こんにちは。からあげです。
今回のアメリカPCTは2回目の海外となる。
初めては11年前の4泊5日のタイ旅行だった。
ふと思い出して放置していたHPを検索してみると、なんとまだ残っていた!
画像はアップしてあった不鮮明なものしかない。申し訳ない。
読んでみると馬鹿っぽくて凄く面白い。やるじゃん。自分。
当時は仕事のストレスがマックスで、海外旅行に活路を見出そうと思ったのかもしれない。
このまま埋もれさておくのはもったいない。
せっかくだから、誤字脱字と句読点だけを修正して、ほぼ原文のままアップすることにしよう。記事のリサイクルだ。
おっさんマニアの読者にも十分楽しんで貰えると思う。ニヤニヤしてくれ。
ああ、何だか凄く恥ずかしい。
おっさん初めての海外旅行(タイ王国)
特に理由はないが、異文化を肌で感じてみたくなった。
でも、わたしは国際線に搭乗するのは初めてなのだ。
1日目
平成18年11月某日、3時間前くらいに空港到着出来るように行動する。
神戸空港まで行ってみる。高速船で関空まで行けばラクチンらしい。
だが、、、定期便が時化のため欠航じゃないか。
カウンターで悪態を吐き、リムジンバスで関空へ向かうことにする。
今回もちろん始めての海外旅行で、しかも単独行だ。
胸の高鳴りを抑えきれない。もう沸騰寸前だ。
この感覚、、、まるで小学校の修学旅行の時みたいだ。
さらに、あまりに経費を削ったため、二日目のツアーしか案内してくれない。
自力でタイを旅するしかないのだ。
でもね。事前にタイ語の指さし会話集を持参していたのだ!!!
無事、関空に到着、見おう見まねで搭乗手続きを済ませる。
そしていよいよ、離陸の時、緊張が臨界点まで達する。
ジェットエンジンの音が轟音に変わり、背中がシートに押しつけられた。
すると、すぅーっと地面から離れる感覚がした。
離陸成功、何だか急角度で上昇している。。。
これから、関空からタイの新空港まで約6時間の空の旅を楽しむことになった。
綺麗なスチュワーデスさんにビールをもらってほろ酔い加減で寝る。
ふと、目覚めて、案内板を見る。もうバンコク付近の上空みたいだ。
外を覗いてみる。。。確かにバンコクらしいが、妙に暗い気がする。
ここが今回の旅行地となるタイ王国か!
飛行機から降り立つと、前の人に続いて出口に向かう。
あちこちの案内板は、訳の分からないタイ語と英語だらけだ。
タイに着いたことを改めて実感する。
待ち合わせ場所に向かうと、怪しげなタイ人から声を掛けられた。
どうやらお迎えの人らしい、他の日本人と一緒に、ボロのワンボックスに乗り込む。
途中、高速道路らしいところを通りバンコク市内のとあるホテルに到着!
車を降り立つと、いかにも南国らしい熱気に歓迎された。
ここはバンコクなんだ!
その後、調子扱いて夜の街に出掛け帰路に着き、第1日目終了となる。
2日目
ホテルで食事を済ませいよいよツアーへ出発だ!
ロビーで待っていると、昨日とは違うガイドさんがやってきた。怪しげな日本語だ。
他の日本人とともにボロのワンボックスに乗り込みホテルを出発する。
車の窓にかじり付くようにしてバンコク市内の町並みを観察する。
見るもの見るもの新しいのもばかりだ。交通量もすさまじい。
これがバンコクか。話には聞いていたが、出来るな!
チャオプラヤ川の川辺に到着。これから遊覧船にのり、観光するらしい。
ボロの渡し船みたいな船がやってきた。どうやらこの船らしい。
ガイドに促され、船に乗り込みシートに座る。ディーゼルエンジンのけたたましい音とともに船が動き出した。
南国の風が気持ちよい、川に流れる水の色が焦げ茶色。空気のにおいもまるで違う。
やはり赤道に近い国。日本とは違うんだな。
途中から、支流に入った。すると付近の家屋の多くが水没しているではないか。
ガイドさんに聞いてみる。今年の雨期は雨が多かったらしく、川の水位が上昇しているんだ、と返事が返ってくる。
でも、大変なことになっている当のタイ人は楽しんでいるに見える。
その後、エメラルド寺院をまわった後、王宮へ。
中に入ると、タイの軍隊の兵隊さんが銃を担いで歩いてきた。
動きがなんとなくぎこちない。どうやら新兵さんのようだ。
日本では見ることがないから新鮮である。
王宮内の建物は、やたら金ぴか。金メッキだらけの建物が並ぶ。
私個人的には、趣味が悪いな~と。文化の違いか。
それにしても結構日本人の観光客が多い。あちこちから日本語が聞こえる。
その後、午前中のツアーが終了、午後の部となる。
また、ボロのワンボックスに乗せられた。次はショッピングらしい。
タイ人のガイドが急に言葉が少なくなる。なんとなく、あやふやな説明が目立つようになる。不安だ。
第六感が危険を感じている。
車は、何処をどうやって走ったのか分からないが、バンコク市内の建物前に横付けする。案内の言われるまま、薄暗い小部屋に通される。
なにやら宝石の原石発掘から製造までのビデオを見せられる。何でも一流らしい。タイの宝石は世界最高峰だと宣う。
ここで、少しキレ気味に。
上映終了後、店内を半ば強制的に巡回させられる。「やすいよ~やすいよ~」何やら必死で売り子さんが声を掛けてくる。
値札を見ると桁が違う。3000バーツから10000バーツを超えるものまで。ショーケース越しに見てもいかにも安っぽい。
ここで私、ぶち切れて店の入口に戻ろうとするが、何故か出口が見当たらない。
仕方ないから、上りのエスカレーターを逆行し入口で待機する。
すると、ガイドさんがやって来て、「どうしたの?」と聞いてくるではないか。
ここではっきりと「おまえらぼったくりする気か。」と返答する。
でも、言葉が通じない。w
その後、現地日本人スタッフとやり取りしさらに怒りが爆発し、その後のツアーを降りることになった。さっさとグループを離脱し、ホテルへ戻った。
ホテルで休憩した後、夜の街へ出発。
どうにもこうにも亜熱帯のタイでは、日中の気温が30度を超え、しかも日差しが強いので、体感的な暑さは厳しい。昼間中、活動を続けるのは難しい。
地下鉄に乗り、ルンピニへと向かう。駅付近を歩くが、怪しげな屋台、立ちんぼのお姉さん、外国人が多い。それに大通りでも、街灯が少なく薄暗い。路地に入り込むのは危険と感じ、ルンピニのナイトバザールへと向かう。
バザールに到着すると、屋台村があったので、そこで夕食を摂る。ぱっと見、日本の唐揚げやラーメンが並んでいるので、適当に選んでみる。食べてみると甘辛くて酸っぱいような味。ちょっと苦手な味だ。
タイ風味の食事を済ますと、ナイトバザールへ。公園内に狭い路地に店が建ち並ぶ。気の赴くまま、商店を冷やかしながら進む。碁盤の目のように通路が並んでいないので、すぐに方向感覚を失ってしまう。
商店にはコピー商品が多い。ロレックスやGショック、ルイビトンのバックまで陳列されている。さらにコピー商品のカタログまで置いているではないか。ここルンピニのナイトバザールでは、サンダルを300バーツで購入する。暑くて暑くて、靴が蒸れてしまうのだ。
その後、袋を抱えてナイトスポットに行ってみた。
私は日本人だとバレバレなのか。客引きがすさまじい。手を引っ張られたり、50メートルくらいも付いてきたりと大変だった。
あまりの客引きのウザさに気持ちが萎えてしまい帰路についた。
3日目
今日は、以前から楽しみにしていたアユタヤへ行く予定である。古代遺跡を自分の目で見てみたいのだ。ガイドブックで調べると電車で行くのがいいみたいだ。
早速ホテルから歩いて駅に向かう。大通りの交通渋滞はすさまじい。車でぎっしり道路が埋まっている。それに道路を横断しようとしても、車は減速してくれない。渡れるものなら渡ってみやがれ、といわんばかりに車が通過してゆく。青信号なのに道路を横断するのも、タイでは命懸けだ。
なんとか、ファランボーン駅に到着する。始発駅であるためか大きな駅舎があって中はだだっ広いホールとなっている。通勤ラッシュなのか、ホールの中は人で一杯だ。
駅員さんに拙い英語でアユタヤ行きの電車を尋ね、切符を購入する。
駅のホームには活気が溢れる。大きな荷物を持った人々が電車の到着を待っている。
とうとう電車がやって来た。もちろん電化などされていない。ディーゼル電車だ。
電車に乗り込む。もちろん冷房など効いておらず、窓は全部開け放たれている。
車内は、とにかく汚い。日本ではあり得ないことだ。
至る所にシミやゴミが落ちている。でもタイでは普通の事のようだ。
アユタヤに到着した。車内放送はないし、看板もタイ語なので、分からない。
車内にいたおばちゃんに地図を指さして、ここが目的地のアユタヤだと知る。外の風景も何か古代の香りがする。
ガイドブックには、アユタヤ散策にはレンタサイクルがお勧めと書いてあるが、30度を超える暑さでは、自転車を漕ぐ気にはなれない。
駅付近にあったレンタサイクル店でバイクを見つけたので交渉してみた。バイクはスズキ製の110ccでスーパーカブみたいな外観である。
私は、日本で普通自動二輪の免許を持っているから大丈夫だろう。とバイクをレンタルすることにする。1日で200バーツくらいだった気がする。
でも、国際免許は取得しておくべきだったと、帰国してから後悔した。
ヘルメットも貸して貰ったのだが、もういいやとノーヘルで運転する。
日本では、もちろんフルフェイスのヘルメットを常用しているが、暑くて堪らないのである。
バイクだとやはり快適だ。見慣れぬ標識、ガイドブックを頼りにアユタヤ市内を散策する。
寺院などの遺跡は、入場料を徴収される。入口で50B程度支払う。
照明や手摺りなどが整備されているが、崩れたレンガなども目立つ。
あまり念入りに手入れはしていないようだ。ある意味昔のままなのである。
散策中にかの有名な寝仏さんを発見!黄色の布が掛けられている。
寝顔が仏様のように安らかな顔だ。だって仏様だから当たり前か!
かの有名なストリートファイターⅡのサガットが出てくるステージだなとも思ったりした。
アユタヤは素敵だった。古代の趣が感じられ、心が洗われる気がした。
バイクはレンタサイクル屋さんに戻す。「ぐっと!OK」とおばさんに言い残し駅に戻る。
バンコク行きの電車の到着はまだらしい。時刻表を見ると算用数字で表示されていたので、観光客向けの表示なのだろう。タイの数字は意味不明で分からないのだ。
電車がやって来てきた。
アユタヤ駅にはホームがないので、線路上から乗り込まなければならない。
お年寄りや障害者には、さぞかし大変だろう。
その後、バンコク市内に入ってしばらくすると、突然電車が停車した。アナウンスも何もない。
電車のドアを開け途中下車をする人もいるし、電車に寄ってきて乗客と話をする人もいる。訳が分からない状態だ。車内のアナウンスもない。
あとで分かった事だが、終着駅のファランボーン駅は混むため、手前で停車して待っていたようだ。結局30分ぐらい停車していた。
駅到着後、一旦ホテルに戻りシャワーを浴び仮眠をしてから夜の街に繰り出す。
昨日と同じルンピニのナイトバザールだ。
その付近にはムエタイの競技場があるので、行ってみることにした。
しかし、観光客が多いためか入場料が高い。一番遠い3階席で1000Bもする。日本円に換算すると3000円を超えてしまう。最前列の席だとなんと3000Bもする。
迷うことなく3階席を選んで入場する。場内は凄い熱気だ。天井からはプロペラみたいな扇風機が何台か回っているだけで空調はない。暑い。
観客は賭をしているみたいで異様な盛り上がりだ。途中入場し何試合か見たが、3試合くらいでお腹一杯となってしまうが、最終戦まで見物しムエタイの会場を後にする。
その後、ナイトバザール付近でビールを飲みつつ、つまみを食べ、ホテルへ帰る。ナイトスポットへ行こうかと迷ったが、客引きのウザさに辟易していた私は寄り道せずに帰路につく。
4日目
今日は、バンコクから南へ下がったところにあるパタヤビーチへ行くことにした。
バンコク市内も楽しいが、雑多な環境から離れ、リゾート気分を味わいたかったからだ。
ホテルから、地下鉄、BTSと乗り継ぎ、バスターミナルに到着。大型のバスが、ひっきりなしに出入りしている。凄い活気だ。
私は、ガイドブック片手に「パタヤ、パタヤ」といい片道切符を購入、そしてバスに乗り込む。日本のような観光バスではない、ローカル路線のバスといったところか、でも空調があるのが嬉しい。
途中何度も停車し乗客を乗せる。どうやら、高速バスではなく、比較的停車が多いバスに乗ってしまったようだ。道理で運賃が安かったわけだ。50Bくらいだった気がする。
途中、買い物袋を下げたおばちゃんが私の席の隣りに座る。私に気さくに話しかけてくる。お互い片言の英語で最低限の意志疎通が出来た。
どうやらおばちゃんは、パタヤのビーチで働いているようだ。そして、私をビーチまで案内してくれるようだ。助かった。でも信用していいのか?という気もしたが、細かいことは気にしないことにした。
バスは、パタヤに到着。でもビーチまでは少し遠いようだ。おばちゃんの後に付いて行く、すると大通りの前で手を挙げた。ボンネット付きのトラックが止まった。荷台の部分が、人が座れるように、左右にシートがある。荷台に乗ると、買い物の帰りのおばちゃんらも乗っているではないか。現地の人に利用されている、バスの様なトラックらしい。
トラックに揺られること約10分、おばちゃんが押しボタンを押した。すると、チリンチリンと停車を促すベルが鳴り路肩に停車した。
トラックを下り、そこからビーチまでは直ぐらしい。潮の香りがする。しばらく歩くと、眼前にビーチが広がる。
おばちゃんが働く店に到着。とは言っても、ビーチパラソルに椅子とテーブルが並び、クーラーボックスが置いてあるだけの露天である。さすがに案内して貰って何も買わずに立ち去るのは申し訳ない。
ハイネケンのビールを購入しゴクゴクと飲む。ビーチで味わうビールはなかなかうまいものだ。
朝、ホテルを出てから一度もトイレに行っていなかったので、ビールを飲むと猛烈な尿意に襲われた。
しかし、タイには公衆トイレは非常に少ないのだ。やはり日本は恵まれている。トイレを借りるためにフード店や喫茶店に入るのは勿体ない。
地図を見ると、付近に警察署があるではないか。もしや、、、警察署に到着すると異様な光景を目にする。
軒先でけん銃の手入れをしているではないか。私服警察官がポケットからけん銃を抜き、座っている人に手渡している。
実物の銃は、モデルガンと違う。見た瞬間に本物と感じた。
見た目普通のおっさんがけん銃を抜いたのを見たので非常に怖かった。私服警官だと分かりとっても安心した。
また、警察署の入口に金網付きのトラックが止まっていたので、中を見ると、人が乗っているではないか。おそらく悪さをした人たちで、これから拘置所へと連れて行かれるのだろう。このトラックに間違っても乗ることのない様に気を付けようと思った。
トイレを済ませたあと小腹が空いたので、ケンタッキーで昼食を摂る。日本と少し味が違う。でも、少しタイの料理に拒絶反応をしめしていた私には有り難かった。
再びビーチに戻ったが、やることがないし時間も往路にとられてしまったので、滞在できる時間は少ない。
私は、地図を片手にバスターミナルへと歩き出す。途中でまた尿意を催す。途中のこれまた公共施設の市役所で用を足す。
バスターミナルに到着。バンコク行きの切符を買い。バスに乗り込む。往路とは違うちょっとゴージャスな感じがする高速バスだ。運賃も往路より高めだ。車内は適度に空調が効いていて気持ちよい。シートも座りやすく快適だ。
バスが発車した。しばらくは郊外の幹線道路を走行していた。非常に流れがスムーズだ。バンコク手前で高速に乗る。高速道は高架なので、上から街の風景を見ることができる。
その後、バンコク市内に入り交通量が次第に多くなり高速を下りる。高速を下りバンコクの市街地に差し掛かると、ものすごい交通渋滞に遭う。10分経ってもバスが動かない。これでは歩いた方が早そうだ。
でも、外は30度を超える暑さ。時間は掛かっても涼しい方がいい。高速を下りて1時間くらいでようやくバスターミナルに到着する。ここからは、行きと同じく、BTSと地下鉄を乗り継ぎホテルへ帰る。
シャワーを浴びてビールを飲んで、火照った体が落ち着いた。そろそろ、夜のバンコクへ出掛ける。
とは言っても、日本人や外国人が寄りつくようなナイトスポットには行かないことにした。
先日もそうだが、客引きが非常にうざい。
かといって安く遊べる場所もないので、またまたルンピニのナイトバザールへ行く。
またしても屋台村でつまみとビールを買って飲み食いする。商店を冷やかしに行こうかと悩むが、明日は滞在最終日となるので早めにホテルへと戻った。
5日目
今日はいよいよタイ滞在最終日だ。思い残すことがないようにしようと心に決める。
朝7時に起床。身支度を整え、ホテルの部屋に広げた荷物をザックに詰める。そして、今日は奮発してベッドの上にチップを50Bほど置いた。
日本のホテルとは違い内装の痛みが激しかったが、空調がしっかり効いていたため快適に眠ることが出来た。ホテルのボーイにザックを預け、いざ出発!
チャトチャック公園のウィークエンドマーケットに向かう。公園に近づくと、マーケットの大きさに圧倒される。
ルンピニのナイトバザールとは規模が違う。東京ドームの2倍の広さはあろうか。とは言っても私は東京ドームに行ったことがない。あくまでイメージとしての表現である。
マーケット内はカケゴリー毎に分類されていて、衣類、雑貨、鞄、ペットなどとブロック分けされている。狭い路地の両脇には、商店がびっしりと建ち並んでいる。
興味がある商品を見つけたら、即判断しなければならない。他の店と値段を比べて安かったら、また来ようと思っても無理なのである。
狭い路地が入り組んでいるし、大勢人がやって来て大混雑するので、方向感覚がなくなってしまい、再度店に戻ることは不可能に近いのである。
もちろん、買い物の際は値切ることを忘れずに。タイ人はにこやかな外見に似合わず結構値段を吹っかけてくるのである。
粘れば半額くらいにはまけてくれる。もちろんお礼の言葉は忘れてはならない。私は結局、このマーケットに5時間近くも彷徨っていたのである。
本当に楽しかった。
買ったものは、ビトンの財布(偽物)2つとタイの変なおもちゃと大きな袋である。ビトン風の財布が1000円程度買えてしまうのである。さすがコピー天国のタイだ。
ガイドブックを見ると、地下鉄で10分くらいの距離にセントラルパークとかいうデパートが集まった場所がある。まだ、出発時間まで3時間はあるので、暇つぶしに行くことにした。
数ある中のうちの1つのデパートに入った。もの凄く広い。無駄に広い。なんとなく衣類売り場を覗くと結構な値段だ。生地を見ると程度は大して良くない。しかも縫製が悪い。
でも、タイではおそらく一流のデパートなのであろう。私はユニクロの服の方が安くてしっかりしていると思った。
おもちゃ売り場にも寄ってみた。さりげなくテレビゲーム売り場を覗いてみると、、、DSやプレイステーション2の値段が高い。しかも日本での販売価格よりも高い。日本円に換算すると4万円くらいだ。
もちろんお客さんはだれもいない。タイではテレビゲームは大変高価なおもちゃであるのだ。初代ファミコンのようなゲーム機も置いてあったが、それが庶民のゲームのようだ。子供が高橋名人の冒険島のようなゲームで遊んでいた。ある意味懐かしい。
その後もふらふらとデパート内を歩いていると、マクドナルドを発見した。
なにか違和感を感じる。下の画像のようにドナルドが礼儀正しいのだ。
日本のドナルドは椅子にふんぞり返って座って態度がでかい!でもタイのドナルドは手を合わせている。
これには笑った。文化の違いがこんなところにも現れている。
その後、お土産を購入しホテルに戻った。
定刻の少し前、やっぱり怪しげなタイ人が向かえに来た。行きとは違い観光バスだ。
その観光バスに乗り、タイの新国際空港へと向かい、日本への帰路に着いた。
終わり
個人的なタイの感想
- 非常に人懐っこい人種である。電車内で目が合ってもにこやかに微笑んでくれる。
- 不衛生なところである。タイで生水は飲めない。日本と違って水道水は飲料に適さない。コンビニでミネラルウォーターを購入せねばならない。道路上も汚い。至る所に変な生ゴミの染みがあったり、ゴミが落ちている。それに臭い。
- 物価が安い。特に電車の運賃は非常に安い。その代わりタクシーは割高であるし、日本人だと吹っかけてくるので、なるべく利用しない方がいいだろう。衣料品や食料品が安い。ただし、品質はそんなに良くない。
個人的にタイの食べ物が合わなかったので、食の楽しみが味わえなかった。マクドやケンタなどのファーストフード店での食事が多かった。 - 弱者に不親切。バリアフリーなんていう発想はまだないようだ。至る所、段差やくぼみがある。車いすでの移動は不可能に近い。
車が最優先らしく、道路を横断しようとしても絶対に譲ってくれない。ある意味命懸けで全力疾走で道路を横断しなければならない。人より自転車、自転車よりバイク、バイクより車が偉いのだ。
以上、タイの旅行記のほぼ原文はここまで。
10年ぶりに読み返した感想
昔の自分がおそろしく馬鹿っぽく思えた。いや、まるっきり馬鹿だ!!wとかブチ切れるとか、この大馬鹿野郎!!って張り倒してやりたくなった。
でもまあ、あの午後からの買い物ツアーは確かに酷すぎたな。妙に安いツアーだと思ったが、こんな罠があったとは。やっぱり自分はツアーには向かない。
自分の好きなところに行きたい。
しかし、懐かしいな。この時、将来の自分が小屋暮らしをしているなんて思いもしなかった。
タイムマシンで昔の自分に教えてあげたら、腰を抜かしてさぞびっくりすることだろう。
ここまでよく頑張ったな!おっさん。褒めてやるぞ。
おわり