オンネトーコースから阿寒富士を登る

こんにちは。からあげです。

 

昨日は雌阿寒岳温泉登山口近くの駐車場で泊まった。
夜になるとキツネがやって来て、それを察知した宿屋の犬が吠えてなかなか鳴き止まなかった。
しつこく鳴くので噴火の前兆ではないかと思ったりもした。

予定では雌阿寒岳登山だったが、今年の7月28日に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が発表されて、雌阿寒コースは7号目より上に登れなくなってしまった。
以前、ニュースサイトで見た気がしたが、大したことないだろうと気にかけていなかった。

昨日やって来て初めて雌阿寒岳が入山規制されているのを知った。
スマホで情報をチェックすると規制されているのが分かってガッカリした。
夜になっても未練がましくスマホを弄っていると阿寒富士は規制対象外で登山可能ということだった。
それならばと、阿寒富士に登ってみることにした。
それにしても入山規制されている情報がヒットしにくかったし、阿寒富士は登山可能ということが非常に分かりにくかった。
噴火レベル2となるとどういったことになるのか、専門的なことはどうでもいいから実際的なことを分かりやすく書いて欲しい。
火山活動が活発化しているのを観光客には知られたくないのだろうか。
阿寒観光協会のHPには雌阿寒岳火山活動の注意情報の記載が全く見当たらないのには笑ってしまった。

雌阿寒岳火口周辺の立ち入り規制情報

平成27年7月28日1600、雌阿寒岳において火口周辺警報(噴火警戒レベル2 火口周辺規制)が発表されたことに伴い、雌阿寒岳火口周辺の立ち入りが規制された。

立入禁止区域

阿寒湖畔コース(釧路市側)  6合目より上
雌阿寒温泉コース(足寄町側) 7合目より上
オンネトーコース(足寄町側) 7合目より上

ただし、阿寒富士は規制対象外。オンネトーコースで阿寒富士に登山可能となっている。

 

参考リンク

気象庁HP(雌阿寒岳の活動状況)
釧路市HP(雌阿寒岳火口周辺の立入規制について)

 

追記(2015.12.9)

平成27年11月13日、雌阿寒岳の火山活動について札幌管区気象台は、噴火警戒レベルを「2」から「1」に引き下げた。
これに伴い、雌阿寒岳6合目から7合目以上の入山規制は解除された。

参考リンク 伝書鳩(雌阿寒岳の噴火警戒レベル…)

 

阿寒富士登山(2015.9.2)

登山コース
雌阿寒温泉P~オンネトーキャンプ場~阿寒富士~オンネトーキャンプ場~雌阿寒温泉P

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朝の様子

昨夜は土砂降りの雨だったが、路面は乾いているところもある。
朝起きて空を見ると意外といい天気だったので、予定通り阿寒富士を目指すことにする。

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0600 雌阿寒温泉P 出発

オンネトーコースの登山口はオンネトーキャンプ場の方にある。
雌阿寒岳温泉からオンネトーの方に遊歩道がついているのでこの道を歩く。
入口に看板がなくて分かりにくい。
駐車場の奥の方に森の中へと伸びる木道があるので、これを見ればこれだとなんとなく分かる。

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早朝の森の中を歩く。
オンネトーに向かって緩やかな下り坂となっている。

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オンネトー
湖の名前だ。北海道三大秘湖のうちの一つ。
他には支笏湖近くのオコタンペ湖、上士幌町の東雲湖(しののめこ)がある。

湖に出ると湖畔の遊歩道を歩いてゆく。

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0635 オンネトー国設野営場 着

昨晩の土砂降りの雨にやられたキャンパーがズブ濡れのテントの水切りをしていた。
これも良い思い出だ。頑張ってくれたまえ!

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0640 オンネトー登山口(1回目)

キャンプ場を抜けると広い駐車場の片隅にオンネトー登山口がある。
いつものように登山ポストのノートに記載して出発する。

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しばらくはフラットな歩きやすい道が続く。

朝出発してから何だかお腹の具合が悪い。
大を済ませてきたにも関わらずお腹がキリキリと痛み出す。
この前の筋子で当たったのは回復したはずだ。
堪らず茂みで用を足す。
スッキリして歩き始めるとまたお腹が痛み出す。どうにも可怪しい。
いろいろ考えると、駐車場の水道で汲んだ水が怪しいと分かった。
2合目を過ぎていたが、このまま悪い水を飲むわけにもいかない。
そこでキャンプ場に水を汲みに行くことにした。
水汲みのタイムロスは約1時間だった。

0740 オンネトー登山口(2回目)

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4合目過ぎの施設
ポンマチ火口下観測局と表示されている。
登山道脇に電気ケーブルがあったが、ここまで伸びていたのか。
登山道から少しだけ離れた場所にある建物が気になった。
他の人も気になるらしくはっきりと踏み跡が付いていた。

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0830 5合目

5合目までやって来てもまだ緩やかな登りとなっている。
これは非常に楽だ。

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ハイマツのトンネルを進む。
音で結構な風が吹いているのが分かる。

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6合目にやってやって来た。
ようやく樹林帯を抜けたところだが、ガスに包まれ視界がない。
しかも風も強いので休まずに歩く。

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0855 7合目

7合目の立ち入り禁止看板
雌阿寒岳方面の入口が封鎖されている。
この先の阿寒富士方面にトラバースした先の雌阿寒岳方面の分岐も封鎖されていた。
これより立入禁止と書かれているが阿寒富士方面は登山可能だとは一切書かれていない。
なんて不親切な看板なのだろうか。
阿寒富士へのコースは規制対象外だが、関係者は登って欲しくはないのだろう。
私はそう感じた。

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7合目から阿寒富士方面は多少踏み跡が薄いところがある。
ハイマツが生えていない場所は分かりにくくなる。
踏み跡をしっかり見て先に進む。

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阿寒富士に取り付くと砂礫のジクザグの急坂となる。
足元が悪く非常に登りにくい。

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砂礫によって靴底が滑る。
またウォーキングシューズの中に砂が入り込む。
何度も靴を脱いで砂を出した。

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風に吹かれて寒い思いをしながら登っていると朧気ながら山頂が見えてきた。
実際は大きな岩で、これより少し先だった。

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0915 阿寒富士山頂 着

阿寒富士 1,475.8m

眼鏡に水滴が付いて目が見えず、鬱陶しい思いをしながらようやく山頂に立った。
風が強くてTシャツ1枚だと非常に寒い。
休憩どころではないので直ぐに下山することにした。

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6合目を過ぎて樹林帯の中に入ると風も収まりようやくひと息つくことが出来た。
ポツリポツリと雨が降りだしたので、休憩もほどほどにして下山することにする。

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1045 オンネトーキャンプ場

キャンプ場まで戻ってきたが、キャンパー達の姿はない。
静かなサイト内を通り抜けてゆく。

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オンネトーの湖畔沿いの道を歩いているとようやく薄日が差してきた。
車の外に干した服が気になったが、この様子だとどうやら無事らしい。
(あくまで願望だ。)

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湖畔の湿地帯
緑豊かな水辺の空間

1135 雌阿寒温泉P 着

 

それにしても今日は水にやられた。
トイレットペーパーを忘れずに持っていたので大丈夫だったが、忘れたら大ピンチに陥るところだった。
おしりに優しい柔らかい葉っぱを探すのが大変だったことだろう。
再びお腹が痛くなった時は正直驚いた。
玄米を食べていて腸内環境バッチリなので、普段、腹痛に見舞われることは滅多にない。
ちょっと油断していたかもしれない。
途中まで何事もなかったのに水を飲み始めたら急にお腹が変になって来た。
本当に分かりやすい体で良かった。
これも健康体であるからだろう。
無駄に丈夫な体に感謝する。

今日も雌阿寒岳温泉に連泊しようかと思ったりもしたが、水道水が悪いと分かって移動することにした。
途中で雨が降り出したが、今頃になってようやく止んでくれた。
しかし、再び降り出し土砂降りとなる。
明日は一時的に天気が回復するようだ。
どうしようか悩む。

ご飯を食べてから考えるとするか。それでは今日はこれでおしまい。

 

走行ルート

走行距離 45.7km
ねぐら  道の駅「あしょろ銀河ホール21」

 

おわり

コメント

  1. JB23Wー9型XG5MT白 より:

    お天気が悪くなるとお腹の具合にも影響するのかも?それは冗談として、体冷やすと免疫力一気に下がります。ちょっとした事で風邪ひいたりお腹壊したり、要注意ですね。

    火山噴火地震予知なんて不可能ならしいです。
    3・11や御岳が良い例ですね、予知連絡会の予算分捕りと消化の為の方便ですよ。あれだけ出しまくってもまだ一回も当たった事が無い。安全レベルで死人が出ても責任取るものも無い、全く余計なお世話です。人間の第六感を研ぎ澄ませる方が良いと思います。

    • karaage より:

      要は使命感からなどではなく、立場上仕方なくやっているからおかしな対応になるのでしょうね。
      責任逃れの対応が目立って仕方ありません。

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