こんばんは。からあげです。
最近、ずっと気分が優れない。
しかし、このままただぼっーとして時間を無駄に消費するのは勿体無い。
何かすることはあるはずた!
何か。
そうだ!おかんに頼まれていたプラスチックの板をぶった切ろう。
電動工具の音は耳障りで好きではないのだが、丸ノコを使うとあっという間に終わってしまう。
ようし、いっちょ上がりだ!
むむむ、ちょっとだけやる気が出てきたぞ。
装備の軽量化の必要性
一昨日、モバイルソーラーパネルの不要な部分を取り外して軽量化してみた。
本日、テストしてみると結果は良好だった。
パネルの軽量化は、もちろんPCTに向けての作業だ。
ブログ更新するためには電気が必要。
正直なところ、PCTでのリアルタイムブログ更新をかなり負担に思っている。
(ああ、めんどくせぇな、やってられないぜ!)
しかし、無理をしない範囲で取り敢えずはやってみようとも思っている。
おっさんが遊び呆けている姿を読者に見せつけてやりたい!
今回のPCTは主に山中のトレイルを歩くが、5~7日程度で補給のために町に下りることができる。
その期間ならモバイルバッテリーがいくつかあれば、ソーラーパネルは持たずに何とか電気をやりくりすることができる。
しかし、それだと必ず町ごとにモーテルなどの宿に泊まる必要があるため、費用がかさんでしまう。
今現在、PCTの装備を買い集めているところだが、すでに装備費用が10万円を超えている。
今後も増えてゆく予定。
とどまることを知らない出費でもストレスが溜まる一方だ。
費用を切り詰める切り札は、町で泊まらずに日のあるうちにトレイルに戻る。
トレイルを我が住処とするのだ!
そうすれば、大幅に費用を抑えることができる。
食費や寄付はケチりたくない。
電気を自給できれば、高価な宿に泊まる必要はない。
サンサンと降り注ぐカリフォルニの太陽が私に電気を与えてくれる。
自然の恵みを頂きながらトレイルを踏破する。
ゴール間近のワシントン州に入る頃には日照時間も少なくなっているだろうが、それまでに培ったスキルでなんとかする。
とまあこんな感じで、今回のPCTもモバイルソーラーパネルが必須となったのだ。
これが使用するモバイルソーラーパネルだ。
みちのく潮風トレイルの前に急遽購入したものだ。
16Wの高出力だったが、条件が良くないと発電量が少なく、常に慢性的な電気不足となっていた。
しかし、今回は太陽を背に歩くし、ちょうど太陽が高い夏の時期に歩く。
かなり良い条件が整っているので、このパネルでも何とかなる。
というか、はっきり言って安価な市販品では、まだ実用に耐えられるものはないのだ!
あるもので何とかする。
このモバイルソーラーパネルで一番気に入らないのは、重たいことだ。
付属品なしの単品だけで、なんと420gもする!
PCTの準備を始めてから、おっさんはかなり重量にうるさくなった。
というかメチャクチャうるさい!
以前は耐久性を重視していたが、ロングトレイルを歩くようになって、価値観がガラリと変わってしまった。
耐久性は創意工夫と大事に扱ってなんとかカバー、それより優先するのは軽量コンパクなことだ!
体を鍛えれば重たいのもOKだが、余計にエネルギーを必要とする。飯をたらふく食べなければ、足が止まってまったく歩けなくなる。
それより、装備の軽量化を図ったほうが、あらゆる面で楽になる。
特に金銭面で。
購入時からこの意味のないポケットが邪魔だと思っていた。
スマホを入れられるという触れ込みだったが、大きなUSBのコネクタを入れるだけでいっぱいになってしまう。
しかもマジックテープ式で隙間があるので、小物を入れると隙間から落ちてしまうおそれあり。
意味のない物を持ち歩くほど、今の私は寛大ではない!
こんなもの、切り取ってくれる!!
モバイルソーラーパネルの軽量化作業のようす
ミシン取り扱いのスキルを身に着けたおっさんの行動はさらにエスカレートする。
縫い糸をリッパーで切って分解する。
このモバイルソーラーパネルは、裁縫と機械いじりの両方のスキルを要求する。
今のおっさんなら容易いことだ。
仮に壊してしまったとしても、たったの5000円だ!
びろーんと剥がしてみた。
予想したように中身がスカスカだった。
以前から気になっていたが、無駄にでかいUSBコネクタは何なんだ?
逆流防止機能が付いているとAmazonのQ&Aコーナーに書いてあったが、記載は全くの誤り。
スマホを接続したまま日が傾くと、電気が逆流しスマホの電池がほとんどなくなる。
何度かそういう失敗をしたので間違いはなし。
iSMARTと記載されているが、中に何が入っているのか?
分解してみたい衝動に駆られたが、プラスチックの爪でくっついているようなので、止めておいた。
無理をすると壊してしまう。
まだ5000円の元は取っちゃいない!
USBのコードの付け根
ハトメから中に入った電気コードが奥に消えている。
一体中に何があるのか!
横からめくってみた。
なんという安っぽさだ!
まあ5000円だからこんなものか。
これだと作業は出来ないので、裏面のカバーを完全に外すことにする。
おっさんお前に立ちはだかる四隅に取り付けられたハトメ金具。
余計なことをしやがって!
まあいい。こんなものおっさんの手にかかれば簡単に外せるぞ。
じっと穴が空くほど観察する。
おっさんのセンサーは敏感だ。
こちら側からのアクセスは止めた方がいいと第六感が告げている。
裏返してみた。
ふふふ、思わず笑ってしまう。
こいつの弱点を見つけたぞ!
横から見る。
ははん、あの隙間をこじればいいのだな!
使用する工具はラジオペンチ。
間違っても100均の工具は使ってはならない。
ラジオペンチは重要工具。繊細な作業に適した工具だ。
こいつはケチるとろくなことがない。
先のつまんだ具合が全然違う。
100均はすぐに先が駄目になる。
100均工具はあくまで簡易作業向け、精密な作業は向かない。
などと言いながら100均工具はたくさん持っている。
ホンマモンの工具を揃えると財布がピンチになる。
ここまでくれば、あとは簡単。
裏側から引っ張れば、すぐに外れてくれる。
今回、始めてハトメ金具を外したが、すっごく簡単だった。
外したハトメ金具。
いくつか外しているうちに、作業が早くなる。
こんなものちょちょいのちょいだ。
ラジオペンチとハトメ金具
たまにCRCを吹きかけて磨き上げているラジオペンチ。
動きがスムーズで非常に使いやすい。
電機メーカーのHOZAN製だ。
裏のカバーを外したところ。
クッション材のスポンジが相当鬱陶しかったらしく、おっさんがいきなり激怒!
思わず引きちぎってしまった。
危ない危ない。
作業中には冷静さが必要だ。
蝶番の可動部分には編み込んだむき出しの線が使われている。
まあこんなものかな。
こっちはかなり来ている。
無理に曲げた覚えはないのに傷んでしまっている。
線が張っていた訳ではない。
まあ、引っ張ったりしなければ、しばらくは切れることはないだろう。
切れたら切れたで修理すればいい。
USBのケーブルの内側。
なんとテープで留められているのみ。
なんて安っぽいんだ!
車の内張りを剥がした時、発泡スチロールが出てきた時のような瞬間だった。
テープの下が気になって、思わずテープを剥がしてしまった。
隠れているものを見たくなってしまうのは仕方がない。
子供だってそうだ。おっさんだって違いはない。
3つソーラーパネルは並列に接続されていただけ。
編み込みの線が切れてもはんだ付けし直せば簡単に直せる。
USBケーブルが貫通している場所に小さなハトメ金具あり。
こいつを外すのはちょっと面倒だった。
線を傷つけないように作業した。
パネルを三つ折りにしてマジックテープで留める方式だが、余分な場所を切り取ってしまうと、こいつは必要ない。
遠慮なく外してやろう。
裏を覗くと雑な縫製の跡が見られた。
こういうのを見ると安物だなと真剣に思う。
もちろんこのモバイルソーラーパネルは中国製。
別に中国製が悪いと言っている訳ではない。
パソコンはLenovoだし。
ハトメを外してスッキリ。
線を切るわけにはいかないので、ハトメの穴を広げてUSBケーブルを引き出した。
ようし、あとは邪魔な部分を切るだけだ。
ゴミがこれだけ出た!
なんと87gもある。
生地は何かに使えるかもしれないので、とっておくことにする。
裏面がゴムでコーティングされていて丈夫な生地で、捨てるには惜しい。
マジックテープを外すと針の穴が目立つ。
このままだと防水に問題がありそう。
そこでシームコートを塗って穴を塞いだ。
もちろん表側からも塗った。
些細なことだが、水に濡れた時に違いが出るかもしれない。
100均でいろいろ強力粘着テープを買ってきた。
始めて気がついたのだが、強力なテープには両面しかないことを。
ホームセンターにも行ってみたが、置いていなかった。
これまで片面の強力粘着テープは見たことない。
そう言えば、帆布補修用のテープが強力だったな。
USBのケーブルをしっかりと両面テープで固定しておいた。
編み込み線も両面テープで留められているではないか!
単に片面を剥いでいないだけ。
このように厳重にいくつもテープで留めておいた。
これなら多少引っ張ったくらいでは抜けないだろう。
一番外側は太い木綿糸で縫って固定してある。
細かいな!おっさんは。
ハトメ金具を外してしまったので、適当な紐で作ったループを取り付ける。
丸く繋いでから縫い付けた。
こうすることでループの取り付け強度が上がるからだ。
カットしたところをミシンで縫う。
始めは大丈夫かなと思ったが、やってみると案外いけた。
もちろん、太い針と糸に交換して作業した。
厚いプラスチックを一緒にカバーを縫ったがミシンは壊れなかった。
充電テスト
本日のテスト中のようす
モバイルバッテリーとUSB充電器(単3エネループ2本)を接続して充電してみた。
テスト結果は良好!
不要な物がなくなって、スッキリとしていい感じだった。
USBテスターを接続してチェックする。
薄曇りにも関わらず、1A以上の電気で充電していた。
300円くらいの安物だが、ざっとした数値を見るくらいなら支障ない。意外に使えるアイテム。ソーラーパネルの充電テストの時に便利。
軽量化済みのソーラーパネル
これが軽量化したモバイルソーラーパネルだ!
余計な部分を切り取って大幅な軽量化に成功!
縫い目のようす。
手前が私が縫ったところ。
糸の太さが同じで違和感は全くなし。
USBのコネクタの処理もなんとかなった。
飛び出て多少は不細工だが、シンプルにした方が扱いやすいし軽くなる。
コネクタ貫通部だけ手縫いした。
折りたたんだようす。
重さを量ってみると、334g。
なんと86gの軽量化に成功した!
これだけ軽くなれば満足だ。それに体積も小さくなった。
しかし、この折りたたみ方だと、パネル面が表に出てすり傷がついてしまいやすい。
内側に折りたたむことにしよう。
ところが、ループが邪魔してピタリと閉じない!
無理に閉じることも可能だが、無理な引っ張り方向の力が働いて編み込み線がダメージを受けるかもしれない。
やり直し!
裁縫は何度でもやり直すことができる。
せっかく縫ったところをリッパーで外す。
念には念を入れて、かえし縫いしたところが綻ばないように瞬間接着剤で留めてしまった!
ガッチリ固めた場所を外すのは少し手間取った。
ループを紐から余った生地にする。
薄い方が邪魔にならないためだ。
さらにループの位置を外側のサイドに持ってくる。
これで万全だ!
縫い直したところ。
ギリギリまで切り詰めてさらなる軽量化を図った!
重さを量ってみると、なんと332g。さらに2gの軽量化に成功!!
手直しして無理なくソーラーパネル面を内側に折りたためるようになった。
これで収納袋に入れなくてすむ。
あとは細い紐か何かで縛っておくだけでいい。
これがモバイルソーラーパネルの完成形。
やったぞ!おっさん。
それなりに使える道具になったな。
これでかなり楽になった。
おわり
コメント
これだけ軽量化を続けていると総重量は凄い違いになっていそうですね
今回は軽量幅も大きかったですが、わずか10gといったところも徹底しているところはさすがです
軽量化を始めると癖になりますね。
市販品は余分なものが多すぎます。
トレイルの映画では過酷な大自然ばかり登場するのですが、多分たまに町場もあるんですよね。
映画の中では水補給タンクに水がなくなって水溜まりの水を飲料水にする場面も出てきました。からあげさんも水対策はバッチリですか。そこのところもアップしてほしいです。
荷物を軽量化するのは鉄則というようなアドバイスも出てきます。
ロング・トレイルと言う映画はアパラチア・トレイルが舞台で、これも過酷で雄大な大自然が登場します。
これもレンタルしてみたいです。
僕の方は札幌の山の生活になれ休みはススキノに遊びに毎度行き、最近では仕事の日数を月2週間ほどにしてもらいました。
休みが多いと頭も体もスッキリ。
貧乏でも生活のゆとりのほうが優先ですよね。
毎日大人の休日のからあげさんが羨ましいです。
僕の場合、生活費だけ見れば、食と住だけは月に17000円の出費なので、からあげさんと、どっこいドッコイだよなって勝手に思い込んでいます。
今、浄水器の運用方法を検討しているところです。
現物を触ってああでもないこうでもないと。
そのうち飲用水確保の記事をアップします。
仕事は程々がいいですね。
それが心身の健康につながります。
こういうブログで初めてコメントします、土地探しの最初の頃からの読者です
日光アレルギーで昼間は外に出られない暮らしをしているのでこちらのブログで
昼間活動できない自分を重ねて楽しませてもらっています
四国遍路の旅などは自分が毎日お遍路してる気分が味わえて最高に幸せでした
写真もたくさん載せてくれるのでリアルで臨場感があるんです
お金もかかって大変なのに私は無料で楽しんでいていいのかと思いペンをとりました
アメリカの旅も今から大変楽しみにしています、でもお金のことを考えると何か自分に出来る事は無いのかと考えてしまいます、きっと私のような読者も大勢いると思います
寄付のような形で協力できないものでしょうか?少しでではありますがチリも積もれば何とかです
どうもありがとうございます。
凄く励みになります。
愚痴をダラダラ書いてすみません。
嫌ならやるな!というだけです。
以前も読者と同じようなやり取りがありました。
寄付を受け取るようになると、多分だらしなくなると思います。
そして堕落してゆきます。
思いのほか寄付も集まると思います。それが余計だめです。
確かに寄付を受ければ簡単なのですが、読者との良好な関係を保てなくなることも懸念されます。
私は自分の思ったことを書きたいので、誰からもいわれのないお金は貰いたくありません。
本当は喉から手が出るほどお金が欲しいのですが。