こんにちは。からあげです。
アメリカ大使館での面接
前回に引き続いて、今回はアメリカ大使館での面接のようすをお届けしよう。
ビザを手に入れたらもうこっちのもの。
アメリカの悪口なんかも気兼ねなく書けるので非常に嬉しい。
(これは真っ赤なウソ! I LOVE AMERICA!)
面接当日の流れ
最寄り駅のコインロッカーに荷物を預ける。
↓
時間までに大使館正門前にゆく。
↓
別館にてセキュリティーチェック
↓
本館入り口にて再度のセキュリティーチェック
↓
1番窓口に書類一式を提出
↓
指紋採取
↓
面接
↓
別館で預けたスマホを受け取る。
↓
無事終了!!あとはパスポートとビザが届くのを自宅でじっと待つのみ。
面接当日の流れは上記のような感じだ。
必要書類を全て持って時間通りに行けば大丈夫!心配ない。おっさんが保証する。
忘れ物だけはしないように気をつけよう。
私は東京のことをほとんど知らない田舎者なので、前日に大使館まで行って土地勘を掴んでおいた。
当日も余裕を持ってねぐらを出発した。朝の通勤ラッシュに圧倒されそうになったが、何とか無事到着することができた。
ではこれから順に詳しく説明することにしよう。
最寄り駅のコインロッカーに荷物を預ける。
大使館の中には、提出書類とスマホ、携帯電話、暇つぶし用の紙の本の他、小さなバッグ、傘以外は持ち込めない。
書類は透明のクリアフォルダに入れてまとめておく。
必ず中身が分かる透明にする。
家を出る時に余計な物はすべて置いていった方が落としたり忘れたりしないで済む。
私は地下鉄の国会議事堂前駅のコインロッカーに荷物を預けた。
一番小さいサイズで料金は1回300円。
地下鉄駅構内のコインロッカー。
使用中はおよそ半分。
ロッカーの扉が勝手に閉まるので、荷物を入れるのが非常にやりにくかった。
荷物を入れたが小銭がなかったので、一旦荷物を全て出して駅の窓口で両替してもらいに行った。本当に何しているんだか。。。
待ち時間に暇になるかもしれないし、説明資料にもなると思って、書類とスマホの他にyogi’s PCTハンドブックを持って行った。
余計なものを持ち込むと、その場でゴミ箱に捨てるか置きに戻るかのどちらかになるので注意する。
スマートウォッチは不可で持ち込めない。通常の時計であればOK!
家の鍵、コインロッカーの鍵、財布の持ち込みも可。
ただし、セキュリティーチェックの時に出す必要がある。
セキュリティー規制
2014年6月2日より、ビザ申請者の大使館または領事館への持込不可品をお預かりすることはできません。大使館または領事館内に手荷物等を保管する場所はありませんので、所持品の保管については各自来館前にご準備の程お願いします。持込み不可品を持参された場合、入館することができないため新たな面接予約が必要となります。ご注意ください。
大使館または領事館への持込み可能品目:
- 携帯電話1台(セキュリティゲートで預ける必要あり)
- 手持ち可能なバッグ1点(25cmx25cm以下)
- ビザ申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー
- 傘、ただし荷物検査前にセキュリティゲートの外の傘たてに置くこと
大使館または領事館への持込み不可品目:
- ノートパソコン、iPad 、USBメモリ、電子手帳、スマートウォッチ、ポケベル、カメラ、オーディオ/ビデオカセット、コンパクトディスク、MP3、フロッピーディスク、ポータブル音楽プレーヤーなどの電子機器
- 旅行かばん、トランク、スーツケース
- その他バッグ全般(リュックサック、ブリーフケース、皮製・布製バッグ等)
- 大型ショルダーバッグ
- 食品全般
- 葉巻、煙草、ライター、マッチ
- はさみやナイフ、爪やすり等の先の尖った物
- 全ての武器、凶器、火薬、爆発物
なお、上記リストに限らず、これら以外にも警備員の指示により持込みが禁止される物があります。
時間までに大使館正門前にゆく。
予約をした時間までに大使館正門前に並んでおく。
地下鉄の駅から大使館まで、道に迷って遅れないように、スマホのナビを使って慎重に歩いた。
大使館周辺の歩道には警察官が立って警備しているので、ビザの面接にやって来たと言って通してもらおう。
私は時間の30分前には到着したのだが、すでに20人ほど並んでいた。
別館にてセキュリティーチェック
大使館に入る前に入口の小さな別館でセキュリティーチェックを行う。
すべての荷物をカゴの中に入れて手荷物検査を受ける。
ベルトコンベアの上に荷物を入れたカゴを載せて、手ぶらでゲートを抜ける。
マフラーや帽子は外す。
係官が指示する前に置くと怒られるので注意。
私は指示がある前に載せてちょっと怒られた。
偉そうな言い方に腹が立ったが、余計なトラブルは禁物だ!
素直に指示に従おう。
ゲートを抜けようとするとブザーが鳴った。
瞬時に別館内に緊張が走り、係官たちの視線が注がれる。
私はオロオロとしてその場に立ちつくすのみだった。
金属探知機を持った人がやって来て念入りに調べられた。
するとベルトの金属製のバックルに反応したことが分かった。
なんだ驚かせやがって!
このベルトは親父が使っていたやつで、作業着風の服に似合うので使っていたのだった。
アメリカにゆく時はこのベルトをするのは危険なので、別のものにしよう。
手荷物検査が終わったあとは、スマホまたは携帯のみ預けて本館に入る。
この時、すべての荷物を置いていこうとしたので、再び怒られてしまった。
まあ、こんなこともあるので、前の人のようすをじっくり見ておいた方がいい。
本館入り口にて再度のセキュリティーチェック
荷物を持って本館に入ろうとすると入り口で再度のセキュリティーチェックを行う。
今回はあらかじめズボンのベルトを抜いてゲートを抜けた。
そして受付のお姉さんに面接予約確認書を提示してバーコードを読み取ってもらう。
これらが済んだら丈夫なドアを開けて中に入る。
1番窓口に書類一式を提出
中に入ると病院の待合室のようなところだった。
トイレ、自販機があった。
ビザ申請に来ている人の他はすべてアメリカ人。
日本なのにアメリカな雰囲気が漂っている。
特に指示があるわけではないので、戸惑ってしまう人も結構いた。
おっさんは何度も見た動画を思い出して1番窓口でクリアフォルダごと書類一式を提出した。
書類は後日、パスポートとビザが同時に郵送されてくる。
書類と引き換えに半券をもらう。
この番号で呼ばれるので、聞き逃さないように注意する。
英語、日本語の順にアナウンスされる。
指紋採取
15分くらい待っていると番号を呼ばれたので、指示された窓口に向かう。
向こうには黒人女性がいてニッコリ笑っている。
英語で話しかけられたが、グッドモーニングしか聞き取れなかった。
私はおはようございます。と日本語であいさつ。
手前に指紋採取の機械があったので、今から指紋を採るのだとようやく分かった。
なんとなく向こうの言いたいことが分かったので、なんとなく機械に指を置く。
ちょっと強めに押さえないと上手く読み取れないようすだった。
面接
指紋採取が終わると、すぐに近くの窓口に呼ばれた。
向こうにこげ茶色の肌の大きな男性が待っていた。
窓口はJR駅の切符売場のような感じで、透明アクリル板を通しての会話となる。
下にはものをやり取りする小窓が空いていた。
面接は10分ほどで終了し、最後にあなたのビザ申請は許可されました。と日本語で合否の判定を教えてくれた。
書類は預けたまま大使館をあとにする。
別館で預けたスマホを受け取る。
面接終了後、忘れずに別館に預けたスマホや携帯を受け取ってから家に帰る。
大使館の門を出ると記憶が確かなうちにコインロッカーの荷物を回収しに向かった。
時間が経つとどこの出口のコインロッカーに預けたか分からなくなってしまいそうだった。
寄り道せずに真っ直ぐ向かった。
郵送でパスポートと一緒にビザが送られてくる。
面接官の言ったとおり、面接日を含めてちょうど一週間で家に届いた。
郵便局のレターパックプラスで、パスポート、ビザとともに提出した書類一式が入っていた。
クリアフォルダーも帰ってきたので、凄く嬉しかった!
面接時の質問の内容
面接官は英語のみ、私は日本語のみの会話しかできないので、日本人女性の通訳官が1名ついてくれた。
申請の時に、英語は話せないと書いたため、配慮してくれたのだろう。
面接官の言葉を聞いて、通訳官が訳して私に話してくれた。
そして私が通訳官の質問に答えると、通訳官が面接官に説明していた。
面接官のようすを見ていると、始め私の姿を一瞥したのみで、終了時までモニターを見ながら何かタイプしていた。
モニターは窓口の方からは見えなかった。
面接官が見た書類は、サポートレター、預金残高証明書、PCTマップくらいだったか、あとはパラパラとめくっただけだった。
それでは面接官と私のやり取りを書いてゆこう。
Q なぜ90日以上の滞在が必要なのか。目的は何か。
A パシフィック・クレスト・トレイルを歩くためです。全長4,200kmほどあって踏破するにはおそよ5ヶ月間が必要です。
Q アメリカ滞在費用はどうするのか?
A 自分の貯金で賄います。会社勤めをしていた時に貯めていました。貯金は十分あります。
Q アメリカに親戚などはいるか?
A いません。
Q 前職の船のエンジニアの仕事はどうしたのか?
A 辞めました。
Q 荒野などでサバイバルをする特別な訓練を受けたことはあるか?
A ありません。
Q 山の中で暮らしたことがあるのか?自分で家を建てたことは?
A はい。今住んでいる家は自分で建てました。どこでも寝られます。
Q 今現在は、●●県に住んでいるのか?
A はい、●●県に住んでいます。
はい。あなたのビザ申請は許可されました。一週間ほどでパスポートと一緒に届きます。
頑張って歩いてくださいね!
A どうもありがとうございます!
最後面接官は通訳官を介さずに私の目を見て微笑みながら日本語で話してくれた。
面接中は終始難しい顔をしていたが、あれは多分職務上の演出なのだろう。
PCTのことを知らないようすだったが、提出したPCTの地図を見てからネットで検索して、ああ、あの西海岸のトレイルのことか。というような感じで納得しているのが見てとれた。
ビザ取得の感想
昨日も書いたが、あとで思うと手間は掛かったが、難しいことは何もなかったように思える。
必要書類を集めて手数料を支払い面接をきちんと受ければビザは発行される。
前科や不法滞在したことが無ければ、たぶん大丈夫だ。
気になることがひとつ。待合室にいた時、一番奥の窓口で若い女性が面接官とやり取りしていた。
話を聞いているとどうやら、誰かの付き添いでアメリカにゆくらしく、その必要性が問題になっていたようだ。
アメリカ渡航歴が多い女性のようで多分英語は話せる。友人、知人も数多い。それらも不利に働いているようすだった。(だから付き添いを頼まれたのだろう。)
面接官が集まって会議を開いていたが、その後どうなったかは不明。
私が面接を終えるときには、その女性の姿はなかった。
やっぱり長期滞在のためにビザを取得するには、明確な目的が重要だと思った。
仮にアメリカの荒野をあてもなく放浪するという目的だったら、ビザが下りたかどうか分からない。
一旦90日で区切って再びやって来たらいいじゃないか。と言われるような気がする。
PCTという歴史あるトレイルのお陰で無事にビザを取得できたとも言える。
あとはウソは言わずに正直に答える。
職業探検家としていたので、突っ込まれるか不安だったが、何事もなく無事に終わった。
おかしなおっさんの相手をしている暇はなかったのだろう。
よし、これはPCTを踏破してこいという神のお告げだ。
しっかり歩いてゴールに辿り着くとしようか。
おわり
コメント
大使館での面接は、CIAのスカウトみたいですね。
預金、前職、人物、目的とOK!
隊長は、よくやったよ。
今回のPCT大遠征で米国人の友達(女性)を作り、次のステップにつながればいいですね。
ビザは本当に手間がかかりました。
まあ、女性は抜きにして誰か気の合う奴とは会うでしょうね。
ごぶさたしております。 いつも楽しく拝見させてもらっております。 ビザ、取れて良かったですね。 あまり関係無いですけど、私、事実無根、全くの無実でUSイミグのブラックリストにのってまして・・・96年に仕事でUSを行ったり来たりしてたんですが、その内の一回の出国データが入力されておらず次に入国=オーバーステイの前歴物、故にUSイミグ採用エリアは、どこ行ってもつかまります。 US側のシステムのミスインプット、これよくあるので、同じ環境の方がたくさんいます。その関係もあり、今は欧州担当してますが、、、悔しいかな、こんな奴もいます。 本土で弁護士やとって正式なリカバリー手続きしないと回復は無理らしいです。 USトレイル、楽しみにしてますよ !
それは不運でしたね。
私もそうならないように祈るだけです。
まあアメリカ入国が駄目になったら他に行くだけですけど。
アメリカ観光ビザ(B2)を申請するにあたり死ぬほど検索しまくっていたところ、からあげ隊長さんが観光ビザ申請に必要な書類について詳しくわかりやすく書かれたこの記事にたどり着きました。この記事を参考に、英訳した残高証明書、在職証明書、戸籍謄本を揃えて観光ビザ申請して参りました。実は以前一度入国拒否されているので、ESTAは永久に無効になってしまいました。それで今回観光ビザを申請することになったのですが、弁護士を通さないと取得が難しいという経験談ばかり発見して戦々恐々で挑んでまいりましたが……結果、無事受理されました!!!信じられない気持ちでいっぱいです。お礼を申し上げたくやってまいりました。この記事を書いて下さって、ほんとうにありがとうございました。わたしも山登り、キャンプ、アウトドア全般好きなので、からあげ隊長さんのいろんな記事を面白く楽しく読ませて頂いています。これからの更新も楽しみにしております。今もどこかで旅されているのかもしれませんが、道中どうぞお気をつけて下さい。
私は1年ほど前、先人たちが残した断片的な記録を集めてB-2ビザを取得しました。
先人たちに随分助けられたので、今後の人のためにと思って分かりやすくまとめておきました。
ぐるまぬさんのお役に立てて何よりです。
過去に入国拒否されたことがあるのに、今回個人でB-2ビザが取れたという事実は、これまでアメリカに行きたいのに行けなかった人にとって朗報となります。
アメリカを思う存分楽しんできてくださいね。