幼児化するおっさん

こんにちは。からあげです。

麓の集落の田んぼにはいつの間にか水が引かれていた。
山に走りに行った時に麓を見下ろすと水田が鏡のように見える。
山小屋に居ても下から田んぼのカエルの元気な鳴き声が聞こえてくる。

我が家にも知らないうちにカエル君が居着いていた。
ポストの中や水道の蛇口のところに伏せて置いてるバケットの中に潜んでいたりする。
怪我をさせないように優しく開けてカエル君の生存確認をするのが密かな楽しみ。
いつもいるカエルが今朝は居なかったので、ひょっとしたら蛇に食べられてしまったのかもしれない。
可哀想だけどこれは仕方ない。

 

2015-5-12-2

ところで、山小屋に住むようになってから徐々に精神年齢が下がってきているような気がする。
なぜかと言うと以前より我慢することが出来なくなったからだ。
人気のない山の中で暮らしていると誰からも命令されることはなく、自分の気の赴くままに自由に暮らすことが出来る。
そんな自由奔放な生活を続けていたところ、いつの間にか子供のようにワガママな人間となってしまったようだ。

バイトをするようになってから気が付いたのは、朝決まった時間に出勤するのが途轍もなく面倒くさいと思うようになったことだ。
サラリーマン時代は仕事が始まる30分前には出勤する模範的な船員だったのに。

しかし、早め早めの行動は自分の評価が落ちないようにと密かに考えて嫌々やっていたに過ぎない。
日頃の仕事ぶりがイマイチなので、そういうところで同僚に追いつかなければならない無能な人間だった。
何も好き好んで一番に出勤して勤勉ぶりをアピールしていた訳ではない。
そんな嫌なことを我慢して続けたせいで、心身に不調を来すようになった。

無駄に我慢強いと体を壊す。

2015-5-12-1

昔は思った事を口にするのが怖くて、話をするにも無難な受け答えしか出来なかった。
とういうか始めのころは何でも口にする子供だったが、先生に酷く叱られたり、クラスのみんなから仲間外れにされているうちに大人しくなっていった。
人に嫌われたくないという強迫観念が強くて、誰に対してもそんな優等生のように接するようになった。
結果は自分の意図するところに反して嫌われ者として茨の道をゆく羽目になった。
読めない空気を必死になって読もうとして自分を忘れてさらに追い詰められてゆく。

今現在は人に全く気を使う気はないので、子供の頃のように思ったことをそのまま口にする。
それで相手を怒らせてしまうことが度々あるが、気にしないようにしている。
他人の感情まで責任を持てないし、いちいち構っていられない。
ところが、遠慮なく話すようになってからは不思議なことに他人から好意を持たれることが多くなった。
私は普通にしているだけなのに、何故か面白がってくれる。
そんな変人も時々いるのでおっさんはこれからなんとか生きていけそうだ。

山に移住して早1年半以上経過したが、今の状態でこんなんだから数年後には自分はどうなっているのだろうか。
将来のことは全然分からないが、少なくとも毎日を自分の好きなように過ごしていれば、きっと自分自身のことをより好きになれるに違いない。
そんな気がする。いや間違いない。

 

おわり

コメント

  1. 正吉 より:

    ご無沙汰しておりました。
    > 以前より我慢することが出来なくなった
    この気持ち、よくわかります。
    会社で仕事をしていた時は「100」くらいのイヤなことが出来ていたはずなのに、今は「1」のイヤなことをやるのにも、ものすごいパワーが必要になっています。

    > 毎日を自分の好きなように過ごしていれば、きっと自分自身のことをより好きになれるに違いない
    いい言葉ですね。僕もそうなることを信じて、自分の行きたい方向にゆっくりと進みたいと思っています。

    • karaage より:

      やっぱり自分に正直に生きたほうがいいですね。
      嫌なものは嫌とハッキリすれば住み良い社会となるかもしれませんね。

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