こんにちは。からあげです。
今日は久しぶりに道具のメンテナンスを行った。
登山靴の泥汚れを水で洗い流し陰干していたのだった。
一晩経つとよく乾燥してくれていた。
それでは登山靴(ゴローS-8)のメンテナンスを購入時から遡って順次説明してゆくことにしよう。
購入後直後のゴローS-8のメンテナンス
先月東京で入手したゴローのS-8(通称ゴローちゃん)
我が家に持ち帰ったその日に早速クリームを塗ることにした。
もう嬉しくて嬉しくてどうしてもやりたくなった。
コロニル ナノクリーム
コロニル ナノクリーム
容量:50ml(防水80% 保革20%)
ナノレベルの分子成分が革に深く浸透しつつ表面をコーティング。防水効果が高く、効力が長時間持続します。
ライニングに防水透湿素材を採用した革靴にも使用でき、透湿性を損なうことはありません。
保革成分の含有量が少なめで比較的革の風合いを保ったままお手入れができます。対象:革製登山靴全般
このクリームは、別のスカルパシェルパという登山靴を購入した時にお店で勧められたもの。
しばらくはこればかり塗っていたが、直ぐに無くなりそうだったので、途中で安いミンクオイルに替えて塗っていた。
しかし、ミンクオイルを塗りすぎたせいか、シェルパは柔らかくなり過ぎてしまった。
すでに残り少なくなっていたので、ゴロ-の手入れで全部使い切ることにした。
ナノクリームは保革成分20%で、使い始めに塗りこむクリームとして最適なのではと思った。
ミンクオイルのように保革成分が高いと柔らかくなり過ぎるかもしれない。
指にとって直に塗りこんでゆく。
初めてクリームを塗るためなのか、革がよく吸収する。
塗っても塗っても吸い込まれてゆく。
まるで食べても食べても満腹にならないおっさんの胃袋のようだ。
残り少なくなったのでチューブを解体する。
節約家の中にはマヨネーズのチューブを鋏で切って全て使い切る強者がいるという。
おっさんも負けてはいられない。
チューブの口の方には、たっぷりと残っていた。
おっさん思わず興奮する!
全てキレイに使い切った!
チューブは鉄くずとしてリサイクルする。
全面にたっぷりと塗るにはナノクリームの量が足りなかったので、全体に薄く塗るだけにした。
クリームを塗ったあとで一晩放置した。
コロニル レザージェル
コロニル レザージェル容量:230ml (防水 100% 保革0%)
ヌバック革の風合いをほとんど損なわずに防水のお手入れができるジェル
革、布の両方に使用可能で布革コンビの登山靴にも適しています。
ゴアテックス等の防水透湿素材を採用した登山靴に使用しても透湿性を損ないません。
栄養成分が含まれませんので、保革が必要な場合はご使用前に別途保革成分入りの商品にてお手入れを行ってください。
対象:布革・革製登山靴全般商品名 レザージェル
特長
フッ素化炭素樹脂が配合されたジェルが皮革に浸透し、水や汚れから保護します。
スムースレザー及び起毛皮革に使用できます。圧縮ガスを使用していないため、屋内で安心して使用できます。対象素材・製品
スムースレザー、スウェード・ヌバック等の起毛皮革の靴、バッグ、小物等使用方法
対象素材・製品表面のホコリや汚れを布やんブラシで落としてください。ノズルを左に回してロック解除したあと、ノズルを押してジェルを布に適量とり、皮革に均一に塗布してください。スムースレザーは乾いたあと、ポリッシングクロスで乾拭きしてください。スェード・ヌバックは乾いたあと、クレーブラシでブラッシングして毛並みを整えてください。主要成分 フッ素化炭素樹脂・オイル・有機溶剤
種類 乳化性
色 カラーレス商品説明書きより
ナノクリームを塗った翌日、続いて防水クリームを塗る。
コロニルレザージェルは防水成分100%のクリーム(ジェル状)。
保革成分が多いクリームを塗り過ぎると、柔らかくなり過ぎて型崩れするため、保革成分なしのレザージェルを購入した。これなら塗りすぎても問題はなし。
防水成分100%ならワセリンでもいいかも知れないと思う人もいるかもしれない。
去年の北海道では登山靴にたっぷりと塗って防水性能を強化させて履いていた。
しかし、そのことによって新たな問題が浮かび上がって来たのだった!
ワセリンの件は後ほど記載する。
指にとって直に塗ってゆく。
ナノクリーム同様柔らかくて塗りやすい。
愛情を込めてクリームを塗りこむ。
ゴローちゃんを可愛がる。
いい子いい子。
防水クリームが乾いたら100均ブラシでブラッシングする。
力を入れてゴシゴシするといい感じになった。
これで初回のクリーム塗りこみと靴磨きは終了とし、慣らし履きに移ることにした。
水入りペットボトルを入れたザックを背負って家の周辺を何日か歩いた。
始めから足にフィットして靴ずれはなく履き心地は良好だった。
慣らし履きを行っている時は、定期的にレザージェルを塗りこみメンテした。
慣らし履き終了後のメンテナンス
慣らし履きが終了したところで、愛知県から近い鈴鹿の山で実戦テストを行った。
結果は非常に良好だった。
雪解けで泥濘んだ道でもほとんど浸水はなし。
渡渉を繰り返した治田(はった)峠越えではさすがに染みてきたが、それでも中が多少湿っぽくなっただけだった。
コンディションの悪い春山でも十分な防水性能を発揮してくれたので、冬山でも十分行けると確信した。
鈴鹿から戻ると靴のチェックを兼ねてじっくりとメンテナンスを行った。
おっさんの靴メンテナンスセット
ミンクオイル、防水スプレー、ブラシなど。
出来るだけお金を掛けないように、保革クリーム以外は安価な商品で揃えた。
ほかにも数点紹介する。
タラゴ ミンクオイル
製造元 タラゴ社(スペイン)
販売元 株式会社ルボウ
内容量 100ml商品説明
ミンクオイルを含む動物性油分が皮革に深く浸透し、柔軟性を保ちひび割れを防ぎます。
また同時に防水効果を与えます。使用方法
ブラシやクリーナーで表面の汚れを落とし、次に柔らかい布にオイルを取り、全体に塗りこみます。
オイルが浸透しベトつきがなくなったら、柔らかい布でやさしく磨き上げてください。使用上の注意
スエードやヌバック等の起毛革、エナメル、爬虫類には使用できません。
色落ちやしみになる特殊仕上げの皮革がありますので、必ず目立たないところでテストして下さい。用途
スムースレザー、オイルレザー商品裏の表示より抜粋
大容量で割安なものを購入した。
革に栄養分を与えてひび割れを防いでくれるミンクオイルだが、頻繁に塗ると柔らかくなり過ぎて型崩れしてしまうことがある。安いからといって塗り過ぎないようにくれぐれも注意する。
今回のメンテナンスでは使用せず。
ミンクオイルは革製品に幅広く使えてお得感がある。
M.モゥブレイ ハイシャインポリッシュ
M.モゥブレイ ハイシャインポリッシュ
種類 油性
成分 ろう、油脂、有機溶剤
用途 スムースレザー
内容量 65ml鏡面仕上げ(ハイシャイン)に最適なM.モゥブレィブランドの油性ワックスです。天然のカルナバワックスを配合しており、光沢と防水力を付けることができます。
磨くと鏡のようにピカピカになるということなので試しに買ってみた。
革製のウォーキングシューズ塗ってみると商品の触れ込みどおりピカピカになった。
今は自転車の革サドルに塗って自己満足に浸っている。
コロニル ワックスプルーフ
容量:250ml (防水 70% 保革30%)
防水・保革のお手入れを簡易的にできる環境に配慮したポンプ式スプレー
防水と同時に保革のお手入れもできるCollonilの定番商品。
革の内部にまで成分が浸透し、防水と保革効果を高めます。
ライニングにゴアテックス等の防水透湿素材を採用した登山靴にも対応。
対象:革製登山靴全般
これは冬用登山靴購入の時に勧められて購入した防水スプレー。
安いものではないので、大事に少しずつ使用していた。
メンテの時間がない時に必要最低限使用するのみ。
やっぱり道具は使い分けが必要だ。
100均の靴洗い用ブラシ
微妙な硬さのブラシで靴洗いから靴のブラッシングに使用している。
クリームを塗ってからブラシで磨くと細かい隙間にも入り込んで綺麗に磨くことが出来る。
本物は高いので100均グッズでなんとかする。
たしかホームセンターで360円くらいで購入したブラシ。
柔らかいタイプで優しく磨きたい時に使おうと思っている。
防水クリーム(レザージェル)を塗った左側と乾かしただけの右側
塗った左側のほうが若干黒っぽい。
つま先のアップ
上の画像と同じく左が防水クリーム塗布済み、右が未施工。
靴は初めが肝心だと思って惜しまず防水クリームを塗りこむ。
クリームの成分が浮いてくるのか若干湿り気を帯びる。
アッパーと靴底の間の革にも塗りこんでおく。
乾いたあとにブラッシングとウエスで磨いて紐を通した。
これでいつでも実戦投入可能な状態となった。
待ってろ東北!
今年の夏はおっさんが行ってむやみやたらにウロウロするからな。
慣らし履きを終えて(購入後約1月)から靴の重量を計測してみた。
インソールB+と靴紐を付けた左右両方の重量 約2.5kg
ウォーキングシューズには、M.モゥブレイ ハイシャインポリッシュを塗ってみた。
ブラシに付けて塗りこんだあとにウエスで磨き上げると、ツルツルピカピカになった。
舗装路歩きではウォーキングシューズの方が良い。
四国歩き遍路の時に身を持って知った。
ぶらぶらと徒歩旅の時に出番がある。
もちろん東北にも持って行く。
ワセリン塗布による問題点
薬局などで安価に購入できる白色ワセリン。
ワセリンが保革クリーム代わりになると聞いて、別の登山靴に塗って履いていた。
ワセリンをたっぷり塗布した登山靴。見た目がピカピカになって始めは喜んでいたが、次第に問題点が明らかとなってきた。
ワセリン塗布によって発生した問題点
・足がやけに蒸れるようになった。
・靴の中にカビが生えるようになった。
・革が硬くなった。
上記の問題はワセリンによって革本来の通気性や透湿性がなくなってしまったため引き起こされたと思われる。
ワセリンは防水性が高まるものの、靴下が汗で濡れてしまって靴ずれが起きやすくなった。
ほかにも革が硬くなって靴の履き心地が悪くなったと確かに感じる。
以上のことから、新規に購入したゴローS-8にはワセリンを塗布することは止めることにした。
短時間の使用なら影響は少ないが、長期間の使用になると問題がはっきりと現れるようになる。
靴のメンテの他にもいろいろ作業した。
長袖シャツの補強、靴下の穴の修理を行った。
もう裁縫は定番となった。
チマチマとした針仕事は集中できる。
巷では近眼の人間は老眼にならないと言われているが、そんなの都市伝説だと思い知った。
最近、手元が怪しくなってきた。
針の糸通しに時間がかかるようになってきた。
指先が震えてやりにくいのではなく、近くがぼやけるのだ。
おっさんは老眼になりつつあるようだ。
認めたくないものだな、自分自身の、おっさん故の老眼というものを!!!
コメント
自分は安物の靴ばかりで靴の手入れをしたことないので、工程の多さに驚きました。
こまめに手入れすると長持ちしますからね。
革靴のメンテナンスは勉強中です。
白色ワセリンは浸透させるようにたっぷり塗るもんじゃないだに
そんなことしたら靴にビニール袋かぶせたようなもんだに
革の栄養クリームではないから、なるべくうすくぬるのがコツだに
使い方(車のWAXのように薄く塗る)と目的(防水と革の表面保護)を間違えてるだに
いやあ、テッカテカに光るほどワセリンを塗りこんでいました。
足がやたらと汗をかくようになったのでおかしいなと思っていました。
新しいS-8は当分ワセリンを塗らないでおこうと思います。
他の登山靴でワセリンの効果を検証してみます。