こんばんは。からあげです。
今日は2連休明けの仕事となったが、出勤してしばらくすると突然アクシデントが襲う。
従食の照明の蛍光灯が何度か暗くなったかと思うと、いきなり全ての電気が落ちた。
室内は非常電源による薄暗いランプが点くのみだった。
早速、倉庫に行って防寒着の中からヘッドランプを取り出す。
いつも早朝の出勤なので、安全のためにヘッドランプを点けて雪道を歩くことにしている。
始めは従食のブレーカーでも落ちたのだろうと軽く思っていたが、そうではないらしい。
電源が回復する気配がないので、外に出て周囲を調べてみる。
どうやら建物中全て停電しているらしい。
外を見てみると周囲の外灯も点いていない。
これはひょっとするとスキー場付近一帯が停電しているかもしれない、と思った。
従食では電気がないので炊飯や電子レンジが使えないし、水道もポンプが止まってしまったので、徐々に水圧が落ちてくる。食洗機が使えず、水も出ない。
その中でガスが唯一いつも通り使用できる状態だった。
やはりローテクは非常時には頼りになる。
電気じかけの機械類は停電になるとどうしようもない。
大きな炊飯器はガス炊きの釜だが、電気制御のため使用できない。
その後、しばらく停電が続き、一時間ほど経って電源が回復した。
時計が電気式だったので、時計もストップしてしまい時間が分からない。
従食の窓から見える外の明るさで大体の時間を知るしかなかった。
電気は自家発電に切り替えたのか、停電が解消したのかは不明だが、とにかく電気が来てくれて助かった。
ご飯は前日にある程度炊くようにしていたため、辛うじていつも通りに食事を提供することが出来た。
あともう少し復旧に時間が掛かっていれば、もうお手上げだった。
後になってニュースでやっていたが、長野県北部地域で大規模な停電が起こった、とのことだった。
原因は不明。スキー場のある白馬村の一部も停電してしばらく電気が使えない状態だった。
今日は停電のアクシデントがあったが、仕事はいつも通りに終わった。
だから昼の中休みにはスキーを滑ることにした。
昨日は出掛けていて滑らなかったので、今日はみっちりと滑りたい。
ところが、ゲレンデに出てみるとテレキャビンが強風のため運休中だった。
（後で知ったことだが、この時アルプス平の全リフトも運休中だった。）
いつものようにいいもりゲレンデパウダースノーコースまでやって来るとなんだかいつもと状況が違う。
常時ではないが、時折突風のような強い風が吹く。
上部のアルプス平周辺は強風が吹き雪煙が上がる。
いいもり第6ペアリフトに乗っていると、下の方のいいもりレストハウス方向から強風が吹き上げる。
突風のため、何度か運転ストップとなる。
リフトを下りて滑ってゆくと途中強烈な向かい風に吹かれてスピードが減速してしまう。
これではスピードが出なくて面白くない。
2回ほど滑ってとおみゲレンデに移動することにした。
（テレキャビン運休中で上から滑り降りてくる人がおらず比較的空いていた。）
スカイフォーリフトは何度か運転をストップしている様子だったので、比較的風の影響が少ないとおみ第2ペアリフトに乗ってとおみゲレンデの上部に上がる。
遠くの天狗岳周辺も雪煙が上がっている。
リフト降り場からスカイ4の降り場の間はほとんど人がおらず気持ちく滑ることが出来たが、スカイ4を過ぎると左のいいもり側が開けていて風に吹かれてスピードが出ない。
もうこれでは滑っても面白く無いので、30分ほどで練習を切り上げて寮に引き上げることにした。
発達した低気圧の影響で強風が吹き荒れてリフトやテレキャビンが運休することになったが、その後どうなったのかは分からない。風も少しずつ落ちてきたので運転を再開したのかもしれない。私がやって来てから初めてのことだと思う。
スキーが出来なかったので、寮に戻ると新品のジョギングシューズを履いて走りに出掛けた。
新しい靴はソールがアスファルトの衝撃を吸収してくれるので非常に走りやすい。
先日の雪が残っているので道路は解けた雪でベチョベチョだが、そんなのは気にしない。
久しぶりに走る喜びに包まれる。
ここ最近は殆ど走っていなかった。
四国遍路から戻って来ても足腰がガタガタでしばらくは走ることが出来ず、山小屋に戻ると息つく暇もなく直ぐにスキー場にやって来た。
スキー場ではスキーはするが走る機会がないので、駐車場に行く時に長靴で走っていた。
長靴だと足が痛くなるが、ちゃんとしたジョギングシューズだと全然足が痛くならない。
そして走るごとに気持ちよくなってきていつまでも走っていたくなる。
当然、仕事があるのでほどほどにして切り上げて寮に戻って休むことにした。
昨日からいよいよ3月に突入して、バイトも残り29日となった。
まだそんなにもあるのかと目眩がしそうになるが、ここはグッと耐える。
もう春だなあ。
おわり
