こんばんは。からあげです。
昨晩は暖かく過ごしやすかった。早めに寝袋に入って眠っていると、急に大粒の雨が降ってきた。屋根の波板に打ち付ける音を聞いていると、小屋にいるような錯覚を覚えた。
今日になってもあい変わらず暖かく過ごしやすかった。寝袋から出てムクッと立ち上がると朝飯を食べに家に入る。今日は月曜日で図書館が休みのため、家で購入したストーブのチェックをすることに決めていた。そのため、ゆっくりご飯を食べて仕事に備えて体調を整えた。
それはそうと、昨日注文したガソリンストーブ、MSRのウィスパーライトインターナショナル(Whisper Lite International)が早くも届いて嬉しくて仕方がない。何度も箱からストーブを出しては手に取り眺めていた。焦らしすぎるとおっさんがおかしくなってしまいそうだ。ヨシ、そろそろ仕事を始めようか!
MSR ウィスパーライトインターナショナル(Whisper Lite International)の外観チェック
これがMSRのウィスパーライトインターナショナルだ!
ふふふ、おっさんのもとによく来たな!たっぷりと可愛がってやるからな。
WHISPERLITE™
ウィスパーライト(ホワイトガソリン専用)
ホワイトガソリン専用のスタンダードモデル。火力が強く、静かな燃焼音が特徴です。軽量で、ゴトクを折りたためばコンパクトに収納できます。
WHISPERLITE™ INTERNATIONAL
ウィスパーライト インターナショナル(ホワイトガソリン・無鉛ガソリン・灯油使用可能)
世界中で使用されているMSRを象徴する製品のひとつ。液体燃料ストーブの定番で、火力が強く、静かな燃焼音が特徴です。ゴトクは直径が大きく、滑り止めがあるため鍋が安定します。軽量で、ゴトクを折りたためばコンパクトに収納可能。ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油が使用できます。
スタンダードモデルのウィスパーライトはホワイトガソリン専用であるのに対し、インターナショナルは、ホワイトガソリンの他に無鉛ガソリンと灯油にも対応している。
私が選んだのは、もちろんレギュラーガソリンが使用できるインターナショナルモデルだ。レギュラーガソリンなら世界中のどこでも手に入る。インターナショナルなおっさんにピッタリだ!
SOTOのMUKAストーブとインターナショナルの2択でも迷ったが、丈夫でパーツが手に入りやすいMSRを選択した。XGK-EXをたまに使っていることもあって、MSRの信頼性は確かだと知っていた。世界標準はMSR。プレヒートなしのMUKAストーブだが、ジェネレーターの定期交換が必要で気に入らなかった。
箱から中身を取り出した。逸る気持ちを抑えて丁寧に並べる。
・ストーブ本体
・燃料ポンプ
・収納袋
・簡易メンテナンスキット
・ウィンドスクリーン
・熱反射板
・取り扱い説明書(日本語、英語、フランス語?計3部)
・限定保証についての説明書
何度も読んで内容を全て理解する。(ガソリンストーブは取り扱いを間違うと重大事故につながるため、取り扱い方法を熟知しておく必要がある。)
シンプルな構造で無駄がないな!さすがはMSRだ。Simple is best!
よりサイクリスト向けになったと言えるだろう。
・UKジェット(灯油用)
・燃料パイプOリング
・ポンプカップオイル
KはKerosene(灯油)の略。ストーブ本体には、無鉛ガソリン用のUGジェットが取り付けられている。
風がなくても熱効率を高めるために使用した方がいい。
重量一覧 | |
ストーブ本体 | 246g |
燃料ポンプ | 65g |
収納袋 | 18g |
簡易メンテナンスキット | 16g |
熱反射板 | 17g |
ウィンドスクリーン | 58g |
EPI APSA3ケース | 132g |
実際に使ってみないと分からないので、3種類購入してある。普段使っているのは、使い勝手の良い中の20oz(590ml)のボトル。
ストーブの分解チェック
外観のチェックが終わったところで、続いて分解してチェックすることにしよう。
まだ新品で汚れていないが、いつでも分解してメンテナンスできるようになっておく必要がある。暇さえあれば分解して遊ぶことにしよう。
まずはフューエルラインを取り外す。付け根の処理もバッチリだ。
ストーブ本体を裏返しにして、プライミングカップを緩める。
緩める時は五徳3本をまとめて、フレームリフレクターをしっかり持っておく。
緩める方向は左回り。矢印が刻印されている。
プライミングカップを外すと、フューエルラインとウィックも外れる。
プライミングカップが付いていたミキサーチューブ。
プライミングカップのアップ。
フューエルライン
フューエルラインのストーブ本体側にUGジェットが取り付けられている。
UGとはUnleaded Auto Gas(無鉛自動車ガソリン)の略。ホワイトガソリンと無鉛ガソリンを使用できる。
フューエルラインの中のカットケーブルを手で引き抜こうとしたが硬かったため、プライヤーで挟んで引き抜いた。XGK-EXは手で軽く引き抜けるが、インターナショナルはかなり硬い。
フューエルラインのRがきついためと思われる。そのうち馴染んでくれば、多少柔らかくなることだろう。
カットケーブルのアップ
ケーブルの間に汚れを付着させて燃料をキレイにする役目。
付属のジェット&ケーブルツールを用いてジェットを外す。
緩める方向は左回り。
ジェットを外すと中からシェーカーニードルが出てくる。ストーブ本体をシェークすると先の針でジェットの穴が掃除できる仕組み。頻繁に分解掃除しなくても済むように取り付けられている部品。
シェーカーニードルの向き。針の方向が上側になる。
シェーカーニードルのアップ
ジェットの穴はシェーカーニードルを使用して掃除する。
XGK-EXは掃除用の針が付いてきたが、インターナショナルにはなぜか付属しない。
確かにシェーカーニードルを使用すれば、掃除用の針は要らない。余計なものにお金をかけない。
バーナーヘッドの六角ビスを外す。3mmの六角レンチを使用した。
少しガタが大きいような気がした。
硬めに締まっていたため、防錆潤滑剤のCRCを吹いておいて慎重にビスを緩めた。
六角レンチはKTC。日本の確かなブランド。六角レンチだけはケチらない方がいい。ノーブランドだと強度不足で折れたり、先が丸まりビスの頭を舐めやすい。
六角レンチを舐めないで頂きたい!
ビスを外したところ。フレームリングの順番を間違えるとイケないので慎重に分解する。
六角ビスのようす
六角ビスの穴のようす
若干穴が大きい。
バーナーヘッドとフレームリングを外したところ。
間違えないようにまとめて外した。
フレームリングは波型3枚、フラット型3枚の計6枚ある。
上から波ーフラットー波ーフラットー波ーフラット-フラットーフラットの順になっている。
左が波型で右がフラット型
バーナーキャップの裏側
なめらかな皿状になっている。
フレームリフレクター おもて
フレームリフレクター うら
レッグAssy
新型はスナップリングで固定されているため、スナップリングプライヤという工具が必要となっている。
スナップリングを傷めないように優しくゆっくりと広げる。
(レッグAssyの値段は、約4,500円)
ところどころ出ている。
こうした作業をするとより愛着が湧いてきて道具を大事にするようになる。
一般人にはどうでもいいことだが、私にはとても重要な作業。
確実に入れてからジェットを取り付ける。
あとはプライミングカップを締め付けるだけだ。
なったな。余ったパーツはなし。
ストーブの収納ケース
ストーブに付いてくる収納袋はソフトタイプとなっている。この収納袋に入れておいてもストーブが丈夫なため、思いっきり踏んづけたり高所から落としたりしない限りは壊れないだろう。コッヘルに入ればいいのだが、ストーブが大き過ぎて入らない。
参考リンク EPI APSA-3 STOVE 製品のページ
商品名 APSA-3ストーブ用ケース
価格 ネット通販で約600円
ケースはかなり丈夫で、手の高さから落としたくらいでは全く問題ない。
燃焼テスト
分解チェックを終える頃には昼も過ぎてお腹が空いてきた。
ちょうどストーブのテストをする良い機会なので、ラーメンを作ることにした。
以前はジムニーの燃料タンクから直接抜いていたのだが、売却してしまったためわざわざ買いに行く必要がある。
入りやすいように先に唾液を吹きかけておく。(ペッペッ)
量はスプーン半分程度とされている。
プレヒートに一度失敗すると、ストーブを冷やしてから再度行う必要があって5分くらいのタイムロスとなる。お腹が空いている時にやらかすと結構キツイ。
XGK-EXはあと燃えのオレンジ色の炎が数分続くため、野宿では目立って仕方なかった。
テスト使用後のチェック
今回は、分かりやすいようにXGK-EXと比較して行うことにしてみた。(比較することで気づきを得られることがある。)
網を置いてから載せる必要がある。いやあ、これは残念な仕様だ。
ギリギリ載せられる感じだ。XGK-EXはかなりの余裕あり。
チタントレック900 直径113mm
アルミ角 130mm角
吹きこぼしても簡単には消えない構造だが、横から炎が出て拡散するようになっている。
初めて使用した感想
ウィスパーライトインターナショナルは、ホワイトガソリンの他に通常のガソリンや灯油も使えるし、燃焼音が静かなのがいい。炎が拡散してしまうのが残念だが、浅広鍋を使うようにすれば問題ないだろう。XGK-EXは非常に頼りになるストーブだが、燃料音が煩いのが問題だ。音で人の注意を惹くし、周囲の音が分からなくなって、接近してくる危険な人間に気づくことができなくなる。野宿を安全に行うためにも静かなインターナショナルの方が良い。
今回、XGK-EXは処分する気でいたが、インターナショナルに癖があるためしばらく手放すのは止めておこうと思う。ある程度使い込んでからでも遅くない。
次回は燃焼音の測定と実際にお湯が沸くまでの時間を計測してみることにしようか。インターナショナルの癖がより分かるはずだ。
インターナショナル旧型と新型の違い
ウィスパーライトインターナショナルは、2012年に若干の仕様変更を行っている。
実際に実物を比べた訳ではないので、全くの正確ではないが、分かる範囲で書いておく。
バーナーキャップの取り付けのビスが+穴から六角穴に変更。
常に熱にさらされて固着しやすいため、+穴から六角穴に変更したと思われる。
4点より6点で力を分散させた方が舐めにくくなる。
コメント
からあげ隊長こんにちは、PCTを歩いた隊長への
要望です。
1.PCTの実戦書(PCTの歩き方)とかを有料(NOTE)でもほしいかも
準備編
ビザの取り方、エントリの仕方、必要装備、航空機の手配、
荷物の輸送
PCTトレッキング中
水の場所、PCTを支援の方の情報、おすすめの店とか、
キャンプ場の所とか 、道に迷いやすい場所
気お付けるべきポイント、ヒッチハイクのやり方、etc
PCT全コース歩かない人向け
65歳以上で全距離歩きたいという人はすくないかもですが、
このPCTのコースは景色がよく、高齢者でも歩きやすいとか
PCT完了後
日本帰還までのノウハウ、ガイド
2.それらのNOTEなのかPCTのガイド情報を隊長から直接話を
聞きたいという人うちの会社にもいますよ。
(ワンダーフォーゲル部のおじ様方ですが)
私も会社を早期退職したらトレッキングに行きたいです。
貴重な意見どうもありがとうございます。
今のところ有料記事は考えていません。全てブログ上で公開します。
オフシーズン中にできるところまでやります。
詳しい情報アップしても直ぐに古くなってしまうので、詳しいPCTガイドというよりは、興味がない人が読んでも面白い物語の要素を含んだものを書きたいですね。
隊長Amazonのほしいものリストとか公開してないのは立派だと
思いますよ。隊長たたく人もいますが、
私事ですがシステム開発で天下り法人の仕事をすることもありますが
元官僚の先生がたひと月に一回も顔をださないし、だしても半日程度で数千万の収入
をもらってるだけですからね。なんら貢献してません。
とうちのからあげブログを読んでいる母親が言ってました。
タダで人から物を貰うと、癖になりますし、物を大事にしなくなります。
物を見る目がなくなったら、ブロガー止めなければなりません。
紫禁城の目の前でアルストまたはガスストで炊事を楽しむ隊長の姿が目に浮かびます。それにしても装備に諭吉を惜しまない隊長の姿勢は、お祖父さんかお父さんに似たのでしょうか?
信頼できる物でないと命を預けられませんから。
誰に似たんでしょうかね?先祖代々の性質が私に出ているのだと思います。
素朴な疑問なのですが、山小屋は手放さないんですか?
ジムニーと一緒で、もはや隊長には、必要としていないように見えました。
紛らわしいあなたは嫌なところ突いてきますね!
私は今小屋のこともいろいろ考えています。この先どうなるんですかね?こっちが聞きたいくらいです。