山林に土地を購入するまで~中編~

こんにちは。からあげです。

 

気が付いたら既に台風は過ぎた後だった。
やけに爽やかな風が吹くなと思っていたんだが。

今日は昨日の疲れが残ってたので、朝トレは止めにしてゴミを燃やしつつ枯れ枝の整理とバリカンで髪を切った。
明日は素晴らしいトレーニング日和になりそうだ。

 

土地を購入するまで~中編

山林に土地を購入するまで~前編~
こんにちは。からあげです。 3連休が明けて周囲は静けさを取り戻している。 少し前から気になっていたんだけど、直ぐ近くの側溝のグレーチングが車が通る度にカタカタ音がして気になるので、役場に電話して補修してもらったところなんだけど、1周間も経た

 

それでは前回の続きから。

直属の上司に退職の意向を伝えたのが、年明けの1月上旬だった。
社長との話し合いの結果、3月末頃の予定になってたんだけど、自分の代わりの人が見つからず、結局4月半ばまで勤めることになった。
社長とは揉めたりもしたけど、最期には円満退職することが出来た。
あの時の読者のアドバイスには本当に助けられた。

どうもありがとう!

仕事を辞めてからは事後処理を済ませた後、山林探しの旅に出る。
初めのころは遊び感覚で林道を走ったり、あちこち観光などをしているだけだった。
山林を探すにしても、事前に情報を入手していたにも関わらず、取っ掛かりが掴めない。
そこで昼間移動しながら、土地をあちこち見て回るなどしていた。

情報収集するにしても、なかなか見ず知らずの人に話し掛けて話をするということが出来なかったので、得られる情報は少なかった。
愛知県から出発して、長野県を捜索した後に山梨県に入りあちこち回っていた。
不動産屋の物件を中心に探さざるを得なかったので、良い物件に巡り会うことはなかった。
そこで半ばヤケになり群馬県まで捜索範囲を広げることになった。

群馬県入りした当初は、人生初という珍しさもあってテンションが高く、気力も充実していたが、不動産屋の物件を見るにつれてどんどんとテンションが下がっていった。
しかし、この頃になると以前とは違い誰にでも話しかける事が出来るようになり、冗談を言ったり、相手の話を盛り上げることによって、十分過ぎる情報を入手出来るようになっていた。
山林探しの旅が長期化する恐怖と不安によってやらざるを得なかった訳だ。

その後、いろいろ山林探しの方針を検討した結果、当初の希望地の長野県の方に撤退することに決めた。
ただ、戻ったのはいいがこれといった希望の土地があるわけでもない。
山登りの拠点とするために松本市近郊を探してみたりはしたが、良い土地は見つからない。
そこで気分を新たに岐阜県の方まで足を伸ばすことになったのだが、、、
結果は同じ。
何処を重点的に探せばいいのか分からない。
悩んだ末、一旦愛知県に引き上げることにした。

 

もうこの頃は7月に入っており、暑さと蚊が多いため、河川敷で泊まることは無理なので、実家を頼ることにした。
実家で何日かゆっくりして疲れを癒やし、再び山林探しの旅に出た。
この時から山林探しの旅の方針を変更することにした。
不動産屋を頼らず、ある拠点を決めてそこに一定期間定住し、じっくりと土地を探すことにしたのだ。
今度こそと意気込み、河川敷をねぐらとしてあちこち探し歩いた。
車に頼らず、敢えて徒歩で歩き周囲の環境を肌で感じ、通りすがりの人と積極的に話をして情報収集に励んだ。

すると気になる土地が見つかったので、その土地の情報収集をして所有者を調べいきなり居宅を訪問して交渉に臨もうとした。
何度目かの訪問で所有者の方と話が出来たものの、売る気はない、と言われて、あっけなく終了となる。
個別交渉1回目にしてすんなりと事が運ぶわけがないのだが、期待が膨らみ過ぎていたので、一気に気が抜けてやる気が無くなり引き上げることにした。
こうして結果は出なかったものの、個別交渉しようと事前に土地のことを調べ上げ、相手にぶつかって行ったのは本当に良い経験となった。

そして再び意を決して山林探しの度に出掛けることになる。
今回は前回の場所よりも随分と南の方の岐阜県南部を中心に捜索することにした。
ただ今回もまた不動産屋を頼った捜索に偏ってしまっていた。
やはり個人で土地探すのに限界を感じ、少し妥協してお金を使ってでも、それなりの土地を見つけたい、という方に気持ちが傾いてしまったのだ。
お盆前頃まではそういった不動産屋の物件を回っていたものの、やはり良い物件は見当たらず、どうしようかと考えていたところであった。
この期間に森林組合の紹介する物件も見て回ったんだが、安いというだけで住むに適した土地は見当たらなかった。

 

それに土地探し全般を通じて重くのしかかっていた問題があった。
それは田舎の近所付き合いであった。
田舎の方に行けば、だいたい何処でも町内会に入り会費を納め、地域の行事に参加しなければならないのだ。
土地を探している時に地元の人から必ずと言っていいほどこう聞かれた。

「近所付き合いする気はあるのか?」

こう聞かれて、はい。という返事をしないとそれで終了となる。

近所付き合いをする前提でないと、土地を紹介してくれたり、土地を売ってくれる人は少ない、というか付き合いしなくてもよいという人には一度も巡り会えなかった。
私は、近所付き合いしたくて田舎に移住するのではなく、お金のかからない生活の基盤を作るためだから、どうにも先に話が進まない。
情報収集してても、近所付き合いしない人間は受け入れる気はない、という地域がほとんどということが分かっただけ。

ちょうどこの頃、以前から定期的にチェックしていた競売物件公売物件国有地売却等のなかで、公売物件に良さそうな山林を見つけた。
早速、ネットで情報を収集し、現地調査を徹底的に行なった。
水道が引けない土地で多少の難はあるものの、集落の少し外れの山林で近くに民家はないので、ここに住めないことはない、と公売の入札に参加しようか考えるようになり、入札の作戦を練りに練っていた。

しかし、今一決め手に欠ける物件だった。
私の考える住みやすい土地とは、ズバリ車中泊し易い場所であること。
水を汲むポイントがたくさんあって車を停めて休める人気のない場所があちこちあること。車で寝ていても誰も関心を示さないこと。など

しかし、その場所は田舎ではあるが、そういった車中泊に適した土地は少なかった。
必ず人の気配がしてゆっくり車を停めて休むことは出来ない。
そういったことが自分には合わないんではないかと思う理由であったのだ。

そうして図書館で情報収集に明け暮れてお盆もとうに過ぎ、8月も終わろうとしていた頃、事態は急展開する。
以前、漠然とながらそこそこ良い所だなと思っていた物件が大幅値下げされたことに気が付いたのだ!

と今回はここまで次回に続く。

 

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コメント

  1. 山川湖 より:

    からあげさん、愛知県に住んでいたんですね。
    昔、愛知県と長野県の県境の山奥で3年間勤務してました。愛知県まで、すぐに行けました。
    愛知県の方が山が穏やかですよね。
    僕が暮らしていた山は頭の上にしか空が見えなくて、
    すごい山奥で、お店もなかったです。
    当時、僻地を希望して赴任したのですが、やっぱり大変でした。
    今だったら、山奥でも平気だと思います。
    里は周りの人間関係に悩まされてストレスになるだろうな。
    土地探しも簡単にはいかないものですね。とても参考になります。
    八が岳や南アルプスの山が登場するので、やっぱり、お近くかもしれないです。

  2. こだま より:

    近所付き合いなんて個人の自由だろと思うんですが、聞かれるってことは必須に近いんでしょうね…
    そういうの断ったら居心地が悪くなるんだろうか
    今住んでるところはどうですか?

  3. 匿名 より:

    近所付き合い云々以前に、見ず知らずの、素性の知れないものが近所にやってくるのは、心配なことだよ。
    根無し草の借家暮らしなら、いやなら引っ越せばいいやと、
    人のことなどどうでも良いと思うかも知れないけど、
    昔からその土地を守って住んでいる人たちにとっては、どんな人がやってくるかは大問題だよ。
    おかしな人がやってきても引っ越すわけには行かない。
    平和な暮らしを脅かすことをしでかすかも知れない。
    「君は常識あるまともな人ですか?」って遠まわしにたずねないと安心できない。
    そういうことだと思うので、多少の社交性は発揮してください。

  4. 匿名 より:

    AUTHOU: からあげ
    >山川湖さん
    それは凄い田舎に住んでいたんですね。
    個人的には、田舎のそこそこ便利なところに住みたいです。
    ひょっとすると近いかもしれませんね。
    >こだまさん
    今のところは集落から少し離れた場所なので、
    近所付き合いはありません。
    と思います。
    >名無しさん
    全くその通りです。
    社交性は知らぬ間に身についてました。
    問題なしです。

  5. リリエンタール より:

    現在東京にいる私は近所づきあいが皆無です。隣の人と会ったら挨拶するくらい。住居は不動産屋で探したアパートの部屋です。不動産屋に注意されたことは騒音を出さないこと、ごみの収集日を守ることくらいでした。でも生活に全く不都合はありません。金があれば事はすべて済みます。私は地方都市出身ですが、そこでも濃淡こそあれ似たような感じでした。考えてみればこれこそ街に住む最大のメリットかもしれません。街の人は他人をほうっておきます。
    田舎はそうでないんですよね。ある田舎のお家に行ったことがありますが、そこの人の会話を聞いていると近所のお家の濃い話ばかりでした。田舎の人は隣近所の事情に精通することが呼吸のようになってるところがあります。こういうメンタリティは自分にはちょっとついていけない部分があります。
    今後田舎に住むにしてもこういう部分が最大の考慮事項になるだろうなと思っています

  6. 匿名 より:

    AUTHOU: からあげ
    >リリエンタールさん
    わざわざご自分の事例を上げて説明して下さりありがとうございます。
    幸い私の購入した場所は、集落から離れていて、別荘が点在する所
    なので、田舎の近所付き合いはないと思います。
    ただ、移住者との付き合いは若干ありそうですが、私も望むところなので構いません。
    ただ、定住組と別荘組が仲良く出来るかはわかりません。

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