こんにちは。からあげです。
今日も大間崎のキャンプ場でのんびりしている。
日中は観光客が多くて賑やかだが、夕方になると本来の町の静けさを取り戻す。
久しぶりに浴びる潮風、ウミネコの鳴き声を聞いていると癒やされる。
ここは本州最北端。
海の向こうには北海道が待ち構えている。
キャンプ場にやって来たのは確か二日前の金曜日。
気がついたら時の流れを忘れてしまった。
憂鬱な気分も潮風に吹き飛ばされてすっかり消え去った。
夕日を浴びる本州最北端の碑
海辺の階段に座って夕日を眺める。
こうやってのんびりと夕日を見るのは久しぶりのこと。
いつの間にやら急き立てるようにあちこち飛び回っていた。
こんなはずではない、と心のうちのおっさんは叫び続けていた。
体が不調になってようやく気がついた。
夕日を見たあとは車に戻って食事の用意をする。
雨上がりのアスファルトに夕日が反射する。
去年の北海道の旅で大ヒットだった、カニのすり身を見つけて購入した。
ご飯と味噌汁が格段とグレードアップした。
安くて旨い。おっさんイチオシの品だ。
翌朝、食事を済ませると岬の先っぽまで散歩する。
キャンプ場から歩いて3分。
広場周辺はまだ人気はなく静まり返っている。
一本釣りのモニュメント
大間と言えばマグロ。
そう、大間には何もないが、マグロの一本釣りの港町として有名だ。
再び車に戻ってのんびり。
さあ、元気が出てきたところで、パソコンを出して仕事をするとしようか。
大間崎テントサイト おおまさき
場所 青森県下北郡大間町大字大間字大間平17-1
料金 無料
施設 炊事棟、トイレ、駐車場あり
docomo感度抜群
利用に関する注意事項
ゴミは持ち帰り。サイト内バイク・車乗入れ不可。
住宅地の中にあるので騒がない。
大間崎まで歩いて3分の海辺のキャンプ場。
スーパーや温泉も近場にあって生活に困ることはない。
サイトは芝生。いくつかの椅子とテーブルが適度に配置されている。
トイレは一箇所。
隣に身障者用の専用トイレもあり。
駐車場の隣に建てられている。
水洗でなんとウォシュレット付き。
紙は常備されている。
炊事棟
サイト内の海側の方にある。
建物内でのテント設営や宿泊は禁止。
炊事棟入口に汚れ物も洗える水道あり。
これは非常に嬉しい。
ここでこそっと洗濯させてもらおう。
中は広々、流しは4つも設置されている。
人感センサーが設置されていて中に入ると自動で照明と換気扇がONとなる。
そしてポイントがコイン式のガスコンロ。
業務用のハイパワーのガスコンロだ。
使っていないので、見た目でしか判断出来ない。
使用後は必ずガスの栓を閉めること。
コイン投入ボックス
100円で30分使用できるらしい。
火を止めたい時は一時停止ボタンを押すとタイマーの進行をストップすることが出来る。
ガスはタイマーで電磁弁を開閉している。
所定の時間が過ぎれば、バルブが閉鎖してガスがストップする仕組み。
天窓があって照明がなくても中は昼間は明るい。
テーブルと椅子。
動かせないようにしっかりと固定されている。
雨の日は非常にありがたい。
テーブルの付近にはコンセントが設置されていてなんと通電している。
これは野宿旅の者には非常に有り難い。
ただし、調子に乗って使いまくらない。
節度を持って必要最小限だけ電気を使うようにしたい。
昼間は観光客がやって来て賑やかだが、夜になると静かになる。
街灯は少なくて暗め。
泊まる分にはよく眠れるので調度よい。
早朝になると近所のボランティアの方がやって来て掃除をしてくれている。
感謝を込めて元気よく挨拶しよう。
昨日は朝から天気が良かったので、車のドアを開け放ち車内の空気を入れ替える。
観光客がやって来る前に洗濯物や寝袋も干しておいた。
放浪者があまり生活感を出すと一般人は引いてしまう。
暑さのピークを過ぎて使うことはなくなった遮光ネットを付けてみた。
真夏の頃の日差しとは違って随分と大人しくなった。
もう秋はそこまで来ている。
これを付けていると不思議と両脇のスペースが空くことが多い。
人避けとしての効用もあるようだ。
昨日の夕日
出漁するイカ釣り漁船のエンジン音が響いていた。
日没後の余韻を楽しむ。
時間が有り余っている暇人ならではの優雅なひととき。
マグロ解体ショーが突如行われる!
今朝はゆっくり目の起床。
起きると予報に反して霧雨が降っていた。
車の中で食事を済ませて今日はどうしようかと考えんながら水を汲みに行っていた。
すると向こうで何やらやっているぞ。
ポリタンクを車に放り込むと人集りが出来ている方へと向かった。
するとマグロを解体しているではないか。
このマグロは今朝釣ったもので、重さは約120キロ。
お店の大将の華麗な包丁さばきでマグロが解体されてゆく。
テーブルの上に乗って力を入れて包丁を入れている。
これは凄い。
こんな間近で解体ショーが見られるとは。
4分の1の切り身
ずっしりとした重量感があって見ている方も力が入る。
美味しそうな切り口。
おっさんの目は釘付け。
続々と見物人が集まってくる。
付近は興奮に包まれる。
あれよあれよという間にバラバラになってゆく。
流れるような華麗な手捌きだ。
そしてとうとう4つの切り身が出来上がった。
さらにこれを小さく切って扱いやすいようにする。
マグロの頭が転がっていた。
もちろん、これも売り物。
思いがけず、マグロの解体を見ることが出来てラッキーだった。
ネットで調べると解体ショーは、おおま温泉海峡保養センター(温泉と宿泊施設)で9月、10月の日曜日に行われるという。
一番近いもので9月4日。
それまで待とうと思っていた。
その手間が省けた!
あとはマグロを食べるだけ。
大間までやって来てマグロを食べないとは勿体無い。
今度いつ来られるか分からないのだ。
よし、食べてやる。
多少高いが旅の思い出として食べるんだ。
そうしておっさんは意を決して財布を握りしめてマグロの解体を行っていたお店に向かった。
お店は海峡のまぐろ屋、民宿海峡荘との看板が出ている。
ようし、乗り込むぞ!
メニューを見てこれしかないと思った。
まぐろだけ丼 2800円
かなり高いが仕方ない。
ここまで来て食べないとなるととんだ大馬鹿者だ。
自分を叱咤激励してまぐろだけ丼を頼む。
ま、ま、まぐろだけ丼をくださいっ!
オーダーしてしばらくすると目の前に丼が現れた。
じっくりみてやろうじゃないか。
美味そうだな。
食べてみると確かに旨い。
とろけるような舌触りだった。
気が付くとぺろりと平らげてしまっていた。
ああ、もう胃袋の中に収まってしまったのか。
放心した状態でおっさんは店を後にする。
すると店頭でマグロの頭を焼いているではないか。
半切りのドラム缶で炭火を使ってじっくりと焼いている。
むむ、こやつの顔見覚えがあるぞ。
兄ちゃんに焼き上がる時間を聞くと全部で3時間も掛かるという。
まだまるっきり生。
またあとで来るとしよう。
マグロ丼を食べたが、却ってお腹が空いてしまったような気がした。
そこでトウモロコシを茹でて食べる。
キャンプ場なので、堂々と火器を使用することが出来る。
これが凄くいい。
美味しいトウモロコシを食べる。
この贅沢者め!
一時過ぎに再びお店を覗いてみた。
するといい感じで頭が焼けているではないか。
脂が焦げる香ばしい匂いにもうメロメロだ。
このこんがり具合。
思わずよだれが出る。
頭とカマの部分のブレンドしたマグロ。
これだけ入って500円。
見た目は悪いが凄く旨い。
食べた瞬間、あまりの旨さに気がおかしくなりそうな気がした。
なんという旨さだ。これは!
マグロの脂身が体に吸い込まれるような気がする。
個人的にはマグロ丼よりこちらの方が好きだ。
安くてボリュームがあって凄く旨い。
お世辞抜きにこれは凄く旨い。
マグロ丼はいいから、これだけ食べても全然損はない。
いや、これは食べないと損だと思った。
あまりの旨さにまた時間を開けて買いに行ってしまった。
今度は目ん玉の部分を頂いた。
鍋に入れて貰ったので晩御飯のおかずに食べる予定だ。
さあてそろそろ夕日を見に行くのでこれでオシマイとしよう。
おわり
コメント
本州最北端はいつかは行きたい場所の一つです。
階段国道とともに見てみたいです。
マグロはカマの部分を購入して焼いて食べると非常に美味しいですね。
下手に刺し身よりもカマが美味しいと思います。
ぶりのカマなども含めてスーパーで安いのがあると手を出しています。
私も刺し身よりカマの部分が旨いと思いました。
それでつい食べ過ぎてえらい目に会いました。
やはり腹8分目ですね。
まぐろだけ丼 2800円?
今日の隊長は、豪華ですね。
無料のキャンプ場、大間のマグロ、下北の大自然と私も行きたくなりました。
それにしても、2800円の丼は、奮発されましたね。
これで、南下できますね。
もう高くても良かったんです。
食べないと後で後悔すると思いました。
そう、キッカケも欲しかったんです。
これで大間に心残りはありません。
こんにちは。
本州最北端にいるんですね。また元気が出てきたようで何よりです。
これだけ施設が充実してるのに無料のテントサイトとはありがたい場所ですね。
ずっとそこで生活したくなっちゃいます(笑)
海鮮大好きな私にとっては大間の「まぐろだけ丼」はたまりません! いつか行って絶対食べようと思います。
はい、住宅街にあることを除けば良いキャンプ場です。
外人さんが1人長居していましたね。
マグロ丼は美味かったです。
値段が安ければ最高でした。