三毛別羆事件の地を訪れる

こんにちは。からあげです。

今朝は久しぶりにのんびり出来たような気がする。
暑寒別岳を登り終えてしばらくは山に登らないので落ち着くことが出来る。
登山は好きだが、準備と後片付けに時間がかかるのが面倒。
家であれば翌日にすることも出来るが、車中泊の場合はそうはいかない。
道具を片付けて居住空間を確保しなければならない。
これが辛いところだ。

留萌市黄金岬(こがねみさき)キャンプ場

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トイレ、水場のみの簡素な無料のキャンプ場
目の前に広がる日本海を眺めながらキャンプをすることが出来る。
道路に面した細長いサイトとなっている。
朝晩は近所の人が散歩やジョギングにやって来る。
昨日は一晩だけの宿泊だった。
日本海に沈む夕日を眺めながらの景色だけ豪華な夕食となった。

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駐車場と崖の間の狭い場所がテントサイトとなっている。
芝生でペグ効きが良さそうだ。

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サイトと駐車場の間は階段状となっている。
ここに銀マットを敷いて屋外で食事を済ませた。


 

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出発前、ゴソゴソと車内右後ろの模様替を行う。
ポリタンクの下にタイヤチェーンを置いていたが、度々ポリタンクがバランスを崩してリアゲートを開けると落ちそうになっていた。
そこでリアクォーターフックにロープを通して縦向きに縛っておいた。
これならコンパクトになって場所をとらない。おまけにポリタンクの安定性が大幅に向上した。
読者にとってはどうでもいい自己満足の世界だ。

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キャンプ場を後にすると海岸線に沿って北上する。
途中、旧花田家番屋に通りがかったが、入館料をとるので外観だけ見ることにした。

 

三毛別羆(さんけべつひぐま)事件の地へ

 

三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは、1915年(大正4年)12月9日 – 12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別(現:三渓)六線沢で発生した、クマの獣害(じゅうがい)としては記録的な被害を出した事件。六線沢熊害事件(ろくせんさわゆうがいじけん)、苫前羆事件(とままえひぐまじけん)とも呼ばれる。羆(ヒグマ)が数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。事件を受けて討伐隊が組織され、問題の熊が射殺されたことで事件は終息した。

Wikipediaより引用

古丹別から三毛別川に沿いの県道1049号線を南下し三毛別羆事件復元現場を訪れた。
北海道に来てからヒグマに興味が出てきて、是非とも訪れたい場所となっていた。

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舗装路終点からさらに未舗装路を200mほど進む。
付近に民家はなく周囲は静まり返っている。

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するとゲート前左手に藁葺きの小屋が見えてくる。
何だか黒っぽい物体が見える。
端に車を駐めて早速行ってみる。

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復元された事件当時の藁葺の小屋
壁も藁となっている。
これでは防御力は無いに等しい。
太田家はヒグマに板壁を打ち破られて侵入された。

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圧倒的迫力の民家を襲うヒグマ

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小屋の入り口に貼られた注意書き
恐怖を唆る演出ではなく、実際に目撃情報があるらしい。

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小屋の内部
藁の隙間から日が差し込む

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ちょっと細かいが、ペール缶は置かないで欲しい。
雰囲気が壊れてしまう。
画像には写っていないが、ブルーシートや看板も置いてある。

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小屋の裏手に回ってクマをじっくり見ようとしたら、、、
いけないものを見てしまったような気がする。

この事件復元現場は実際の事件現場とは場所が違うらしい。
それでも、およそ100年前の当時の雰囲気は感じることが出来る。
周囲に民家が全くない静かな場所に小屋は佇んでいた。
車から出るとき、熊鈴と熊撃退スプレーを携帯して歩いた。
大げさと自分でも思ったが、クマに襲われる恐怖感が高まり丸腰で歩く気にはなれなかった。
今でもこんなに静かなので、当時は本当に静かでクマが多数生息する場所であったに違いない。

 

苫前町郷土資料館

 

三毛別の事件復元現場で当時の雰囲気を堪能すると苫前町方面に向かって北上する。
圏外でスマホナビの調子が悪くなってしまったので、ツーリングマップルを見ながら当てずっぽうで車を走らせる。
お昼が過ぎてお腹が空いてきた。車を停めて昼食をとれる場所はないかと物色していたら、なんと目的地だった郷土資料館についてしまう。

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苫前町郷土資料館

所在地  苫前郡苫前町字苫前393番地の1421
開館期間 5月1日〜10月31日
開館時間 午前10時〜午後5時
休館日  月曜日(祝日の場合は開館し、翌日を休館)、夏休み期間中は無休
入館料  町外 高校生以上 300円、小中学生 100円 小学校就学前 無料

リンク 北海道苫前町HP 苫前町郷土資料館

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昔の町役場の建物を資料館に改装したようだ。

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おっす!おらケイコクノジロウだ。よろしくな!
玄関を入ると渓谷の次郎(体重約350kg雄)がお出迎え。

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荷物を運ぶ橇のような道具

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大きな鋸

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大きな荷車と橇

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北海太郎(体重500kg雄)
追跡8年名人コンビ2代目ハンターの執念により昭和55年5月6日ついに羽幌町内築別通称シラカバ沢で射止められる。

近くで見ると物凄い威圧感がある。
こんな化け物と遭遇したら腰を抜かしてしまい動くことさえ出来そうにない。

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藁の壁を打ち破って進入するヒグマ

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別アングルで撮影する。

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執念深いヒグマによる襲撃で開拓民7名が命を落とす。

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資料館の裏手に復元された竪穴式住居がある。
小屋作りの参考にならないか見学することにした。

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内部は裸電球が下がっていたので明るい。
電気がなければ非常に暗いと思われる。
外に比べてひんやりとしていた。

資料館は表から見たよりも奥行きがあって随分と広かった。
昔の苫前町民の暮らしぶりを勉強できる資料が満載だった。

 

とままえ温泉ふわっと(無料足湯)

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資料館を出ると道の駅「風W(ふわっと)とままえ」に立ち寄った。
駐車場から温泉施設を通って海側に出ると足湯がある。
天売島と焼尻島を眺めながらゆったりと浸かることが出来る。
今日は天気が良かったので利尻島を見ることが出来た。

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立派なウッドデッキ上に設けられた足湯
もちろん無料!
熱めと温めの2種類あり。

さあて今日も無料キャンプ場だ。
今日の泊まりは私とチャリダーの2名だけのようだ。
静かにゆっくりと休むことが出来そう。
さあてそろそろご飯にしようかな。

走行ルート

走行距離  114.3km
給油      燃費19.0km/L
ねぐら   朝日公園キャンプ場

 

おわり

コメント

  1. リアル無職 より:

    北海道は昔チャリンコで散々走ったけど
    また走りたくなってきた。

    安いランドナーでも買うかなぁw

    • karaage より:

      自転車気持ちよさそうですね。
      レンタサイクルで爆走したくなります。

  2. 唐揚げ大嫌い より:

    今日のお泊まりは羽幌の朝日公園と予想します。
    ここも熊が良く現れるみたいですよ。
    ホタテの干物をくれる管理人さんはいましたかね?
    羽幌のごは〜んは北のにしん屋さんがおすすめなのですが
    今回行けないと思うのでいつか寄ってみてください!

    • karaage より:

      当たりです。
      特に何もくれませんでしたよ。

      静かな公園で快適でした。

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