ジムニー(JB23W)ブレーキフルードの交換

こんにちは。からあげです。

 

本日は車検に備えてジムニーの整備を行う。
今回は初めてのブレーキフルードの交換作業。

ジムニー(JB23W)ブレーキフルードの交換

新車で購入後3年経過 走行距離45,300km初交換

使用する工具

自作ペットボトル廃油タンク
オイルシリンジ(200ml)
廃油受け皿
めがねレンチ(8mm/10mm)

 

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作業の前にペットボトル(500ml)でブレーキフルードを受けるための廃油タンクを作った。
ペットボトルのキャップにドリルで穴を2つ空けて、内径4mm外径6mmの耐油性ホース(1m)を通す。
短い方は、ボトルのエア抜き用。長い方をブレーキのブリーダーバルブに取り付ける。
ボトルが倒れないように、首にビニール紐を付けておいた。

 

ブレーキフルード交換作業の流れ

リザーバータンク内のブレーキフルードを新しいものに入れ替える。
    ↓

以下の順に、ブリーダーバルブより汚れたブレーキフルードを抜きつつ、リザーバータンクに新しいものを補給して中身を全て入れ替える。

リヤブレーキ(左)
    ↓
フロントブレーキ(左)
    ↓
フロントブレーキ(右)
    ↓

配管回りの漏れの点検
    ↓

  作業完了!!

 

 

ボンネットを開けて向かって左側(運転席側)にブレーキのリザーバータンクがある。
半透明の筒状のものでフタは黄色。

フタを開けると、タンクの中に汚れたブレーキフルードが入っている。

オイルシリンジを使用して、タンクから汚れたブレーキフルードを抜き取る。
ブレーキ系統の配管内に空気が入らないように、底に少しだけ残しておくこと。
今回は初めてだったので多めに残しておいた。

作業の際は周囲をウエスで覆って保護しておく。ブレーキフルードは塗装を傷めるので、ボディーに付着した時はきれいに拭いておく。

抜いたあとで上限まで新しいブレーキフルードを入れておく。

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今回使用するブレーキフルードは、ネット通販でお馴染みのモノタロウ製ののDOT3だ。
ボリュームたっぷりの1L缶を1本購入した。
普通に走るだけなので安いもので十分。
 
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リヤ側からブレーキフルードの交換を行う。
作業しやすいようにジャッキアップしてタイヤを外す。
注意することはジャッキで車体を上げたままの状態で作業をしないこと。
必ずリジットラックを使って車体を支える。万が一ジャッキが外れた場合、車体に挟まれて怪我をする。

実はこの時は車載ジャッキだけで作業していた。あとで危険なことに気が付きリジットラックを使うようになった。リジットラックを選ぶ際は、最低値と最高値が自分の車に合うか確認しておく。

 

交換の要領は、ブレーキペダルを繰り返し踏み続けてブレーキ配管内に圧を掛けた状態で、ブレーキ本体のブリーダーバルブより汚れたフルードを抜きつつ、リザーバータンクに新油をこまめに補給する。バルブから出るフルードが綺麗になればOKだ。綺麗なものは無色透明
基本、交換作業はブレーキペダルを踏む係とバルブ操作して汚れたフルードを抜く係の二人一組で行う。

ジムニー(JB23W)のブレーキのブリーダーバルブは、リアに1つ(左)、フロントに2つ(左右)あって、マスターシリンダーから遠いところから順次抜いてゆく。

その方が汚れたブレーキフルードを綺麗に抜くことが出来るため。

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ブリーダーバルブのゴムキャップを外したところ。

今回は家族に手伝ってもらい作業を行った。
私がブレーキについてバルブ操作して汚れたフルードを排出する係、兄貴がブレーキペダルを踏む係。
兄貴に簡単に説明して打ち合わせ終了!

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ブリーダーバルブに8mmのメガネレンチをセットし、自作したペットボトルの廃油タンクにホースを繋ぐ。
兄貴に合図をしてブレーキペダルを何回も繰り返し踏んでもらい、ブレーキ配管内に圧を掛ける。
その状態でブリーダーバルブを開放する。バルブはゆっくりと少しずつ開けてゆく。
すると汚いブレーキ液がバルブから出て来るので、再びペダルを踏んでもらう。
フルード出だしのバルブの開度は約30度

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ブレーキフルードの排出状況

ホースが赤色で汚れ具合が分かりにくい。推奨は透明のホース。
ペダルを繰り返し踏み続けていると、どんどんブレーキフルードが出て来るので、リザーバータンクが空にならないようにこまめにチェックして補給する。
作業を一旦停止したい時は、足を止めてペダルを踏み続けてもらい、ブリーダーバルブを閉鎖する。
バルブ開放状態でブレーキペダルから足を離してしまうと、ブレーキ配管内に空気が入ってしまうので注意する。
またバルブを開けすぎると、ねじ山の隙間から空気を吸うことがあるらしいので気をつける。
 
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ホースが赤色で分かりにくかったので、今回は多めに排出しておいた。
バルブ閉鎖後、何回かブレーキペダルを踏んでみてしっかり踏みごたえがあることと、漏れがないことを確認してリア側は終了。
最後に忘れないようにバルブにゴムキャップをしておく。

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続いてフロント左側の交換を行う。
バルブの位置はブレーキの裏側に付いている。
要領はリアと同じ。
フロント側のブリーダーバルブには10mmのメガネを使用する。

最後にフロント右側の交換を行った。

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見違えるほど綺麗になったリザーバータンク。
タンクの上限までブレーキフルードを補給しておいた。
無色透明が本来の色。

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抜き取ったフルード

今回は念入りに行なったため、新しいフルードが多く混じって色が薄くなっている。
フルードの使用量は全部で約600ml。1L缶でちょうどよい量だった。

3箇所全て終了後、リザーバータンクの上限レベルまで補給し、ブレーキペダルの踏みごたえがきちんとあれば、試運転に出掛ける。
まずは自宅の敷地内でブレーキが効くか確認してから近所を適当に走り、ブレーキの効き具合をチェックする。
家に戻ったあとでブレーキ配管回りに漏れがなく、リザーバータンクの液面に変化がなければ、無事に作業完了となる。
 
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今回使用した工具類。

ブリーダーバルブの操作には、8mm/10mmのメガネレンチが使いやすい。
オイルシリンジは小さめの容量で(容量200cc)でジムニーにピッタリサイズだった。

ちなみにこれは一人でも作業できるワンマンブレーキブリーダーと呼ばれるもの。
ホースの先に逆止弁が付いていて空気が配管内に入らないようになっている。

逆止弁のアップ

今回は家族に手伝ってもらったため使用することはなし。
一人でやる時は必要な道具。

コメント

  1. chiponeko より:

    こんばんは。
    手順と方法は正解です...助っ人がいないのかなと勝手に想像していましたが、良かったじゃないですか。

  2. タモタモ より:

    なんか最近コメ欄が荒れてますね。出る杭は打たれるっていうことでしょう。
    普通とちょっとでも違うことをすると一斉に叩きだすという日本人特有のいじめ気質が、顔の見えないネットという特殊な社会の中ではびこりやすいんでしょう。
    2chの連中なんてほっておきましょう。あいつらなんてどうせ叩きやすい人を叩いてストレス発散しているだけでしょう。
    リアル社会じゃ、誰にも相手にされないかわいそうな連中なんです。
    私は、からあげさんみたいな正直で、真面目な人がいじめられているのを見てほっておけなくなります。
    私は自動車に関しては素人で良くわかりませんが、からあげさんの整備の仕方を見てもどこにも問題があるようには思えませんし、
    だいたい、そこら辺の資格持った整備士だって大した技量はないでしょう。
    職人と言われる職業だってそうですから。電気工事、大工、水道工事・・・
    素人をいかにだまして、材料ケチって金を浮かすか考えている連中です。
    自分の車を自分で整備する。ある意味理想型じゃないですか。誰にも文句は言わせません。
    こんなのアメリカじゃ一般的ですよ。何事も、自分たちでやる。DIYの精神はアメリカ人に学ばなければいけませんね。
    その点、からあげさんは考え方が日本人じゃないんでしょう。

  3. タモタモ より:

    たとえば整備の仕方一つとって、重箱の隅をつつくような書き込みがありましたね。
    そんなのどうだっていいじゃんと思うけど。
    何事も経験を積むことで、上達していくんですからね。
    失敗を恐れたら、何も出来ない。ほんとうに悪いのは失敗することではなく、失敗を恐れてなにもしないこと。
    七転び八起き、失敗は成功のもと、3度めの正直です。
    今回は整備スキルを高めるための勉強と思えばいいんですよ。

  4. no name より:

    私はからあげさんに否定的なコメントをしていました(特に小屋建設の時)。
    しかしからあげさんの真摯な姿を見て、考えが変わりつつあります。
    失敗してもそこから這い上がればいいのです。
    からあげさんには、中途半端で投げ出さず物事をやり遂げる強い意思と行動力があります。
    そしてからあげさんの実直な性格が、文章からにじみ出ていると思う。
    サラリーマンには出来ないことをやっていて、好感を持つ人は多いと思います(夢を追っている、応援しよう! という風に)。
    文章でお金を稼げるようになるのも時間の問題だと思います。
    手始めにブログの書籍化サービスを検討されてはいかがでしょうか。
    まずは近しい人に読んで貰って感触を確かめてみては? きっと好反応だと思います。
    頑張って、からあげさん。応援しています。

  5. no name より:

    「実家物置の整備基地計画」について、山小屋の位置付けと共に詳しく聞かせてもらえませんか。
    どういう体制で探検家活動を行うのか興味があります。

  6. より:

    ブレーキオイルは2人居ないと、めんどうですよね。自分も昔は結構自分でやったんですが、今はディーラー任せです。自分でやると何かトラブルがあっても何とかして直せたりしますし、今後の節約にもなりますね。
    自分が今乗ってる車なんてボンネット開けてもカバーあるから何も見えないです。もう出先でなんかあってもディーラーかJAFでも呼ぶしかない感じです。
    前の車検で代車です電気自動車のリーフ借りたんですが、もうこれからの車は自分で何か出来るの気がしませんでした(笑)

  7. ★かもめスタジオのかなも より:

    大きめのグラインダーは架台に載っかっている方が一般的には使いやすくて安全かと存じます。さらに鉄製?の台を選んでいる所を見ると、からあげさんの父上の作業者への配慮も私は感じています。

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