こんにちは。からあげです。
ポンチョとの出会い
今日、先日注文していたレインポンチョが届いた。
登山用に購入したものだ。
登山ではセパレートタイプの合羽が定番だが、高価なものだし蒸れてあまり快適とは言えない。
それなのに、山ではポンチョを着用している人をほとんど見かけない。
みな何の疑問を持たずにセパレートタイプの合羽を着用しているように見える。
もちろん、私だってセパレートタイプの方が良いとは分かっている。
重たいザックを背負っていると、ショルダーやウエストベルトのところが擦れて防水能力が落ちてくる。小雨の時には中が蒸れ、暑くなって汗が吹き出す。
大雨では、ザックカバーを付けていても背中の隙間から雨が侵入しザックが濡れてしまう。
そんな欠点のあるセパレート式の合羽は、ゴアテックス製品だと3万円はする。
ポンチョを見直すきっかけとなったのは、四国遍路を歩いていたとき。私と同じように野宿で歩き遍路をしていた兄さんが雨のなかポンチョを着ていて、とても快適そうだった。
その兄さんとは、数日間抜きつ抜かれつして道を歩いた。
彼はサラリーマンで大型連休を利用して分割して歩いていた。
最後に会ったのは高知の松本大師堂だった。
あれから無事結願することが出来ただろうか。
ポンチョは大きな袋状のもの。ザックを背負った状態で上から被り、手を出して着用する。
大きな穴が空いているため通気性がよく、透湿素材の生地でなくても蒸れにくいし、背中から伝った雨でザックが濡れることもない。
確かそんなようなことを言っていた。
ビニールポンチョなら、防水性バッチリだし、なにより安価だ。
平地では強い風は吹かないので、歩き遍路にはピッタリ。
彼がポンチョを絶賛していたので、興味が出たのだった。
それからずいぶんと月日が流れた。
去年の北海道は梅雨がないのにも関わらず、天候不順で雨が多かった。
セパレートタイプの合羽しか持たない、着たことがない私はセパレート一辺倒だった。
大降りの雨だと体が冷やされて暑くはならないが、降ったり止んだりの雨だと合羽を脱ぐわけにもいかず、蒸れて暑いまま我慢して歩いていた。
その時でも合羽はベルトや腕や足で擦れて容赦なく消耗してゆく。
とっておきのモンベルストームハンターが目に見えて劣化してきたのを見て悲しくなった。
劣化がどうにも止まらない。
高価なゴアテックスの合羽の消耗をなんとか抑えることが出来ないだろうか。
今の低収入の私にとって、切実で現実的な問題だった。
そんなとき四国で会った兄さんのことを思い出した。
そうだ!ポンチョがあるではないか、と。
プロモンテ アンアクター
アンアクター仕様
今回購入したのは、プロモンテ アンアクター(遮光ポンチョ)だ。
ネット通販で送料込み1万円弱。
*プロモンテとは株式会社エイチシーエスが立ち上げたアウトドア用品のブランド。
遮光性生地を使用したポンチョ。側面の4本のファスナーを使い分けることによってタープやシュラフカバーにもなります。 一切、光を通さないので日差しの強いなどにこれでテントを覆ってしまえばテント内部の温度の上昇を低減させることができます。 また、数人で行動する場合、複数のポンチョのファスナーで連結することで大型タープとして使用することもできます。
本体価格 ¥13,500(税抜)
素 材 ナイロン100%(透湿防水遮光加工)
カラー オリーブ
サイズ ポンチョ使用時/丈120×幅150cm
タープ使用時/長さ240×幅150cm
シュラフカバー使用時/長さ240×幅75cm
重 量 600gメーカー製品紹介ページより
Amazonレビューを見ると、自分が探し求めていた汎用性と耐久性を兼ね備えたポンチョであると確信した。
モンベルのポンチョも気になったが、軽量化を重視するあまり耐久性が犠牲になっているように思えた。
ここは自分の直感を信じることにした。
他の合羽やツエルトとの比較
アンアクターと他の合羽やツエルトと比較する。
左がアライテントのスーパーライトツエルト1、真ん中がモンベルのストームクルーザー、右がアンアクターだ。
メーカー・品名 | 重量 | 収納サイズ |
アライ スーパーライトツエルト1 |
262g | 10×10cm |
モンベル ストームクルーザー(サイズLS) |
700g | 30×11cm |
プロモンテ アンアクター |
570g | 30×11cm |
モンベルの合羽「ストームクルーザー」は10年以上使っている年代物で、生地の劣化が相当激しい。ちょっと枝に引っ掛けただけで穴が空いてしまうので、使用する場面は限られる。
とっておきのストームハンターは収納袋から出してカビないところに大事に保管してある。
こうして重量サイズを比較してみると、アンアクターはそれほど重たく嵩張るわけでもない。
ザックカバーが要らなくなるので、荷物の軽量化をすることができる。
なかなか優秀な装備品ではないか。
アンアクター 各モードのチェック
それではこれからアンアクター(遮光ポンチョ)について詳しく説明しよう。
ポンチョモード
ポンチョモード(丈120×幅150cm)
頭を出すところにフードが付いているのみ、四角の形をしている。
両サイドのファスナーを利用してモードチェンジを行う。
両サイドのファスナーを開けて腕を出す。
開け閉めすることにより体温調節が可能となっている。
タープモード
タープモード(長さ240×幅150cm)
ファスナーを開けて広げたところ。
画像の上下にファスナーが取り付けられている。
(中央で区切られている。)
赤丸の6箇所にロープを縛るためのループが取り付けられている。
四隅のループ部分
生地を2重にしてしっかりと縫われている。
中央のループ部分
ここも同様に二重に縫われている。
フード部分
襟首部分は紐で、フードはゴムで調節出来るようになっている。
フード部分と中央部分(ポンチョモードで肩が当たる部分)はシームテープで防水処理が行われている。
さすが国産!
きっちりとした仕事だ。
両サイドのファスナー(ポンチョモードで腕を出すところ)にはフラップが付いているのみ。
多少の雨ならフラップが防いでくれるだろう。
ポンチョモードではサイドになるので、浸水はしないだろう。
ファスナーは裏側からでも開け閉め出来る。
ファスナーのスライダーはストラップ付きで、グローブを付けたままでも操作しやすい。
シュラフカバーモード
シュラフカバーモード(長さ240×幅75cm)
ファスナーを閉めて細長く筒状にしたところ。
頭と足先は開放されている。
ファスナーを閉めてシュラフカバーモードにすると、ファスナーのスライダーが中央にくる。
このモードチェンジは慣れるまでちょっと戸惑う。
各種モードでの使用
さていよいよ実践編だ。
これからポンチョモードとシュラフカバーモードなどでの使用例を説明する。
タープモード(長さ240×幅150cm)では、切妻屋根にして横になって寝ると足がはみ出る。
同じものを2枚繋げると大きくなるが、単独では繋げて使うことはないだろう。
立木を利用して片流れにするのがベターな使い方か。
今手持ちのロープがないので、次回アップすることにする。
空荷でポンチョ
私は165cmの痩せ型で足は短め。典型的な日本人体型だ。
これからポンチョを着用してみる。
荷物を背負わずに登山靴を履き、空荷でポンチョを着用した。
丈が120cmで裾を引きずることはない。
一人タイタニックごっこ。
手を水平にしても動きはスムーズ。
後ろ姿。
真四角のフォルムだ。
横から見た様子
お兄ちゃんのお下がりを着た子供のような感じになっている。
ポンチョは荷物を背負った状態で雨に濡れないように、ゆとりを持って作られている。
20Lバックパックを背負った状態
荷物満載の20Lザックを背負った状態。
ザックを背負った状態でポンチョを被るのには多少コツがいるようだ。
慣れるまでザックに引っかかってしまい、ああでもないこうでもないと何度もトライした。
横からみると二人羽織状態
足が少し出ているので、ヒザ下までのロングスパッツを付けたら防水はバッチリだろう。
手もいい感じで出せるので、歩行の妨げにならない。
非常時(ポンチョモードでのビバーク)
空荷で手を出し体育座りしているところ。別にイジケているわけではない。
ポンチョモードでのビバークを想定した。
手を中にしまいファスナーを閉めて保温力を高めた。
この状態だと少し暑く感じた。
手持ちの衣類をすべて着ておけば、ビバークはバッチリだろう。
生地が分厚い分、保温力も高い。
ツエルトのペラペラな撥水生地より遥かに快適だ。
生地が厚いアンアクターは重たいが。
横から見たようす
この状態で登山道脇でじっとしていたら、通りがかった人はさぞかしビックリすることだろう。
自然にとけ込む色なので、野生動物の観察にも向きそうだ。
シュラフカバーとして使う
シュラフカバーモード(長さ240×幅75cm)で寝てみた。
セルフタイマーで撮影した。
何度も挑戦してようやく撮れた一枚。
身長165cmの私の場合だと、足元を折りたたむことが出来る。
完全防水ではないので、雨の当たらない場所で横になって体温と体力維持に努めた方がよさそうだ。
筒状なので寝返りをうっても大丈夫。
アンアクターの感想
実際に手に取り使ってみると、イメージ通りのものだった。
生地が分厚くハードな使用に耐えられる。
モードチェンジも行えるので、多彩なシーンで活躍することだろう。セパレートタイプの合羽のズボンも携行していけば、まさに鬼に金棒だ。
試しに使ってみて気になったことは、ザックを背負っているときに中の荷物を取り出したい時だ。雨の中ポンチョを脱いでザックを漁ることになるのだろうか。
裾はこのままでも引きずることはないが、枝や岩に引っ掛けることもあるだろうから、ループにロープを通して軽く縛るようなことも必要になるかもしれない。
防水性に関しては全く問題は無さそうだ。
このポンチョを使いこなせたら相当面白いと思う。
モードチェンジをしていてワクワク感が止まらなかった。
いつかコイツを使いこなしてやるぞ!
コメント
通気性が悪そうに見えるのですが大丈夫ですか?
日本は東西南北にアトランダムに揺れている感じがします。
熊本の次は東北かというとそうでもないと思います。
プレートが違うので次はアジア諸国の方かも。
一応 東北登山地震を想定して地震対策はありますか。
地震については今のところ2カ所のプレートが同時に揺れない限りは からあげ秘密基地は大丈夫な気がします。
それにしても熊本の回数の多い揺れは地元の方々は気の毒です。
自分は震度3のときに庭で草取りをしていて家と地面がお互いに反対方向に揺れたときに茫然と驚きで立ったままでした。
今 熊本では それが連続で起こっているのだから住民の方々 つらいと思います。
水の国熊本とブラタモリでは紹介されましたが地下の亀裂で地下の水が地中奥下まで落ちてしまったのではないのでしょうか。
水不足が深刻のようです。
早く地震が治まり復興してほしいです。
下が通通ですし、チャックを開けて調節できます。
また使っていないですが、蒸れは少ないと思います。
地震対策はありません。
その時に対処します。
地球上にいる以上地震から逃れられません。
ポンチョ欲しくなりました。
昔キャンプ場でキャプテンチェアーごとポンチョかぶって雨の景色を堪能しました。
今何処にも無いので誰かに借りたのかもしれません。
あの経験は忘れがたいものです。
ポンチョを打つ雨音感触を得ながら、快適に時を過ごせたのです。
ポンチョ風さえなければ快適だと思います。
風と言えば昨晩からの強風で枝がたくさん落ちましたので本日は拾い集めました。
来シーズンの備えです。
セパレートのカッパはズボンを履いたり脱いだりするのが凄く面倒です。
昨日、風は強かったですね。春の嵐でした。
ポンチョを着た感じがホラー映画風でいいですね
斧をもった写真ならもっといいコスプレができますよw
iいま日本は地震でたいへんです、山に登るときは
ヘルメット大事ですね、私は鹿児島に住んでるので
深夜の地震は怖かったですよ、登山中の地震対策も
考えておいたほうがいいですね
ポンチョを着て物陰に潜んでいたらかなり怖いですね。
地震対策はしません。
遭ってから対処します。
ヘルメットは大事だと常々思っています。