EPI APSA-Ⅱ分離型ガスストーブ

こんにちは。からあげです。

 

今回は、今から20年ほど前に購入したガスストーブを紹介しよう。
これは私が親父にプレゼントしたストーブなのだが、一度も使われずに物置に眠っていたものだ。なぜなのか?可愛い息子からのプレゼントは嬉しくなかったのか?今となっては謎だ。

持ち物の整理をするついでにメンテナンスして各部をチェックしてみた。

 

EPI APSA-Ⅱストーブ(S-1006)仕様

品 名   カセットコンロ(分離型)
品 番   S-1006
型 式   APSA-Ⅱ型
寸 法   160mmΦ×75mm(収納時)
重 量   368g
点火方式  圧電点火方式
ガス消費量 280g/h
出 力   3360kcal/h

発売開始  1994年

*出力及びガス消費量は230gレギュラーカートリッジを使用して行った実験データの平均値

 

右がAPSA-Ⅱ、左がAPSA-Ⅲ

APSA-Ⅱのケースのサイズ 91×85×170mm
重さ 92g

フタを開けたところ。

ケースから出したところ。

折りたたんだゴトクにホースを巻きつけてある。

ストーブをひっくり返したところ。

ゴトクを広げてテーブルにセットしたところ。
ゴトクは大小2通りのポジションで使用可能で、小さなシェラカップから大きな鍋まで載せることができる。

ストーブ本体下側に装備されている点火装置。

バーナーヘッドのアップ
APSA-Ⅲに比べて角ばっている。

液化ガスを強制的に温め、気化を促進し燃焼効率を高めるLFA機構を装備している。
気化が妨げられる寒冷地や高所で威力を発揮する。

ゴトクの下側に取り付けられているプラスチックの足。
安定性を増して、熱を床面に伝えにくくしている。

ストーブ本体の下部

デスクの上にセットしていて気が付いたのだが、ホースが硬くて扱いにくい。
箱に入れたクセが付いていて、ホースをまっすぐに伸ばすことができない。

クセの付いたホース。
ストーブ入口のパイプ取り付け部付近。
ここが90度近く折れ曲がってしまっている。
元に戻そうとしてもダメだった。

APSA-ⅡとAPSA-Ⅲを並べたところ。
右の小さい方がAPSA-Ⅱ。

上から見たようす。

 

燃焼テスト

バルブを全開にして強火にしたところ。

部屋を暗くして撮影する。

バルブを絞って弱火にしたところ。
火力調節はスムーズ。

再びバルブを全開にしたところ。
燃焼音が大きい。
バルブを開けすぎると炎が乱れる。
音が大きい割には火力が上がっていないように見える。

炎が不安定となっているようす。
バーナーヘッドの形状も影響しているのか。
APSA-Ⅲを全開にしても炎は安定していた。

これはリフティングという現象で、ガス圧が高くてガス量が出過ぎる時に見られるそうだ。

バルブ全開の強火でコッヘルを載せたところ。
炎がはみ出るほどパワーが強い。

 

各部をチェックした感想

やはり後継モデルのAPSA-Ⅲと比べると、性能の差は歴然だった。
バーナーヘッドの構造と形状が悪く、バルブ全開時に炎が安定していない。
点火装置がストーブ下部にあって使いづらい。
さらにホースが硬くて非常に使いづらい。
長年箱に入れた状態だったので、クセが付いてしまったらしい。
駄目な点が多すぎる。
使ってゆくなら、ホースを柔らかいものに変えたほうが良い。
APSA-Ⅱの悪いところ全てを改良して、大人気のロングセラーモデルのAPSA-Ⅲができたと言っても過言ではない。
ある意味興味深いストーブだった。
ⅡとⅢを比べると違いがよく分かって面白かった。

 

おわり

 

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