こんばんは。からあげです。
ここ最近、ずっと取り組んでいたウェブサイトのドメイン変更作業が終わって、やっとゆっくり出来るようになった。
今回ちょっとした出来心で作業することになったが、やっぱり気が抜けないWordPressだ。
いつものようにすんなりと作業を終わらせてくれなかった。
私にはパソコンのセンスがない。ことあるごとに壁にぶつかってしまう。
しかし、そのお陰であれこれ身につくのでヨシとしよう。
生まれながらにして才能があると、深く考えもせずに物事が上手く運んでしまい努力を怠る。一方私のような低スペックの人間は、持てる能力をフルに発揮して対応しなければならない。そして問題を解決すると、能力の限界値が少しだけ引き上げられる。
死ぬまで精進を忘れなければ、それなりの高みに達することが出来るだろう。
全てが本人次第。
そんな気がする。
でもまあ暇を持て余すと人間ロクなことがない。
今後、気をつけるとしよう。
単管パイプで屋外用の棚を作る
今日はパソコン作業の疲れを癒やすため遅くまでゆっくりしていた。
もちろんトレーニングには行ってきたが、朝飯を食べたあともゴロゴロしていた。
10時前になるころスマホ弄りにも飽きたので、寝床から起き出して活動を開始した。
最近、おかんに棚を作ってくれとうるさく言われるようになっていた。
こっちはパソコン作業が終わったところなのにお構い無しだ。
私の実家滞在期間が残り少なくなっていることに気が付いて、また催促し始めたのだ。
今回、実家に来たばかりのころ、安請け合いしてしまった。
あれがイケなかった!
物置の屋根のペンキ塗りと道具の片付け、刃物を研いだだけでは駄目らしい。
まあ、いいだろう。
今度はいつ来れるか分からない。
天気のいいうちにちゃちゃっとやってしまうことにしよう。
棚設置場所の確認
材料の買出しに行く前に、棚を作る場所をチェックした。
この雑多な道具が置いてあるところに棚を作って欲しいとのこと。
現状は、ブロックの上に板を渡して荷物を置いているだけ。
物置の軒下を利用した道具置き場となっているが、庇が短くて雨に濡れてしまう。それが原因で木が腐ってきていた。
多少見た目が悪いものの、実用上全然問題ない。
自分ではこのくらいでいいじゃないかと思うのだが、おかんに言わせるとこ汚い感じが駄目らしい。
実家にはおかんと兄貴が二人で住んでいる(時々おっさんが押しかけてくることもある)が、二人ともDIYなんてほとんどしない。立派な棚を作っても、どうせも放ったらかしとなるだろう。それだから耐久性のある素材で作りたい。
自分なら2×4材で作ってこまめにペンキ塗りするのになあ。などとぶつくさ脳内で文句を言いながら寸法を測る。
やっぱりこれは耐久性のある単管パイプしかないだろう。
放ったらかしでも、私が死ぬまで持ってくれるはず。
資材の調達
単管パイプをカットしてくれるホームセンターで買ってきた。ディスクグラインダーで数多くの本数をカットするのは、やったことないけどかなり大変そう。
こういうのは、ちゃんとした道具で切った方が断然速い。
ホームセンターのバイトの兄ちゃんがやけに作業が遅くて参ってしまった。いかにも不器用そうな感じで作業も危なっかしい。
まるで昔の自分を見ているようだった!それなので急かす気にはなれなかった。まあ、慣れたらなんとかなる。頑張れよ!そう若者にエールを送りたい。
ジムニーの後部に単管パイプを積んでそのまま返ってきた。
長さ2mまでのものならそこそこ積める。
内装に傷が付くのは気にしない。
もう乗り潰すことに決めたジムニーだ。
ガンガン荷物を積み込む。
今回、単管パイプを購入するのは始めてだった。
m単位で売っていると始めて知った。
2×4材みたいに6Fや12Fなどのフィート単位だと思っていた。
そのため、急きょ棚のサイズの変更を余儀なくされた。(こういうのは慣れ)
おっさんはホームセンターで適当に考えた。
画像は長さ2mで、直径はJIS規格定番の48.6mmのもの。紛らわしい規格外のものもあるようなので注意が必要だ。
クランプは直交と自在を合わせて買ってきた。
全部直交にしたかったが、数が足りなかった。結果的には直交と自在の両方あったほうがやりやすかった。
全部で24個。
脚の長さを調整出来るジャッキベースも買った。
棚を作る場所は微妙に傾斜が付いているので、調整しやすくするためだ。不整地の場所に効果を発揮する。
単管パイプ切り口のバリ取り
購入した単管パイプは、長さ2mのものが全部で8本。
そのうち4本を三等分にして、約66cmのものを12本作って貰った。
カッターで切っただけでバリが出ているので、ディスクグラインダーとヤスリで削る。
ディスクグラインダー使用時は、鉄粉が飛んで危ないので、必ず保護メガネを用意する。メガネを掛けていても、跳ね返って横から目に入る可能性あり。安いもので必要十分。
砥石を装着したディスクグラインダーを使用する。
親父が長年かけて集めた道具がたくさんあるので、こういう時は凄く助かる。
バイスに挟んで角を丸く削る。
やっぱりきちんと固定出来ると作業が捗る。
足で踏みつけての作業だと危ないし大変だ。
作業前の切り口。
むむ、これだと少し危ないな。
外側はディスクグラインダーで、内側は鉄工ヤスリで削る。
いろんな種類のものがある。
パイプの内側には、かまぼこ型の丸いヤスリがフィットした。
バイスがあると本当にやりやすくていい。
単管パイプ表面は亜鉛メッキされていて錆びにくいが、カットした切り口は地肌がむき出しになっていて錆びやすい。そこで錆止めのペンキを塗りをする。
亜鉛入りのものは防錆力が高く、単管パイプと同じ同色で目立たない。
こいつを塗っておけば、長い間錆びない。このペンキは粘度が低くて塗りやすい。
ちゃっちゃとペンキ塗りを済ませたところ。
天気がいいので直ぐに乾く。
ペンキが乾くまでの間に棚を作る場所を片付ける。
このビールの缶はずいぶん昔からここにハマっていた気がする。(私が中学生だったころ)
もう何十年も同じままだ。
片付けてスッキリしたところ。
画像に写っているグレーチングは棚板代わりに使う予定。
クランプの説明
これは直交クランプ。
単管パイプを直角に固定できるクランプだ。
クビのところは動かないようにキッチリと留められている。
こちらが自在クランプ。
クビのところがフリーになっていて角度を自在に調節することが出来る。
クビのところ。
360度回転するようになっている。
単管パイプの組み立て
さて、それではパイプを組み立てていこうか。
始めはナットを手締して組んでゆく。
単管パイプは慣れないものだから、組み立てている最中に何度か崩壊した。
それでも少しずつ形になってゆく。
ナットの大きさは17mm。
少しずつ手で締めては、調整するの繰り返しだった。
いくたびの崩壊の危機を乗り越え、なんとか形が出来上がってきた。
よしもうすぐだ。
クランプは直交の方が扱いやすいと思っていたが、一人で作業する場合は自在クランプの方がやりやすいと思った。
要所要所に直交クランプを入れていけばいい。
棚板にグレーチングをはめたところ。
全部で8枚。実家の影に長い間ひっそりと置かれていた。
棚板になるために、これまで頑張って耐えてきたのだ。
ようやく日の目を見ることが出来たな。
グレーチングはジャストフィットした。
クランプとパイプに囲まれているので、ズレて落ちてしまうことはない。
上を向いた四隅の脚の口には、雨水が入って錆びないように金属製のフタを取り付けた。
プラスチック製のものと比べるとケタ違いの耐久性がありそう。本来は先が尖った単管パイプに付けてハンマーで叩くためのパーツ。
今回は、高さ調節できるジャッキベースがポイントだった。
これをケチると調整がかなり面倒なことになっただろう。
組み立てに使用した工具は、ホームセンターの17mmスパナと、フタを叩き込む時に使ったプラスチックハンマーのみ。
基本の組み立て作業は、スパナ1本あれば作業が出来てしまう。これが単管パイプのメリットの一つ。
棚の完成
半日掛かってようやく棚が完成した。
いやあ、本当にどうでもいい道具が並んでいるな。作る必要があったのか?
棚の出来栄えは、かなりいい。
グレーチングがピタリとハマったところがポイント高い。
これなら長持ちするだろう。
棚板代わりのグレーチングは、単管パイプで囲んで外れて落ちないようにした。
四隅の脚で押さえているのがポイント。
たまたま実家の片隅に転がっていたグレーチングだが、錆に強く雨水が溜まらないので、屋外用の棚板には最適の素材に思える。
もう少し庇が長かったら文句ないのだが、これでヨシとしようか。
丸太置き場についで単管パイプを使ったDIYとなった。
うむ、見た目も機能性も悪くはない。
見た目がちょっと工事現場風になってしまったが、ガラクタがゴロゴロ転がっていた時に比べると見違えてさっぱりした。
よし、これにて労働奉仕は終了だ!
遠慮無くガンガンご飯を食べるとしよう。
単管パイプの棚の製作費用
品名 | 単価・個数 | 小計 |
直交クランプ |
170円×16 | 2,720円 |
自在クランプ |
170円×08 | 1,360円 |
単管パイプ |
905円×08 | 7,240円 |
フタ |
203円×04 | 812円 |
ジャッキベース |
1,077円×04 | 4,308円 |
加工費 |
100円×08 | 800円 |
グレーチング |
0円×08 | 0円 |
合計 |
税込み | 17,240円 |
*価格は当時の消費税8%込み。
こうして見直してみると、単管パイプは地味に高いな。耐候性と耐久性があるから、長く使えばもとが取れるんだろうけど。
よし、ミッションクリア!!
単管パイプの棚のその後(2020年4月)
すでに実家の生活には、なくてはならない存在となっている自作の棚。物置の影にあって直射日光がほとんどさすことはなく、濡れたものを陰干しするには最適の場所になっている。天板がグレーチングで風が吹き抜けるので、物を乾かすのはちょうどいい。
ただ屋外で雨ざらしなっていると、丈夫な単管パイプと言えども多少は傷んでくる。棚を設置してから早くも4年も経過した。雨水が溜まりやすいクランプの凹み部分が錆びてきた。
単管パイプの表面は亜鉛メッキが施されているためサビは見られない。
単管パイプの内側
多少サビは浮いているものの、目立った傷みはなし。
単管パイプは地面に直置きするとパイプの内側が錆びやすいので、ブロックで嵩上げをした上に置いておいた方がいい。できれば雨の当たらない屋根の下。
ワイヤーブラシでサビを落として亜鉛入りのペンキを塗っておく。
よし、これでしばらくは錆びることはないだろう。
棚に置かれている雑多な物。地面に直置きするより遥かに長持ちする。
単管パイプ棚の現在のようす
4年経ってもなんともなし。単管パイプは耐久性があるので、こまめに手入れすれば、1000年2000年と余裕で持つことだろう。だれか使ってくれるといいんだけど。
単管パイプ棚のメリット・デメリット
強度と耐久性がある
クランプのボルト・ナットでしっかりと締め付けるため、高い強度がある。重量物を載せても問題なし。耐久性もあり、自作してから4年経つが、目立った傷みはなし。
組み立てが簡単。各部調整しやすい
クランプで留めているだけなので、スパナ一つで誰でも簡単に組み立てることができる。
高さや幅の微調整がやりやすい。脚にジャッキベースを使用すると、調整の幅が広がる。
不要になったら解体して仕舞っておける。
クランプを外してバラしておけば場所を取らない。
繰り返し使用可能
一度解体して別の場所に運んで組み立てることや、解体組み立てを何度でも繰り返しすることができる。
見た目が悪い
もともと単管パイプは工事現場で使われるものなので、オシャレな雰囲気は全くなし。
あくまで実用本位。
意外に値段が高い
クランプやパイプの単価は安いが、意外に必要な本数が多くて高くつく。今回は天板のグレーチングがあったので、2万円以下に収めることができたが、グレーチングも買っていたら少なくとも倍のお金が掛かっていたはず。
自分で切断や加工する場合は工具も必要となる。手動の金鋸を使って切れないこともないが、本数が多いと時間がかかるし重労働になる。ディスクグラインダーは欲しいところ。
コメント
単管パイプで棚とは、おもしろい。二段ベッドにも使えそう。
単管パイプって重いですね。私も隊長の棚を参考にして、プランター用の棚を作りたいと思います。しかし、実家ではなく、小屋の方で単管パイプ棚を設置すれば、美味しい野菜が作れましたね。
パイプ1本は軽いですけど、組んでみるとかなり重たくなります。
もう少しコンパクトに作りたかったのですが、耐久性を考慮すると単管パイプしか思い浮かびませんでした。
小屋ではヒノキの間伐材と番線でちゃちゃっと作れますね。
ただほとんど小屋にいないので、作物は作れませんが。
はじめまして。くまねこです
いろいろ参考にさせていただいてます
単管のかわりにイレクターならどうでしたかね
youtubeでジムニー用にイレクターでベッドをつくってる動画
見たことあります。モノタロウで扱ってますし
ホムセンで一度触ってみただけなので屋外での使用の耐久性が
わかりませんが移動を考えればそれもありかなとおもいました
イレクターはホームセンターでも見かけますね。
メーカーのHPを見ました。
確かに手軽でいいのですが、きちんとした図面を書いてパイプを切らないといけません。
水平な場所に設置するものなら簡単でいいでしょうが、不整地に置く棚の場合はあとから修正の効く単管パイプがいいと思いました。
個人的には単管パイプのミニチュア版があればいいと思います。
普通のやつは太くて嵩張ります。