったところ。
心拍数を意識しながら歩くペースを調節する。
天気は曇り。これより上部にはガスがかかっている。
前回の登山の時も早い時間はガスで視界不良だった。
0630 リスケ山
1時間ほどでリスケ山に到着する。
ガスで何も見えないので休憩はそこそこに先に進む。
国土地理院の地形図ではリスケ山は通りぬけ出来るルートがあるが、現在はロープで封鎖されており通り抜けは不可、リスケ山分岐まで戻る必要がある。
リスケ山から西別岳に向かう。
草が黄色に色づき始めており、秋の到来を感じさせる。
0655 西別岳
西別岳山頂にやって来たが、ガスが晴れる兆しが見えない。
西別岳山頂にある二等三角点
木々の葉っぱは、赤や黄色に色づき始めている。
前回はまだ夏の装いだった。
北海道の夏はなんと短いのだろうか。
短いが故に動植物たちは限られた夏を目一杯楽しむのか。
おっさんも見習わなければ!
0740 摩周岳分岐
西別岳を下りていると徐々に視界が回復し始めた。
それで摩周岳に登るかどうか非常に迷った。
ザックをデポして空荷で行けば容易いが、登山靴をキツネに齧られたこともあって荷物のデポはしたくない。
時間的余裕はあるが、余力を残してゴールしたい。
途中で大幅にペースダウンして電車に間に合わないことも考えられる。
無理はしない。熟考の末、摩周岳は止めることにした。
摩周湖第1展望台に向かって歩く。
開放的な尾根道をゆく。
今回も摩周湖の湖面を見ることが出来た。
湖面に浮かぶ小さな島、カムイシュ島も見える。
第一展望台前でようやく日が差すようになった。
摩周湖を見ながら気持ちのよいコースを歩く。
0920 摩周湖第一展望台
4時間ほどでようやく第一展望台に到着した。
あと残りは6.2kmだ。景色を見ながらゆっくり休憩する。
自販機や売店があるので食料や水を調達することが出来る。
ただし、トイレの水は飲用不可。
展望台からの眺め
ここから摩周湖を一望できる。
画像右側の摩周岳上部はまだガスに包まれている。
今日は登らなくて正解だったようだ。
摩周湖を堪能した後は、ゴールのJR美留和駅に向かって下山する。
下り口が分かりにくい。
この付近は国立公園内なので、案内標識を立てることが出来ない。
地図を見ながら慎重に進むことになる。
下り口の目印は駐車場出口の看板だ。
道路を挟んで看板の向かい側に麓へ続く道がある。
ガイドマップには「レストハウスを背に第6ステージの入り口を見る」とある。
下り口は、売店などがあるレストハウスの向かい側付近となる。
下り口の道路脇のポールにピンクテープが巻かれ、下にはタイルのブロックが置かれている。
ランチウエイとは分かりにくいが、雰囲気でそれとなく分かるようになっている。
奥へ進むと枝にランチウエイのテープが付いていたので、このルートで間違いないことを確信した。
しばらく登山道を歩くと林道に出る。
第一展望台から林道までの登山道はかつて美留和小学校が摩周湖ハイクに利用していた登山道のようで、踏み跡がしっかりと付いていて非常に歩きやすかった。
林道に出ると町の方に向かって下山する。
途中、分岐があるが道なりに真っ直ぐ下りてゆく。標識やテープを目印に歩く。
鹿防除フェンスを越えてなおも下りてゆくと民家が見えてきた。
右手は広大なトウモロコシ畑が広がっている。
すっかり天気は回復し、抜けるような青空が広がっている。
ゴールまでのラストウォークを楽しむ。
道路端には綺麗な花が咲く。
青空に黄色い花はよく似合う。
摩周湖の伏流水(湧き水)
踏切を越えて国道391号線に合流する手前に湧き水スポットがある。
ペットボトルに水を汲んでいる人がいて気が付いた。
寄って水筒に汲み、一口飲んでみる。
ひんやりと冷たく、まろやかな口当たり。
摩周湖から地下浸透して湧き出た水は非常に旨かった。
1115 JR美留和駅 着
湧き水スポットからJR美留和駅まではほんの一息だ。
道路脇を歩いてついに北根室ランチウェイのゴールに到着!
最終日は6時間弱の歩行で余裕があった。
中標津町バスターミナルからJR美留和駅までの全行程71.4kmを無事に歩き通すことが出来た。
ついにやった!
ゴール地点のJR美留和駅は無人駅。
駅舎は昔の車輌を改装して作られたもの。
子供の可愛らしい絵が訪れる人の和ませる。
草に埋もれる駅の看板。
鄙びた無人駅の哀愁ただよう一コマだ。
電車の時間まで2時間半もあるので、駅の片隅でラーメンを作って食べる。
摩周湖の湧き水で作ったスペシャルラーメンだ。
途中、1回だけ通過列車があったのみで、駅は非常に静かだった。
駅舎内部
トイレはカギが掛かっていて使用出来なかった。
駅近くの国道沿いに商店があって食料や水を調達出来る。
トイレもお願いすれば貸してくれるだろう。
反対方向の電車が来る前に荷物を撤収し駅舎に移る。
下車してきたのは外国人1名のみで、迎えの車に乗って直ぐに何処かに行ってしまった。
一両編成の電車がやって来た!
ワンマン電車で整理券を取って中に乗り込む。
乗客は疎らでディーゼルエンジンの音が響く。
空調はただ扇風機があるのみ。
動くかどうか知らない。
窓を開けて涼しい空気を取り入れていた。
標茶駅にやって来た。
標茶と書いてしべちゃと読む。
有人の駅で精算は駅の窓口で行った。
標茶駅で中標津行きのバスに乗り換える。
待ち時間は約30分。
まだ時間が早いため運転手の姿は見えない。
ザックを下ろし木陰で休む。
1620 中標津BT 着
標茶駅からバスに1時間半ほど揺られて中標津BTまで戻ってきた。
固めのサスでよく揺れて気分が少し悪くなった。
以前は乗り物酔いをすることがなかったが、船を下りてから滅法弱くなった。
久しぶりに愛しのジムニーと対面する。
泥汚れがあるので抱きしめはしなかったが、やはりモバイルハウスの姿を見るとホッとする。
2泊3日の北根室ランチウエイの旅はここに幕を閉じた。
北根室ランチウェイ関連情報
中標津バスターミナルから牧場地帯を抜け西別岳を越えてJR美留和駅まで続く全長71.4kmのロングトレール 北根室RANCH WAY 略してKIRAWAY。
コース前半は雄大な牧場地帯歩き、後半は西別岳越えのルートで変化に富んでいる。
モデルケースの標準コースタイムでは、全行程を2泊3日で歩くことになる。
1泊目は佐伯牧場のレストラン牧舎、2泊目は西別岳登山口にある西別小屋となる。
レストラン牧舎での宿泊は、牧舎を改装した宿泊施設かトレーラーハウスとなる。
電源使用可、トイレ(清潔なウォシュレット付き)、シャワー室あり(無料)、キッチン、多目的スペースありで、生活に不自由はない。 レストラン営業時間であれば、食事をすることも出来る。
宿泊料はコース整備協力費としての2000円のみ。
西別小屋は、無人で利用料は無料。
トイレはくみ取り式の外トイレを使用する。(備え付けの紙あり)
携帯電話、スマホの圏内(docomo系MVNOで確認) 水場はないので1泊目のレストラン牧舎で汲むか、途中の養老牛温泉の自販機(汲ませて貰う可能かどうかは不明)若しくはケネカ湿原過ぎのケネカ川で水を汲む(要煮沸)
備え付けの布団があるが、寝袋持参が望ましい。
入り口には非常用の水が置いてあるが、むやみに使用しない。
ホール中央に薪ストーブが設置してあって薪の用意もある。
寒い時期はありがたく使わせてもらおう。
今回、私はスタート地点の中標津BT付近の無料公共駐車場に車を停めて歩き、ゴール地点の美留和からJRとバスを乗り継ぎスタート地点に戻って来た。
電車とバスの本数が非常に少ないので、最終日に電車の時間に間に合うように下山する必要がある。
なお、大人数の場合は、タクシーや自動車の回送サービスを使えばより便利で快適な旅を楽しむことが出来るだろう。
コース説明と感想
舗装路歩きが少なく整備されたコースで楽しく歩くことが出来た。
コースのハイライトは開陽台から養老牛温泉、モアン山周辺の牧場地帯だ。
放牧された牛の群れの中を歩くこともある。
歩いてゆくと興味津々で寄って来たりする牛もいて面白い。
ただし、牛や馬に触れたり、大きな声を出して興奮させてはいけない。
知らないふりをしてそのまま素通りする。
牧場内に入る前には消毒用の石灰が入った小屋があるので、必ず靴に石灰を付けて消毒する。
備え付けのノートには住所氏名、一言を書き添えておく。
コースは概ねフラットで3日目の西別岳を越える時に少し登るくらい。
個人的には開陽台手前と西別小屋手前の未舗装の長い道路歩きが結構堪えた。
それ以外は楽しく歩くことが出来た。
2日目が一番距離が長いので、出発を早めたほうが良いかもしれない。
一般人が牧場内を歩く機会はそうそうない。
特に本州の人は圧倒的な開放感に驚かされることだろう。(自分もびっくりした。)
是非一度歩いて見ることをお勧めする。
全行程を歩かなくても一番美味しい部分の開陽台からレストラン牧舎を経て養老牛温泉まで歩くのも良いと思う。
コース整備されている佐伯牧場の佐伯さんと牧場内を通らせて頂いた多くの牧場主さんに感謝しつつ今回は締めくくることにする。
どうもありがとうございます!
今回の支出
宿泊費
1泊目 佐伯牧場 レストラン牧舎 2,000円
交通費
JR 美留和~標茶 740円
バス 標茶~中標津BT 1,700円
食費
完全自炊、主食白米、行動食など 1,000円
合計 5,440円
装備
登山靴(スカルパシェルパ)、厚手靴下、モンベルズボン、ユニクロTシャツ、ユニクロ速乾ボクサーブリーフ、タオル、ワークキャップ、腕時計、長袖シャツ、ウインドブレーカー
75Lザック、ザックカバー、カッパ上下、スパッツ、ウエストバッグ、デジカメ、モバイルバッテリー、デジカメ用USBケーブル、スマホ用USBケーブル、スマホ、ヘッドランプ、予備電池(エネループ単4×4)、折りたたみナイフ、熊スプレー、クマ鈴、爆音ホイッスル、剣鉈、ダブルストック、銀マット(短かくカット)、シュラフ(モンベルダウン#3)、ツエルト(ロープ2本付き)、ガスストーブ(ST-310)、カセットボンベ1本(満タン)、コッヘル(アルミ角大小セット)、スプーン、トイレットペーパー
着替え(厚手靴下、パンツ、Tシャツ)、防寒着(フリース)
水 プラティパス2L、ハイドレーションホース、水筒1L×2本、ペットボトル0.5L×2本
食料
白米4食分、大麦少々、袋ラーメン×3、乾燥わかめ、白菜1/6、ニラ1/3束、舞茸1袋、カロリーメイト6袋、リッツ2袋、ココナッツサブレ、フランスパン、食パン1袋
装備について
今回は、宿泊施設と山小屋に泊まるため、テントなし、シュラフカバーなし(ツエルトで代用)とした。
銀マットは休憩用として持って行った。
途中で疲れ果てしまって道路脇で休む時に役立った。
参考リンク
北根室ランチウェイ公式HP 佐伯農場(北根室ランチウエイ、レストラン牧舎の情報あり)
昨日のねぐら 中標津BT
今日のねぐら 中標津BT
おわり
コメント
アニキサス怖いよ!
ちゃんと火を通してね!
ごめんアニサキス;
いやあ食べてびっくりしました。
店員に聞いたら生でもいいよと言ったので買うことにしました。
もう生筋子は懲り懲りです。
こんにちは。
goalおめでとうございます。
体も大事無いようで、何よりでした。
函館から18切符で帰宅途中です。
魚食べて酒飲みながらの、
北海道旅行でした。
これからも、ブログ楽しみにしています。
たまにはそういう旅もいいのではないでしょうか。
どうもありがとうございます。