PCT踏破に向けて

こんにちは。からあげです。

 

最近、どうしてしまったんだ?
あまりに寒すぎる。
寒の戻りというには寒すぎる。まるで冬みたいだ。
春の陽気に釣られてちらほら虫が出てきていたが、みんないなくなってしまった。
喜び勇んででてきた第一陣はみな討ち死に。
かわいそうだが、自然界の定めだ。

今朝も雪がちょっとだけ積もっていたのだが、しばらくすると消えてしまった。

今日は図書館が休みなので、小屋に引きこもっていようと思ったが、青空に釣られて外出してみた。
するとすぐに雲に覆われて風が強く吹き始めた。
ブルーシートと食料だけ購入すると小屋に戻った。

今回の買い物の品。

いつものスーパーでポテトチップスを安売りしていたので、つい買い物カゴに2袋放り込んでしまった。別にポテチ中毒ではない。ついでに体に悪いコーラも買ってしまった。
月2本までなら大丈夫だろう。おっさんの体も財布も。

 

あとは栄養を付けるために鳥の手羽先を買った。
手羽先は変化に飛んだ部位で、凄く食べごたえがある。
おっさんが一番好きなところだ。

猫に鳥の骨をやると内臓に刺さって危険とのことなので、トムが食べないように地中深く埋めておくことにする。
あれからパタリと姿を見せなくなったトム。大丈夫だろうか?

 

PCT踏破に向けて

 

ところで、日本出国まで一月を切ってしまった。
まだ実感はない。
カレンダーを見るともう間もなく、4月になろうとしている。
寒の戻りで寒くなっているので、実感が湧かないのかもしれない。

 

準備は順調に済んでいる。
先日、小屋に戻って来たのは、電子書籍の執筆、クレジットカードの受け取り、駐車スペースの工事をするためだった。
一つのカードを除いて全て受け取った。
未着のカードはなくても全然構わない。カード付帯海外害旅行保険、90日目以降の核となるSBIゴールドカードさえあればいい。
あとの三井住友VISAカード(クラシック)、リクルートカードはおまけでしかない。
(クレジットカードの件は、後日詳しく書くことにする。)

むしゃむしゃポリポリ。ゴックン。
おっさんの休憩タイム。

 

小屋での予定は済んだので、また実家に行って準備を進める。
先日、ジムニーのタイヤをスタッドレスからノーマルタイヤに換装したため、暖かくなるのを待っている。
もちろんチェーンは持ってゆくが、標高の高い峠越えがいくつかあるため、積雪や凍結に注意しなければならない。
再びスタッドレスに戻すのは手間だ。タイヤを外したあと洗浄しなければならない。
最終手段は高速道路。峠越えをしないで実家までたどりつくことができる。

朝から地図を引っ張り出して、実家までのルートを検討していた。
ライブカメラをチェックすると、ここ最近の雪が見られる程度だったので、再び暖かくなれば問題なし。

 

実家では、ポンチョ、防水袋、財布を自作し、靴を揃えて、さらに補給ポイントの検討とアメリカに送る荷物をまとめておく。
最低限これだけやれば、あとは現地でなんとかなるだろう。

 

今回のPCTは踏破を目指している。
途中、リタイヤはありえない。
万が一ゴール手前でリタイヤとなった場合、しばらくの間悔しくて眠れなくなるに違いない。
そして再び踏破を目指してチャレンジすることになるだろう。

お金と時間がかかる長期のハイキングなので、一度で済ませてしまいたい。
それに他にも行きたい場所がたくさんある!
楽しめたらOK、なんていう甘い考えはない。
何としてでもゴールにたどり着く。
そのためにいろいろ作戦を練っている。

 

What’s the true length of the Pacific Crest Trail?

We say that the Pacific Crest Trail is 2,650 miles long.

PCTAのHP FAQより

 

PCTAの発表では、PCTの全長は2,650マイルとなっている。キロメートルに換算する(1マイル=1.6km)と4,240kmとなる。

1日30km歩いて140日ほどかかる。
アメリカのB-2ビザの上限は180日。
冬の到来はだいたい10月中旬以降。

メキシコ国境は4月26日に出発する。
(環境にできるだけ負荷を与えないように、メキシコ国境スタートの人数を1日50人までと決められている。)

帰りはロサンゼルス国際空港(LAX)発の飛行機で戻ってくるので、余裕をもって9月いっぱいまでにゴールしたい。
できればゴールしたあと、一月ほどバックパックの旅を楽しみたい。

 

1日30km歩けば約140日(4ヶ月半)でゴールできるが、休息日もとらねばならないので、5ヶ月間で踏破しようとすると、もう少し距離を歩きたい。
1日35km歩けば、約120日間でゴールできる。
休息日と移動日を入れてちょうどいい。

しかし、1日35kmも歩けるのかが問題だ。
去年のみちのく潮風トレイルでは、1日30km歩いた日が3日しかない。
四国遍路では40kmオーバーの日が数日のみ。
(感覚的には四国遍路のほうが歩いている。みちのく潮風トレイルは補給と野宿場所の兼ね合いで距離が伸びなかった。)
行動時間が短い日もあるだろうから、歩ける日は40km以上歩く必要がある。
できれば50km以上歩く日も何日か欲しい。

当然、天気はおっさんの都合を考えてはくれないので、雨の日も風の日も歩き続けなければならない。
短期ならまだしも約5ヶ月の長期を歩き続けることができるか。
それがズシリと重い重圧となってのしかかってきた。

 

歩き続けなければ踏破は不可能。

 

シエラネバダ山脈の玄関口、ケネディーメドーズには6月中旬ごろ通過するのが最適と言われている。
早すぎると残雪に阻まれて体力を大幅に消耗する。
遅すぎると今度はゴール間近のワシントン州で降雪のおそれがでてくる。
外国人はビザの関係もあるので、スルーハイク(1シーズン内に全行程を踏破する)するには6月初めにはケネディーメドーズに到着して態勢を整えておきたい。

ケネディーメドーズでは、日本から送ったベアキャニスターを受け取る。
ザックに入れて日本から持ってゆくと邪魔になる。
郵送事故で受け取れなかった場合、先に進めなくなる。
シエラ山中のヨセミテ国立公園などでは、ベアキャニスターの携行が義務付けられている。
ここで足止めを食らうとかなり痛い。

受け取りできなかった場合は、現地で再びベアキャニスターを買うことになる。
こんなのいくつも持ってても仕方ないのだが、荷物が見つかるまで待ってはいられない。

 

あとは山火事でトレイルの閉鎖もある。
カリフォルニアの乾燥地帯では、毎年のように山火事で閉鎖になって、迂回しなければならない事態が発生している。
基本スキップ(歩かずにヒッチハイクなどで先に進んでしまうこと)はしたくないので、迂回する場合でも自分の足で歩く。
迂回のタイムロスが何日かかるか分からない。

考えれば考えるほど、PCTを踏破できるかどうか不安になってくる。
PCT攻略をするためには、的確な補給と現地での臨機応変な対応が必要だと感じる。
事前準備を完璧にやっても、状況がいろいろ変わってしまうので、あまり意味はなくなってしまう。
準備が完璧だからと安心していると、とんでもない目に遭ってしまうかもしれない。

 

PCT攻略の鍵

 

必要最低限の準備だけして、あとは現地で対応する。
そして健康に気をつけて歩き続けるしかない。

 

もうこれしかない。
やるだけやってダメだったら、どうしようもない。
年によっては天候不順だったりして難易度が変わったりもする。
ゴール目指して歩き続けるしかない。

歩き続けるには装備の軽量化が必須。
ということでまた軽量化に戻ってきてしまったぞ。
やっぱり、ここに行き着くか。
ロング・ディスタンス・ハイキングは、装備の軽量化に始まり軽量化に終わる、か。
うむむ。

 

よし、やるだけやって、あとはおっさんと天に任せよう!
あれこれ考えても仕方ない。

 

おわり

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