照明用プルスイッチ（ZE-110）の交換

こんばんは。からあげです。

今日は以前分解して放りっぱなしだったリビングの照明を修理した話。

照明用プルスイッチの交換

照明機器

製造　株式会社キシマ
品番　CC-40195
年式　2010年
電球　EFG25EL20W×３

およそ3週間前、リビングの照明の調子が悪いから見てくれと家族から言われたので、分解して調べてみた。
すると直ぐにスイッチの調子が悪いことだけは分かった。だが、配線が複雑で急に面倒くさくなってしばらく放置していた。

スイッチおもて側の透明ケース

スイッチうら側の黒いカバー

照明用プルスイッチ　
ZING EAR ZE-110 　3A 250VAC / 6A 125VAC / 3A 125VL 

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プルスイッチの動作

1回目　3個点灯
2回目　2個点灯（1個消灯）
3回目　1個点灯（2個消灯）
4回目　全て消灯

OFFの状態から電灯3個~1個まで切り替えることができるスイッチ。配線は赤・緑・黒の3本。
スイッチの中の爪かスプリングが折れたのか、スイッチの操作ができなくなっている。
調べたところ悪いところは明らかにスイッチだけ。まだそれほど（3～4年）使っていない照明を処分してしまうのは勿体無い。

明るさ調整で何度も紐を引っ張って操作するプルスイッチのため、通常のスイッチに較べて消耗が激しい。
乱暴に紐を引っ張っているとスイッチが壊れやすい。

プルスイッチの操作は赤子を扱うように優しく扱わなければならない。

このプルスイッチは、ネットで簡単に手に入るものだと思っていたが、実際に探してみると、販売しているところは全く見当たらなかった。

さて、どうしたものか。家族には「この俺様が修理してやる」と大口を叩いてしまっている。
私の面子にかけて絶対にあとに引けない。
ダメで元々と試しに製造メーカーに電話で問い合わせしてみると、スイッチのみの購入は可能ということだった。

それで照明器具の品番からスイッチを調べてもらい品物を取り寄せた。スイッチが届いて正直驚いた。エアキャップで何重にも厳重に包まれて、大きな箱に入れられて送られてきた。

箱から出してスイッチをじっくり観察する。
同じスイッチのはずだが、よく見るとチェーンの長さが少し短い。
もっと長めのチェーンが付いてくると思っていた。

細かいことは気にしない。短ければ繋げればよいだけだ。
配線の色と配置は全く同じ。

ヨシ、作業を始めるぞ。

照明は物置小屋の方まで持ってきて作業を開始する。
家の中では、母親がバタバタ忙しなく掃除していて集中出来ない。

配線のやり替えには工具が必要だ。
ニッパ、ペンチの他に圧着ペンチとワイヤーストリッパーを用意した。

圧着ペンチは柄が黄色のリングスリーブ用のもの。リングスリーブは電線を接続するときに使用する金具。ペンチでしっかりと圧着したのちに絶縁処理を行う必要がある。

スイッチを交換するには、まず電線の接続部分を外さなければならない。
3本のアームの先に電球が付いていて取り回しがきかず、非常に作業しづらい。
そこでまずは余分なものを取り外す。

圧着されたリングスリーブをペンチで元に戻すと、電線がすぽっと外れてくれた。
新しいスイッチに交換して圧着ペンチでしっかりとカシメる。

3本の線を全てやり変えて元のようにスイッチを取り付けることにする。
ところが、照明をバラしてから3週間が経ち、すっかり忘れてしまっている。
元に戻そうとするが全く思い出せない。次第に焦りが出てきた。

冷や汗を垂らしながらパソコンに保存したデジカメ画像を探してみる。
するとスイッチ部分が写った画像が1枚だけ見つかった。

この記事の1枚目の画像がそうだ。
画像のスイッチ部分を拡大してみると、大事なところがばっちり写っていた。
日頃何をするにもデジカメで撮影する癖が付いていたので助かった。画像がなければ元通りに戻すことはできなかっただろう。

作業は時間を空けてはダメ。記憶が確かなうちにやってしまうに限る。

取り付けたスイッチの動作確認を行う。紐を引くとパチパチ音がしてしっかりと手応えもある。

元通りになったスイッチを見てホッと一息つく。
スイッチ周りが複雑で難易度が高かった。

天井に付けてスイッチを入れてみる。照明が点いたのはいいが、なんだか変だ。
3つの電灯のバランスが悪くて傾いている。
（この画像は傾き修正済み）

各電球の傘を留めている金具。その下に付く大きな白いワッシャが3箇所のうち2箇所しか付いていなかった。そのため重量バランスを崩し傾いていた。
前回バラした時になくしてしまったのか、それとも初めからなかったのか。今となっては分からない。
以前からなんとなく照明が傾いていたような気がする。

器具のバランスを取るため大きなワッシャを全て外し、ボルト用のワッシャを金具のところに付けてみた。
全体の雰囲気に合うように金色メッキのワッシャを選択した。よし、バランスの修正はOKだ。

新しいチェーンが短かったので、古いスイッチのものをカットして新しいチェーンにつなぐ。
ちょうど端にストッパー代わりのチェーンの接続金具がついていたので、それを使ってみた。
そうすると、今度はチェーンの一番下の端にある円筒形のパーツを止められない。

引っ張った時にスッポ抜けないようにするパーツだ。
麻ひもで縛ってから瞬間接着剤で固めて抜けないようにした。

傾きがなくなって水平となり、チェーンが長くなって使いやすくなった照明器具。
一時はどうなることかと思ったが、めでたく修理することが出来た。
今日は珍しくいい仕事が出来たと思う。

ふう。よくやった。自分。

参考データ

電話でスイッチを注文する際は、商品の品番を伝えるとスムーズ。
2010年製の古い照明器具でも、直接製造元からスイッチを購入することができた。
これからも大切に使用していきたい。