こんにちは。からあげです。
昨日は久しぶりに凄い量の雨が降った。
外に出ると短時間でずぶ濡れになってしまうほどの大雨だった。
駐車場のすぐ近くを流れる清津川からは大きな音が聞こえて来た。
大雨が降ったといっても氾濫するほどではない、駐車場は川から2段上がったところなので、まず水は来ないと思った。
もし逃げ遅れたら、車を捨てて山の方に逃げればいいと思った。
そんな大雨も夜中のうちに止んで、朝起きると一面水浸しだった地面も湿った程度までなっていた。
しかし、まだ山の方にはどす黒い雲がかかっていた。
何度か雨が降ったり止んだりしているうちに僅かであるが青空が覗くようになった。
今日は上空に寒気が流れ込んで来ているそうで大気の状態は不安定。
回復してきた天気に釣られて山に入ると土砂降りの雷雨に遭うかもしれない。
ここは焦らずじっとしていることにしよう。
食事を済ませると雨の心配はなくなったので、近くの沢に水汲みにゆくことにした。
昨日、道の駅のトイレで水を汲ませて貰ったが、コソコソとやらねばならず惨めな気分になった。
片道20分ほどの道のりだが、自然の沢で水を汲めば気分は晴れやか。
ザックに水筒を入れてサンダル(クロックスもどき)のまま歩いてゆく。
登山道の木々の間から清津川の様子が見えた。
大雨の影響はそれほどでもないようだった。
あれこれ考えごとをしながら歩いているとすぐに水場に到着した。
冷たくて美味しい大峰の原水
登山道脇から小さくて綺麗な沢が流れている。
水を汲みやすいように自然石を積んだ石垣に塩ビパイプを刺し込んである。
汚れた足や顔を洗って水筒に水を汲む。
どれも満タンに入れたので、4Lは入っただろう。
動かずに車でじっとしていれば、1日以上持つ量だ。
メインのポリタンク(容量10L)は出来るだけ使わずに温存しておきたい。
急に水が必要になった場合、水道の蛇口だと汲むのに時間がかかるからだ。
道の駅や公園の水道は、たいていどこも元を絞ってある。
あれが結構嫌なのだ!
MSRガソリンストーブXGK-EXについて
今日、朝ごはんを炊きながらずっとストーブについて考えていた。
いや、先日ガソリン漏れを起こして火だるまとなる事故を起こしてからずっと考えている。
確かにXGK-EXはタフで頼りになるストーブだが、自分にはオーバースペックではないのか。
いつの間にか常時コントロールバルブを絞るような使い方をするようになってジェットがすぐに目詰まりするようになった。
初めてのガソリンストーブで使い方を知らなかった。
購入してから2年が経ち、ようやくストーブの特性が分かるようになってきたところだった。
コントロールバルブを全開にして使うようになってからは目詰まりを起こすような気配はない。
2年掛かってようやく基本的な使い方を身に付けることが出来た気がする。
この絶大なる火力は非常に頼もしい。
冬の寒い時期に大きな燃焼音を聞いていると凄く励まされる。
XGK-EXは過酷な状況下での使用に耐えられるように設計されたモデル。
今の私は冬の低山に登るのが精一杯な状態でXGK-EXほどの性能は全然必要ではない。
世界のバックパッカーに絶大な人気があるウイスパーライトインターナショナルの方が合っている。
XGK-EXに比べて軽量コンパクトでバラバラに分解することが出来る。
XGK-EX
最小重量(ストーブ+燃料ポンプ) 374g
パック重量 489g
ゴトク径 Φ200mm
ゴトク高さ 90mm
本体収納サイズ 170×100×90mm
燃焼時間(ホワイトガソリン)/600ml 109分
燃焼時間(灯油) /600ml 98分
燃焼時間(ディーゼル) /600ml 170分
1リットルが沸くまでの時間(ホワイトガソリン) 3.5分
1リットルが沸くまでの時間(灯油) 2.8分
1リットルが沸くまでの時間(ディーゼル) 4.5分
最高出力 約2,646Kcal/h使用可能燃料
GKジェット(出荷時)/ホワイトガソリン・無鉛ガソリン・灯油
Xジェット(付属) /軽油(ディーゼル)・ジェット燃料
ウイスパーライトインターナショナル
最小重量(ストーブ+燃料ポンプ) 309g
パック重量 441g
ゴトク径 Φ190mm
ゴトク高さ 90mm
本体収納サイズ 150×90×90mm
燃焼時間(ホワイトガソリン)/600ml 110分
燃焼時間(灯油) /600ml 160分
1リットルが沸くまでの時間(ホワイトガソリン) 3.5分
1リットルが沸くまでの時間(灯油) 4.4分
最高出力 約2,772Kcal/h使用可能燃料
UGジェット(出荷時)/ホワイトガソリン・無鉛ガソリン
UKジェット(付属) /灯油
こうして見比べてみるとウイスパーライトインターナショナル(以下ウイスパーライトIとする。)の方がかなり軽量コンパクトとなっている。
燃料ポンプとストーブ本体を合わせた最小重量は65gも違う。
XGK-EXの方は、ジェット燃料と軽油も使用出来るが、使えたら便利な場面も多少はあるだろうが、別に使えなくても問題無いだろう。
少なくともレギュラーガソリンが使えるインターナショナルモデルであればいい。
ホワイトガソリンは煤が出ないが、値段が非常に高い。(1L300円以上)
それに国内であれば携行缶でなければスタンドでは売ってくれない。
そもそも私がガソリンストーブを購入したのは、将来外国に行くことに備えてガソリンストーブの取り扱いに慣れておくためだった。
取り扱いが面倒でメンテに手間の掛かるガソリンストーブなどわざわざ買わない。
発展途上国のガソリンは不純物が混じっている粗悪なものかも知れず、ホワイトガソリンなどという高価な代物を使っていても取り扱いの訓練にはならない。
粗悪燃料でもなんとか使えるようにしておきたいのだ。
今はカセットボンベ仕様の寒さに強いガスストーブも発売されている。
ノーメンテでコストの安いST-310を使えば済むことだ。
私はアウトドア缶仕様のガスストーブは使わなくなった。
高いしガス缶がどこでも買えるわけではないし空き缶の処理に困る。
ガソリンなら世界の何処でも手に入る。(たぶん)
航空機に持ち込む際にはガソリンを抜いてバラして綺麗に掃除しておけば大丈夫だと聞いている。
最近はテロが頻発しているので、チェックが厳重になっているようだ。
なのでガソリンストーブを国際線に持ち込める保証はどこにもにない。
ひょっとしたら没収されてしまうかもしれない。
しかし、世界各地を渡り歩く人間は問題を解決して今もなお旅をしているのだ。
他人に出来て私に出来ないことはない。
今私が気にかかっていることはXGK-EXが重たくて嵩張るということだけではない。
細かく分解できないので、隅々まで綺麗に掃除出来ないことだ。
ついでに私のXGK-EXを紹介しておこう。
これがおっさんが持ち歩いているもの。
画像の燃料ボトルは20oz(590ml)、他に11oz(325ml)と30oz(887ml)のボトルも持っている。
今回11ozのボトルは置いてきた。
緑色のケースはEPI APSA-IIIで、ストーブ本体と燃料ポンプ、メンテキット、ウエス、マグネシウムファイヤースターターを入れているがまだ若干の余裕がある。
登山道具を整理していた時に突然閃いた。
これは自分でもビックリだった。
APSA-IIIはほとんど使わなくなったので処分したいところだが、ケースが必要なので処分したくても出来なくなった。
付属のアルミ風防は入らないので、別の丈夫な袋に入れて持ち歩いている。
ストーブ台には20cm角、厚さ3mmの合板を使っている。
付属のメンテナンスキットは100均のプラスチックケースに入れてAPSA-IIIのケースの一番下に入れている。
メンテナンスキットを入れたプラスチックケースもジャストフィットしたので自分でもビックリした。
APSA-IIIのケースはXGK-EXを収納するためにこの世に生まれて来たとしか思えない。
これが燃料ポンプ。
ウイスパーライト(Iも含む)とXGK-EXの燃料ポンプは同じもので、ドラゴンフライが別タイプのものとなっている。
火力調整の効くドラゴンフライを選ばすにウイスパーライトIを選択したのは燃料ポンプの関係もある。
同じポンプで使い回し出来るなら、ウイスパーライトIの方が便利だ。
ドラゴンフライはXGK-EXと同様に燃焼音が煩いらしいということもある。
音がデカイのは我慢出来るが、ストーブを使っている時に周囲の音が聞こえなくなるのは危険だと思った。
肉食獣や危険な人間がこっそりと忍び寄ってくるかもしれないからだ。
こっそり野宿する場合は、音は出来るだけ静かな方がいい。
ストーブのゴトクを折りたたんだところ。
XGK-EXはこれ以上小さくならない。
脚とゴトクは一体モノとなっている。
ステンメッシュのホースは柔らかいので軽く曲げることが出来る。
これが通常の使用状態。
脚とゴトクを広げて使う。
横からみた様子。
安定感はバッチリだ。
ガタツキは一切なし。
これが脚。
丈夫な作りなので多少踏んづけたくらいではびくともしない。
ストーブの三角形の筐体は非常に丈夫な作りで中心にあるバーナーヘッド周りを保護している。
丈夫なのはいいが筐体を小さく折りたためないのが弱点でもある。
これは表裏一体なので仕方ない。
折りたたんだところのアップ。
分解出来るのは中心部分の凹んだお皿状のフレームスプレッダーとジェットのみ。
煤がついて真っ黒になっているので、分解して綺麗に掃除したいが、分解出来ないので古歯ブラシを突っ込んで掃除するくらいしか出来ない。
折りたたんだ状態を横から見る。
これだと掃除しても空港のセキュリティーチェックをパスするのは厳しいのではないかと思うようになった。
ウイスパーライトIだとバラバラにして各パーツを綺麗に掃除出来るみたい。
見た目が綺麗だと検査官の心証も良いことだろう。
外国から外国へ移動する際にストーブを没収されてしまったら、再び入手するのが困難な場所もある。
発展途上国の田舎だと絶望的だ。
袖の下を渡してでもクリアする必要がある。
考えられるさまざまなリスクを軽減させておきたい。
だから今の私にはウイスパーライトインターナショナルがベストなガソリンストーブだと思った。
ここ最近、こんなようなことを考えているが、ウイスパーライトIの実物を見たことも触ったこともないので、判断に困ってしまう。
もう購入して自分で使って確かめてみるしかない。
東北から戻ったら仕事のために西日本に旅立つので、この機会に使い方をマスターしておきたい。
2,3度試しに使ってみたくらいでは、その道具の特徴を掴みきれない。
燃料ポンプも傷んで来たころなので、新しいものが予備で欲しいということもある。
ここは思い切って買おう。
そうだ、お金は貯めているだけでは意味が無い。
使ってこそ始めてその真価が発揮されるのだ!
ようし、帰ったら直ぐにポチッとしよ。
おわり
コメント
なかなか東北に到達しないところが隊長の味なんですよね。
今後のご活動を楽しみにしております。
ケガや病気におきおつけになって、元気に活動してください‼
好天が続かないので、なかなか東北に向かって北上出来ません。
どうもありがとうございます!
こんばんは。
私も火力と燃料の安さが魅力でガソリンストーブを購入し、今はネイチャーストーブ(渓流には燃料の流木がたくさんあるので)と併用しています。
MSRウィスパーライトと悩みましたが、SOTO MUKAストーブを選び今のところ快調です。隊長もご存じの通りジェネレーターの定期交換という問題がありますが、私の使用頻度だと2〜3年は交換不要なので、まぁいいかなと。
私はどちらかというとドラゴンフライの火力調節能力に惹かれますが、ちょっとでかくて重いんですよね。
ウィスパーライトも気になるので、レビュー記事を楽しみにしています。
ガスストーブも購入予定なので、ST-310の記事もとても参考になりました。ありがとうございます。
静かでコンパクトなドラゴンフライがあればいいのですが。
MUKAストーブはプレヒート不要ですが、ジェネレーターの交換があるのが痛いですね。
交換がなければ最強のストーブではないでしょうか。
粗悪燃料を使ったら直ぐに詰まりそうで怖いです。
購入して落ち着いたらねちっこくレビューします。
お楽しみに。