こんばんは。からあげです。
今日は予定通り東京にやって来た。
昨晩はなぜかワクワクしてなかなか寝付けなかった。
あまり気の進まない東京行きだったが、心のなかでは単調な毎日に飽きていたのかもしれない。
お昼前に東京に着いた。
土地勘がまるで無かったことと駐車場代が高いので高速バスでやって来た。
着いたのは新宿駅前のバスターミナル。
車窓の景色を見ているとあっという間に東京に着いてしまった。
ここは本当に東京だろうか?
まずはやることをやってしまう。
新宿から巣鴨のゴローのお店に行く。
JR新宿駅が見当たらないので、そこら辺にいた兄ちゃんに道を尋ねる。
なんと駅は地下にあったのだ!
見つからない訳だ。
そのあとようやく駅の構内に潜入したが、今度はどの電車に乗ってよいのか分からない。
駅員さんに聞くと丁寧にメモ付で教えてくれた。
訳の分からない田舎者には慣れているんだろう。
凄く優しかった。
昼間だというのにこんなにも人がいる。
いったいどこへ行くのだろうか?
JR巣鴨駅から歩いて10分ほどの場所にある登山靴の店、ゴローにやって来た。
店の中に入ると店員さんとあれこれ話す。
そして足のサイズを計測する。
メジャーで測って足の回りをペンでなぞるのだが、他人に触られるとなんだかこそばゆい。
靴はもちろんs-8単独指名だ。
他の靴は眼中にない。
足の幅が普通と細身があるが、私は細身の方が合うと言う。
何度も靴を交換して足の感触を確かめる。
足先の広いタイプと通常のタイプもあってこれまた迷う。
さらに深型か標準でまた悩む。
店員さんのアドバイスを貰って、幅細身、足先普通、標準カットの靴を選択した。
幸い私の足に合う靴は既製品で在庫があった。
その場で持ち帰りが可能だったが、荷物になるので今度取りに来るというと、その時まで靴を柔らかくしておいてくれるそうだ。
東京滞在の最終日に引き取りにくるとしよう。
登山靴の用事が終わったので、続いて次に大事な用事を済ますことにする。
再び電車に乗って高速移動する。
田舎だと電車に乗るとバカ高いが、都内だと距離があっても田舎の初乗り運賃並みの低料金となっている。
あれ?なんだかどこかで見たことのある焼き芋屋さんにやって来たぞ。
そう、ここは小屋暮らし業界では有名なDOSB69さんの実家だ。
実は絵を描いて貰うように頼まれたのだが、まだ修行中の身なので売り物にならないと断った
しかし、私の絵がどうしても欲しいと言う。
DOSさんの熱意に負けて絵を描くことにした。
今日は絵を届けに来たのだ。
住宅街にあるお店は、周囲に馴染んでいる。
赤ちょうちんは飲み屋をイメージさせるが、実は焼き芋にも合う。
前まで行くと店先には人の姿は見えない。
あれ、どうしたのかなと奥を覗いてみると影に座っていた。
初めて合うのになんだか随分前から知っているような不思議な感覚を受ける。
強烈なキャラクターを予想していたのだが、至って普通の好青年でビックリした。
そうだ、あの立派なもみ上げを剃ったからに違いない。
DOSさんとはいろいろ話した。
焼き芋屋さんのこと小屋暮らしのこと町での暮らしのこと。
同じ小屋暮らしをしている者同士に多くの言葉は要らない。
あれやこれや話す度に大きく頷いてしまう。
個性の違いはあってもお互いに通じる部分が多くある。
私に焼き芋の秘密を惜しみ無く全て説明してくれた。
説明を受けると成る程なあと首が折れそうになるほど頷いてしまう。
長年の試行錯誤して培った秘密のノウハウが詰まった設備だった。
お茶と一緒に出してもらった特製焼き芋を頂く。
すると自然の甘味が口の中に広がる。
素朴な味わいの中にも癖になりそうな濃厚ではあるがあとを引かない甘味。
こうして書いている間にお腹が空いてしまったので、絵の報酬で頂いた焼き芋をパクついている。
なんでこんなに甘いのか。
砂糖を振りかけているわけではないのに。
やはり焼き方に秘密がありそうだ。
私と話している間にもお客さんがやって来る。
横でじっと見ていたのだが、DOSさんは接客に向いているなあと思った。
自然な振る舞いでスムーズに仕事をこなす。
私もその能力が欲しいなと思ってしまった。
それにしても子供二人を連れてやって来たお客さん。
上の子供がくわえたペットボトルを離さず、引っ張りあいしているのには笑った。
そんな聞き分けのない時期が自分にもあったなあ。
DOSさんのところで長話をしてしまい、気がつくと空が赤く染まり次第に暗くなってきた。
報酬の焼き芋を頂いてお店を後にする。
どうもご馳走さまでした。
そういえば、寝太郎さんの直筆サインを見せてもらったのだが、実名で普通の署名みたいで笑ってしまった。
寝太郎さんらしいな、と。
再び電車に乗ると駅のホームに水のみ場を発見!
東京はサービスいいな。
夜の新宿駅
みんな夜更かしし過ぎ。
いったい何時までほっつき歩いているんだ。
夜の新宿を歩く。
向かう先は、、、
東京都庁。
15年前も見た姿。
エレベーターの入り口で手荷物検査を受けたあとにエレベーターに乗り込む。
地上45階にはどんな風景が待ち受けているのか。
眼下に広がる光の海。
いつもは電気の無駄遣いとバカにしていたが、実際に見ると確かに綺麗だ。
これは来てよかったな。
下を覗くと目が眩むような風景が見える。
ここでテロが起きたら終わりだなあと思った。
都庁を出るとお腹が空いた。
晩御飯にしようか。
薪ストーブを焚かなくていいんだな。
迷った挙げ句、吉野家の牛丼にした。
そしてねぐらのネットカフェへ。
久しぶりの泊まりだな。
目の前にハイスペックのパソコンがあるのに敢えてスマホで更新する。
スパイウエアが潜んでいるかもしれない。
不馴れなキーボードで作業をしている。
今日は始めパニックにならないか不安だったが、意外に大都会に適応している自分がいる。
少し違和感があるが、そのうち慣れてしまうだろう。
でも無理はせずにゆっくりと時間をかけて慣れてゆこう。
気がつくとこんな時間になってしまった。
迷子になることなく、ネットカフェに辿り着いた。
さあてそろそろゆっくりしようか。
おわり
コメント
からあげさん、東京へようこそ!
卵焼きは新宿の隣の区に住んでます。
いつも遠い自然の中で生き生きと活動されてるからあげさんが、とても近い空の下で寝んでいるのだと想像すると、ちょっと感慨深いです。
登山靴欲しさに東京までやって来てしまいました。
ちょうど小屋暮らしもマンネリとなって飽きてきていたのでちょうど良かったです。