飛行機 預け荷物の破損防止~ブルーシートで保護袋を自作する~

こんにちは。からあげです。

 

バックパックの破損を防ぐためブルーシートで保護袋を自作

はじめに

日本出国まであと10日ほど。
残り少ない時間を有効に使うために、今は自宅でしかできないことに時間を費やしている。

準備していてふと気になったこと。

飛行機に乗る際に預ける荷物が破損しないかということ。

携行する荷物は大型のバックパックのため、機内持ち込みはできない。
ネット上には、スーツケースの取っ手やタイヤ、バックパックのベルトが破損したという情報が散見される。

こちらが預け荷物となる自作のバックパック。
容量50L以上なのに重さはわずか328g

過激なまでの軽量化が行われている。
耐久性や強度よりも軽量を重視して、あえて薄い生地を使用している。そのため取り扱いは細心の注意が必要だ。時間に追われてたくさんの荷物を運ぶ空港作業員は、細かいことには構っていられない。

 

ぱっと見た感じ、特にショルダーストラップの付け根が一番危険だ!

購入した激安チケットは直行便ではなく、羽田から一旦北京へ向かい、北京で乗り継いでロサンゼルスに向かうことになる。単純に計算すると破損の危険性は2倍。

雑に扱われたら、薄い生地のバックパックはひとたまりもないだろう。
6日間もかけて自作したバックパック。現地に着いた時点で傷んでいたら、出だしからつまずくことになる。

ストラップ片方だけ持って持ち上げたり、思いっきり放り投げられたりしてもよいように、バックパックをすっぽりと入れられる丈夫な袋を作ることにした。

 

保護袋の製作作業

丈夫な生地で思い浮かんだのはブルーシート。
厚手の3000番、1.8×1.8mのサイズで約300円ほど。
資材の雨濡れ防止や日よけのタープなど、厚手のものは嵩張るが、丈夫で使い勝手がよい。

ブルーシートなら厚手でも家庭用ミシンで縫えるし、遠くからでもよく目立つ。
保護袋にピッタリな安価な素材だ。

 

バックパックに合わせてシートをカットする。
今回はかなり適当。
折り目に沿ってハサミで切った。
いちいち線を引くのは面倒。

厚手のブルーシートに合わせて針と糸を選ぶ。

糸は30番、針は厚地用(#16)に交換した。

 

早速シートを縫っているところ。
生地がゴワゴワして滑りにくく、シートが奥の壁に当たって作業しづらい。

そこでミシンを移動して広い場所で作業をした。
机の上とは違い、上からミシンを見下ろすような感じになったが、すぐに慣れた。
硬めの大きい生地を縫う時は、広い場所でやった方がやりやすい。
ようやくスイスイ縫うことができるようになった。

切り口のほつれ止めと強度を高めるために、端を折り返して縫うことにした。
どんな乱暴者が扱っても絶対に傷まない大丈夫な袋にしてやる。

袋の横を縫っているところ。
ブルーシートなら、輪行袋も簡単に作れそうだと思った。目立つ色は盗難防止効果もあるだろう。

使い捨ての袋と言えども、肝心なところは手抜きしない。
サイドと底は2重に縫っておいた。

収納袋の完成!

試しにバックパックを入れてみたら、少し大きいくらいだった。
イメージどおりの袋となって凄く嬉しい。
これが自作の喜びだ!

シート端の丈夫な部分を口を縛る紐にする。
ハトメ金具はラジオペンチで外しておいた。

念のため3重縫いして口に紐を縫い付けた。
これでヨシ!

 

完成した収納袋

さっそく荷物を入れたバックパックを入れてみた。
うむ、なかなかいい感じだぞ!

剛性もバッチリ。
これなら引きずられようが、投げられようが問題はなし。

端材で作った紐。
米袋のように折りたたんで口を縛った。
この縛り方だと、荷物の増減にも柔軟に対応できる。

持ち手が口紐だけだたので、真ん中あたりをビニール紐で縛ってみた。
こっちの方が良さそうだ。
このビニール紐を持って投げれば、遠くまで飛ばすことができるだろう。
作業員の人、お手柔らかに頼むぞ!

ブルーシートでも目立つのだが、万が一他の誰かとかぶるかもしれないので、分かりやすいように「PCT Hiker」と油性マジックで書いておいた。

今回、収納袋とブルーシートの保護袋を作って、裁縫仕事はこれで終わり。
このミシンのお陰で色々なものを自作できた。いつもありがとう。

恒例の計測タイム!

ビニール紐を入れて重さは、なんと282g

完成度はまあまあだな。
ロサンゼルスの空港に着いたら捨てるのは勿体無いので、しばらく荷物入れとして使って、どこかの町で処分するとしよう。
それとも帰国するバックパッカーでもいたらあげるかな?
貰ってくれるかどうか分からないけど。

 

実際に使用したときのようすと感想

自宅から羽田空港までは高速バスで移動した。
念のためバックパックは保護袋を使用したものの、荷物の取扱いは非常に丁寧で使用しなくても問題はなし。

ブルーシート保護袋の利点

遠くからでも目立ち、荷物の取り間違えがない。

その後、無事にロサンゼルス国際空港に到着した。

少しドキドキだった預け荷物の受け取り。次々に荷物が流れてくる。
しばらくすると上流の方に青色の物体を発見をした。

駆け寄って荷物を確かめると、やはり自分の荷物であることが分かった。袋を開けてバックパックを出して確認したところ、どこにも傷みはなし。

この日、ロサンゼルス空港から市中心部までの空港バス、そして長距離バスのグレイハウンド(Greyhound)を乗り継いでサンディエゴまで行った。
空港バスは空いていたので車内に持ち込み隣の座席に置いた。
グレイハウンドでは保護袋に入れて荷物を預けてトランクスペースに積み込んだ。グレイハウンドでは荷物の取り扱いは係員が行う決まりになっていて、乗客が自分で積み下ろししようとすると注意される。積み下ろし作業を見ていたようすでは、人によっては雑に扱うので保護袋を使用した方が無難だと思った。

サンディエゴ市内のスーパーで食料の買い出しを行った。
軽量なインスタントものが主だが、量が多くてかなり重たい。
店でくれるビニールの買い物袋は生地が薄くて破れやすい。

それなので、丈夫な保護袋に入れて食料を運んだ。
縛った口のところを持った。

その後、収納袋が不要になったときに処分した。
なかなか便利だった保護袋。繊細な荷物を運ぶときはあったほうがいい。
ミシンがあれば、簡単に作成することができる。

これはおすすめ。

 

ブルーシート製の保護袋の特徴

・素材が安価で加工しやすい。

・丈夫で軽量。

・遠くからでも目立ち、荷物の取り間違えがない。

・荷物入れとしても使える。

・不要になったら惜しみなく処分できる。

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