天井高を1.5m未満として固定資産税を節税する~ロフトの壁を復旧する~

こんばんは。からあげです。

 

昨日の雨は夜中のうちに止んだようだ。
葉っぱのしずくがしばらくポタポタと落ちていたので、雨が止んだのに気づかなかった。小屋の中に引きこもっているとよくあること。
小屋内の湿度は相変わらず高いままで、寝袋が湿っぽくて体温で乾くまでじっと耐えなければならない。

作戦変更して天井高1.5m未満にする

去年、小屋の固定資産税を安くするため、ロフトの壁を一部撤去した。
その結果税金は安くなったものの、お金と引き換えに小屋の快適性が失われてしまった。

 

今回は四国八十八箇所を歩くなどおよそ半年間も小屋を留守していた。久しぶりに戻ってみると小屋の中は湿っぽくてカビが生えていた。
ロフトの壁を撤去すると中に湿気が入ってくるが、天気が良い日には乾燥した空気が吹き抜けて、それほど中は湿気ないだろうと思っていた。

しかし、実際は違った。考えが甘すぎた。
外の湿気は中に取り込みやすいが、一旦入ってしまうと外に出て行きにくいようす。
それを証拠に、保管していた化繊の寝袋やダンボールの中の手袋までもカビが生えていた。
その一方でプラスチック製衣装ケースの中の衣類は、湿気ていなくて虫も付いておらず全くの無傷だった。
長期留守にする時は、衣装ケースのように小屋を完全に密閉すれば、中の荷物にカビが生えないのではないだろうか。
衣装ケースはフタにパッキンが付いていないので、気密性はそれほど高くはないが、外の湿気が中に入りにくいため、カビが生えなかったのだろう。

今の壁がない状態でも、乾燥した冬期なら大丈夫だろうと思われるが、梅雨から夏にかけての高温多湿な時期だとカビが生えても全くおかしくはない。
今回の長期留守中に、とっておきのダウンシュラフにもカビが生えてしまった。
幸いシュラフの表面の生地のみに少し生えた程度で買い替えは免れた。
今後も同じようなことがあると長期留守にするのがやりづらいので、ここで山小屋の大規模な改造を行うことにした。

課税対象家屋の3要件

1 土地定着性
2 外気遮断性
3 用途性

ここで固定資産税のおさらい。
上記の3つの要件全てを満たすと、固定資産税の課税対象家屋となる。

私の場合、小屋が家屋となってしまうと、無駄に広い土地(山林)全てが宅地となって、税額が非常に高くなってしまうので、絶対避けなければならない。
この3要件は非常に重要なので、しっかりと頭に叩き込んで欲しい。

 

以前、ロフトの壁を一部撤去したのは、外気遮断性をなくして課税対象から外すため。
その結果、税金が安くなったものの、寒くて湿気が高くなって快適に住めなくなってしまった。
小屋暮らしが精神修行のようになってしまって全然寛げなくなってしまった!
それでいつの間にか山小屋に寄り付かないようになった。
ゆっくり自分の時間を過ごしたいために建てた小屋なのに、快適性が失われては意味がない。

 

今回は、床を嵩上げして天井高を1.5m未満にして用途性をなくして課税対象から外す作戦をとることにした。
天井が低くなると背中を伸ばして歩けなくなってしまうが、壁を塞いで断熱と気密が保たれるのならヨシとしよう。
普段小屋の中では立っていることは少なく、座ったり寝転がっていたりすることがほとんどなので問題ないだろう。
小屋の中で窮屈に感じたら外に出て背伸びすればいい。
まあなんとかなる。たぶん。

税務課の人によると、天井高1.5mは快適に住める最低限の基準値だそうで、それ未満だと人間が快適に住めるような家とは言えず、用途性がなくなるということ。つまり人間の住処ではなくなる。

昨日、またもや役場の税務課に行って担当者と事前打ち合わせを行った。
もう呆れ顔の担当者を見るのも慣れてしまった。
向こうはなんと暇なおっさんなんだろうと思っていることだろう。お互い様。

 

ロフトの壁を復旧する

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床面の嵩上げ作業を行う前に、まずはロフトの壁の修復を行って気密断熱性能を回復させる。
何か良い素材はないかとホームセンターを彷徨いていたところ、プラダンが目に留まった。
プラダンはプラスチック製のダンボールのような素材で、水と紫外線に強く断熱性があり加工しやすい。
これを使えば簡単に壁を作れるだろう閃いたので、奮発してポリカプラダンを3枚買ってきた。
ポリカプラダンは、通常のものに較べて耐久性と剛性がアップしていてUVカット処理も施されている。ただし通常タイプの3倍以上の値段だった。

ポリカプラダン(クリア) 

規格            1820×910×4mm
正式名称 ポリカーボネート中空ボード

特徴 

軽くて加工しやすく、断熱性と耐久性あり。
クリアでも見えすぎず、すりガラス程度で非常に明るい。
水濡れと紫外線に強く十分な強度もあるので、壁や窓に最適な素材。

ホームセンターで1枚1,980円だった(2015年当時)が、奮発して3枚も購入した。
長い間売れずに残っていた商品らしきものに、大きなキズを発見した。
値引きしてもらえないかとダメ元でお願いすると、なんと2割引きにしてくれた。
店側も不良在庫が捌けるし、客も安く手に入れることが出来るので、お互いwin-winになれる。
脱サラ前は恥ずかしくて値引きして欲しいなんてことは言えなかったが、いつの間にか値引きを自ら迫るまでの図々しさを身に付けた。

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プラダンをカッターナイフでカットしているところ。

始めは表面に書いてある説明書きの通り、ノコギリでカットしようとしたが、刃先が引っかかって上手く切れなかった。そこで大型のカッターナイフを使ってみると、うまい具合にスイスイ切れた。
定規代わりの木片を当てて何度か刃を滑らせていると、4mm厚のプラダンでも楽々カットすることが出来た。使用したカッターナイフは、DIY定番のオルファ-製の大型タイプ。折って使える大型替刃にネジ式のロック機構搭載で安全に作業をすることができる。

 

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プラダンの取り付けは、始めは自転車のタイヤのゴムを小さくカットしてビス止めしてみた。
この場合、点で押さえるだけなので強度が出ないし、押さえと押さえの間に隙間が出来てしまう。

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今度は手頃な木片を当ててビス止めすることにした。
すると密着度が上がって良い感じになった。よし、これで行こう。

プラダンの切り口はアルミテープで塞いでおく。
断熱性アップと虫が中に入らないようにするためだ。

説明書きには、先に下穴を空けるようにと書かれていたが、木片を当てると下穴が見えなくなってしまうので、下穴を空けずにそのままビス止めした。その結果は問題なし。
ポリカプラダンの片面にUVカットコーティングが施されているので、外側がコーティング面になるように注意して取り付ける。

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ロフトの窓の広い部分は、そのままプラダンを張り付けるだけだと強度が足りないような気がしたので、対角線に沿って一本補強材を追加した。

今日はプラダン3枚を店の軽トラで運んで来るのに時間がかかった。プラダンは軽いが嵩張るのも欠点。丸めて運ぶわけにはいかず、軽トラが必要になる。
西側の壁の一部を取り付けたところで、今日の作業は終了とした。

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向こうが透けて見えるクリアタイプのプラダンなので、小屋の中が明るくなって非常に過ごしやすくなった。
約1年ぶりに付いた壁に思わずニヤついてしまう。
明日も雨は降らないようなので作業出来る。
取り敢えず壁を取り付けて、1Fの荷物をロフトに上げようか。
それから1F床面の寸法を測って床面底上げのプランを練ってゆくことにしよう。
明日もあるからそろそろ寝るとしようか。

コメント

  1. JB23W 09 5MT XG 白 より:

    どもです。

    どうでしょう換気扇を取り付けるってのは?PC用のものなら秋月あたりに安くあります。何ヶ所かに取り付けソーラーパネルで発電蓄電、12v用のファンなら変圧も不要。
    お出掛け中も回りっぱなし。

    断食は今日で中断しました。父親の退院が明日なのでパワーが無いと介護になりませんで中断です。一週間やるつもりだったのですが…。もともと体重56kgの私が六日目で50kg1日1キロ減ってます。面白い経験でした。ディスクワークなら問題無く続けられそうですが立ち仕事力仕事は無理っぽいですね。人それぞれではあるようですが元のキャパ小さすぎです。

    • karaage より:

      小屋にもソーラーパネルとなるとかなりの費用がかかりますので電動の換気扇を付ける予定はありません。
      それよりお金のかからない良い方法を思いつきました。
      またそのうち機会があればアップします。

      断食1日で体重1kg減は凄いですね。ゴロゴロしているだけなら平気でしょうけど。

  2. taarabatara より:

    天井の高さというのは天井が水平じゃない斜め天井の場合その平均をいうので
    そこをうまく使えばいいんだに。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      平均の高さを出そうとすると高度な計算が必要ですね。
      担当者はどうやって計算するか楽しみです。

  3. やま より:

    はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
    いつか、僕もからあげ隊長のような暮らしをしたいと準備中です。

    ぼくもジムニー乗りなのですが、オイルは半年毎もしくは3000キロ前後で交換したほうがいいですよ。

    ターボ車はオイル管理が悪いと故障の原因になり、ジムニー専門店で、オフロード走行を頻繁に行う車両では2500キロで交換することを推奨しているくらいです。隊長の場合は、大変丁寧なエコ運転なので、高回転でエンジンを回すことは少ないでしょうが、何もしなくても時間経過とともにオイル自体は劣化していくようです。

    新しい小屋の完成までの記事、楽しみにしております。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      今回は北海道に行って随分と走ってしまいました。
      普段は様子を見て3,000km~5000kmで交換をしています。
      ドレンプラグを外した時にドロッとしたオイルが出てきた時は、やっぱりなと思いました。

      小屋は改造するだけで新築はしませんよ。

  4. リコプテラ より:

    こんばんは。
    固定資産の課税は微妙なことで大きく変わっちゃうんですね。勉強になります。
    過去ログ拝見しましたが、ロフトの壁について『賦課期日は1月1日で、賦課期日現在の状態で家屋の評価をするので、1日だけ取り外してあとは付けておけばいい』ということじゃありませんでした?
    天井が1.5m未満では著しく快適性が失われそうで、せっかくの小屋がもったいない気がしますが(>_<)

    • karaage より:

      それも考えたんですが、ブログのネタに使えないような方法なので見送りました。
      やっぱり正々堂々とやりたいですから。

  5. 通りすがり より:

    いつも楽しく読ませてもらってます。

    平均値のコメントは目から鱗だなあ。最低50センチから最高250センチという片屋根にして、高い所を動き回るスペース、低い所を就寝や収納スペースにすれば良いわけですね。

    • karaage より:

      物知りな読者がいろいろ教えて下さるので助かっています。

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