こんばんは。からあげです。
こうしてブログ更新していないと、今日で何日目か分からなくなる。
今、トレイルの未開通区間に入り、海岸線の道を歩いているところ。
もうみちのく潮風トレイルでもなんでもない。ただの道路歩き。
ゴールの福島県相馬市に向かってひたすらに歩いているのみ。
今朝はなんと30分も寝過ごしてしまった。
昨日と同様フードのため、アラームの音が聞こえなかった。
何という失態だ!
でも、急ぐ旅ではない。
マイペースでノンビリ行こう。
とはいいながら、遅れを取り戻そうと知らず知ずのうちにペースが上がってしまう。
たくさんの千羽鶴。
この付近でも多くの人達が亡くなったようだ。
黙礼して過ぎる。
仙台まで99.9km。
始めは400km以上あった距離もようやく100kmを切った。
最近、国道を歩くようになって距離がドンドン伸びて気持ちいい。
コンビニに寄ってカセットボンベを購入する。
超高級品のイワタニ製。
1本単位で売っているのは、コンビニか100均しかない。
通常の3倍の値段だが、軽量化のためには仕方ない。
3缶セットで700g以上の重量増は痛い。
海岸線の道路。
歩道がある区間で景色を見ながらマイペースで歩くことができる。
東北に来てからびっくりしたのは、お城のような大きな入母屋造りの家を見かけることだ。
始めはお店か資料館か何かと思っていた。
実は普通の一般人の家。
地方の有力者が競って大きな家を建てているのか。
津波の被害を免れたと思われるホテル。
凄く立派だ。
震災後はしばらく陸の孤島と化していたことだろう。
仮設店舗のセブンイレブン。
周囲に民家はなし。
完全に工事作業員向けに出店したお店。
本部直営店か。
看板もいつでも移動できるようにキャスター付き。
工事現場の周囲で営業する戦略。
コンビニビジネスも大変だね〜。
国道の分岐点にやって来た。
まっすぐ石巻(いしのまき)を目指すか、海岸線を通って女川(おながわ)経由で石巻にゆくか。
もちろん女川へ。
急いで帰ってどうするの?
ここは私とおっさんの意見は瞬時に一致。
びっくりするほど、歩道が広い道。
ダンプも悠々走れそう。
朝方のオーバーペースが祟って、すでにヘロヘロ状態。
いつになっても行動を改めないおっさん。
山を切り崩して作られた住宅地のなかの公園の東屋で昼休憩。
雨がポツポツ降ってきて、強風のため横殴りの雨で濡れてしまう。
できるだけガスの消費量を抑えるようにおしくら饅頭状態に荷物を置いて風を防ぐ。
その後、再び歩き始めたが、1時間もしないうちにダウン。
道端で休憩する。
集落を抜けて民家のない付近を歩いている時、向こうから自転車の兄さんがやって来た。
向かい風が強い坂道で、髪の毛を振り乱しながら一生懸命ペダルを漕いでいた。
人力同士で親近感が湧くのか、兄さんが愛想よく声を掛けてきた。
二言三言話してすれ違った時、何か引っかかるものがあった。
何だろうと考えていたら、どこかで見た顔であったことを思い出した。
多分、2年前のスキー場バイトだ。
特に話はしなかったが、元気よく挨拶するし、出されたものを残さず全て食べるのが好印象で、よく覚えていた。
ようやく思い出してスッキリした。
多分、間違いない。
縁があれば、またどこかで会うことだろう!
神割崎(かみわりさき)
目が肥えてしまったおっさんの心には全く響かない景色。
観光客がウロウロしていて余計に白ける。
仙台の圏内に入ったようで、今日は平日にも関わらず、仙台ナンバーのバイクや車を結構見かけた。
すぐ近くにオートキャンプ場があるのだが、見た感じどこにもありそうなやつだったので、トイレで水を補給してスルーした。
近くでテントを張るとサイト使用料をケチってわざとキャンプ場の外で張ったと思われかねない。
神割崎から30分も歩かない場所に城跡の入口があった。
これだと思って登ってゆくと、望み通りの野宿場所を発見!
昔使われていた作業道のような場所にテントを張った。
今日の晩御飯はカレーうどん。
白米が残り少なってきたので、うどんにした。
明日は女川の市街地まで行けるかどうか。
食料が尽きそうなので、明日は通りすがりのコンビニがあれば、買い物をしよう。
できればスーパーがいいが、沿岸部にはほとんど見かけない。
さあて、今日も早寝するとしようか。
無駄に起きていてもヘッドランプの電池が勿体ない。
おわり
コメント
お城のような大きな入母屋造りの家
< もともと宮城は、雪が少なくて気候が良い土地なのでしょう。
隊長の書く、こういう記事は、面白い。しかし、トレイルコースは、水場が少ないですね。隊長の気苦労がわかります。
また、誰か素敵な女性がおにぎりとか持ってきてくれたら読者も笑みがでます。私は、これから、社畜のランチでコンビニ弁当を買いに行きます。
津波の被害が凄いので、本当に何もありません。
石巻までゆけば楽になると思います。
やっぱりおにぎりは元気出ます。
女性の手製なら尚さらです。