こんにちは。からあげです。
今日もキャンプ場は静かな一日が始まった。
昨日、昼間は草刈作業を行っていたので、騒がしかったが夕方になると再び静けさを取り戻した。
広いサイトで寛ぎ、温泉に入って疲れを癒やす。
この旭川のキャンプ場、21世紀の森にいればお金を使うことはない。
お金が尽きなければクローズまで居続けること可能だろうが、不思議と住み着いている人はいない。
おそらく山奥にあって不便だからに違いない。
店はなくともLTE圏内であることが有り難い。
電波が安定しているので仕事をスムーズに行うことが出来る。
それにしてもこのキャンプ場、お年寄りしかほとんど見掛けない。
通りがかる人は無料温泉に入りにやって来る地元の人達で、キャンパーは年寄りだらけだ。
老人の国に流れ着いてしまったかのように思えてくる。
一体、若者やおっさんはどこに行ってしまったのだろうか。
拉致されて強制収容所に連行されていってしまったのか。
私といえばキャンプ場の片隅に停めたジムニーの中で淡々と過ごす。
中標津で仕入れた本2冊と差し入れでもらったゴルゴ13を読み終えてしまった。
「エベレストより高い山~登山をめぐる12の話」の著者ジョン・クラカワーの名前ははどこかで見たような気がした。
「空へ」と「荒野へ」の有名なノンフィクション作品の著者だった。
そういえばinto the wildはDVDで以前見たことあった。
12のエッセイのユーモア溢れる文章をニヤニヤ笑って読んでいた。
さあて本を読み終えたしどうしようか。
とりあえずこの前の9月7日に行ってきた然別湖近くの東雲湖の様子をアップしようか。
東雲湖へゆく(2015.9.7)~然別湖畔登山口より
(しののめこ)
登山ルート
登山口~白雲山~天望山分岐~然別湖畔~東雲湖~然別湖畔~登山口
天気予報では天気の回復が遅く、早朝から石狩岳登山をしても景色を楽しめそうにもない様子だったので、然別湖(しかりべつこ)近くの東雲湖(しののめこ)に行ってみることにした。
東雲湖は北海道三大秘湖のうちの一つで、他にオコタンペ湖とオンネトーがある。
特に意識していなかったが、気がついたら三大秘湖全てを回ったことになる。
参照ブログ記事
恵庭岳とイチャンコッペ山(2015.6.14)
オンネトーコースから阿寒富士(2015.9.2)
朝はゆっくり目に出発して曲がりくねった道道85号線を走った。
北海道では珍しく急坂で回転半径の小さなカーブが続く。
然別湖畔沿いになると道幅が狭くなり路面が湖の方に傾いていて運転に気を使った。
細い道を抜けるといきなりホテルが建ち並ぶ然別温泉が姿を表わす。
近くの駐車場に停めて然別湖に下りてみる。
湖の名前はしかりべつこと言って非常に読みにくい。
「然るべき~」なんて堅苦しい言い回しは普段しない。
というか話し相手もいないので、脳内で独り言を言うのみだ。
おっといけないまた訳の分からない方向に話が逸れてしまったぞ。
然別湖は大雪山国立公園内唯一の自然湖でオショロコマが棲息しているそうだ。
東雲湖までの地図がないので、温泉街にあるネイチャーセンターに立ち寄って姉ちゃんからガイドマップを貰う。
東雲湖へは然別湖南側にある白雲山登山口から入ってゆく。
然別温泉からトンネルを抜けてしばらくゆくと橋の手前で左に入る道がある。
そこを奥にゆくとカーブのところに登山口がある。
カーブの膨らみのところに車を停めて準備する。
道道85号線からの道の入口に看板はなし。
右カーブの左手に登山口の標識がある。
道道85号線からの入口付近の様子。(手前は然別温泉方面)
奥の右カーブを曲がると橋に差し掛かる。
09:30 登山口 発
標識には「白雲山天望山登山線歩道入口」と表示されている。
登山ポストの中にノートが備え付けられているので必要事項を記入して出発する。
東雲湖往復だけでは短くて物足りないので、白雲山から天望山を縦走して東雲湖まで行き然別湖畔沿いを戻ってくることにした。
まずは白雲山の上り。
徐々にガスが晴れてきて、上りの途中で然別湖を望むことが出来た。
しかしそれもつかの間、しばらくゆくとガスの中に突入して視界が悪くなる。
行く手には倒木が立ちはだかる。
木にまとわり付く植物の葉っぱが黄色く色づいている。
白雲山の手前には士幌高原ヌプカの里キャンプ場方面への分岐があった。
大きな標識で見やすい。
白雲山山頂目前のガレ場
ナキウサギの棲息地らしいが辺りは静まり返っている。
然別湖の方から聞こえる重機や観光船の音に怯えているのか。
白雲山(はくうんやま)1,187m
10:30 白雲山山頂
辺り一面真っ白で視界が利かない。
休憩もそこそこに先に進むことにした。
白雲山からの下りは笹被りが酷くて下半身を濡らす。
何処まで行っても笹原が続く。
踏み跡は濃いが笹が被っているため、ルートが少し分かりにくい。
笹をかき分けながら踏み跡を確かめつつ慎重に歩く。
11:10 天望山(てんぼうやま)分岐
このまま天望山へ縦走する予定だったが、笹被りが酷くて下半身がズブ濡れになってしまって戦意喪失し、一旦湖畔の方に下りることにした。
天望山へ続く道
分岐より先は相変わらず笹被りが酷い状態だった。
ロングスパッツを着けていたものの、下半身ズブ濡れとなった。
いちいち合羽のズボンを履くのが面倒なので、漁師さんが付けているような防水のエプロンがあれば良いような感じがする。
スパッツ+エプロンで酷い笹被りでも露に濡れることなく、着脱も簡単で快適に歩くことが出来そうだ。
エプロンなら後ろが空いているので蒸れることもない。
山でエプロンは不思議な光景だが、今度試してみようと思う。
天望山分岐より湖畔に向かって下山中。
樹木の影になって随分と笹被りがマシになった。
湖畔沿いに出ると笹はなくなり快適な道となった。
寄り道せずに初めから東雲湖往復だけにしておけば良かったのにと思う。
然別湖の湖面に下りる踏み跡を辿って下りてきた。
天気も回復して空の青さが蘇ってきた。
東雲湖手前の岩場
ナキウサギの棲息地となっていて、辺りに鳴き声がこだまする。
鳴き声はするが姿は見えない。
12:00 東雲湖
ようやく北海道三大秘湖のうちの一つ、東雲湖(しののめこ)にやって来た。
ここからだと遠くて湖がよく見えない。
笹原をかき分けて湖面に下りる。
北海道三大秘湖 東雲湖(しののめこ)
ひっそりと佇む東雲湖
周囲はナキウサギと小鳥の鳴き声以外は何も聞こえない。
静かなひと時をしばし楽しむ。
登山口へは湖畔沿いの道を歩いて戻ってきた。
途中で木々の切れ間から然別温泉の建物が見えた。
すっかり天気が回復してくれた。
13:10 登山口 着
登山口に戻ってくると、お昼をとうに過ぎていてお腹ペコペコだった。
玄米は残り少なく貴重品となってきたので、スパゲティーをたっぷりと茹でて、そのゆで汁で味噌スープを作る。
ボリューム満点の昼食を食べていると、何かやって来た。
食べ物の臭いを嗅ぎつけたキタキツネがやって来た。
物欲しそうにこちらを見ている。
じわりじわりと距離を詰めて来る。
スパゲティーを食べながらキツネから目を離さない。
登山靴を齧られた恨みがある。絶対に食べ物はくれてやるものか!
じっと睨んでいると餌をくれないケチな人間と分かったのか何処かに立ち去って行った。
気が付くと北海道三大秘湖を全て訪れたことになる。
阿寒富士を登る時に通りがかったオンネトーでは全く秘湖らしさを感じなかった。
近くまで道路が通じているような湖は秘湖とは言えないような気がするが、昔は山奥にひっそりと佇む湖で訪れる人も極僅かであったのだろう。
100名山、100名爆、北海道遺産などに選ばれるとやって来る人が増えて環境が破壊されるので、何も肩書など与えられない方が良いのかもしれない。
人間だって同じことだ。
某ファースフードで有名となった、名ばかり管理職と呼ばれる過酷な長時間労働のシステムは改善されたのであろうか。
私は何の肩書もなく、淡々と自分の好きなように生きる。
あっ、そうだった。自分は隊長だった。ついうっかり忘れてた。
9月7日の走行距離 78.3km
9月7日のねぐら 石狩岳シュナイダーコース登山口
本日のねぐら 旭川21世紀の森キャンプ場
おわり
コメント
こんにちは
東雲湖の写真パキパキで綺麗ですね、空気が澄んでる。
キャンプ場ジジババだらけの件ですが、この時期若い人は仕事だし子供は学校だし。ヒマとカネ持て余してるのはジジババくらいではないでしょうか?
観光地なんちゃら百選なんて全部人工物ではないでしょうか?木々がうっそうとした状態に戻したら湖なんて一部しか見えなくなりますものね。隠れた素晴らしい場所はまだまだあるはずですよ、長野にだってあるくらいですから北海道なら山ほどあるに違いない。カヤック欲しくなりますね・・・木々に囲まれた池も水面に出れば眺望が利きます。ドローンで空撮って手もありますがこの目で直接見たい。
本当に暇なのはジジババしかいないようですね。
働き盛りの中年は仕事に忙しく遊んでいられない。
生活水準を下げれば遊んで暮らせるのに勿体無い。
決まりきった観光地に行くとテンションが下がります。
初コメです。
隊長の記事、文体が読みやすく写真も良いのでいつも更新楽しみにしている、小屋ブログと北海道が大好きな元ライダーです。
ン十年前に東雲湖までオフロードブーツで行きまして、写真がつい懐かしくコメ入れさせて頂きました。(私が行った時は水量が少なく、一見草原?に近かったです)
そちらは気温の方も下がってきているかと思いますが、風邪など引かれないよう残りの北海道、満喫されて下さい。
どうもありがとうございます。
お褒めの言葉を頂いて非常に嬉しいです。
気温が下がると汗をかくことが減るので身なりを綺麗に保つことが出来ます。
気温の急降下や降雪には気をつけます。