こんばんは。からあげです。
今朝、愛知の実家を出発した。
冷え込みは厳しくて途中の峠越えでは、マイナス6℃の最低気温を記録した。
通りで冷蔵庫の中にいるような感じがする訳だ。
真っ直ぐ山梨の山小屋に戻るのは勿体無い気がするので寄り道しながら帰ることにする。
実家からの帰り道で寄り道するのは初めてだ。
ちょっと悪になってしまったな!
悪の道へと進む分別ざかりのおっさん。
まだ3月の半ばなので時間はある。
早く帰ってもそれほどやることはない。
自分にご褒美として車中泊しながら登山するのも良いではないか。
南木曽岳登山(2,016年3月13日)
蘭(あららぎ)方面より日帰り
コースタイム
0745 避難小屋手前P~0748 避難小屋前P~0810 登山道入口~0825 上り下り専用道分岐~0930 山頂~0945 南木曽岳避難小屋~1115 上り下り専用道分岐~1140 避難小屋前P~1145 男滝・女滝~1155 避難小屋手前P
ルートマップ
今日やって来たのは、中央アルプスの南端からちょっとだけ離れた場所にある南木曽岳(なぎそだけ)だ。
恵那山(えなさん)の北約20kmに位置する。
これまで恵那山は何度か登っていたが、南木曽岳は一度もなかった。
また今度と言いながらずっと通過するだけだった。
今度という言葉は非常に便利だが、ただ単に逃げているだけだと気がついた。
ここは暇人の本領を発揮して行くしかない。
南木曽山麓蘭キャンプ場の奥へと林道を進むと、左手に駐車場があった。
蘭と書いてあららぎと読む。街道沿いにある麓の集落の名前だ。
地図を見ると避難小屋前にも駐車場が有るはず。
それほど遠くは無さそうだったので、ここで車を停めて歩くことにした。
以前、様子見でやって来た時は、キャンプ場を抜けたところで残雪に行く手を阻まれた。
その時は4月半ばだったが、今回は一月も早いのに雪は全くなかった。
今年はかなりの暖冬だったようだ。
登山口駐車場と避難小屋
5分ほど歩くと避難小屋前の駐車場に着いた。
先行者の車が2台停まっていた。
登山口の避難小屋
出入り口のところに東屋が作られている。
外観は古く見えるが中は快適だ。
外に登山ポストが設置されている。
中はコンクリートの土間にベンチがある。
ここは休憩用の意味合いが強い小屋だ。
トイレあり。(汲み取り式)水場はなし。
林道はゲート封鎖されて一般車はここまで。
広場に車を停めて奥の登山道入口へ進む。
ゲート右手に遊歩道入り口の標識がある。
それには登山道近道との表示があったので、右に折れて遊歩道の方に進んだ。
杉・檜の林の中を行く。
何度も言うが私は杉と檜の区別が付かない。
まあ、細かいことはいい。登山を楽しもう。
林道と付かず離れず歩いてゆく。
こうやって標識が設置してあるので迷うことはない。
金時の産湯の池(伝説)
南木曽岳は別名を「泣きびそ岳」「金時山」「揚籠(アゲロ)山」と呼ばれておりました。
昔、あららぎ村の「泣きびそ岳」に山姥(ヤマンバ)が住んでおりました。
山姥が子を産みました。この池は、その子の産湯の池と伝えられております。
子は金時童子(キントキドウジ)と名付けられ、岳の山で熊や猿を友達として大きくなりました。青年になって京都に上り、源頼光という武将に仕えて出世しました。
山姥は里人と仲良く暮らしていました。
産湯の池は上中下と続いておりましたが、戦時中に緊急伐採が行われた時、中の池は消滅しました。
戦後は保安林として保護されてきた結果、往時の山の姿を取り戻しつつあります。
里人は金時が生まれたという伝説の洞窟とこの産湯の池を大切に保存しております。立て看板より
南木曽岳登道入口(蘭側)
産湯の池のところで林道と別れを告げて登山道を歩く。
山頂まで約2.2kmの道のり。
川を渡る。
立派な橋が架かっていた。
周辺は大雨の影響のためだろうか、かなり荒れている。
巨大な切り株
戦時中に伐採されたものだろうか。
上り専用と下り専用の道の分岐
蘭側の道は上りと下りは別々になる。
左側の上り専用の方へと進む。
金時の洞窟
金太郎さんはここに住んでいたのか。
南木曽岳は花崗岩類の地質で侵食の進みやすい状況の山であり、このような巨岩が各所に見られる。
高野槇(コウヤマキ)林
高野槇林は平成18年9月6日に誕生された秋篠宮家ご長男の悠仁親王殿下のお印に選ばれている。
登山道脇にはゴツゴツした巨岩が転がっている。
立派な木道。
左側には鎖の付けられた旧道が残っている。
高度を上げていると樹木の切れ間から恵那山が見えた。
恵那山は台形状の山で山頂部が広い。
積雪期に何度も行ってトレーニングした思い出深い山。
カブト岩
カブトのように鋭く天に突き立った形からこの名が付いたといわれる。
カブト岩の向こうには摩利支天(まりしてん)が見える。
南木曽岳(1,676.9m)山頂 300名山
呆気無いほど直ぐに山頂に到着した。
林に囲まれた広場で展望はない。
まるで恵那山の山頂のような佇まい。
南木曽岳(なぎそだけ)は、木曽山脈(中央アルプス)南西部、長野県南木曽町にある標高1,679 mの山。日本三百名山に選定されていて、長野県の「県自然環境保全地域」の指定を受けている山である。
木曽山脈(中央アルプス)の主稜線から西に派生する尾根上にある。御嶽山、木曽駒ヶ岳とともに、木曽の三岳に数えられており、古くから信仰の山として修験者に登られていた。また、木曽地域で登山対象の山として、南木曽岳・風越山・糸瀬山の3山が、木曽三山と言われている。花崗岩質の岩山で、山頂付近では花崗岩の巨石が乱立し、鏡ヶ池と呼ばれる池と避難小屋がある。山頂部には点名「南木曾」の二等三角点があるが、樹木に覆われていて展望はない。三角点の北東100 m程の位置に、標高1,679 mの最高地点となる標高点があり、周辺の岩の上からは、御嶽山、北アルプス、中央アルプスなどの視界が良好な箇所がある。
三角点
よし、さっさと次に行こうか。
南木曽嶽山大神
山頂から避難小屋方向に下山すると巨大な岩が山神様として祀られていた。
山神様のところから見晴台に出る。
御嶽山(おんたけさん)方面がよく見える。
御嶽山
雪を抱いている大きな独立峰。
噴煙は見えない。
遠くに見えるのは乗鞍岳。
雲に覆われているが、視界はまずまず。
北アルプス方面まで見える。
南木曽町役場方面
山頂から山頂避難小屋方面に下ってゆく。
笹原に出ると視界が開ける。
振り返ると恵那山が見えた。
南木曽岳避難小屋
南木曽岳避難小屋
山頂から北の方に少し下りたところにある無人の避難小屋。
赤屋根が目立つ。
避難小屋の入り口
扉は雪の積もらない奥の方にあるので、積雪期でもなんとか出入り出来そうだ。
これはいい作り。
小屋の内部
土間の周囲が板の間となっている。
窓があって非常に明るい。
温度計はマイナス2℃を指していた。
風が吹かないだけかなりマシか。
小屋の外には新しいバイオトイレが2基設置されている。
冬期閉鎖のためいずれも使用不能。
避難小屋から奥に進むと上ノ原方面の下山路の分岐あり。
さらに進むと中央アルプスがよく見える広場があった。
ここは天気が良ければ最高の休憩スポットだ。
中央アルプス方面
見た感じ雪の量は少ない。
偵察をすることが出来たぞ!
むむむ行けるぞ!
中央アルプス南端の摺古木山(すりこぎやま)
なだらかな山容の山。
アプローチ林道が通行できれば2時間ほどで登れる。
下りは下山専用コースから下りる。
展望広場から直ぐのところに水場の分岐があった。
木製の標識が取り付けてある。
雪解け水ではなく湧き水だった。
上の方に小屋があるので、雪解け水だと飲む気になれない。
これは貴重な水場だ。
小屋で泊まる時に汲むことができる。
摩利支天(まりしてん)に寄ってゆく。
先の岩場に出てみると素晴らしい展望が広がっていた。
恵那山の眺め
摩利支天の岩場からが最高だ。
ここがベストな撮影ポイント。
夏場でも展望がある。
山頂方面
平らになっている。
登山口方向を見下ろす。
土石流防止の巨大な堰堤が見える。
急な下りの区間があるので、スリップには注意する。
木の梯子が傷んでいるところが目立つ。
岩場の氷柱
見ているだけで寒くなる。
帰りは遊歩道ではなく林道を歩いてゲート前までやって来た。
往復3時間30分くらいの歩行だった。
まだ時間が早いので寄り道するとしよう。
男滝
上下二段の滝。
これがセットで男滝と女滝と言うのかなと思っていたが。
なんと奥の方に女滝があった。
標識がないのでよく分からない。
たぶん合っているだろう。
今日はストックと軽アイゼン(6本爪)を持って行ったが、結局使用せず。
安易に使うと歩きが雑になる。
道具に頼らない歩きを体に叩き込む。
途中の河原で道具を洗う。
砂に埋もれた河原。
大雨が降ると凄いことになりそうだ。
見よ!この水の弾き方を。
防水クリームを塗っているため高い防御力。
今日は早くもねぐらを決めた。
キャンプ場抜けた直ぐのところにある広場で泊まる。
早起きして眠たいので早めに寝たい。
今回、ちょっとした工夫をした。
前部と後部のシートベルトの金具をロープで結び荷物を取り付けた。
運転席後方の窓はこのように塞いでも運転に支障はない。
小屋に帰ったら、しっかりやり直すことにする。
その時、詳しい解説をするとしよう。
昼寝の前にまずは飯だ。
お腹が空いては寝られない。
メンテして快調なガソリンストーブに火を入れる。
よしよし、今日も絶好調だな。
食べ残しの朝飯の玄米ご飯とカレーラーメンを食べる。
ラーメンに海苔を入れて豪華にしてみた。
この贅沢者め!
午後からよく眠った。
何度か暑くて目が覚めたが、体がダルかったので5時まで寝ていた。
ブログ更新していた辺りはすっかり暗くなってしまったのでご飯を作るとしようか。
明日は雨だから麓で登山の準備をしよう。
明後日から中央アルプス登山をする。(予定)
取り敢えず今日はもう止めだ。何もしない。
自分の本心に素直になろう。
無理をしても長続きはしない。
コメント
隊長はいつもすごい山奥を行きますね。
さすが隊長です。
南木曽岳はアプローチしやすい山です。
日帰り登山に手頃です。
出版もいいかも?ですね。
出版社何処も経営が大変な様子で兎に角新書乱発して小ヒットで稼ごうとしているような感じ下手な鉄砲も数撃ちゃ・・・です。
ネットで新書ネタ探し回っている感じも受けます。私が過去に書いていたブログにもコラム執筆依頼がありました。確か25000円ほどの稿料頂きました。(一回こっきりでしたが)
自費出版ってのは止めた方がいいですよ絶対儲かりませんで赤字になります。
電子書籍の出版ならノーリスクで儲けを出すことが可能です。
出版社経由だといろいろと面倒なことがありそうです。
ですが、発表前に第三者に見てもらうのは大事なことじゃないかと思います。
全て一人でこなすと独り善がりな本が出来上がってしまうかもしれません。
簡単には、葉っぱの先が尖ってチクチクするのがスギ、先が丸くて平
べったい感じのがヒノキです。ただ、スギは似た奴はないですが、ヒ
ノキには似た感じの葉っぱの木があります。
どうもありがとうございます。
何となく分かったような気がします。
私は今、点訳している本に、南木曽岳の事が出てきますが、その中に{南木曽嶽山大神・蹴落石・長尾山・矢倉沢峠」等があります。正確な読みが解りません。インターネットで調べても、ふりがなが付いてないのです。誠に申し訳ないですが、教えてもらえませんか?
地名は本当に難しいですね。
私も分かりません。
南木曽町役場 http://www.town.nagiso.nagano.jp/
南木曽町観光協会 http://www.town.nagiso.nagano.jp/kankou/
役場か観光協会に問い合わせてみてはどうでしょうか。
地名は地元の方に尋ねてみるのが一番だと思います。
誠に有難うございました。そう、してみます。
どういたしまして。