ジムニー車中泊のためのディープサイクル(サブ)バッテリーを選ぶ

こんにちは。からあげです。

ディープサイクル(サブ)バッテリーの選定

最近ジムニーのソーラー化に向けて着実に準備を進めているところだが、バッテリーのことで頭を悩ませている。私はいったいどうしたらいいのだろう。誰か教えてくれ。

ここでまずはバッテリーについての説明。

普通自動車に搭載されるバッテリーは、スターターバッテリーと言ってエンジン始動時に短時間で大電流を供給する目的に作られている。
特徴は安価で比較的軽い。ただし、放電し過ぎると性能が著しく低下してしまうこと。
車中泊では小型の家電製品を長時間使用することが多く、車中泊用のサブバッテリーには向いていない。

このほかにディープサイクルバッテリーと呼ばれる繰り返しの充放電に耐えられるバッテリーがある。
値段が高くて少し重たいが、過放電や繰り返しの充放電に耐えられる特徴を持っている。

言うまでもなく、キャンピングカーや車中泊用のサブバッテリーとして最適なものはディープサイクルバッテリーだ。

そのほか、一般の自動車用のバッテリー(開放型)とは違い、電解液や蒸留水の補充がいらず、ガスの発生がない完全に密閉されたシールドバッテリーであることが多い。

サブバッテリーは狭い車内に積むので、開放型のバッテリーだと少し不安になる。
充電時に発生した水素ガスが、なにかの拍子に引火して車両火災のおそれがある。

いろいろ検討して次の2つを最終候補に選んだ。

ACデルコ ボイジャー M27MF

ACデルコ ボイジャー M27MF

容量 105Ah(20HR容量)
重量 23.5kg
寸法 長さ322 x 幅174 x 高さ231mm
Amazonにて約12,500円(2015.4.4現在)

マリンエンジンの始動や魚探などの電源、キャンピングカーの電源出力用に開発されたメンテナンスフリーのディープサイクルバッテリー。

 

G&Yu(ジーアンドユー)SMF 27MS-730

G&Yu(ジーアンドユー)SMF 27MS-730

容量 105Ah(20HR容量)
重量 22kg
寸法 長さ304 x 幅173 x 高さ225 mm
Amazonにて約15,000円(2015.4.4現在)

こちらも同じくマリンレジャー・キャンピング用として開発されたメンテナンスフリーのディープサイクルバッテリー。ACデルコ製と同等の性能を持っている。

2つのバッテリーを詳しくチェックしてみると、G&Yuのバッテリーにはガス抜きホースを装着できる仕様になっている。
この点が気なって調べてみるた。
すると密封形のシールドバッテリーであっても、充電時に多少の水素ガスが発生するので、バッテリーにガス抜き穴が空いていることが分かった。
G&Yuには別売りのガス抜きホースのあるが、ACデルコはどこにも見当たらなかったので、メーカーに問い合わせてみた。

 

ガス抜き用ホースについて

M27MF用のホースの設定はございません。排気口の形状が楕円形でホースの接続は困難と思います。
またガスは水素を含むため、微量でも危険です。室内での充電は避けて下さい。
よろしくお願いします。

ACデルコの回答

すると直ぐに以上のような丁寧な回答が送られてきた。
ACデルコ製はガス抜きホースがなく、排気口が楕円形であるため、ホースの接続は出来ないようだ。

 

ACデルコ製は値段が安さが魅力的だが、ガス抜きホースを取付けることができないのが問題だ。ジムニーの狭い車内では特に気になる。

いろいろ考えているうちによいアイデアが閃く。バッテリーを箱に入れて密閉し、箱にガス抜き用の穴を空けて車外に排出すればいい。

試しに助手席の足元の寸法を測ってみると、バッテリーがすっぽり入る箱でも設置出来るスペースがありそうだった。
しかし、高さがギリギリになる。

バッテリーを横向きに設置出来ないか調べてみると参考になる情報が出てきた。
ヨット・ボート専門店 海遊社の商品説明ページを見ると、「バッテリーはガス抜き穴が空いていて完全密閉型ではないため、大きく傾けると内部のバッテリー液(希硫酸)が漏れて危険」と記載あり。
やはりバッテリーは端子が上向きになるように、正規の置き方をするしかないようだ。

 

2つのバッテリーを比べてみるとG&Yuの方が小さくて軽い。もうほとんどG&Yuにしようと決めかけていたころ、G&Yuの商品ページに何やら違和感のある用語を発見した。
それは「セミサイクル」というもの。
セミサイクルバッテリーとは、始動用とディープサイクル用の中間的な性質を持つと言うことが分かった。

Q:サイクル用バッテリーとはどんなバッテリーでしょうか?

A:サイクル用バッテリーは充電⇔放電を繰り返して使用することを前提として設計されています。その中でも用途や使用される環境に応じて使い分けていきます。

エンジン始動用バッテリー
エンジンの始動用に設計されており始動性(CCA性能)を重視されています。
サイクル用には使用できません。

セミサイクル用バッテリー
始動用とディープサイクル用の中間的な性能を持っています。
主にキャンピングカーやエレキなどのレジャー用として使用されています。

ディープサイクル用バッテリー
建設機械・搬送車・ゴルフカーなど充放電が頻繁に行われ、条件が厳しい環境下で業務用として使用されています。

バッテリーは種類や放電電流によって終止電圧(完全放電となる電圧)が設定されており、それ以上の放電は劣化につながります。容量は時間率で表されており、取り出せる容量は放電電流の大きさによって変化します。放電の電流値が大きいと取り出せる容量は少なくなります。
鉛蓄電池の特性として放電深度によって寿命は変化します。サイクル用であっても、完全放電を頻繁に行うと寿命は著しく低下します。放電は50%程度を基本として最大でも70〜80%にとどめておくのが理想です。また放電後は速やかに充電を行ってください。

※「ディープサイクル」の呼称はバッテリーメーカーによって違います。ここでは主に業務用に使用されるバッテリーとして区別しました。

G&Yu BATTERY よくある質問より

 

これで疑問はだいたい解決したので、あとは注文するだけだ。
Amazonのレビューを見ると、G&Yu製はACデルコ製と較べて性能が劣るとの記載があるが、その人が正しい使い方をしたのかは怪しい。ここは自分の直感を信じてG&Yu製のバッテリーにする。
値段が多少高くても、ガス抜きホースがある方が安心出来る。
ホースを見ると作りの割には高価な感じがするので、ホームセンターから部品を調達して自作することにしよう。

よし、バッテリーの件は解決。

コメント

  1. キャンカー乗り より:

    はじめましてキャンピングカーを乗っている者です。
    キャンピングカーを乗り始めたことACデルコ ボィジャーが有名だったので搭載しました。また金額が安いというひとでグローバルユアサも搭載いたしました。
    ところが両方とも充電電圧が16V位必要なので、走行充電では満充電が不可能です。
    昨年11月に3代目となるキャンピングカーに乗り換えました。
    家族でのお出かけが減ったのでハイエースベースにしましたが、今までの経験からキャンピングカーを製造販売している『バンテック』が搭載している通称『バンテックバッテリー』と言うものがあります。
    このバッテリー充電電圧が14V位なので扱い安いです。195Wのソーラーを搭載しておりますが今までで一番良いですね。
    しかし値段はグローバルユアサの倍くらいですが、使用年数も4年程度と倍くらい持ちます。まだ購入してなかったら参考にして頂けたら幸いです。

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。実際に使ってみてサブバッテリーの特性が分かりました。

      ずいぶん遅くなってからの返信になりました。てへ。

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