言っても分からない人たち

こんにちは。からあげです。

昨晩、遅くから降り始めた雨は9時過ぎには止んで、晴れ間が覗き始めた。
清々しい空気で気持ち良い。
雨のため、トレーニングは止めにした。
無理して雨の中を走る気は全く起きなかった。

2016-05-17-104657

昨日、実家に戻り物置き暮らしが始まった。
幹線道路に近くて車の音がうるさいので、耳栓をして生活をしている。
これまでの100均とは違いモルデックスというメーカーの物で遮音性が桁違いだ。
多少の音は漏れてくるが許容範囲内。
それに実家にくると五感が鈍くなってきて騒音に対して抵抗力が付く。

 

今回のキャンプ場での夜間の騒音問題について、何度も何度も考えている。
そしてある結論に辿り着いた。
それをこれから順を追って説明しよう。
これから書くことは一定の読者に不快感を催すことが予想される。
だから注意して読み進めて欲しい。
嫌になったら、直ぐに読むのを止めて離脱する。

 

事件は3日前の土曜の晩、起こった。
甲斐駒日帰り登山から戻り簡単な片付けをしていた。
歩き疲れたので、手早く済ませてしまって寝てしまおうと思った。
小屋に戻った直後から麓の方から上ってくる不穏な気配を感じ取っていた。
普段、静かな山の中で暮らしていると、自然と五感が敏感になってくる。
下山後すぐだったので、余計に神経が研ぎ澄まされていた。
登山中、あらゆる危険を回避するために、常に周囲を警戒していなければならない。
落石、落雷、突風、大雨、野生動物など。
当時の私はいつにも増して五感が敏感だった。
しかし、それを差し引いても不快極まる大音量だった。
何デシベルとかそんなことは知らないが、通常の人間であればそのような大音量の音を出すことを躊躇われるレベルだった。
それなのに、現場にいたイベント、キャンプ場関係者は、近隣住民に多大な迷惑を掛けていることを思いもしなかったのだ!

私が抗議の説明をすると、ポカンと口を開けて唖然としていた。
鳩が豆鉄砲を食らったような感じと言えばいいだろうか。
私も鳩がびっくりしている場面は見たことないが、ことわざにあるイメージだと思って欲しい。
私が語気を強めて何度も何度も説明しても、なんだか分かっていない様子だった。
イベント関係者にあっては、じゃあ何時までなら音楽を流していいのですか?とほざきやがる。
これが見た目大人に見える人間の応対だと思わなかった。
なぜ、と。
こんな簡単なことも丁寧に分かりやすく説明しないといけないのか。

 

山は人間たちだけのものではない!

 

野生動物たち、昆虫たち、いや生きとし生けるもの全ての共有物なのだ。
一部の人間が好き勝手していいものではない。
山は日が暮れたら眠りに入るのだ。
これは自然の摂理なんだ。
寝なくてもいいが、静かにするものなのだ。

こんな子供たちでも知っていることを説明しないと分からないのか。
私が何度説明しても、当時の惨状を半信半疑で聞いていた。
どこにでもいるうるさいおっさんに難癖付けられている、というように思っているのが表情から読み取れる。
確かに私はうるさいかもしれないが、まず自分たちの非常識さを反省すべきだ。
なぜ、都会の喧騒を田舎に持ち込むのか。
何が良くて田舎くんだりまでやって来るのか。
自然を満喫したくて来るのだろう。
だったらなぜ騒ぐのか。
都内で会場を借りると高いから田舎までやって来るのか。
そう思われても仕方がないだろう。
ようはどこでもいい訳だ。
飲んで歌って騒いで、おまけ程度に自転車に乗れれば。

 

そんな身勝手な人間たちの集団に周辺住民の平穏な生活が脅かされている。
ほんの僅かな金のために。
落ちるお金は地元自治体、地元有力者に吸い取られて、住民にはなんの見返りもない。
ただ、騒音とゴミを残して去ってゆくのみ。

何が地域活性化だ。
この大馬鹿野郎が!
一部の人間の利益のために、多くの無関係な人間を巻き込むのか。
これが田舎のやり方か。
こんな田舎は消滅してしまえ。

2016-05-17-104745

私が今の田舎に移住出来たのは、地主が売ってくれたためだ。
そのお陰で今の私の小屋暮らしがある。
感謝する一方でなんとかならないものかと思う。
近隣で度々行われている大規模な伐採風景を見ると心が痛む。
いつまで経っても鳴り止まないチェーンソーや重機の音。
いったいいつまで作業を続けるつもりだろうと、様子を見に行くと山林が消えてぽっかりと地肌が見えている。
その中で重機がそこら辺を蹂躙している。
本当に見たくはない光景だ。
伐採するのは、売り物にならない雑木を処分してヒノキの植林をするためではない。
別荘用地として売りに出すためだ。
都会の人間は異常なまでに虫を嫌うので、綺麗サッパリと木を伐採しておくほうが受けが良いのだろう。
伐採や造成の費用を考えても、十分もとはとれる。

 

以前、例のキャンプ場でバイトをしていた時、不快に思ったのは都会の人間の傲慢さだった。
オートキャンプにやって来た人間は、町での生活スタイルのまま過ごそうとする。
それでミニバンにキャンプ道具を満載してやって来る。
そんななかには炊飯器や電子レンジを持ち込み、普通に使うものだからブレーカーが落ちて周囲に混乱が及ぶ。
バンガローの中に蜂や蟻が侵入してきたとクレームを言ってくる。
トイレは清潔な方がいいと思っているのに、子供を引き連れて外に出てきたお母さんの後にトイレ掃除に入るとそこら辺に紙の破片が散乱し、汚物が便器にこびり付いていたりする。
ニジマスコーナーでは、追い回して弱り切った魚を鷲掴みにして捕まえて、捌いてくれと持ってくる。
魚を捕まえるのはお客さんで魚を捌いて串刺しにするのはこちらで行い、あとは炭火でセルフで焼いてもらう。
人が魚を捌いていると子供たちが寄ってきて魚の様子をじっと見る。
大抵の子供は、血が吹き出し内臓が飛び出ると、キャッキャ言って喜ぶ。
大人も一緒になって騒ぐこともある。
そのあと、決まって大人は手を洗うように子供に言う。

 

汚いからそこで手を洗わせて貰いなさい。

 

人間の身勝手な娯楽に命を奪われた魚を汚物呼ばわりする。
その人間の神経が分からない。
極めつけは、残飯のバケツだ。
食べ終わったら、残飯バケツに頭と尻尾が付いた骨を外して串と分けて捨てるのだが、中にはほとんど身が付いたままの魚が入っていることがある。
お腹いっぱいになったのか、単に飽きてしまったのか分からない。
命を弄ばれた挙句にゴミとして捨てられる無念を思うと悲しくて仕方なかった。
なぜ、こんなことが出来るのか。
私は都会の人間の傲慢さに腹が立った。

 

 

今でもこの気持は変わらない。
自然から隔絶されたアスファルト、コンクリートで塗り固められた殺風景な都会。
夏はエアコンがないと熱中症の恐れがあるという。
もう、笑ってしまう。
自然を傷めつけた報いを受けているのだ。
そんな人間だけしか住むことが出来ない場所にいるから、歪んだ価値観に汚染されてしまうのだ。
社会全体によってそういう価値観を植え付けられているのだ。

もう、こうした人を目覚めさせるのは厳しいかもしれない。
こちらが文句を言っても聞く耳持たず。
今後、被害を受けないためには、過ごしやすいシーズンは小屋にいないほうがいい。
どこかに行こうと思う。

まだ、山小屋に定住するのは早過ぎる。
やるべきことをやってからにしろと神様から言われている気がする。

一連の騒音問題の件はこれで終了とする。
さあ、東北に向けて準備を進めよう。

 

おわり

コメント

  1. 愛読者 より:

    いつも楽しく拝読しております。
    大変な思いをされましたね。私も隊長に全くの同感です。私の場合は、周囲が騒がしくなる土日祝日は、必ず外に労働に出ることにしております。どこに行っても自己中心的な人だらけで心身共に消耗するだけならば、その時間をお金に換えて消耗した方がマシだと思ったからです。
    ご実家で美味しいものを沢山食べて、少し休養されてください。嫌なことがあったとき、疲れたときはそれが一番です。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      しばらくは山小屋のことは忘れようと思います。

  2. 深海魚 より:

    木造アパートの1階に一人暮らしをしている45歳タクシー乗務員です
    2階に住む母子家庭の小学生の男兄弟は夜中12時頃までドタバタ走り回ったり
    飛び跳ねたり大きな奇声をあげたり、バスケをします
    母親も無神経で夜中に掃除機を掛けたりベランダ洗濯機を回したり
    ペットボトルを踏み潰したりします
    右隣人は太ったホステスで夜中に帰宅するとドアーを大きな音でバタンッと絞めます
    そして酔っ払っているのか誰かと大声で電話をします。
    左隣は小学生の女の子がいて大きい声で歌を歌います。ともだちやママ友をつれてくるとさらにエスカレートして大騒ぎします。
    こんな環境ですが管理会社に文句を言う人はいないようです。

    • karaage より:

      夜勤もあるのにさぞかし辛いでしょう。
      それはかなり酷い環境ですね。
      私は隣近所の騒音にやられて、もうアパートに住めなくなってしまいました。

  3. 葉子 より:

    本当私もそう思います。
    なぜ都会にあるものをわざわざ山へ持ってくるのでしょうか。

    虫の声、風の音、陽だまりの匂い、雨上がりの空
    山には山にだけ与えられたものがたくさんあります。
    これらを感じ、受け止めているからあげさんは、きっと優しい人なのだと思います。

    これからもめげずに頑張ってくださいね。

    • karaage より:

      テレビなどの雑音に慣れているので、静かな環境にいると不安になるのでしょうか。
      圏外の山奥に一人で泊めさせてやりたいです。

  4. たま より:

    子供の遊び場だった小高い山が、きれいな公園に変えられて、赤土の土手はコンクリートの階段にされて、靴に泥が着くこともなくなって。
    都会の子供は探険ごっことか出来ないだろうかな。
    またあるところでは、原生林のようだった雑木林は伐採されて整地されて、きれいな公園に変えられて、おしゃれなカフェレストランが併設されて、なんだかなぁって感じ、細い道が一本通ってて原生林を走り抜けるみたいで面白かったのに。
    私が住んでいる県の話しです。
    山の麓や海岸線の丘には、別荘団地が作られて、部外者が入れないようにゲートがある所もある、私は別荘地には住みたくないね、おまけに警備員に管理されたくないわ。
    山奥の未舗装の林道を延々と走った奥地に住みたい。
    宅地にするために山は造成されて、なんとか台やなんとかヒルと名前が付けらて、地球がかわいそう。
    からあげさんはビワや柿や栗やみかんを育てたらどうですか、手間がかからないと思います、自分で食べる分には十分な収穫があると思います。気候に合う物を。
    私ならそうします。
    嫌になったら逃げることは有ですね、からあげさんは逃げる所があってよかったですね。騒音がもとで殺人事件が起きるぐらいの問題ですから。

    • karaage より:

      別荘はよくチェーンを張ってありますね。
      自分の敷地に誰一人として入れさせたくない、そんな雰囲気が漂っています。
      そういう別荘は気に入らないですね。

      実家でなくても車で旅に出掛けて逃げることが出来ます。

  5. noname より:

    グランビングで検索してみれば、彼らの望むものがわかる。

    魚のつかみ取りは、教育のチャンスで、きちんと生命と食について説明すべきだ。

    安いキャンプ場に行くような親だから、きちんと教育できない。
    お金持ちの子供の行くサマーキャンプでは、きちんと教育する。
    経済格差、教育格差なのだよ。

    騒音については、孤独だから、人の営みが容赦できなくなっている。
    より深い闇に住めば、問題が解決するわけではないだろう。
    心が病んでいる。

  6. 克己 より:

    はじめまして!いつも楽しく見させていただいてますよ!からあげ隊長殿 心無い馬鹿に負けじと頑張って下さいませ!

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      負けずにやってゆきます。

  7. にんげんだもの より:

    人類も動物ですし自然の一部です。
    人間の営みも自然です。

    うるさいのが嫌なのは同感です。
    それは自分のエゴというのは自覚しています。

    • karaage より:

      今の人間は謙虚さの欠片もありません。

      煩いのは町中だけで十分です。

  8. ジョウ より:

    お久しぶりです。以前コメントを送ったことのあるジョウです。
    騒音被害、ご災難でしたね。
    自分も2年半前に群馬の田舎に引越しをして、【騒音クレーム→隣人から白い目で見られる→再クレーム→危険人物視?】の憂き目を味わっています。
    ただ来年からは、少しは効果はあると思います。自分の場合はそうでしたので。他にも騒音被害で苦しんでいた方達もいたでしょうから、からあげさんに同調している人も少なくないと思います。(ただ田舎での付き合いがあるから……なのでしょう)

    あともしかして、騒音イベントというのは、こちら「EIYU JAPAN 2016」でしょうか?http://cyclist.sanspo.com/243725
    某アニメの影響で、今は自転車がブームですから、きっと今まで自転車に興味を持っていなかったにわかファンが騒いでしまったのだと思います。

    • karaage より:

      注意した効果はあるか疑問ですね。
      うるさいと全く思いもしなかった連中ですから。
      来年はどこかに出掛けます。

      それとは違います。
      人が集まるとうるさくなるので、イベントはどこか遠くでやって欲しいです。

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