ノートパソコンのデータを完全消去!~売却するための必須作業~

こんにちは。からあげです。

 

はじめに

ここ最近、パソコンの弄り過ぎで心身の不調を来してゴロゴロばかりしていたが、全く何もしていなかったわけではない。ひそかに以前使っていたノートパソコンのデータを完全に削除して売却できるように作業していた。

以前使っていたノートPC

NECビジネスパソコン Versa Pro JVR-C

CPU  Intel Cereon 2.3GHz
メモリ 2.0GB
HDD   250GB
OS   Windows10Pro

 

このパソコンは2015年、北海道を車中泊で旅していた時に現役バリバリで使っていたもの。Windows7から10に無料でアップグレードしてあり、OSが最新版となっている。なので今でも十分現役で使える。

 

OSはWindows10Pro 32ビットバージョン

ただ、搭載メモリが2GBでwindows10に要求されるスペックギリギリであるため、windowをいくつも開いて作業をしていると、動きが遅くてストレスが溜まった。さらに省電力ではないため、小屋で使うと直ぐに電力不足に陥った。

それで省電力のLenovo ThinkPad X250を購入したのだった。

パソコンの裏を見ると出荷年月が2011年11月となっている。もう十分使った。こんな古いパソコンでも使いたい人がいれば、使ってもらった方がいい。

タッチタイプを身につけるまでは、人差し指2本でタイプしていた。(今は鬼のような速さでタイプできる。)つい指に力が入ってしまったのだろう。Aや変換のキーが禿げてしまっている。

今、気がついたのだが、タッチタイプを身に着けた現在でも、X250のキーボードもAと変換キーの表示が禿げてしまっている。小指と親指の皮が硬いためか?

このパソコンには無線LANが付いていなかったため、後付のUSBレシーバーを購入して使っていた。有線LANのポートがあり、LANのある図書館では大活躍していた。

光学式ドライブは当時最先端であったDVD-RW。ThinkPad X250には光学式ドライブがないため、このパソコンでドライバディスクを読み取ってUSBメモリに移してX250にインストールしていたのだった。

CDやDVDを読み書きだけするためだけに、旧式パソコンをとっておくのは馬鹿らしいと思うようになった。必要になったら外付けドライブを買うか、図書館のパソコンを使ったらいい。

先日、X250のメモリを8GBに交換して取り外した4GBのメモリをこちらのPCに入れてみたが、スペックが高すぎたためか使用できなかった。

 

余ったメモリが使えなかったことが、私の決断を促してくれた。適合するメモリを買ってまでやりたくない。ヨシ、手放すことにしよう!

 

ノートパソコンのデータを完全に消去する方法

パソコンは、日々のブログ更新、ネットショッピング、情報収集、メールの送受信など、長年にわたり使い続けていた。パソコンを売却するにあたって、その前にしておかねばならない作業。それはパソコンを初期化して中のデータを消去しておくこと。パソコンの中には、パスワードクレジットカードの番号など重要な個人情報がたくさん詰まっている。

ただし、単に初期化しただけではデータを簡単に復旧できてしまう(インデックスが削除されただけで、データ本体は消えていない)ので、データ消去ソフトを使って無意味なデータを上書きして完全に消去しておく必要がある。

ネットで検索するとフリーソフトのFile Shredder 2.5.60というものが出てきた。まずは、これでやってみることにした。

データ完全消去の流れ

データのバックアップ
  ↓
パソコンを初期化(リカバリー)する
  ↓
Windowsの再インストール
  ↓
データ消去ソフトにより完全消去
  ↓
データ復元ソフトでチェック
  ↓
作業完了!

 

 

では実際に作業のようすを見ながら説明してゆくことにしよう。私のOSはWindows10Proの32ビットバージョン。Homeエディションでは多少やり方が違うかもしれないので注意して欲しい。

データのバックアップ

必要なデータはすでに外付けHDDにコピーしてあった。そのため、今回はバックアップする必要はなかった。

 

パソコンを初期化(リカバリー)する

手元に以前自分で作ったDVDのリカバリーディスクがあったが、今回はWindows標準装備の機能を使うことにした。

Windowsスタート設定とセキュリティ

パソコンの初期化は設定の更新とセキュリティの中にある。

 

更新とセキュリティの回復を選択するとこの画面が出る。

そして「このPCを初期状態に戻す」の開始するボタンをクリック。

 

オプション選択画面

すべて削除するをクリック。

 

ドライブのクリーニングの選択画面

ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行するをクリック。

「削除したファイルが他の人によって復元されにくくなります。」この復元されにくくなるという記述に注意。復元できないわけではない。そのため、初期化後に消去ソフトで上書きして完全に消去しておく必要がある。
 

初期状態に戻す準備ができたところ。

右下の初期状態に戻すボタンをクリックして処理を実行する。Windows7から無料でWindows10にアップグレードしたパソコンでも、この作業でWindow7に戻ることはない。

 

初期化しているところ。かなりの時間がかかるため、しばらく放置しておいた。

 

Windowsの再インストール

パソコンの初期化が済むとこのような画面が現れる。一番上の続行を選択してクリックする。

 

すると、Windowsのインストールが始まる。インストールもかなりの時間がかかる。しばらく放置しておいた。

 

Windows10のインストールが終わり初期設定してWindowsを立ち上げたところ。

初期化からインストールまで3時間ほどで終了した。

 

データ消去ソフトにより完全消去

この行程が一番重要。データ消去ソフトを使って重要データのある空き領域に上書きをして完全に削除する。

ローカルディスクの状態。このパソコンのHDDはWindowsが入ってるC:ドライブのみ。

 

今回使用するのはフリーソフトのFile Shredder。使い方はMikasaphp File Shredder 2.5.60 ファイルの完全削除ソフトを参考にして、自分であれこれ操作して体で覚えた。リンク先の日本語パッチはダウンロードできなかったが、英語バージョンでも分かりやすくてそのまま使った。

パソコンにインストールしてソフトを立ち上げたところ。

左のDisks Shred Free Disk Spaceをクリック。

 

ドライブと削除方式の選択を行う。

今回はDoD 5220-22.Mを選択した。アメリカ国防総省準拠の方式で3回上書きを行う。

 

作業を開始したところ。

 

作業が終了した。3回上書きで1時間40分かかった。

特に難しい操作はなし。非常に簡単だった。

 

データ復元ソフトでチェック

念のため、データ復元ソフトでチェックを行う。使用したソフトはフリーのRecuva。ここではインストールと使い方は省略。ぜひご自分で検索して勉強して欲しい。

スキャンして復元できそうな全てのファイルを表示させたところ。意外や意外、結構あるではないか。試しに復元してみたところ、壊れたファイルが出てきただけだった。しかし、まだ不安なので、もう一度削除しておくことにした。

 

再びDoD 5220-22.M方式を選択して上書き削除して、全てのファイルをスキャンしたところ。今度は壊れたファイルが出てくるのみ。

 

フォルダや画像ファイルでスキャンしてみると、ファイルが見つかりませんでしたの表示がでた。

ヨシ。ここまでやればいいだろう。作業は完了だ!

 

作業の感想

作業は至って簡単だった。作業後にチェックしたので、不安は完全に消えた。削除ソフトで私の不安も完全に消し去ることに成功!こんな旧式パソコンを長い時間を掛けてまで作業する価値があるのかと言えば、正直疑問だ。

HDDを取り外してハンマーなどでぶっ叩き、ハードディスクを物理的に破壊する。これが簡単で一番安全な方法だ。私は以前、何回かやったことがある。しかし、その都度後ろめたい気持ちになった。データ流出が怖いからといって、まだ使えるものを壊して捨ててしまうのは勿体ない

破壊すれば簡単だ!以後何も考える必要はない。でも安易な道を選んでしまっていいのか?何度も自問自答した。世界の人々が安易な道を選び続けた結果、気候変動が起き異常気象が頻発するようになった。

私は限りある資源を有効活用したい。売って多少なりともお金になれば、それだけで私はただただ嬉しい。

掲載の方法はデータの完全消去を保証するものではありません。自己責任のもと慎重に作業をおこなってください。
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