アカマツ抜根FINAL~3日目 黙々と木を削る

こんばんは。からあげです。

 

今朝、起きる少し前に雨が降り始めた。
雨脚は次第に早まり、そのうちに土砂降りとなり風が強まった。
しばらく様子を伺っていても雨が上がる気配はなし。
しかし、寒気の影響で一時的に降っているだけなので、じきに止んでしまう。
体調は万全とは言えないが、ここで抜根を止める訳にはいかない。
出入り口のところに大穴を空けたままでは不便で仕方ない。
ここはやるしかない。

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土砂降りの雨で濡れてしまった切り株。
この雨のせいでノコギリの滑りが悪くなって凄く切りにくくなった。

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朝ごはんを食べるころには雨は止んでくれたが、地面がずいぶん濡れてしまっている。
少し乾くまでゆっくりすることにしよう。
NHKーFMのきらクラ!(ふかわりょうと遠藤真理がパーソナリティを務めるクラシック音楽番組)を聴きながら小屋でゴロゴロする。
エンディングを迎える頃、ようやく日が照ってきたので、そろそろ作業を始めることにした。

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今日は9時半過ぎに作業スタート。

 

ここで、何でわざわざ手作業で抜根作業をするのか説明しておこう。

それは人に頼んだり便利な道具を使ったりするとお金が掛かるからだ。
作業自体は簡単に終わるので凄く楽だが、多くのお金を必要とする。
重機をレンタルするといったいいくらなのかは知らないが、作業が終わるころになってようやく使い方に慣れるくらいだろう。
そもそも操縦したこともない人間に貸してくれるか分からない。
プロに任せれば半日も掛からずにあっという間に終わるだろうが、操作に不慣れな素人がやると危ないだけで一向に作業が終わらない。
その間にもレンタル料は容赦なく加算されてゆく。

それでは人に頼んだらどうか。
重機の運搬料や人件費が高く付くだろう。
作業自体は僅かでも、準備と撤収に手間がかかる。
側溝の木製のフタは重さに耐えられないから鉄板を敷いて貰わねばならない。
進入路の幅が狭いので、まずは広げる必要があるかもしれない。
それにトラックの駐車場所なんてどこにもない。
まあいろいろと面倒くさい。

仮に業者に頼むと3万円掛かるとしよう。
(多分、こんな額では引き受けてくれない。)
私がバイトをすると時給800円だ。
3万円稼ぐには、37.5時間を必要とする。
一日8時間働いて約5日。
切り株を1つ取り除くために5日も雇われ仕事をするなんてありえない。
5日も他人と一緒に働いて精神が消耗するなら自分で作業する道を選ぶ。
一人だと肉体的にはしんどいが、精神的に凄く楽。
今回の直径70cmの切り株でも一週間あれば終わってしまうだろう。
おっさん一人でも不可能な作業ではない。
これまで、6つの抜根をやっている。
チャチャッと済ませたらいい。

と、こういう訳だ。

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さあて根っこを切って軽量化に励むとしようか。
まずは手始めにこの根っこを切ってみよう。
ふふふ、この程度のものなど私の敵ではない。

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よっしゃー。
まずは一つやっつけたぞ!
次はどいつだ。

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おっ、次はお前か。
少しは骨がありそうだな。
ではいっちょやったろか。
(出来れば切りたくはないが、切り株を軽量化しなければ、穴から出すことが出来ない。今回の作業の山場となる。)

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ノコギリと斧を使って少しずつ切ってゆく。
朝方の雨で水分を含んでノコギリが重たい。
切っては殴りつけるを繰り返す。

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ここで秘密兵器の登場だ。
タガネとハンマーを使用する。
原始的な手動の道具の使用はOKだ。

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徐々に切り口が深くなってくると斧が使いづらくなってくる。
ノコギリで切れ目を入れてタガネで落とすの繰り返し。
今日は穴掘り作業はほんのすこしで、木を削ったり切ったりする作業ばかりをやっていた。
何だか彫刻をやっているような気がした。

2本目の根っこを切っているところだが、お昼になったので作業を中断する。
今日もラーメンを食べて1時間ほど昼寝をした。

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ゆっくり昼寝してリフレッシュしたところで、作業再開だ。
今日は始めたのが遅かったので、体がかなり楽。
タガネを打ち込みバールでこじて外す。
ハンマーで叩いて外そうとすると、タガネが外れた拍子に飛んできて危険だ。
バールでゆっくり力を加えてタガネを外す。

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コツコツ削ってようやくあと僅かとなった。
日も傾いて午後3時となってしまった。
時たま切れ味の良いノコギリを使ったが、だいたいは切れ味の悪い傷んだノコギリで切っていた。
新しい替刃はあるが、勿体無くてなかなか下ろす気にはなれない。

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最後は切れ味のいいノコギリでとどめを刺した。
どうだ!やったぞ。
この根っこと4時間近く格闘していた。
もう手に力が入らない。

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根っことの激闘をうかがわせる切り口。
切り落とした根っこを持つとずしりとした重量感がある。
これだけ軽量化出来たのはかなり大きい。
ようやく抜根の見通しが立った。

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今回の切り株の径を測る。
ちょうど70cmだ。
ハッキリとは見えないが、10cm単位の赤い目印を数えると70cmと分かる。
これが証拠写真だ。

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今日は4時前に作業を終了とした。
2本の根っこを落として、切り株の真下辺りを掘り下げた。

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1本、また1本と根っこを切ってゆく。
重量バランスを考えながら切ってゆかねばならない。
いよいよ抜根も大詰めだ。
ここからが楽しくなる。
切り株との駆け引きが堪らない。
抜根に取り憑かれた暇なおっさん。

 

頑張れば明日には抜根出来るかもしれないが、万全を期して明日もコツコツと軽量化に励む。
面倒だからと早めに切り株を倒してしまうと、重たくて動かせなくなるおそれがある。
動かせないと埋め戻し作戦も出来なくなる。
あとは地道にタガネや斧で削っていくしか方法は無い。
それはあまりにもしんどいので、ここは焦らずじっくりと軽量化してゆこう。

今日はそれほど疲れていない。
少し余裕があるが、これは明日にとっておこう。
さあて今日も早めに休むとしようか。

コメント

  1. ぱおまん より:

    抜根作業お疲れ様です。
    切り株を使う予定がなければ、この状態で穴の中で燃やしてしまえば軽くなっていいなと素人ながら思ってしまいます。
    簡単には芯までは燃えないでしょうから薪が相当必要になりそうですけどね。

    それはさておき、いまさらながらポケットチェーンソーのようなものがあると、この手の根っこは切りやすかったかもしれませんね。
    http://www.amazon.co.jp/dp/B0079WXATU

    • karaage より:

      燃やすのは穴から出せなくなった時の最終手段でしょうかね。
      燃やすにしても大きな塊なのでなかなか燃えません。

      このチェーンソーいいですね。
      作業前に知っていたら購入していたと思います。
      これで耐久性があって目立てが出来れば最高ですね。
      エンジン付きみたいにうるさくありませんし。

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